ハーメルンの街を縦横無尽に飛び回る三つの人影。
黒ウサギが持つ三叉の金剛杵・“
黒い風を球体状に纏うペストは、棒立ちのまま二つの奔流を遮断する。攻撃を防がれた二人を竜巻く黒い風が襲うが、距離を取ることで回避した。
先程から同じことを繰り返し、戦況は一歩も動いていない。このままではいずれ時間切れになってしまう、と焦り始めていた二人の元に、大きな振動が届いた。
「今の揺れ、かなり大きかった」
「YES! 十六夜さん達の決着がついたようです!」
尖塔の影に隠れながら、二人は喜色を浮かべる。十六夜はペストによって神格を付与されたヴェーザーと戦っていた。ヴェーザーの霊格が跳ね上がったことで十六夜は想定より苦戦を強いられていたのだが、これで戦況は有利に傾くだろう。
一方ペストもまた、ゲームに動きがあったことに気付いていた。
(ラッテンもヴェーザーも……そしてコリアも。みんな倒されてしまったみたいね……)
沈みきった夕陽を見つめ、少し、遠い目をした。
(破壊されていないステンドグラスは……残り五十八枚)
潮時かな、とペストは呟く。
彼女は黒死病によって死んだ、八千万もの死者で構成された悪霊群だ。本来は神霊に至るような存在ではないが、ハーメルンの魔導書によって斑模様の死神に押し上げられていた。魔導書であるステンドグラスが破壊されれば、死神としての霊格を失い、“
成り行きであれど自分に忠を尽くしてくれたラッテンとヴェーザーに黙祷を、ついでにコリアに少しばかりの感謝の念を捧げた後、
「──……止めた」
「えっ?」
「時間稼ぎは終わり。白夜叉だけを手に入れて──皆殺しよ」
刹那、黒い風が天を衝く。
雲海を突き抜け、霧散した風がハーメルンの街に降り注ぐ。空気が腐敗し、鳥は地に落ち、街路のネズミが死んでいく。
「先程までの余興とは違うわ。触れただけでその命に死を運ぶ風よ……!」
「なっ、」
トーテンタンツのように偽りの死で上塗りするのではなく、“死”そのものを恩恵として与える風。神霊という“与える側”の存在になったペストの黒い風は、触れるだけで命を落とす。そんな死の風が吹き荒れ始め、街を襲う。
黒ウサギが金剛杵を掲げ
「ま、まずい! このままじゃステンドグラスを探す参加者達が!」
しかし街の各地に散らばる参加者達にまで手を回す暇はない。
辛うじて建物に避難しているようだが、幾人かの“サラマンドラ”のメンバーが黒い風から参加者を庇って命を落とすのがサンドラの目に入った。
「よくも……“サラマンドラ”の同士を……!」
サンドラの赤い髪が怒りで燃え上がる。
黒ウサギも覚悟を決めたように、懐からギフトカードを取り出した。
(こうなったら勝負を仕掛けるしか──!)
しかし、黒ウサギがギフトカードを取り出した瞬間。視界の端に逃げ遅れた樹霊の少年の姿が映った。
(こ、この! 何でこのタイミングで!)
少年の元に跳びたいが、間に合わない。彼の頭上に降り注いだ死の風が、
「──DEEEEEeeeEEEEN!」
紅い鋼の豪腕に阻まれた。
突如として現れた紅の巨人が、死の風から少年を守る。その総身には太陽をモチーフにした意匠が拵えられている。
恐らくはゴーレムの類だ。生命無き者に、死の風は通用しない。
一体どこのコミュニティの援軍か、と疑問に思った黒ウサギは、巨人──ディーンの背後から現れた少女の姿に目を丸くした。
「今のうちに逃げなさい。ステンドグラスのことは後で処理すればいいわ」
「は、はい!」
黒ウサギがプレゼントした映えばえしい赤いドレス。間違いなく、行方不明であった筈の飛鳥がそこに居た。
彼女の無事に、黒ウサギは歓喜の声を上げる。
「飛鳥さん、よくぞご無事で!」
「感動の再会は後よ! 前見て前!」
へ? と振り返る。ペストが放った死の風が黒ウサギのすぐそこにまで迫っていた。
「オイコラ、余所見してんじゃねえぞこの駄ウサギ!」
側面から助勢に現れた十六夜の蹴りが、死の風を霧散させる。
「ギフトを砕いた……? 貴方、」
「先に断っておくが俺は人間だぞ魔王様!」
ヴェーザーとの戦いでボロボロになった腕は使わず、勢いのまま懐に飛び込んで蹴り上げる。
纏った風すら貫通してきた十六夜の足を初めてその手で受け止めるペストだが、止めきれずに追撃を受けて地上に叩きつけられた。
ペストは数多の建造物を粉々にしながら吹き飛ばされる。そのでたらめっぷりにサンドラが唖然と十六夜を見た。
「……え、えーと? あの人ギフトを砕いたように見えたけど」
「さ、さて? 黒ウサギも十六夜さんについては知らぬことだらけでございますが……」
もしかして決着が着いたのかなーと思いかけた黒ウサギだったが、幾千万の怨嗟の声が瓦礫を吹き飛ばしたことで気を引き締め直す。
ペストは瞬時に傷と服のほつれを修復し、十六夜に微笑みかけた。
「……そうね、所詮人間だわ」
「何っ?」
「星も砕けない分際では、魔王を倒せないということよ」
無造作に腕を振る。すると八千万の怨嗟の声が衝撃波となって十六夜を襲う。
不意打ちを受けた十六夜は上空高く打ち上げられ、落下。それを冷めた目で眺めるペストの元に、一本の矢が飛んだ。
飛来した矢に気付いたペストが、心臓を射抜かれるすんでの所で自らの掌で矢を受け止める。
易易と掌を貫く矢と、傷口から流れる血にペストが虚を突かれたような顔をする。
「これ……ただの矢?」
矢が飛んできた方向を見る。屋根の上でこちらに弓を向ける男。テオドールが二本目の矢を番え、発射した。
盾となる筈の死の風を切り裂くように、今度は右肩を撃ち抜かれた。
「私の風を貫通した……? あの男といい、どうなってるのよ」
本来、神霊の御業である死の風は物的な力では突破できない。それこそ十六夜のようにギフトを破壊できる力でもない限り、黒ウサギですら雷鳴を通すことができないのだ。
そして今のペストの肉体に傷を付けるだけでも相応の力が必要になる。確かにこの矢は人間が放つにしては驚異的な威力を秘めていたが、それだけだ。少なくともペストはこの矢が自らを傷付けることになるとは微塵も思っていなかった。
ペストは小さく舌打ちし、肩と掌から矢を引き抜いて投げ捨てる。傷はやはり瞬時に癒やされたが、不調を感じて首を傾げた。
(何……? 霊格が、)
「テオドールさん! ジン坊っちゃんは」
「避難させた。この様子ではステンドグラスどころではない」
テオドールは死の風を避けながら屋根から降りてくる。
これで黒ウサギの作戦通り、作戦以上に主力メンバーが揃った。事前に打ち合わせていた十六夜が、鋭い瞳で催促する。
「おい、こっからどうすんだ黒ウサギ。作戦があるって言ってたよな」
「はい。今から魔王を討ち取ります」
強い意志で十六夜を見つめ返す黒ウサギ。作戦とやらに明確な勝算があるようだった。
「ですが今の状況では上手くいきません。皆さんは魔王に隙を作って下さい」
「それはいいが、あの風はどうする? このままじゃ他の奴らがドンドン死ぬぞ」
当然の指摘に、黒ウサギは白黒のギフトカードを口元に当てて微笑む。
「ご安心を! 今から魔王と此処にいる主力──纏めて、月までご案内します♪」
は? という疑問の声は刹那に消えた。
白黒のギフトカードの輝きと共に急転直下、周囲の光が暗転して星が廻る。
力の奔流が収まり、テオドールが天を仰ぐと、箱庭の世界が遥か天上に逆さまに浮いていた。……否、テオドール達が、箱庭の世界の遥か天上にある舞台へ招かれたのだ。
石碑のような白い彫像が散乱する灰色の荒野で、ペストが蒼白になって叫ぶ。
「チャ……“
「YES! このギフトこそ、我々“月の兎”が招かれた神殿! 帝釈天様と月神様より譲り受けた、“月界神殿”でございます!」
「け、けど……! ルールではゲーム盤から出ることは禁じられている筈、」
「ちゃんとゲーム盤の枠内に居りますよ? ただ、高度が物凄く高いだけでございます」
「っ……!?」
ペストは言葉を失う。月を、天体を、ゲーム盤の真上に移動させたというのか。
生来の神仏──最強種の眷属というものは、これ程までに強大なのか。
「これで参加者側の心配は無くなりました! 皆さんはしばし魔王を押さえつけてくださ──!?」
声を張り上げた黒ウサギの台詞を待たずして、ごう、と音を立てて発射された何かがペストを撃ち抜いた。胴の中心を貫くそれは、よく見れば白い彫像の一つである。
テオドールはその辺からもう一つ彫像を引き抜いて狙いを定める、前に黒ウサギに止められた。
「ちょちょちょちょっとテオドールさん!? 何をしていらっしゃるので!?」
「……? 接近するのは危険だから、遠距離で」
「テオドールさんは魔法が使えるのですよね!? 何なら先程弓矢も使われてましたよ!? 何ゆえ我らが神殿の一部を!?」
「魔法も弓もさっき使ったから」
「あー同じ手法ばっかりじゃつまらないよな。わかるわかる」
「何をしみじみと頷いてらっしゃるのですかお馬鹿様!!」
いけしゃあしゃあと言ってのけるテオドールとそれに同意する十六夜に、ハリセンの代わりに雷鳴を轟かせる黒ウサギ。
ついていけないサンドラが困惑の表情で飛鳥に助けを求める。
「あの……魔王……」
「ごめんなさいね、あの人達実は馬鹿なの」
ピシャリと言い捨てたが、真理だった。
緩みかけた空気は、黒い風の塊が弾丸のように飛んできたことで引き戻された。
飛鳥が操るディーンが弾を防ぐ。無表情のペストがまるで幽鬼のようにこちらを見ていた。
「馬鹿にしてるの……?」
穿たれた彫像が、ずるり、と押し出されるように胴から抜け落ちる。同時に、肉体を修復したにも関わらず自身の霊格が明らかに縮小していることにペストは気付いた。
あの黒いひらひらをつけた男は何かしら霊格に作用するギフトを持っているらしい。奴がこの中で最大の脅威と見るべきだろう。だが、それでも神霊の命を奪うには至らない。
「私は太陽への復讐を誓ったのよ。こんなお遊びのような攻撃で、覚悟で、私を倒せると」
白い彫像が顔面を貫き──というよりは完全に首より上を彫像に持っていかれ、ペストは沈黙した。当然ながら、テオドールの仕業であった。
残された胴体が地に落ちて、灰色の荒野を血で濡らす。やがてその身体は割れるように砕けて消えた。
魔王は死んだ。あっさりと。
「「「………」」」
何とも言えない沈黙が流れる。
本来黒ウサギが考えていた作戦は、十六夜達がペストを抑えている間に黒ウサギのギフト“叙事詩・マハーバーラタの紙片”より必勝の槍を召喚し、ペストを倒すというものだった。
穿てば必ず敵を焼き尽くす、勝利の
それらが全部無駄になったというか、神霊を普通に殺してしまったテオドールは何者だとか、賜った神殿を引っこ抜いて攻撃なんて罰当たりだとか、そもそも最初から本気を出していたら死者も出さずに魔王を倒せていたんじゃないかとか、そんな色々な気持ちがない交ぜになった結果、
「帰りましょうか……」
と言うのが、黒ウサギには精一杯だった。
◆
──境界壁の展望台・サウザンドアイズ旧支店。
テオドール達が月へ転移した後、参加者達は早々にステンドグラスの捜索を再開し、帰還した頃には“偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ”の一文が達成されていた。つまりは魔王のゲームに完全なる勝利を収めたのである。
祝勝会のため他の参加者達がうきうきで準備を進めている中、テオドールは何故か白夜叉に呼び出しを受けていた。
「何の用なんでしょうね」
「いくつか思い当たる節はありますが……マンドラ様の腕の件とか……」
マンドラの腕の件に関してはきちんと治療したし、どちらかといえば怒られるべきは鬼ごっこで建物を倒壊させた黒ウサギと十六夜だとテオドールは思うのだが、その件も既に解決している。であれば一体何の用だろうか。
「おお、待たせてすまぬな」
東側のフロアマスターとして色々と処理を行っていたらしい白夜叉が襖を開けて入ってくる。黒ウサギはピンと背筋を伸ばした。
「そこまで気を張らんでも良いぞ。今回呼び出したのはテオドールに少し聞きたいことがあるだけなのだ」
「へ? そうなのですか?」
では何故黒ウサギは呼ばれたのでしょうか、と首を傾げる黒ウサギだが、その実態は白夜叉の趣味である。隙あらば揉んでやろうと思っていた。
が、それを口に出せば確実に逃げられるのでそっと胸中に仕舞ってテオドールを見やる。
「うむ、それで早速だがテオドールよ。コリアと名乗る男に会わなかったか?」
「会った、というか戦った。本当の名前はトーテンタンツというのだろう」
「そうか、そう名乗っていたか」
扇子で口元を隠して何事かを考える白夜叉。
数秒の間を置いて、口を開いた。
「まず、そのトーテンタンツという名はあやつを示すには完全ではない。奴の真の名はトート、“死”だ」
「えっ!?」
今一つ飲み込めなかったテオドール達と違い、黒ウサギの反応は顕著だった。ウサ耳を逆立たせ、あまりの驚きに腰が浮きかけている。
「何だ、何と戦ったんだボス」
「さあ。死神、ということか?」
ペストとは違う、本物の死神。そうだとしたらかなりの大物であることは間違いないだろう。
しかし、白夜叉は首を横に振った。
「確かにカテゴリーとしては神霊に入るのだが……トートは死を司る神ではなく、世界の法則としての死そのものなのだ」
「というと?」
「奴の霊格を構成するのは万物が持つ死への恐怖と生への執着。それらが形を成したものがトートだ。全ての生命の終着点で待ち受ける者であり、あらゆる世界に存在するものでもある」
「……要するに、普遍的な死を擬人化したような存在ということか?」
テオドールは自分で言いながら結局よくわかっていなかったが、白夜叉はその説明がしっくりしたらしく、大きく頷いた。
「まあなんだ。わかりやすく言ってしまえばおんしは世界に存在する死というシステムそのものに対して喧嘩を売ったわけだ。名を偽り霊格を落としていたと言えども本質は変わらないからな」
「ええ……」
自分の主人の化物っぷりにノイロックはドン引きした。
「病原菌の次は法則そのものですか。本当に何でもありですね、この世界は」
「ですが、何故そのような御方が下層にいらっしゃったのですか?」
そのように強大な力がある存在は、下層への影響が大きいことから通常は上層からは出てこない。というか、出てくることができない。
白夜叉の話が事実ならば、トートはあらゆる神霊の中でもほぼ最上位と言っていい存在である。そう簡単に下層へ出てくることは不可能な筈だ。
「虫にも獣にも人間にも、どんな存在にも死は付き纏う。人間は神に触れられなくても死には触れられるからな、下層へ出ても影響が少ないらしい。本来は下手なことをしないよう監視がつけられている筈なのだが……まあ、神も死を封印するなんてことはできないからの、普通に逃げられたのだろう」
「いいのかそんなんで。あいつ魔王の味方してたじゃねえか」
「うむ、何の擁護もできん。だがトートは無闇に死を与える者ではないのだ。奴の根幹は死の存在によって生を肯定することにある。精一杯生きる者を遠くから観察するのが趣味みたいな奴だし……だから神々も基本的には自由にさせておるのだ。事実、下層であやつの姿を見たのは何百年ぶりだぞ」
何者にも平等ではあるが、自ら死を選ぶ者をトートは好まない。死を想い、畏れ、生に足掻くことこそが生命の輝きであるという持論を持っているからだ。だからこそ今回の魔王──人生を病に奪われた哀れな怨霊達に同情心が湧いたなどと言って、魔王に助力するような真似をしたのだろう。
普段の態度を思えば、その方が面白いから、という考えがあったことも否定できない。トートは傍観者気質である故に、享楽的な部分がある。だからこそ白夜叉とも気が合うのだが。
それでも彼は、今回のゲームで死者を一人も出していないのだ。
「まあ、トートのことはどうでも良い。どうせ後でハデスあたりにでも叱られて暫くは大人しくなるだろ。それより問題なのはテオドール、おんしだ」
「……? テオドール様ですか?」
「そうだ。おんし、トートの霊格を削ぎ落としたそうだな」
「ええっ!?」
黒ウサギは再び驚愕の声を上げた。
世界の法則レベルの存在の霊格を削るなど正気ではないというか、とにかく常識外だ。
説明を促す白夜叉の瞳にテオドールは若干迷ったが、味方に隠す必要もないだろうと生命力と霊格の関連性についての推測を話すことにした。世界の不具合がどうこうは伏せたが、似通った法則がそのまま適用されたのだろう、と。
話を聞いた白夜叉が腕を組んで唸る。
「生命力……か。確かに在り方そのものは似ていると言えなくもないか」
「神霊であるペストをテオドールさんが倒せたのも、それが原因なのでしょうか?」
「自分はそう考えている」
「ふむ……」
目を瞑って暫し逡巡の様子を見せた後、白夜叉が言った。
「霊格とは存在の形そのものだ。黒ウサギの同士であるおんしを疑うわけではないが……その力はこの世界では少々規格外のものでもある。使い所を誤れば危険であると、それだけは言わせてくれ」
「承知している」
「そうか。ならば私からの話はこれだけだ。わざわざすまなかったな」
「構わない」
さっさと立ち上がるテオドールに、黒ウサギは慌てて一礼してから続こうとする。そこを白夜叉が思い出したように引き止めた。
「あ、待て黒ウサギ。最後に一つ用がある」
「? はい、何か──」
「隙ありィィィィィィィィィィィ!!」
振り返ったところを狙い、胸に向かって飛び込んでくる変態ロリ。
その両手が膨らみにジャストオン。
「何をしてるんですかあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
その日、“サウザンドアイズ”支店で雷光が弾けた。
◆霊格と生命力
テオドールの前では霊格はそのまま生命力の多さとして機能する。この作品では部位を失ったらそのぶんだけ生命力を失う(首刎ねは基本即死)という設定なので、いくら霊格が高まろうと人型である限り耐久力がなければ首を刎ねられて死ぬ。理由はテオドールの推察通り…?
◆Q.矢が死の風を貫通してるけど
A.テオドール「なんかやってみたらできた」
明確な殺意など、対象を絶対的に排除しようとする意思がある場合そういうことが起こるようです。テオドール自身は上記のあれこれが作用した結果であると考察しています。ネタバレするとスビンとノイロックにはできない。
◆トート
存在がチート枠。箱庭だから許されるという呪文を胸に…お許し下さい! しばらくは出てこないので!
宗教観に囚われない、誰もが持つ漫然とした死への恐怖から生まれた神霊だか悪魔だか。人類以外の生物にも生存本能があるので人間が滅んでも霊格が縮小するだけ。メメント・モリの概念に沿ってどうせみんな死ぬから生きてる間は楽しくやろうぜ! という考えを下敷きに活動(傍観)しているので魔王になることは基本ない。