イルヴァからも問題児が来てしまったようです…。   作:とろめ

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錯綜するは思惑か

 サンドラの失踪が明らかになったとほぼ同時に、巨人族の襲撃が始まった。頭首の捜索と巨人族の対策を同時に行わなければならなくなったことで“サラマンドラ”陣営に一時的な混乱が生じたものの、さすがは歴戦の猛者が集っているだけあり、早々に統率を取り戻したようだ。

 戦える者達は防衛や警戒に駆り出され、非戦闘員は“サラマンドラ”の本丸である第五右翼の宮に速やかに避難させられた。

 宮内には戦況の行く末を案じる者達の不安が蔓延し、薄暗い空気が静かに揺れている。

 

 そんな第五右翼の宮の通路を、テオドールとリンは歩いていた。

 ただでさえ人気が少ない通路で、〈インコグニート〉の魔法によって正体を隠した彼らを見咎める者はいない。牢に囚われていた混世魔王を解放しに赴いた際はさすがに見張りに止められかけたが、ティリス式でスピード解決(排除)したので何も問題なかった。

 少なくともついこの間までは味方だったコミュニティの同士の首を鮮やかに斬り飛ばすテオドールの手腕に、リンは目標を達成し次第すぐに逃げようと心に決めた。

 

 それから今の今まで気絶したままだったらしい混世魔王を叩き起こし、経緯と現状とテオドールが味方であることを説明して(それなりの時間を要した)、混世魔王に協力を取り付けた。サンドラのことも同時に任せてある。

 巨人族の襲撃もあり、脱獄の発覚にはまだ時間がかかるだろう。今は内部への警戒が強まる前にと、足早に目的地へ向かっているところだった。

 

「ここです」

 

 リンに小声で囁かれたのは、通路の突き当りにある銅像の前だった。ぱっと見ただけでは不自然な箇所は見当たらない。

 周囲に誰も居ないことを確認し、テオドールが銅像を退かしてみると、床面に隠し通路が現れた。通路は螺旋階段になっていて、地下に続いている。

 リンがギフトカードからランプを取り出し、階段を下り始める。テオドールもそれに続いた。

 

 長い通路には明かりが無く、視界はランプの光が届く範囲に限定される。夜目が効くテオドールも、螺旋の先を見通すことはできない。

 一歩進むごとに道が浮かび上がり、背後が闇に閉ざされる。

 闇に呑み込まれていくような感覚。通路がどこまで続くのかも分からなければ、どれだけ進んだのかも見失ってしまいそうだった。

 ふと、テオドールの頭にすくつが思い浮かんだ。だがあの底無しのネフィアと違い、この隠し通路には明確なゴールが存在している。

 

 すなわち、封じられし最古の魔王だ。

 

   ◆

 

 地上における巨人族との攻防は、予想よりも拮抗していた。

 初めは効率的に、上空から火竜とペストが攻撃することで殲滅しようとしたのだが、火球と黒い風の絨毯爆撃を受けても巨人族達は倒れなかった。

 魔王連盟の手によって、彼らは鬼化していたのだ。

 怪力と異常な生命力を得て、物量で無理やり防衛線を突破しようとする巨人族達を止めるため、やはり“ノーネーム”も前線へと駆り出されることになった。

 

 そうして一面の巨人族を薙ぎ払っていた十六夜の前に、白髪金眼の少年──殿下は悠々と現れた。

 

「腑に落ちねえな」

「何がだ?」

 

 開口一番にぶつけられた言葉に、殿下は首を傾げる。

 二人ともそれらしい構えはとっておらず、戦場で相対するには相応しくないようにも見える。だが、何も知らない者が近くに寄れば、二人から発せられる重圧に息を呑んだだろう。

 

「お前達のやり方だよ。随分魔王らしくないやり方だ」

「ふうん? “魔王連盟”に魔王らしさを説くんだな」

「それ以前の問題だ。──どうして“主催者権限”を使わない?」

 

 魔王が魔王たる所以(ゆえん)であるそれを、このタイミングで使ってこない理由が無いと、十六夜は気付いていた。

 攻勢をかけるのならば、“主催者権限”は最強の武器である筈なのだ。

 

 十六夜の鋭い視線を受け、殿下は考える。

 さて、“お前の所の同士のせいで、それどころではなくなったからだ”──などと正直に言うわけにもいかない。

 言ったらどんな反応をするか気になるところではあるが、あの厄介な人物を完全に敵に回す可能性を作るのは下策だろう。それに、場合によってはこちらの後の無さにも気付かれてしまいかねない。

 

「月の御子がいるからな。中断されて時間を稼がれては困るんだ」

 

 そう言ってみたが、十六夜の表情は変わらなかった。残念ながら納得してもらえなかったらしい。

 まあ仕方ない、ゲームが中断されようがお構いなく猛威を振るうのが魔王というものだからだ。

 殿下としては、身動きが取れないまま魔王の復活に巻き込まれては敵わないので、ほとんど本心のつもりだったのだが。

 

「……ま、何を企んでようがここでお前を倒せば万事解決だよな」

「はは。やってみろ、逆廻十六夜」

 

 互いに拳を握り、睨み合う。いよいよ火蓋が切られようとしていた。

 

 本来であれば因縁の対決となる筈だった闘いは、今や茶番と成り果てている。それでも、この場で負けることだけは許されないのだ。

 

   ◆

 

 防衛の手が薄い方面に送られたスビンとノイロックは、次々と襲い来る巨人族を着実に狩り続けていた。

 数が多いこと、そして街を守らなければならないことから殲滅するにはまだ至らないが、二人にとっては容易い戦いだ。

 いくら鬼化していようが、ステータスが廃人のペットには及んでいない。しかも単なる物理攻撃しかしてこないため、図体がでかいだけのサンドバッグと同義である。分裂したり、集団で毒のブレスを吐いてきたりするならまた違っていただろう。

 半ば作業的に巨人を斬り払い、撃ち抜く二人には、いつも通りの会話を交わす余裕すらあった。

 

「ふーむ。鬼化ってやつは知能が下がるもんなんかね。こんだけやられてて尚突っ込んでくるとは」

「これはこれで厄介ですけどね。カミカゼ特攻隊を思い出します」

「ん? 何だそれ?」

「……あぁ、これはノイロックが来るよりも前の話でしたか。ええとですね」

 

 まだテオドールが駆け出しだった頃に受けた依頼の話だ。戦場に取り残された軍隊の撤退を支援するというもので、とにかく人数が必要だったのか、比較的低レベルの冒険者でも受けることができた。

 実際に参加した面子はかなりレベルにばらつきがあり、好奇心で参加したテオドールは、その中でも下から二番目くらいだった。

 

「冒険者を戦場に駆り出すとは、よっぽど切羽詰まってたんだな?」

「そうみたいですね。それで、その時の敵がカミカゼ特攻隊、自爆モンスターで構成された軍団でした」

 

 敵が自爆特攻してきていると言うのは事前に聞かされていたが、当時のテオドールを含む依頼を受けた冒険者達は、戦場の過酷さというものを舐めていたと言っていい。ネフィアでの戦闘とは、人数規模が桁違いだったのである。

 伝令に案内された先は地獄だった。怒涛のように押し寄せる、夥しい数の自爆モンスターにあっという間に囲まれ、倍はレベルが上だろう先輩冒険者が為す術もなく爆死する姿に戦慄しない者はいないだろう。

 冒険者がネフィアの探索中に数の暴力に晒されることは勿論あるが、そんなものを遥かに超えた惨状だった。

 

 当然駆け出しのテオドールにそれらを捌く実力などある筈も無く。たまたま持ち合わせていた壁生成の杖を使って籠城し、迎えが来る時間までやり過ごすことで生還したのだった。

 

「うわぁー……てかそれ、ちゃんと報酬貰えたのか? 籠もってただけなんだろ?」

「私達の周りに居た特殊部隊はほぼ壊滅してましたけど、無事に報酬は貰えましたよ。多分、戦場が混沌とし過ぎていて誰も見ていなかったんじゃないかと」

「もしかしてそれ込みでやってねえか、ボス」

 

 ちなみにこの話、同じ依頼を受けていた中でテオドールより唯一レベルが低かった神官の少女(もれなく爆死していた)が、数年後再会した時には、自爆モンスターをペットとし、無限に蘇生させることで爆裂ゾンビアタックを楽しむデンジャラスボンバーウーマンに変貌していたというオチが付く。

 爆散していく敵とペット達を見ながら聖母のような笑みを浮かべる少女は、どこに出しても恥ずかしくない歴戦の冒険者(廃人堕ち一歩手前)だった。

 

 閑話休題。

 

 雑談、というよりは思い出話に花を咲かせる二人は、巨人族の群れの中に混じって、小柄な人影が近付いてきていることに気付いた。

 すわ伏兵かとノイロックが素早く銃口を向けると、人影は両手を挙げながら適当な距離で立ち止まった。

 敵意は感じないが、巨人族の中に居て攻撃されていないのだから、まさか味方ではないだろう。投降するつもりか、騙し討ちするつもりか。

 突き刺さる二人の視線を受けて、それはニヤリと笑ったようだった。

 

「ヒヒ、あぁおっかねえ」

 

 老獪さを滲ませる口調とは裏腹に、こぼれた声は少女のものだ。フードに隠されて顔はよく見えないが、どこかで聞いたことのあるような気がした。

 しかしそれが誰のものであったか思い出す前に、ローブに刺繍された“混”一文字が目に付いた。スビン達も十六夜やマンドラから“神隠し”のあらましを聞いている。

 

「混世魔王……!?」

 

 正体を言い当てられた混世魔王は、そんなことは意にも介さず早口に喋りだした。

 

「伝言だ! “指示を出すまで手を出すな”だそうだ!」

「は?」

 

 呆気にとられた間を隙と見たか、複数の巨人族が襲いかかってくる。

 巨人族の陰に隠れた混世魔王の声が遠ざかる。

 

「確かに伝えたぜェ!」

「待て!」

 

 すぐに巨人族を蹴散らしたが、視界には他の巨人族が映るばかりで、混世魔王はもうどこにも居なくなっていた。

 

「……どうします?」

「あー……」

 

 ノイロックは小さな呻き声のようなものを漏らした。

 投獄されている筈の混世魔王がここに居たことと、残していった伝言の内容からして何となく状況は見えている。

 見えているからこそ、苦虫を噛み潰したような顔になってしまう。だってつまり、それは誰かさんの“犯行予告”以外の何物でもない訳で。

 

「……すぐに帰ってこない段階で薄々そんな気はしてたけどよ。今回は本格的にやらかす気だな」

「やはり魔王連盟と接触したせいでしょうか」

「絶対そうだろ、混世魔王まで解き放って……はーあ、またあの気まぐれの被害者が増えるって訳か」

 

 詳しい経緯はよくわからないが、確実なのは、伝言の主がテオドールであることと、今から発生する重大な出来事──つまりテオドールがイベントと呼ぶもの──に干渉するなと命令されたということだ。

 今まで(イルヴァ基準で)大人しくできていたと言うのに、ここ一番で決めに来たな、とノイロックは思った。

 

「でも、少し安心しました」

「何が?」

「伝言を残したということは、私達はまだ見捨てられていないということですよね」

「おぉ……そうだな」

 

 スビンは奴隷という出自ゆえか、たまにこういうことを言う。いま覚えるべき感想としてはズレているし若干重い。まあ反論しても良いことはないだろうと、ノイロックはとりあえず頷いておいた。

 

 だが、わざわざ伝言を寄越してきたことは確かに珍しい。いつもなら何も言わずにやらかすのに。

 今までの経験と、自分達が巻き込まれることを前提に考えると、テオドールが見たいイベントは“ノーネーム”に被害をもたらすものであろうことは分かる。

 それに手を出さずに放置しろとなると──まさか、ついに“ノーネーム”に飽きてしまったのか。魔王連盟に鞍替えするから、“ノーネーム”に味方しなくていいぞということなのでは。

 

 その場合、黒ウサギ達は最悪殺されるかもしれない、などと思考を巡らせ……溜息を一つ。

 

「仕方ねえ。このまま雲隠れするか、スビン」

「そうしましょう。でないと参加せざるを得ないでしょうから」

 

 まあ、自分達が死なないなら何でもいいか。と、思考を放棄。維持していた防衛線を離れ、二人はあっさりと姿を晦ました。

 ペットにとって主人の命令は絶対であり──結局は、彼らもイルヴァの価値観と廃人の奇行にすっかり毒されている身なのである。

 混沌とした戦場で、それに気付ける者は居なかった。

 

   ◆

 

 十分以上歩き続けて、ようやくテオドール達は螺旋階段を抜けることができた。

 その先は星海の間と書かれた大広間になっていて、五つの扉と一枚の“契約書類(ギアスロール)”がある。ギフトゲームを解き、正しい扉を選べということだろう。

 

 リンは文面にサッと目を通すと、「うわ、超簡単」と呟いて扉の一つに直行した。

 テオドールも軽く読んでみたが、何が何だかさっぱり分からなかった。相変わらず明らかに異世界人に対応していない。誠に遺憾である。と負け惜しみっぽい感想を誰にでもなくぶつけつつ、リンの後を追う。

 

 扉をくぐった直後、何かの気配がしたと思った途端に断ち切られた。

 

「今のは?」

「人払いの呪いだと思います。星海龍王の龍角が無ければ辿り着けないようになってるんでしょう」

「成る程」

 

 人払いの呪い、そういうのもあるのか。

 テオドールは感心した。そんなものがあれば色々とやりたい放題ではないか。何とは言わないが。

 呪いと言うからには“恩恵”と言うより魔法の一種なのだろう。あまり不便に思わなかったのでそうしてこなかったが、箱庭世界の魔法についてもう少し勉強してみても良かったかもしれない。

 逆転して人寄せの呪いとかできないだろうか。中心地にモンスターを召喚してやればさぞ愉快だろう。平和的に考えるなら、敵をまとめて掃除したり刺客を引きずり出したりするのにも有用そうである。

 

 頷いたきり黙りこくるテオドールに、「あっ今よくないことを考えてるな」とリンは察する。

 短時間の付き合いながら、廃人の考えを読める程度にはリンの対廃人スキルの経験値が上がっていた。全く嬉しくない。

 

 やがて二人は最後の間に辿り着いた。そこには角をはめ込めそうな台座と、旗を飾れるような場所が用意されている。

 

「これが?」

「はい。ここに星海龍王の遺産と……例の魔王が封印されています」

 

 リンに促され、テオドールは星海龍王の龍角を取り出した。二本の角は封印の座を前に、鈍い光を発している。

 そしてリンも、似たような光を発するボロボロの生地を取り出す。

 

 赤地の布に金の縁。日の昇る丘と少女を象ったその旗印は、人類史上、最も多くの魔王を倒したコミュニティのものであるらしい。

 魔王の手に渡っているからには、もはやその栄光は過去のものなのだろう。テオドールにとっては他人事なので、特別感傷は抱かない。

 テキパキと、龍角と旗をそれぞれ封印の座に配置する。

 

「あとは龍角に炎を打ち込めば、地脈と活火山が刺激されて封印が解ける。そうしたら私達の協力関係も終わり。……そうですよね?」

「そうだな」

 

 封印が解け次第、リン及び魔王連盟は星海龍王の遺産とやらを戦果に撤退し、テオドールはそれを見逃す。そういうことになっている。

 この間に魔王連盟の者がとっ捕まっている可能性が無きにしもあらずだが、当然これが終わればテオドールが助けることはない。その点はリンや殿下も受け入れている。余計な注文をつける余裕が無かったからである。

 

「じゃあ、お願いします」

「ああ」

 

 一歩前に出たテオドールが〈ファイアボルト〉の詠唱を始める。手元に集まる魔力は熱と速度を溜めながら収束し──

 

 燃え盛る稲妻が、龍角を貫いた。

 

   ◆

 

「──っ!? 何だ!?」

 

 妙に時間を稼ぐような動きを見せる殿下に痺れを切らし、必殺の一撃を叩き込まんと十六夜が足を踏み込んだ、その刹那のこと。

 自然発生したとは思えない巨大な大地の揺れが、地殻を立ち昇って二人を襲った。

 

「……デカイ! ただの地震じゃないぞ!?」

 

 熾烈な戦闘を経て傷だらけの二人は立っていられず、片膝を立てて地面に座り込む。

 尋常でない大地震。心当たりしかない殿下は、ついにその時が来たことを悟った。

 

「始まった……!」

「おい、何だこれは! 何をした!?」

「端的に言うぞ! 死にたくなければ今すぐ“煌焰の都”を脱出しろッ!」

「は……!?」

「この大地震は地下に封印されてる魔王が復活する余波とでも思っとけ!」

「よ……余波だと……!?」

 

 活火山の噴火する音が響く。

 これが最後の予兆だろう。絶句している十六夜に、一から十まで説明している暇はない。

 

「復活した魔王が最初に狙うのは、十中八九“サラマンドラ”の宮殿だ! あとはそっちで何とかしろ!」

「っ、おい!?」

 

 やけくそ気味に吐き捨てた殿下は、くるりと背を向けて一目散にその場を後にした。

 一瞬追いかけなければ、と思いかけた十六夜だが、二の足を踏んだ。あの焦りようだ、恐らく嘘は言ってないのだろう。

 宮殿には非戦闘員が多く避難している。これだけの地震を余波だけで起こせるような存在に今対抗できるのは──自分しかいない。

 腹を決め、十六夜は宮殿に向けて走り出した。

 





◆カミカゼ特攻隊
港町ポート・カプールで受けられるLv14相当のサブクエスト。無限沸きする自爆モンスターの特攻を一定ターン凌ぐ。壁生成を使った籠城が攻略法として有名。
一応味方NPCが撤退するまでの時間稼ぎという体なのだが、NPCの生死はクリアに関わらない。戦争って悲しいね。

◆自爆モンスター
その名の通り自爆してくるモンスターのこと。
誘爆するので、上記クエストに気軽な気持ちで行くとすぐに囲まれて連鎖爆撃で死ぬ。
elonaには複数種類おり、爆弾岩というわかりやすいものから地雷侍、ハードゲイなんてのもいる。つまり、HGです。フゥーー!…もう通じなさそうだな、これ…

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