「~♪」
とある列車の中、一人の少女が鼻歌を歌って目的地に着くのを楽しみにしていた。
少女の他に幾つかの人影があった。
しかし、それらは異形の存在ばかり。その異形の者達はそれぞれで暇を潰していた。
体半分がターコイズカラー、もう半分が黒の怪人と多少長いピンク色の髪を持つプレ〇ター似の怪人、頭が指輪のようになった魔法使い風の怪人にフードを羽織った白髪の怪人はババ抜きをして暇を潰していた。
身体の至る所に血管のような模様を付けた怪人は腕と足を組んで寝ていた。
鎧を纏った落武者のような怪人と骸骨を表したような忍者の怪人は将棋をしている。忍者の怪人がかなり押されているのか、唸り声を上げていた。
赤と青の怪人と宇宙飛行士を歪めたような怪人は何かを作っていた。何かはわからないが。
目から山羊のような赤いツノを生やした怪人は珈琲を入れていた。近くでは頭が赤い鳥、上半身が虎のようなもの、下半身が飛蝗の様なもので形成され怪人が手伝っていた。
そんな異様な光景の中でも少女はものともせず、鼻歌を歌っていた。
「随分と楽しそうだな。」
するとそこへ、珈琲を入れていた怪人が珈琲を少女の目の前に置いた。少女は出された珈琲を手に取り一気に飲み干した。
「だって楽しみなんだもん。」
少女はカップを置くと珈琲を出してくれた怪人に向かって笑顔で言った。
しかし、その笑顔はただの笑顔ではなく悪意のある様な笑顔だった。
怪人はその笑顔を見て「おぉ、怖」とわざとらしく震え少女の近くの席に座った。
「〜♪」
少女は鼻歌を歌い続ける。周りにいる異形の怪人達はなんの反応も示さない。ただ、少女の鼻歌と列車の走る音が聞こえ続ける。ただ時間だけが過ぎていく。
その時
~〜♪
《!!》
突如として車内に音楽が流れ始めた。
彼らはそれに反応して各々のやっている事を中断した。視線を向ければ『間もなく目的地に到着致します』という文字が流れた。
「ようやく…キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
「アァ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
それを見て少女は思いっきり立ち上がり両手を上げて嬉しそうに叫んだ。それを見て宇宙飛行士のような怪人も立ち上がり両手を上げて叫んだ。赤いツノの怪人はそれを見てやれやれと言って立ち上がる。そしてその車内の窓から外の景色を除く。
「さぁーて、最初の世界はどんな世界かな?」
『どちらにせよ、私達に障害があれば全力で潰しますが。』
赤いツノの怪人がそう言うと少女の左手首に付けている腕時計から女性の声がした。赤いツノの怪人は少女の左手首に付けている腕時計を見て言った。
「あんましやりすぎんなよ?月の夢、金も。」
『分かってますよ。』
「もー心配性だなー。アナザー電王は。」
少女『龍蟹金』と腕時計から発せられる声『月の夢』は赤いツノの怪人『アナザー電王』に注意されるが2人は全く気にしないような感じで言った。
それを見てアナザー電王は1つため息をつくと立ち上がり列車『アナザーデンライナー』の出入口へと向かった。
それと同時に列車は止まった。それは目的地に到着したという事。
それと同時に金は出入口へと向かい忍者の怪人も立ち上がり鎧を纏った怪人にお辞儀をして出入口へと向かった。
そしてドアは開く。世界へと繋ぐドアが開く。
「いってきまーす!」
「あ、おい!?」
金は見るやいなや一足先に飛び出して行った。アナザー電王は止めようとするが既に行ってしまった。
アナザー電王はやれやれと言うと忍者の怪人へと視線を向けた。
「それじゃあアナザーシノビ。偵察と情報収集、よろしくな」
「ゥゥ!」
忍者の怪人『アナザーシノビ』は頷くとアナザーデンライナーから出ていった。
アナザー電王はアナザーシノビを見送ると1度扉を閉める。
「さてと、俺達は……」
アナザー電王は視線をあるところに向けると考え始めた。周りにいる怪人『アナザーライダー』はアナザー電王へと視線を視線を向ける。やがて、アナザー電王顔を上げると腰つけられた武器を両手に持つ。そしてアナザー電王は声を大きくして言った。
「テロリスト共をぶっ潰すぞーーーー!!!」
『オオオォォォォォォォォォォ!!!』
最初にやる事がテロリストを潰すとはこれ如何に。しかし、既に彼らは行動に移した。最早、止める者などいない。彼らはテロリストいるであろう所へと向かった。
アナザー電王が視線を向けた先にはある事が表示されていた。
『無限の成層圏の世界』と。
おまけ
「な、なんだこのバケモン達は!?」
「こ、こっちに来るなーー!!」
「ちょ、ちょっと貴方達!何y「オルァ!!」きゃあぁ!?」
最早地獄絵図。テロリスト達は突如やって来た怪人たちに為す術もなく、殺られていった。
「テメェらぁ!!何しやがる!?」
「カ・チ・コ・ミじゃァァァァァァ!!!!」
『オオオォォォォォォォォォォ!!!』
最早謎のハイテンションで仕掛ける怪人達を止めることなどできない。更に上空にも何機もの兵器がそのテロリストを潰しにかかった。
そしてその日、その周辺にいた組織は壊滅した。
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