歪んだ戦士の力を持った者達   作:龍蟹

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今回、早めに投稿できたのでどうぞ


金の実力と白式の事実とアリーナ外での戦闘

金side

 

あれから一週間。

未だに怒りが収まらない。

口調が元に戻るまでは収まったけど、これ以上収まることはない。

 

「絶対に許さない。」

『……そろそろ落ち着いて、金。』

「やだ。」

 

月の夢はそう言うがハッキリと拒否した。

アナザー電王が作ってくれたこの専用機を『オンボロ』?

 

「お前らの技術とは桁が違ぇんだよ。」

『(……助けて(泣))』

 

私が愚痴っていると通信が入る。

見れば『アナザー電王』と書かれている。

 

「なに?」

『「物凄く怒ってるな……。」』

「当たり前。見てもいないのにアナザー電王が作った専用機をオンボロって言ったんだよ?なんの根拠があってそんなこと言えるの?巫山戯んなよ?アナザー電王の技術はそんじょそこらの技術者とは格が違ぇんだよ。」

『「oh......」』

 

あいつだけは絶対にユルサナイ。

 

『「……龍蟹。……聞こえるか?」』

「あぁ?」

 

突如として織斑千冬から連絡が入る。

織斑千冬は一瞬怯むが、話を続ける。

 

『「織斑の専用機がまだ届いていなくてな。先に……お前が行ってくれ。」』

「……へぇ♪」

『(ヒッ…!)』

『「(タイミング悪過ぎんだろ織斑千冬ゥゥゥゥゥゥゥ!?)」』

 

いいタイミングだよ?織斑千冬。

 

「オイデ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『《ラブ・ギルティィィィィ!!!!》』」

私の叫び声とともにそれは展開された。赤黒い装甲。頭にはバイザー。そして両手に鉈。

私の専用機、『《ラブ・ギルティ》』が展開された。

 

「アハッ。サァ、半殺シニシテ上ゲル♪」

 

 

 

 

『「(しまった。)」』

『(もう、やだ……。)』

『「(……しーらね…。)」』

 

 

アナザー電王side

 

俺は今、アリーナ上にいる。

金の初戦闘を見る為だ。

しかし、今の金はご機嫌ななめ。

嫌な予感が的中したよコノヤロウ。

 

「……程々にしてけよ?」

 

まぁ、しないだろうけど。

 

 

三人称視点

 

(い、いきなり彼女からですの!?)

 

現在、セシリア・オルコットは愛機『ブルー・ティアーズ』に乗って宙に浮いていた。

しかし、彼女の体は震えていた。

決して、武者震いなどでは無い。

目の前にいる人物に恐怖で震えていた。

 

「………………。」

「……ッ。」

 

ギョロリとその目をセシリアに向けた。

セシリアは歯をガチガチと震わせ金を見据えた。

 

「わ、私と戦える事をこ、光栄に思いなさい!」

 

セシリアは強がって恐怖を払おうとするが。

 

「……………な。」ギリギリ

「ヒッ!?」

 

今の金にそれは全くもって逆効果。

歯軋りが聞こえる。体を震わせる。鉈を持つ手が強くなる。

眼が鋭くなる。

 

『試合開始』

「調子に乗るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

その叫び声とともに金は一瞬にしてセシリアへと接近した。

 

瞬時加速(イグニッションブースト)!?)

 

セシリアは金が瞬時加速を行った事に驚きを隠せなかった。

そんなセシリアの気も知らず金は両手の鉈『血染&血濡』を使ってセシリアを叩き斬る。

強力な一撃にセシリアは地面に叩きつけられた。

 

「くっ……『ティアーズ』!」

 

セシリアはBT兵器『ブルー・ティアーズ』を出動させて金に向かわせた。

 

「『メモリーズ』!!!!」

 

しかし、それに対して金は『メモリーズ』を出動させる。

叫び声とともに虚空に穴が空いた。そして、そこから天体望遠鏡、風見鶏、懐中時計、コンパスが現れた。

天体望遠鏡から光が放たれるとBT兵器の一つが落とされる。

風見鶏からいくつかの矢を発射させてBT兵器を落とす。

懐中時計は蓋を開くとそこには似つかわしくない牙が見える。そして、BT兵器に噛みつき破損させた。

コンパスからは弾幕が発射され、BT兵器を撃ち落とした。

 

「そ、そんな……。」

 

セシリアから悲痛の悲鳴が聞こえるが、そんな事を金は知る由もない。

そして、“一つ目”の切り札をきった。

 

「『狂戦士化(バーサークモード)ォォォォォォ』!!!!」

 

その叫び声とともに金は、

 

“一瞬にして消えた”

 

「へ…………?『ガァァァン』アグゥ!?」

 

セシリアは金が消えたことに一瞬呆けるが次の瞬間に激しい痛みが走る。

 

「アハハハハハハハハハハハハ!!アハハハハハハハハハハハハ!!アハハハハハハハハハハハハ!!アハハハハハハハハハハハハ!!アーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!」

 

最早、正気の沙汰ではない。

金を探そうとするも速すぎて見つけることが出来ない。

探してる間にもSE(シールドエネルギー)が減っていく。

金は一方的にセシリアにダメージを与える。

そして。

 

『ブルー・ティアーズ、シールドエネルギーエンプティ。勝者、龍蟹金』

 

そんな音声と共にピタリと金の攻撃が止まった。

 

眼下を見ればブルー・ティアーズは解除されて、セシリアがうずくまって震えている。

 

「………………。」

 

金はセシリア見てその後、興味なさげに立ち去ろうとする。が。

 

「おい!」

 

ふと、叫び声聞こえ金は振り向く。

そこには白い機体に乗った一夏がいた。

 

 

千冬side

 

「あの馬鹿!」

 

先程までオルコットと龍蟹の試合を見ていたが結果として龍蟹の圧勝。

戦闘技術も龍蟹が上だった。

特に『狂戦士化(バーサークモード)』と呼ばれるものを発動してからは一方的の戦いだった。

それを見かねた織斑は直ぐにアリーナへと向かっていった。

あまりにも戦力差がありすぎる。

どうなるかは一目瞭然だろう。

 

「ど、どうしましょう!?」

「落ち着け。今は織斑の無事を祈るしかない。」

 

とは言うが、私も気が気でならない。

私は珈琲に砂糖を入れて飲もうとした。

 

「織斑先生。それ、塩ですけど。」

「…………。」

 

何故ここに塩があるんだ!

 

 

金side

 

(あの機体……もしかして。いや、考えすぎかな?)

 

私は一夏君の機体を見てどこか既視感を覚える。

私の思い違いだといいけど……一応調べた方が良いよね?

 

「(月の夢。あの機体の情報、集めといて)」

『(……ハイ。)』

 

なんか片言だけど気にしない。

 

「いくらなんでもやり過ぎだろ!?」

「だから?」

「えっ?」

「だから何?一夏君も千冬先生の事馬鹿にされたら怒るでしょ?それと同じだよ?」

「だからって…!」

 

五月蝿い。

本当に五月蝿い。

見てもいないのにアナザー電王が作った機体をオンボロって勝手に決めつけたセシリアちゃんが悪いし。

 

『(金。情報を見つけました。)』

 

仕事が早い。

やっぱり月の夢はひと味違うね。

私は月の夢が見つけて来た情報に目を通す。

 

「……へぇ。」

 

その情報を見て私は気分が悪くなる。

一夏君はこの事知ってるのかな?

ちょっとカマかけてみようかな?

 

「にしても良かったね~。一夏君。」

「な、何がだよ。」

「だって、他に製作予定だったISを凍結させて君の機体を先に作って貰えたんだし。」

「……え?」

「多分、千冬先生もこの事は知らないのかな?調べた限り千冬先生は注文だけしたみたいだし。先に一夏君のを作れって言ってないみたいだし。あ〜でも、一人だけ反対した人がいたみたいだけど。」

 

勿論、途中からは仮説を立てた思い込み。

千冬先生がそんなことするような性格じゃないのは知ってるし。体罰多かったけど…。

それに、そんなこと所長さん(?)が見逃す分けないし。

一夏君を見れば有り得ないというような反応をとってる。

まぁ、もう一つ情報があるけどこっちは言わないでおこう。大事になっちゃうし。

 

「そ、そんな訳……。」

「その機体を作った人達が千冬先生の信者とかなら、有り得ない話じゃないと思うよ?まぁそんなことは置いといて……。」

 

そういって私は血染と血濡を持って構える。

 

「まだ遊び足りないんだ。やろうよ?」

 

さぁ、二回戦開始だね。

 

 

アナザー電王side

 

「あの龍蟹金って奴物凄い事ぶちまけたな。」

 

俺はアリーナの上で金が物凄い事実を暴露した事に驚きを隠せないでいた。

当然、観客席にいる奴等も驚きを隠せないでいた。

だが、今はそれどころじゃないかもな。

そう思い、俺は立ち上がる。

 

「いい加減出てきたらどうだ?更識楯無生徒会長さん?」

「あら、気づいてたのね?」

 

俺が振り向けばそこには水色の機体を纏った少女がいた。

特徴から言えば、外側にはねた水色の髪、そして赤い瞳。

彼女こそロシア代表更識家17代目頭首更識楯無。

本名は更識刀奈。

そして彼女が纏っているISが第三世代型IS『霧纒の淑女(ミステリアス・レイディ)』。

 

「いつから気づいていたのかしら?」

「最初からだよ。」

 

観戦してる途中で誰かが来る気配が来たから金を赤の他人の様に呼んだが…バレてないよな?

 

「もう一つ質問。何しに来たのかしら?」

「そりゃあ世界初の男性IS操縦者の実力を見に来たに決まってるだろ?まぁ、来るの早かったみたいだがな。」

 

そう言ってアリーナを見れば金が織斑一夏に反撃されることなく牽制してる。

 

「今出てるみたいよ?」

「どっちにしろ負けるだろ。龍蟹金って娘が圧倒的戦力差みたいだし。」

「まぁ、そうよね。」

 

いや、納得すんのかよ。

 

「そろそろあなたの名前聞きたいのだけれど?」

「おっとそうだったな。」

 

そう言って俺は腰に付けた武器を取り構える。

それを見た更識楯無は警戒して戦闘態勢をとる。

 

「俺の名はアナザー電王!歪んだ戦士の力を持った者の一人だ!」

 

 

一夏side

 

「やぁ!!」

「くっ…!」

 

強すぎる!戦力差がありすぎるだろ!

龍蟹さんは両手に持った鉈で俺に攻撃を仕掛けてくる。

俺が反撃しようとすれば風見鶏や天体望遠鏡からの援護射撃が入る。

 

「くそっ!隙が見当たらない!」

「一夏君ってちゃんとISの操縦訓練ってやったの?全然なってないんだけど……。」

「いや、やってねぇよ。」

「えっ?」

 

途端、龍蟹さんの動きが止まった。

チャンスと思い攻撃を仕掛けるが風見鶏からの攻撃が来る。

 

「えっと……。今まで何してたの?一週間ぐらい余裕はあったよね?」

「剣道をやってたけど…。」

「え、えぇ……。ダメじゃん」

 

おう、俺もそう思って箒に言ったけど目を逸らされた。

けど、それより気になることが一つある。

 

「なぁ……。」

「ん?」

「さっき言ってた事本当なのか?」

「さっき?あぁ、他の人の機体を後回しにしたってやつ?厳密に言えば途中で誰かが手を加えたみたいだけど、ハッキリ言えば本当だよ。」

「……っ。」

 

なんだよそれ。

他の奴の機体を後回しにして俺の機体を先に作ったって。

 

『「織斑。先程龍蟹が言っていたことは本当らしい。所長は反対したらしいが他の開発者が後回しにして織斑の機体を作ったらしい。」』

「なんだよ…それ。」

 

千冬姉の言ったことに俺は驚愕するしか無かった。

あいつは、その事知ってたのかよ。

 

「人間の中にはそういう奴らもいるんだよね。そうじゃないのもいるけど。」

 

龍蟹さんはやれやれといった感じの仕草をして告げる。

 

「聞きたいことはもう終わりかな?それじゃあ行くよ!」

「ッ!」

 

龍蟹さんは再び構えると俺に攻撃を仕掛けてきた。

 

 

千冬side

 

私は織斑と龍蟹の戦いを見ながら先程の事を考えていた。

 

「まさか……更識妹の機体を後回しにして機体を作っていたとはな。」

「……はい…。」

 

私は龍蟹の言っていたことに驚き、『白式』を作った『倉持技研』に問い合わせたところ、更識妹の専用機を後回しにし、織斑の専用機を優先したという事がわかった。

あいつは、一体どこでその情報を掴んだんだ?

 

「あの…千冬さ……織斑先生。」

「なんだ、篠ノ之。」

 

私が龍蟹の情報の出処に疑問を抱いていると、篠ノ之から声がかかる。

 

「何故あの風見鶏と天体望遠鏡は下から攻撃を仕掛けているんですか?」

「何?」

 

篠ノ之の言ったことに疑問を抱き映像を見る。

確かに風見鶏と天体望遠鏡は下から織斑に攻撃を仕掛けている。

先程のオルコットとの戦闘では上から攻撃を仕掛けていたというのに今は下から攻撃を仕掛けている。

まさかと思い、私は織斑達が戦っている場所の下を見る。

そこには今だにうずくまっているオルコットがいた。

 

「まさか、オルコットの事を考慮して……?」

 

 

月の夢side

 

『(金!先ずはオルコットさんを避難させないと!)』

「(やだ!)」

『(デスヨネ……。)』

 

私は、何とかメモリーズの攻撃がオルコットさんに被弾しないように下から撃ってるけど、金はお構い無しに攻撃を仕掛ける。

 

『(アナザー電王、助けて!)』

 

最早私は、どうにかなるはずもないのにアナザー電王に助けを求めてしまう。

 

 

楯無side

 

「……?」

「余所見してていいのかしら!?」

「おっとぉ!?」

 

私はアナザー電王と名乗った怪物と現在進行形で戦っている。

蒼流旋に備え付けられているガトリングで狙うが、アナザー電王はすぐ様回避する。

見た目の割に結構素早いのね。

さて、そろそろかしら。

威力は下がっちゃうけどこれなら回避できないわよね?

 

「ねぇ。なんかここ暑くない?」

 

私はわかりやすいようにアナザー電王に告げ、清き激情(クリア・パッション)を発動しようとする。が。

 

『ビュオオオオオ』

 

「!?」

「なら、その暑さをも吹き飛ばす突風はいかがかな?」

 

突然の突風に水蒸気が霧散され吹き飛ばされて行く。

彼の隣にはターコイズグリーンと黒で分けられた怪物がいた。

 

(いつの間に!?)

 

その怪物が来ていたことに全く気づかなかった。一体いつからいたの?

 

『ROCKET ON』『GATLING ON』『LAUNCHER ON』

 

『イーグル ジェット ベストマッチ』

 

「きゃあ!?」

 

突如として背中に伝わる痛みに思わず跪く。

何事かと思って辺りを見渡せば先程まではいなかった怪物達がいた。

 

「い、いつの間に…。」

「最初っからだぜ?こういう事も考えて待機させたんだよ。」

「嘘でしょ……。」

 

全く気が付かなかった。

私が驚いていると赤と青の怪物がこちらに殴りかかってきた。

私は急いでアクア・ナノマシンで防御をするが。

 

『デンキウナギ 発電機 ベストマッチ』

 

「あぁああああぁぁぁ!?」

 

向こうはベルトのレバーを回して電気を纏うことで私を痺れさせた。

 

「ハァ!」

「オルァ!」

「くっ!」

 

更に、落ち武者の様な怪物とアナザー電王による連携攻撃で、ダメージが蓄積する。

 

「強すぎるにも程があるでしょ……。」

「まぁ、それが俺達だからな。」

「それで?お仲間さんはこれだけじゃないんでしょ?」

「勿論。後はアナザークウガがいる。」

 

アナザークウガ。

恐らく、そいつがこいつらのボスなんだろうけど。一体どこに……。

 

『ガガガガガガガガ』

 

「!?」

 

私が考えてる中、突如として何処からか攻撃が飛んできた。

すかさず避けようとするも、まだ痺れていて思う様に動けない。

結果、ほとんどの攻撃に被弾する。

上空を見れば何機ものISが宙に浮かんでいた。

 

「何よ…あれ……。」

「業ガーディアン。俺達が設計して作り上げた無人機だ。」

「無人機!?」

 

無人機という言葉に思わず驚愕する。

こんな大量の無人機を作り上げるなんて普通じゃない。いや、もう怪物って時点で普通じゃないだけど。

 

「けど、もう役目は終わりだけどな。」

「どういう……!?」

 

理由を聞こうとするとパーカーを羽織った怪物とターコイズグリーンと黒の怪物が上空へ飛び上がって蹴りの姿勢に入る。

 

『DRILL ON』

 

『キックボクサー』

 

宇宙飛行士の様な怪物と赤と青の怪物がベルトを操作して同じ様に蹴りの姿勢に入る。

私はアクア・ナノマシンで防御に入ろうとするけど。

 

「!?発動しない!?」

 

アクア・ナノマシンが作動しない事に驚き、すぐ様機体を見る。

よく見ればアクア・ナノマシンを操作するためのアクア・クリスタルが壊れていた。

やられた。

あの無人機は最初からアクア・クリスタルの破壊が目的だった。

そう悔やんでる間にも四体の怪物はこちらに蹴りかかった。

 

「きゃああああ!?」

 

その後私は“四回”程の衝撃を受けて意識を手放した。

 

 

アナザー電王side

 

「あっやべ。」

 

更識楯無を倒したはいいものの、流石に四体での『アナザーライダーキック』(俺命名)は流石にやり過ぎた。

アリーナのシールドを突き破ってその先にいた織斑一夏に直撃して地面に落ちていった。

 

「ん~これはあれだ。」

 

俺はアナザーデンライナーを呼び出して大声で告げる。

 

「撤☆退☆」

 

俺達はアナザーデンライナーに乗り込みその場から去った。

 

 

時は遡り、金side

 

「おおおおおおおおおお!!!」

「あははっ。無駄無駄〜♪」

「それ反則だろ!?」

 

なんか聞こえるけど無視無視~♪

私は聖盾を取り出して一夏君の攻撃を防ぎまくる。

……今更だけど、なんでこれだけ綺麗なの?

 

『(金。遊んでますね?)』

「(ん〜?なんの事かにゃ~? )」

 

月の夢がそう言うが私ははぐらかす。

私は頃合いを見て血染を取り出して一夏君に一撃を与える。

 

「やぁ!!」

「がァ!?」

 

一夏君は一気に吹き飛ばされ、壁に激突する。

けど、それだけじゃ終わらない。

 

「メモリーズ!」

 

メモリーズを呼び出し一夏君に連続攻撃を与える。

だけど、これで終わりという訳じゃない。

何か来る。そう、私の感が告げる。

 

『(金。白式が初期化(フォーマット)最適化処理(フィッティング)及び一次移行(ファースト・シフト)が完了させました。)』

「……やっぱり。」

 

月の夢の報告を聞いて勘が当たった事にため息をつく。

見れば、一夏君の機体は先程よりも更に白くなっていて、手に持っていた近接ブレードはレーザーブレードに変わっていた。

 

「俺はいい姉を持ったよ。」

「ん?」

 

一夏君のISを観察していると一夏君が何かを呟き始めた。

 

『(金。どうやらアレは零落白夜の様です。)』

「(零落白夜って現役時代の千冬先生が使ってた単一仕様能力(ワン・オフ・アビリティ)だっけ?)」

『(はい。なので防ぐか、回避のどちらかでやればシールドエネルギーはなくると思います。)』

(急に知的。)

 

一夏君が何か言ってるけど無視して、月の夢からレーザーブレードに関しての情報を聞いた。なんか、フラグっぽいのが聞こえたけど。

 

「うおおおおぉ!!!」

「!!」

 

一夏君が特攻を仕掛けてきたので私は聖盾を構えて防御の体制をとる…………が。

 

『ドゴォォォォン』

 

「きゃああああ!?」

 

『ドゴン』

 

「ぐほっ!?」

「……えっ?」

『はっ?』

 

『ズドォォォォン』

 

『白式、シールドエネルギーエンプティ。勝者、龍蟹金』

 

上空から何かが落下してきてそれが一夏君に衝突。

あまりの出来事に月の夢も思わず声に出してしまう。

よく見れば、水色のISに乗った少女が一夏君を下敷きにしてのびていた。当然、一夏君ものびている。

 

『プァァァァン』

 

状況を整理していると上空から音がした。

上空を見ればアナザーデンライナーが走り去っていくのが見えた。

 

「あぁ。なるほど。」

 

原因が何となくわかった私は取り敢えず、一夏君と水色のISに乗った少女の救出に向かった。

セシリアちゃんは他の人に任せた。

 

 

三人称視点

 

「……今、何が起きた?」

「さ、さぁ?」

「…………。」

 

突然の出来事に千冬、真耶、箒の三人は唖然としていた。




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