歪んだ戦士の力を持った者達   作:龍蟹

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最初に言っておく。

今回はかーなーり長い。


VSヤミー×3

アナザー電王side

 

「!?」

「うおっ!?あっつあ!?……どした、アナザーオーズ?」

 

俺はいつも通りに珈琲を飲んで休んでいると、アナザーオーズが急に立ち上がった。

その衝撃で珈琲を零して熱い目にあった。

俺は零した珈琲を拭きながら、突如立ち上がったアナザーオーズに問いかける。

しかし、アナザーオーズは黙ったまま立ちすくしていた。

そして。

 

「あっおい!?アナザーオーズ!?」

 

アナザーオーズは慌てながらアナザーデンライナーを降りていった。

騒ぎを聞きつけたのか、隣の車両からアナザービルドとアナザーエグゼイドが顔を出した。

他のアナザーライダーも、アナザーオーズが飛び出して行った方向を見て首を傾げたり、目を合わせたりとしていた。

 

「どうしたんだ?」

 

そう思っていると影からアナザーシノビの手下『ダスタード』が現れた。

ダスタードは懐から紙を取り出した。

それはアナザーシノビからの報告。

俺はそれを受け取り内容を見る。

 

『IS学園にてヤミー発生。

今現在の数は一体。

何かを探している模様。』

 

「何!?」

 

俺は思わず立ち上がる。

アナザーオーズが急に出て行ったのはこれが原因か……!

 

「こうしちゃいられねぇ……。行くぞ!お前ら!」

 

俺は急いでアナザーデンライナーを降りる。

他のアナザーライダーも急いで降りて行く。

アナザービルドとアナザーエグゼイドは隣の車両に入って何かをした後、大急ぎで降りて行く。

 

 

第三者視点

 

アナザーライダー達が出て行った後。

アナザービルドとアナザーエグゼイドがいた場所で変化が起きていた。

 

『カタカタッ』『カタカタッ』

 

粒子状の物が入った瓶が揺れ始める。

それは次第に揺れて行き。

 

『ガシャン』『ガシャン』

 

地面へと落ちて割れた。

そして、粒子状の物はやがて人の形を作っていき。

 

「………………。」

「………………。」

 

二体の怪人が生まれた。

その二体の怪人は見た目は似ているが色が異なった。

片方は黒系統の色。もう片方は一部に茶色が入っていた。

“既に完成された”それは、隣の車両へと移動して、そのまま運転車両へと向かった。

そして二体の怪人は己達が行きたい場所へと向かった。

 

感染者(宿主)”を求めて。

 

 

金side

 

「ごちそうさま。」

「あれ?こーちゃんもう行っちゃうの?」

「うん。」

 

食べ終わった私は立ち上がり、食堂を出ようとする。

けど。

 

『ビー!ビー!ビー!』

 

「……ウェ( 0w0)?」

『アナザー電王からの緊急通信?』

 

私は食堂から少し離れて通信を開く。

画面にはアナザー電王が映った。

何故か慌てているようだけど?

 

『「金!!そっちでヤミーが出た!!」』

「え“」

 

アナザー電王がそう言った時だった。

 

『バリーーーン』

 

「ブルォォォォォォォ!!!」

「ウェェェェェェェェェェェイ( ;0w0)!?」

 

突如、窓ガラスをぶち破って何かが現れた。

それは木でできた牛の怪人。

恐らくアナザー電王の言ってたヤミーだと思う。

 

「ナ,ナズェココニイルンディスカ( ;0w0)!?」

『金!落ち着いて!言語が可笑しくなってる!』

 

うん!ごめん!無理!

だってヤミーって欲望の塊怪人でしょ!?何でいるの!?

すると牛の怪人は、食堂に向けて移動しようとした。

逃がさないと思い、足を掴むが。

 

「ブルォォォォォォォ!!!」

「ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイ( ;0w0)!!!!????」

『『「金ぇぇぇぇぇぇ!?」』』

 

あえなく私は引き摺られていく。

ヤバい、死にそう。死なないけど。

 

 

???side

 

「……はぁ。」

 

やっぱり上手くいかない。

もう無理なのかな?

本音の誘い乗れば良かったのかな?

お姉ちゃんに叶わないのかな?

 

「……駄目。弱気になっちゃ駄目。絶対、お姉ちゃんを見返してやる。」

 

私はやる気を取り戻して作業を再開した。

 

『チャリン』

 

「ぁあ!?あグゥ……ゥあぁあ…がァ…………。」

 

突如として苦しさが全身に伝わる。

何が起きたのか理解できなかった。

後ろを見れば木のような怪人がいた場所。

 

「タ……助けて…………お……姉ちゃ…ん」

 

私は意識を手放した。

 

 

一夏side

 

「ん?」

「どうした、一夏?」

 

何か、誰かの断末魔のようなものが聞こえたけど、気のせいか?

そう思ってた時だった。

 

「ブルォォォォォォォ!!!」

「ウェェェェェェェェェェェイ( ;0w0)!!!!????」

「「「「「!?」」」」」

 

突如として食堂にそれは現れた。

木でできた牛の化け物が走ってやってきた。

……よく見るとその化け物の足に龍蟹さんがしがみついてる。

 

「…………コフッ」チ───(´-ω-`)───ン

「こーちゃん!?」

 

だが力尽きたのか化け物の足を離し、力尽きた。

牛の化け物は辺りを見渡し、

 

 

 

 

俺と目が合った。

 

「…………えっ?」

「ブルォォォォォォォ!!!」

「一夏!!!」

「一夏さん!!!」

 

そのまま牛の化け物はこちらに一直線へと走ってきた。

俺は思わず棒立ちしてしまった。

ここで死ぬのかと思った。

けど、それは現れた。

 

『バリーン』

 

「オォォォォォォォ!!!」

「ブルォ!?」

 

窓ガラスを突き破ったそれは木でできた牛の化け物に攻撃を与えた。

牛の化け物は突如の攻撃に反応出来ずに吹き飛んだ。

現れたそれも同じ様に化け物だった。

頭は鷹のような頭で、両腕は虎のような柄の腕、そして緑色の脚の化け物。

 

「ブルルゥ……。」

「ウゥ……。」

 

牛の化け物と三色怪人(上から赤、黄色、緑の色合いだったので)は互いに距離をとり攻撃に備える。

 

「ブルォォォォォォォ!!!」

 

先に仕掛けたのは牛の化け物だった。

牛の化け物は吼えると三色怪人に向かって突進して行った。

対して三色怪人は動かずその様子をただ立ち止まって見ている。

そして。

 

「アァァ!!」

「ブルォ!?」

 

三色怪人は牛の化け物にカウンターで腹部を引き裂く。

すると、チャリンチャリンという音が聞こえてきた。

 

「メ……メダル?」

 

音の発生源は銀色のメダルだった。

あの化け物はメダルで出来てるってのか?

そう考えてる内に牛の化け物は再度三色怪人に攻撃使用とする。

 

「ウェェェェェェェェェェェイ( #0w0)!!!!!!!!」

「ブルォ!?」

 

だが、ISを纏った龍蟹さんが蹴りを放ち、牛の化け物を外へと追い出した。

三色怪人は牛の化け物を追って外へと出て行った。

…………後、龍蟹さん。その叫び声何?

 

「さっきのお返しだァ!」

「こーちゃん大丈夫〜?」

 

そこへ、龍蟹さんを心配してきたのほほんさんが救急箱を持ってやってきた。

 

「結構痛いかな…………保健室行ってくる。」

「ついて行こうか?」

「ありがとう……大丈夫だよ。」

 

そう言って龍蟹さんはのほほんさんから救急箱を受け取ってフラフラと食堂を出て行った。

 

『ゴンッ』

 

「ウェイッ( ;0w0)!?」

 

絶対大丈夫じゃないだろ……?

 

 

芭side

 

「やっぱり被害が出てたか……!」

 

ガラノスはその状況を見て悔しがるような仕草をした。

視線の先には牛の化け物と三色怪人が相対していた。

その後に何体かの怪人が現れる。

 

「ど、どうする?」

「そんなの、答えは一つだけ!」

 

私は金色のレンチが付いた水色のドライバー『スクラッシュドライバー』を腰につけ、ゼリー飲料の容器『ロボットスクラッシュゼリー』をスクラッシュドライバーにセットした。

 

【ロボットゼリー!】

 

ロボットスクラッシュゼリーをセットすると待機音がなる。

ルージュ、ガラノス、ジョーヌはそれを見て懐からボトルの容器『ロストフルボトル』を取り出し、それを振ってフタを正面に合わせた。

そして私は戦士になる為の言葉を叫んだ。

 

「変身!」

 

【潰れる!流れる!溢れ出る!】

 

私の周囲にビーカーが現れ、機械の潤滑油の様な黒い液体で満たされると、ビーカーが絞られるように収縮し、ゼリー飲料の飲み口の様な頭部を持つパワードスーツの姿が露わになり、頭部から突然金色にも見える色のゼリーが噴き出し、そのパワードスーツの頭部や胸、肩に降りかかり、ゼリーが固まると余計な部分がはじけ飛んだ。

 

【ロボット イン グリス!】

【ブルァァァ!】

 

金色と黒を基調とした戦士『仮面ライダーグリス』へと私は変身した。

 

ルージュは赤い煙を纏い、城壁に似た怪人『キャッスルロストスマッシュ』に、ガラノスは青い煙を纏い、鍬形虫に似た怪人『スタッグロストスマッシュ』に、ジョーヌは黄色い煙を纏い、梟に似た怪人『オウルロストスマッシュ』に変身した。

 

【ツインブレイカー!】

 

「みんな!行くよ!」

「えぇ!」

「「おう!」」

 

私はツインブレイカーを装備してヤミーへと特攻して行った。

 

 

???side

 

「やはりこうなったか」

 

俺達は金色の戦士と三体の怪人の後ろからやって来て、その先にある出来事を見て呟く。

 

「アイツらに任せた方が良いんじゃないのか?」

「数は多い方がいいだろう。」

 

アナザーリュウガと〇〇〇がそんな話をする。

まぁ確かに手強い相手だったら数は多い方がいいだろうからな。

 

「ジオウ。変身しなくていいのか?」

「そうだな。」

 

そう言うと〇〇〇はジクウドライバーを腰に付け、懐からジオウライドウォッチを取り出し起動させる。

 

【ZI-O】

 

ジオウライドウォッチを『D'9スロット』にセットし『ライドオンリューザー』を押しロックを外す。

背後には様々なアナログ時計が現れた回っている。

そして〇〇〇は戦士になるための言葉を言う。

 

「変身。」

 

ジクウドライバーを時計回りに回転させ元の位置に戻す。

 

【ライダータイム!】

【仮面ライダージオウ!】

 

〇〇〇の身体にアーマーが形成され、その姿を変えて行く。

そして、背後の大きなアナログ時計には鏡文字の『ライダー』の文字が現れ、ジオウの顔に『インジケーションアイ』として装着される。

 

【ジカンギレード!】【ケン!】

 

ジオウの専用武器『ジカンギレード』が現れそれをジオウが手に取る。

先頭の準備はバッチリだ。

 

「やるぞ。」

「「あぁ。」」

 

俺達は戦闘を開始した。

 

 

アナザー電王side

 

「どーすんだぁ、この力任せの敵。」

 

俺は目の前の敵『ウシヤミー(仮名)』をどうするか悩んでいた。

 

「ブルォォォォォォォ!!!」

「やっべぇ!?」

 

あれこれ悩んでいるとウシヤミー(仮名)はこちらに突っ込んできた。

完全に油断して回避しようとする。

 

【スクラップフィニッシュ!】

 

「ハァァァァァァ!」

「ブルォ!?」

 

が、突如としてそれは現れた。

金色と黒を基調とした戦士が現れてウシヤミー(仮名)を吹き飛ばした。

その後ろからは恐らく仲間と思われる怪人が三体現れた。

 

「大丈夫ですか!?加勢します!」

「あぁ、ありがとう……、あんたらは?」

 

俺は少々戸惑いながらも、やってきた戦士と怪人達に名前を聞いた。

 

「私は仮面ライダーグリスです!」

「私はキャッスルロストスマッシュ。」

「俺はクワガタロストスマッシュだ!」

「僕はオウルロストスマッシュです。」

 

金色の戦士、赤い模様の入った城壁の怪人、青い模様の入った鍬形虫の怪人、黄色い模様が入った梟の怪人の順に自己紹介をして行く。

やっぱりと言うか本名は名乗れないのか。

 

「(本当は本名を名乗りたいんですけどまだパパの許可もないですし、無関係の人も多いので一応。)」

「(なるほど、よく出来た娘さんだ。)」

 

偉いもんだとグリスの頭を撫でようとするが。

 

『ガンッ』

 

「いったァ!?」

 

突如として何かに遮られそちらを向く。

振り向けばキャッスルロストスマッシュがこちらを見て睨んでいる。

 

「グリスに気安く触れるな……。」

「アッハイ(⌒-⌒; )」

 

怖っ!?この娘怖っ!?

しかもなんか背後に般若が見えんだけど!?

オウルロストスマッシュはやれやれと言った感じに頭を横に振るう。

 

「俺達も加勢しよう。」

「えっ?…………!?」

 

声が聞こえ、後ろを振り返って硬直した。

そこには、黒い龍をモチーフにした騎士のような戦士。右隣にはそれを歪ませたような怪人。そして、顔に鏡文字で『ライダー』と書かれた戦士『仮面ライダージオウ』がいた。

俺達(アナザーライダー)はジオウの方を見て硬直した。

 

「私を仮面ライダージオウと一緒にするな。私の名は『ミラーライダージオウ』だ。悪いがまだ本名を明かす訳には行かない。それと持っているライドウォッチはリュウガだけだ。」

 

ジオウがそう言うので安心はするが、それでも若干近寄り難い。

 

「俺も名乗っとかなければな。俺はアナザーリュウガだ。」

 

右隣にいた怪人『アナザーリュウガ』は淡々と自己紹介を済ませた。

…………気のせいか?こいつの声、俺の声に似ているが……。

 

「後は俺だけか。」

 

そして最後に黒い龍の戦士が一つ咳払いをして自己紹介を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の名はダーズ・オニキス。仮面ライダーリュウガだ。よろしく頼む。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダーズ?ダーズ、ダーズ……………………。

 

「ウェッ( ;0w0)!?ダーズ!?ダーズナンデェ( ;0w0)!?」

 

ウッソだろおい!?ダーズって闇と混沌の化身のダーズだろぉ!?何で!?

待て待て待て待て待て!

流石に無い!これは無い!!

そうだ!多分聞き間違えかなんかだと思う!そうだ!きっとそうだ!

 

「あ、アノォ…。もう一度お願いできますか……?」

「ダーズ・オニキス。仮面ライダーリュウガだ。」

「ウゾダドンドコーン( ;0w0)!!!!」

 

チックショウ聞き間違えなんかじゃなかった!

マジでダーズだよ!

どうすりゃいいんだよ!

 

「あ、あの。大丈夫ですか?」

「ウゥ……。」

 

グリスとアナザーゴーストが優しく俺の背中を撫でてくれる。

君達の優しさが目に染みる。

 

【STRIKE VENT】

 

「ブルォ!?」

 

俺が項垂れてる時にウシヤミー(仮名)は攻撃しようとしたのか、ダーズのストライクベントで焼かれた。熱そう。

 

「項垂れてる暇があるのなら戦うぞ。」

「……ハイ。」

 

俺はなんとか立ち上がり、ウシヤミー(仮名)を睨み付けた……が、後ろに三つほどの人影が見えたことに気がついた。

 

「お前ら何をしている!?早く逃げろ!」

 

ジオウがその人影を見て大声をあげる。

その人影の正体は織斑一夏と篠ノ之箒、そしてセシリア・オルコットだ。

恐らく気になって来たんだろうがそれは単なる自殺行為だ。

すると、ウシヤミー(仮名)はジオウが叫んだ方向を振り返った。

そして暫くの硬直の後、そちらに向かって走り出した。

 

「ブルォォォォォォォ!!!」

「「ガァッ!?」」

 

ウシヤミー(仮名)はアナザーフォーゼとアナザーファイズを突き飛ばして織斑一夏達へと走っていった。

 

「くっ……!」

 

【ジュウ!】

【フィニッシュタイム!】

 

「ヤバい……!」

 

【ビームモード!】

【シングル!ツイン!】

 

ジオウは剣から銃に変え、ライドウォッチをジカンギレードの『ライドウォッチスロット』にセットして必殺技の体制に入った。

同じくグリスも左腕に付けられた武器のモードを変え、スロットにボトルとゼリー飲料容器をセットして必殺技の体制に入った。

だが、間に合わない。

この後に起こる惨劇を想像しながら目を瞑った。

しかし、そこで予想外のことが起きた。

 

『ダキッ』

 

「…………えっ?」

「「「「…………えっ?」」」」

「「「「「…………はっ?」」」」」

 

あろう事か、ウシヤミー(仮名)は織斑一夏に抱き着いた。抱きついたまま動かない。

えっとどういう状況?これ?

 

「ぐっ……離せ!」

「ブルォ……。」

「おい!貴様!一夏を離せ!」

「一夏さんを話なさい!」

 

織斑一夏達はなんとか引き剥がそうとするが怪人に生身の人間。力の差は圧倒的だ。

 

「えっと……どうしましょう、これ?」

「チィ、奴が邪魔で下手に撃てん。」

 

ジオウとグリスは必殺技の体制に入っていたので戸惑っていた。

アナザーライダー達もどうすればいいのか分からず、互いに顔を見て困惑していた。

 

「ブルォ!」

「ぐぁ!」

「きゃあ!」

「箒!セシリア!」

 

ウシヤミー(仮名)はしつこいと感じたのか二人を突き飛ばした。

急いで試行錯誤をしていると、それは突然やってきた。

 

【キカイデハカイダー!】

 

「ハァ!」

「ブルォ!?」

 

突如現れた戦士がウシヤミー(仮名)を蹴り飛ばした。

 

「「!!」」

 

【ジオウ!スレスレシューティング!】

【ツインフィニッシュ!】

 

それに気づいたジオウとグリスはウシヤミー(仮名)に向けて必殺技を放った。

そしてそれは見事命中しウシヤミー(仮名)を更に遠くへ吹き飛ばした。

 

『大丈夫か?少年?』

「えっ?あっはい…大丈夫です……。」

 

その機械のような戦士は織斑一夏を確認する。

無事なのを確認すると「良かった」と言って肩を軽く叩く。

 

「パパ!」

「お義父さん!」

「「ボス!」」

 

グリス、キャッスルロストスマッシュ、クワガタロストスマッシュ、オウルロストスマッシュがその機械の戦士を見て叫んだ。

てかグリス、あれがパパ?明らかに機械っぽいんだけど。

それとキャッスルロストスマッシュ。お前今変な呼び方しなかったか?

 

「お前は誰だ?」

 

アナザーリュウガが機械の戦士を睨みつけながら問いかける。

機械の戦士はそれに気づいたのか、アナザーリュウガに向けて答えた。

 

『鋼のボディに熱いハート……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーキカイ!』

 

機械の戦士『仮面ライダーキカイ』は大声を上げながら名乗りを上げた。

 

『少年達。ここは危ない。早く逃げろ。』

「けど!」

『……倒したい気持ちは判る。だが、俺達はISよりも未知の存在だ。下手して死んだらシャレにならない。ソレにウッドカウヤミーは少年が狙いだ。わかったな。』

「……あぁ。」

 

キカイはまるで子供に言い聞かせるように織斑一夏の両肩に手を置き説得した。

てかあのヤミー、ウッドカウヤミーって名前なのな。

織斑一夏は納得しない顔だったが直ぐにその場から逃げ出して行った。

 

「ブルォォォォォォォ!!!」

『させるか!』

 

ウッドカウヤミーは織斑一夏を追おうとするが、キカイが手をかざすとウッドカウヤミーの動きがかなり遅くなった。

 

『君達、ヤミー達を倒すのに協力してくれないか』

 

キカイは歩きながらこちらに協力を求めて来た。

勿論、俺達は倒す為にここに居るからな。

俺は答えようとするがキカイの言ったことに疑問を抱いた。

 

「「「「達?」」」」

『実はもう一体ヤミーが現れて更識楯無という人物を襲ってるんだ。』

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

『そこで二手に別れてヤミーを倒そうと思うんだがどうだ?調べた結果、三人程度なら大丈夫だ。』

 

更識楯無の所にもう一体が居るのか!

人選はどうするかと悩んでいると。

 

「なら、俺達が行こう。」

 

ダーズが自ら名乗り出た。

するとジオウもアナザーリュウガもダーズの元へとよった。

 

『わかった。よろしく頼む。えーと……。』

「ダーズ・オニキス。」

『ダーズ……これはまた凄いのが……。』

 

だよな、そう思うよな。

ダーズ達はもう一体のヤミーの元へと走っていった。

 

『さてと、俺達はウッドカウヤミーの相手だ。』

「あぁ、そうだな。よろしく頼むぜ?キカイ。」

『こちらこそ。』

 

俺達は横並びになって攻撃態勢に入る。

いざ、戦い始めようとしたその時だった。

 

「オオオオオオオオオオオオ!」

『「!?」』

 

突如として聞こえた大きな雄叫びに俺達は振り返った。

そこには巨大な木でできた鹿の怪物だった。

角の部分には緑が生い茂っていた。

よく見れば、赤い果実が実っている。

 

「おい……まさかとは思うが……。」

『……訂正だ。合計三体だ。』

「((((;゚Д゚)))))))アワワワワ」

「デカい……。」

「なんじゃーこりゃー!!??」

「うえぇマジで?」

 

あまりにも突然の登場で各自混乱する。

当たり前だ。こんなデカいやつが出るなんて聞いていない。

 

『ここは俺が……。』

 

キカイは手を耳にあて、何かを呼ぼうとすると。

 

「■■■■■■■■■■■■■■!!!」

『オワッ!?』

 

巨大な鹿のヤミーに向かって何かが来た。

上半身は赤いボディ、昆虫のような手脚が特徴の怪物。

そう、アナザークウガだ。

 

「アナザークウガ!」

「えっ?あれ仲間?」

「こっちもこっちでデカい……。」

 

オウルロストスマッシュとグリスがアナザークウガ()を見て唖然としている。

 

『なら……!』

 

キカイは何かを決心したのか、アナザークウガ()に近寄った。

 

『アナザークウガ!加勢する!』

 

その声にアナザークウガ()は反応して頷いてみせた。

キカイはそれを確認すると今度こそ手を耳にあて、叫んだ。

 

『ビクトリーストライカー!グッドストライカー!ブルーダイヤルファイター!イエローダイヤルファイター!』

 

その声に答えたのか、空から四基の飛行物体がやってきた。

 

『はぁ!』

 

キカイはその中で黒い飛行物体へと乗り込んだ。

 

【快盗ガッタイム!勝利を奪い盗ろうぜ!(Let's steal and steal victory!)

 

そんな音と共に、四期の飛行物体は合体を始めた。

黒い飛行物体は黒と橙の飛行物体の真後ろ辺りに。青い飛行物体は後ろの右辺りに。黄色の飛行物体は後ろの左辺りに。

そして黒と橙の飛行物体は変形を始め、足となり、地面に足をついた。

 

『完成!ビクトリールパンカイザー!』

 

四期の飛行物体は一体の巨大ロボットとなって佇んでいた。

 

「てか快盗?ルパン?関係なくね?」

「そこは……気にしたら負けです……。」

 

グリスは目を逸らして言った。

気にしたら負けって……。

まぁいい。俺も負けちゃいられねぇ!

 

「アナザーデンライナー!」

 

俺はアナザーデンライナーを呼ぶとアナザーデンライナーは少し遅れて(・・・・・)やってきた。

俺はアナザーデンライナーに乗り込むと運転車両あるマシンデンバードに乗った。

 

「俺も加勢するぞ!」

 

俺はアナザークウガ()とビクトリールパンカイザーと共に巨大な鹿のヤミーに特攻した。

 

 

 

 

 

 

(……ん?なんで少し遅れて来たんだ?)

 

 

芭side

 

パパはビクトリールパンカイザーでアナザークウガと呼ばれる怪人(?)とアナザー電王と一緒にウッドハインドヤミーを倒し始めた。

 

「どうする?姉貴?」

「やるしかないよ。」

 

私はアナザーライダー(恐らく)達に視線を向けた。

 

「協力……してくれる?」

 

尋ねるとアナザーライダー達は一斉に頷いた。

私はそれを確認するとウッドカウヤミーに視線を向けた。

 

「それじゃあ行くよ!」

「えぇ!」

「「おう!」」

 

私達とウッドカウヤミーとの戦いが始まった。

 

 

 

 

ウッドカウヤミー戦side

 

【アタックモード!】

 

「ハァァァァァァ!」

 

芭ことグリスは『レイジングビーマー』を稼働させてアタックモードに変え、ウッドカウヤミーに一撃を与える。

仰け反りそうになったウッドカウヤミーはなんとか踏みとどまり、グリスに攻撃しようとする。

しかし、アナザーファイズはそれを許すはずもなく、高速移動でウッドカウヤミーにダメージを蓄積させて行く。

だが、諦めないのかアナザーファイズを振り切りグリスへと突進していく。

 

「グリス!」

 

だが、横から来たキャッスルロストスマッシュが両肩の『グランドランパート』でウッドカウヤミーの突進を防ぐ。

 

「グゥゥ……。」

 

しかし、ウッドカウヤミーの力が強く、次第に押されていく。

 

「だったら!」

 

【スクラップフィニッシュ!】

 

スクラッシュドライバーの『アクティベイトレンチ』を押し下げて、両肩の『マシンパックショルダー』から『ヴァリアブルゼリー』を勢いよく噴出させ、キャッスルロストスマッシュの背中を押し完全に止める。

 

「オラァ!」

「ハァ!」

「ブルォ!?」

 

クワガタロストスマッシュとアナザー鎧武による攻撃でウッドカウヤミーは吹き飛ばされてしまう。

 

【FIRE ON】

 

「オォォォォォォォ!!!」

「ブルォォォォォォォ!!??」

 

それを見たアナザーフォーゼは身体に炎を纏い、ウッドカウヤミーに突進する。

木は炎に弱いため、ウッドカウヤミーはかなりのダメージが与えられた。

引き摺られる途中、すれ違いざまにアナザーシノビとアナザーオーズがウッドカウヤミーに攻撃を与える。

アナザーフォーゼは立ち止まると上空に向けてウッドカウヤミーを投げ飛ばす。

 

【LAUNCHER ON】

 

アナザーフォーゼは炎が付与されたランチャーミサイルでウッドカウヤミーを更に上空へと吹き飛ばす。

 

「「ハァァァァァァ!」」

「ヤァァァァァ!」

 

そこへ、アナザーWとアナザーゴーストによるダブルアナザーキックとオウルロストスマッシュによる攻撃でウッドカウヤミーに大ダメージを与える。

ウッドカウヤミーはそのまま地面へと落ちて、フラフラになりながらもなんとか立ち上がる。

 

「ブルァァァ!」

 

ウッドカウヤミーは大きく吼えると右腕を上げてその手に武器を召喚させた。

 

「何あれ?」

 

ウッドカウヤミーが手にしたのは金属製の武器。

薙刀のような物が連結してできた武器。

 

「ブルァア!!」

「おっとぉお!?」

 

ウッドカウヤミーが投げた武器をクワガタロストスマッシュはなんとか避ける。

 

「はっ!遅いな!」

「スタッグ!後ろ!」

「へっ?……うぉ!?」

 

オウルロストスマッシュの掛け声にクワガタロストスマッシュはすぐ様後ろを見ると先程ウッドカウヤミーが投げた武器が戻ってきた。

クワガタロストスマッシュは間一髪の所で避けた。

 

「あっぶねー!ブーメラン式かよ!?」

 

クワガタロストスマッシュが愚痴ってるとウッドカウヤミーはまた武器を投げる。

クワガタロストスマッシュはまた避け、戻ってきた武器もう一度躱す。

ウッドカウヤミーは武器を取ろうとするが。

 

【チーター!ブースター!ベストマッチ!】

 

アナザービルドのスピード系ベストマッチの攻撃にウッドカウヤミーは武器を取ることは出来なかった。

車線上にいたアナザーエグゼイドは屈むことで武器を避け、ウッドカウヤミーへと特攻して行った。

途中、アナザーエグゼイドはチョコブロックを生成して叩き壊した。

 

【マッスル化!】

 

叩き壊したチョコブロックの中からエナジーアイテムが現れ、アナザーエグゼイドを強化して行く。

パワーアップしたアナザーエグゼイドは、ウッドカウヤミーに連続攻撃を与えた。

アナザーエグゼイドはウッドカウヤミーを掴みそのまま投げ飛ばした。

その先には別のチョコブロックがあった。

チョコブロックはウッドカウヤミーがぶつかったと同時に壊れ中のエナジーアイテムが現れ、ウッドカウヤミーへと入っていった。

 

「「「「あっ。」」」」

 

グリス達はウッドカウヤミーがエナジーアイテムを手に入れてしまいマズいと思った。

アナザーライダー達はバッドステータスであって欲しいと願う。

やがてウッドカウヤミーはゆっくりと立ち上がった。

その姿は頭にフワフワの付いた赤い帽子。口当たりには真っ白い髭。更には赤い服を来たという感じだった。

つまりは。

 

【クリスマス!】

 

「「「……ブッ。」」」

「いや、なんでクリスマスのアイテム?があんだよ!?今四月ぐらいだろ!?」

 

サンタクロースの衣装だ。

その姿に思わすグリス達は吹いてしまった。

当たり前だ。クワガタロストスマッシュが言った通り、まだ四月だと言うのになぜクリスマスがあるのだと思ったからだ。

 

【バインド】

 

アナザーウィザードは(なんとか笑いを堪えながら)ウッドカウヤミーを拘束した。

それを見たアナザーライダー達は攻撃の体制に入った。

グリス達もそれに気づき同じ様に攻撃態勢に入った。

 

「「「「ハァァァァァァァァァ……。」」」」

 

全員力をため、一部のもの以外は一斉に飛び上がる。

アナザー鎧武、アナザーシノビ、クワガタロストスマッシュは一斉にウッドカウヤミーへと走り出す。

 

【ストロング忍法!】

 

「だりゃあ!」

 

アナザー鎧武、アナザーシノビ、クワガタロストスマッシュの順で斬り掛かる。

 

「ハァァァァァァ!」

 

キャッスルロストスマッシュは砲撃ユニット『カタプルタキャノン』から強力なレーザーをウッドカウヤミーに放った。

 

【ROCKET ON】【DRILL ON】

【キックストライク】

【スクラップフィニッシュ!】

 

「「ハァァァァァァ!」」

 

アナザーライダー達の連続アナザーキックとグリスによるスクラップフィニッシュ、そしてオウルロストスマッシュによる攻撃がウッドカウヤミーに炸裂する。

 

「ブルァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ウッドカウヤミーは断末魔を上げながら爆散して行った。

残ったのは、ウッドカウヤミーが爆散したことによって降ってくるセルメダルと。

 

【メリークリスマス!】

 

「いやだから今クリスマスじゃねぇって!!」

 

季節に似合わない掛け声とクワガタロストスマッシュによるツッコミだった。

 

 

ダーズside

 

俺達はもう一体のヤミーがいる所へとやってきた。

 

「くっ…。何なのよ!?」

 

予想通り、もう一体のヤミーは水色のIS『霧纒の淑女(ミステリアス・レイディ)』を纏った生徒、更識楯無と戦っていた。

 

【STRIKE VENT】

 

俺は右腕にドラグクローを装備してもう一体のヤミーへと火球を放った。

 

「アゥッ!?」

「!?何!?」

 

更識楯無は多少混乱しながらこちらへと視線を向けた。

更識楯無はアナザーリュウガを見るや否や警戒しだした。

 

「まさか、アナザー電王の仲間?」

「今は協力関係ではあるが正式な仲間ではない。お前はどこかへ行け。さもなくば「何で……」ん?」

 

ガゼルのような見た目のヤミーが話を遮った。

名付けるならウッドガゼルヤミーだな。

そのウッドガゼルヤミーはヨロヨロと立ち上がりながら何かを呟いた。

 

「何で……何で……何で…ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ。」

「これは……。」

「おいおい勘弁しろよ。」

 

どうやら僅かにだが自我が残ってるみたいだな。

ウッドガゼルヤミーはまるで呪詛のように何でを繰り返している。

 

「ナンデお姉ちゃんばっかなの?ナンデ後回しなの?ナンデ打ち止めなの?ナンデ凍結されるの?」

「うそ……まさか……簪ちゃん…………!?」

「絶対…………絶対………絶対……絶対…絶対!!見返してやる!!!」

 

……なるほどな。

要するにあのヤミーとやらは人にとりつく力があるらしい。

そして、恐らく欲望の糧によってその力や性質がことなるみたいだな。

なら…………。

 

「アナザーリュウガ、ジオウ。急いで更識楯無の妹に取りついてるヤミーを剥がすぞ。」

「!?ま、待って「安心しろ、殺しはしない」……ッ。」

 

更識楯無はそのまま黙って俯いた。

そのままどこかへ行って欲しいんだがな。

 

「なら……。」

「?」

「なら……ここにいさせて……。こうなったのは私の責任だから……。」

「…………勝手にしろ。」

 

俺達は更識楯無を無視して戦いを始めた。

 

 

 

ウッドガゼルヤミー戦side

 

戦闘が始まったと同時にウッドガゼルヤミーは薙刀を取り出しダーズ達へと走ってきた。

 

【ジカンギレード!ケン!】

 

ジオウはジカンギレードを取り出しウッドガゼルヤミーの攻撃を防いだ。

 

【SWORD VENT】

 

そこへ、ダーズとアナザーリュウガは剣を大きく振りかぶってウッドガゼルヤミーに一撃を与える。

 

「〜〜〜!アァァァァァァ!!!」

 

ウッドガゼルヤミーは悶えながらも武器を取り、ダーズへと薙刀を振るう。

 

「甘い。」

「ッ!?」

「ハァ!」

「ガァ!?」

 

しかし、ダーズはその薙刀を片手で抑え、それを引き寄せウッドガゼルヤミーに蹴りを与える。

蹴られたウッドガゼルヤミーはダーズの蹴りがかなり効いたのか、中々立ち上がれずにいた。

 

「本当に三人なのか?一人でも十分行けるぞ?」

((それはオニキスが強すぎるだけだ。))

 

ダーズの言った事にアナザーリュウガとジオウは思わず心の中でつっこんだ。

ウッドガゼルヤミーはなんとか立ち上がり、ダーズ達へ向けて無数のミサイルを放った。

 

「!」

 

【GUARD VENT】

 

ダーズはすぐ様ドラグシールドを展開し、アナザーリュウガ達の前に出てミサイルを防ぐ。

かなりの衝撃だったのか、ダーズは多少後退りした。

 

「チッ。アナザーリュウガ。」

「あぁ。」

 

【ADVENT】【STRIKE VENT】

 

「グオォォォォォォオオオ……!!」

「「ハァァァァァァ!」」

 

ダーズはドラグブラッカーを召喚して、右腕にドラグクローを装備してダーズ、ドラグブラッカー、アナザーリュウガによる火炎放射でウッドガゼルヤミーを焼き尽くす。

 

「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ウッドガゼルヤミーは絶叫を上げながら身体の炎を払おうとする。

しかし、身体の炎は簡単には消えず燃え続けている。

 

「今のうちに決めるぞ。」

「あぁ。」

「了解。」

 

【リュウガ!】

 

そこへジオウはリュウガライドウォッチの『ウェイクベゼル』を90度回転させ、『ライドオンスターター』を押す。

そしてジクウドライバーの『D'3スロット』へとリュウガライドウォッチをセットした。

最後に『ライドオンリューザー』を押し、ジクウドライバーを360度回転させた。

 

【ライダータイム!】

【仮面ライダージオウ!】

【アーマータイム!】

【ADVENT!リュウガ!】

 

ジオウは通常フォームから『ミラーライダージオウ リュウガアーマー』へと姿を変えた。

 

「フッ!」

 

ダーズは、ドラグセイバーを上に投げダーズも跳び上がる。

瞬間、ダーズ姿が変わっていく。

身体は、本来の人体構造を無視した変形を仕出して、右腕に装備していたドラグクローは頭となり、ドラグセイバーは尻尾となる。

 

「グオォォォォォォオオオ!!」

 

ダーズは『リュウガドラグブラッカー』となりアナザーリュウガ達の周りを動き回る。

 

(い、痛くないのかしら?)

 

無理も無い。

人体構造を無視した変形をしたためかなりの激痛がするはずだ。

 

「さっさと決めるぞ。」

「あぁ。」

 

【フィニッシュタイム!リュウガ!】

 

ジオウが両方のライドウォッチの『ライドオンスターター』を押し、『ライドオンリューザー』も押すとアナザーリュウガとジオウは不気味に浮き上がる。

そして、ドラグブラッカーとリュウガドラグブラッカーはアナザーリュウガとジオウの後ろに回る。

ジオウはドラグブラッカーが後ろに回ったのを確認してジクウドライバーを回転させた。

 

【ファイナル!タイムブレーク!】

 

「「グオォォォォォォォォオオ!!」」

「「ハァァァァァァァァァ!!」」

 

『ドゴォォォォォォオオン』

 

「アアァァァァァァァァァ!?」

 

ドラグブラッカーとリュウガドラグブラッカーが黒炎を放ちアナザーリュウガとジオウを包み込む。

アナザーリュウガとジオウによる『ドラゴンライダーキック』がウッドガゼルヤミーへと放たれた。

ウッドガゼルヤミーは断末魔を上げながら爆散して行った。

アナザーリュウガとジオウが立ち上がるとセルメダルが雨のように降ってくる。

 

 

アナザーリュウガside

 

「簪ちゃん!」

 

更識楯無は解放された更識簪の元へ駆け寄った。

 

「簪ちゃん!簪ちゃん!」

「うぅ……お姉…………ちゃん……?」

「…………良かったぁ……。」

 

更識楯無は涙を流しながら更識簪に抱きつく。

更識簪は状況がわかっていないのかキョトンとした顔をしている。

 

「お邪魔みたいだな」

「フッ。姉妹愛か。」

 

ジオウがそんなことを言っていると隣にリュウガドラグブラッカー状態のオニキスがやって来る。

 

『もう一体ヤミーが現れたらしいぞ。向こうで。』

「「!!」」

 

オニキスの話を聞き俺達は瞬時にやってきた場所へと視線を移す。

そこでは巨大な鹿が列車と巨大ロボットと虫の怪物相手に戦っていた。

 

「私達も行くぞ!」

 

『タイムマジーン!』

 

ジオウがタイムマジーンを呼び出し乗り込もうとする。

俺も乗り込もうとする。

 

「待って……!」

 

しかし、突如として後ろから声がかかる。

後ろを振り向けば更識簪が俺達へと視線を向けていた。

 

「名前……教えて」

 

更識簪が名前を聞いてきたので俺はジオウとオニキスへと視線を向ける。

 

「私はミラーライダージオウだ。鏡の中の戦士だ。」

「アナザーリュウガ。鏡の中の怪人だ。」

 

ジオウは更識簪に向けて自己紹介をしたので俺も自己紹介をする。

 

「ダーズ・オニキス。それ以上でも、それ以下でもない。」

 

ダーズが一度元の姿に戻り、更識簪へと自己紹介をする。

そしてまた、リュウガドラグブラッカーへとなる。

 

『行くぞ。』

「「了解。」」

 

ダーズがドラグブラッカーと一緒に巨大な鹿のヤミーへと向かっていく。

俺達もタイムマジーンに乗り込み、巨大な鹿のヤミーへと向かった。

 

 

簪side

 

(ダーズ・オニキス……。)

 

私は黒い龍となった戦士を見送った。

 

「簪ちゃん、立てる。」

「…………うん。」

 

私はお姉ちゃんに支えられながらもなんとか立ち上がり、黒い戦士が向かった方向へと視線を向ける。

 

また(・・)……助けられちゃったな。)

 

私はお姉ちゃんと一緒に保健室へと向かった。

 

 

 

ウッドハインドヤミー戦side

 

『ハァッ!』

「!?!?!?」

『「ぶっ飛べ!」』

「!?!?!?」

「■■■■■■■■■■■■!!!!」

「!?!?!?オオオオオオオオオオ!!!」

『おっとぉ!?』

『「危な!?」』

「■■■■…………■■!!!!」

「!?!?!?」

 

現在、ビクトリールパンカイザー(仮面ライダーキカイ)アナザーデンライナー(アナザー電王)アナザークウガ(龍蟹金)は、ウッドハインドヤミーと交戦していた。

ウッドハインドヤミーは攻撃を受けてはいるが、負けずとその巨体を活かして突進してきている。

ビクトリールパンカイザー達は多少苦戦(・・)しながらも、優勢に入っていた。

何故、多少苦戦(・・)しているのかと言うと。

 

『「ぶっぱなせぇ!」』

「オオオオオオオオオオ!!!!」

『「だぁぁぁああくそぉっ!!また障壁かよ!!」』

 

ウッドハインドヤミーは度々、遠距離攻撃を障壁で防御していたからだった。

その障壁に阻まれて、中々ダメージが通らない事に、アナザー電王は多少苛立っていた。

その時だ。

 

「「グォォォォォォォオオ!!!!」」

 

二匹分の咆哮。そして何かの駆動音。

アナザー電王達がその音がした方に視線を向けると、二体の黒い龍とアナザークウガ程の大きさの機体がこちらに向かって飛んできた。

アナザー電王は二体の黒い龍の姿を見て驚く。

 

『「ウェッ( ;0w0)!?ドラグブラッカーガニタイ!?ナンデェ!?」』

『「もう片方の龍はオニキスだ!安心しろ!」』

『「あぁ、なるほど…………What!?」』

 

その二体の黒い龍の正体はドラグブラッカーとリュウガドラグブラッカーだった。

そして、やってきた機体はジオウとアナザーリュウガの乗ったタイムマジーンだった。

 

『状況はどうなっている?』

『「ウッドハインドヤミーを攻撃しているが、障壁に阻まれて中々ダメージを蓄積出来ない。」』

『そうか。』

『「いや、順応はえーなおい!?」』

 

リュウガドラグブラッカーから質問されて、キカイはなんの疑問も持たずリュウガドラグブラッカーに答えた。

それに対しアナザー電王は、キカイのあまりの順応力の高さに、思わずツッコんだ。

 

『「いや、リュウキドラグレッダーの例があるからな。」』

『「あ、そう……(そんなんでいいの?)」』

 

キカイとアナザー電王が話してる横で、リュウガドラグブラッカーはウッドハインドヤミーを観察した。

今も尚、アナザークウガとタイムマジーンがウッドハインドヤミーに攻撃を与えている。

そして、リュウガドラグブラッカーはある事に気付いた。

ウッドハインドヤミーが障壁をはる直前、ウッドハインドヤミーの角に実った赤い果実が僅かに光った気がした。

もう一回観察してみると、やはり障壁をはる直前、赤い果実が光ったのに気付く。

 

『(そういう事か……)ドラグブラッカー!!』

「グォォォォォォォオオ!!!!」

 

リュウガドラグブラッカーの掛け声に、ドラグブラッカーは口から炎を赤い果実目がけて放った。リュウガドラグブラッカーも、もう一つの赤い果実に目がけて炎放つ。

 

『ドォォォォォォオオン』

 

「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

火球が果実に命中すると見るからに動揺し出す。

その隙をついてアナザークウガとタイムマジーン、ビクトリールパンカイザーとアナザーデンライナーが攻撃を与えていく。

今度はどれ程攻撃しても障壁が現れることは無い。

リュウガドラグブラッカーの思った通り、あの赤い果実は障壁をはる役割をしていた。

 

『(何処かの小説で似たような奴がいたな……)今のうちに決めるぞ!』

『「『「『「了解!」』」』」』

 

リュウガドラグブラッカーの掛け声で全員迎撃体制へと入った。

 

『「まずは俺から!グッドストライカー蹴散らしちまえキック!」』

 

ビクトリールパンカイザーは飛び上がり、飛行モードへと変え錐揉み回転しながら放つ両足キック【グッドストライカー蹴散らしちまえキック】をウッドハインドヤミーに向かって放った。

 

「!?!?!?!?!?!?」

『「今度は俺だァァァァァァァァアア!!!」』

 

アナザーデンライナーから大量の砲撃が放たれ、ウッドハインドヤミーに大ダメージを与える。

ウッドハインドヤミーはフラフラになりながらも、アナザーデンライナーを睨みつける。

地面から無数の植物を生やし、アナザーデンライナーへと特攻して行く。

 

『「そっちばっか見てて良いのか?」』

 

【フィニッシュタイム!リュウガ!】

 

タイムマジーンは既に攻撃態勢へと入っていた。

タイムマジーンの背後にドラグブラッカーとリュウガドラグブラッカーが回り込む。

 

【ファイナル!タイムブレーク!】

 

「「グォォォォォォォオオ!!!!」」

『「ハァァァァァァァアア!!」』

「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

タイムマジーンによる、『ファイナルタイムブレーク』がウッドハインドヤミーに炸裂する。

オマケにドラグブラッカーとリュウガドラグブラッカーが放った、黒炎によって身体の至る所が萌え始めている。

 

「!?!?!?オオォォォォォオオ!!!!」

『「うおっとぉ!?」』

『「クッ……!」』

『「まだ足掻くか……!」』

『「スキがないな……!」』

 

しかし、ウッドハインドヤミーは最後の抵抗とばかりに、地面から無数の植物を勢いよく伸ばし攻撃してくる。

アナザーデンライナーは車両が長いせいか、植物に捕まった。

ビクトリールパンカイザーは巨体であるため、避ける事も出来ずに捕まる。

タイムマジーンはギリギリの所で避けられてるが、捕まるのも時間の問題だった。

ただ一つ、捕まっておらず攻撃出来るものがいるのなら。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」

 

アナザークウガのみだ。

アナザークウガは三体が攻撃してる間に上空へと高速で飛んで行き、Uターンして右足を突き出して特攻して行った。

ウッドハインドヤミーがそれに気付き、アナザークウガへと攻撃して行くが、既に加速された攻撃に勝てる訳もなく植物を押し返して行った。そして……。

 

『ドゴォォォォォォォォオオン!』

 

「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

アナザークウガによる、『アナザーマイティキック(金命名)』がウッドハインドヤミーに炸裂した。

ウッドハインドヤミーはその攻撃に耐えられる訳もなく、爆散した。

 

□◻…………□……□…□………(びゃ…………く……し…き…………)。」

 

最後にウッドハインドヤミーは何かを口にして、消えていった。

キカイはビクトリールパンカイザーから降りて、ダイヤルファイター達を帰した。

アナザー電王もアナザーデンライナーから降りて、アナザーデンライナーを見つからない場所へと戻した。

ジオウとアナザーリュウガも同じに降りてタイムマジーンを戻す。

ダーズはリュウガドラグブラッカーを解除して、ドラグブラッカーを鏡の世界へと帰した。

アナザークウガは何処かへと飛んで行く。

 

『ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ』

 

「痛たたたたたたたたたたたた!!??セルメダルが地味に痛てぇ!?」

「おぉ……グリードからすれば立派なご馳走だな。」

「大丈夫か?」

「あぁ、大丈夫だ。」

「……どうにかならないのか?これ。」

 

着地したと同時に爆散したことによってセルメダルが大量に降ってくる。

セルメダルは硬貨とほぼ同じような素材で出来ているためなのか、それとも高い所からセルメダルが降ってきたことによってか、それとも両方か。

キカイ達の上に落ちてくるので、地味に痛い。

 

 

アナザー電王side

 

空から大量にセルメダルが降って来て俺達に当たったからかなりの体が痛い。

というかお前ら、なんで平気なんだよ。

 

「キカイ!」

「「「ボス!」」」

 

遠くから声がしたのでそっちを見てみればグリス達がこちらへやってきた。

どうやら向こうも終わったみたいだ。

 

「グリス、キャッスル、スタッグ、オウル、お疲れ。被害者は?」

「問題ありません。」

 

キカイの質問にキャッスルロストスマッシュが答える。

どうやら、ウッドカウヤミーに寄生された被害者は無事だったようだ。

キカイはアナザーリュウガ達にも被害者の安否を聞いてみたところ、そちらと無事のようだ。

なんでも、近くにいた被害者の姉が保護したらしい。

ウッドハインドヤミーの被害者も同じ様に無事。

 

「後は、セルメダルの回収か……。」

「♪」

 

俺がそう言うと、アナザーオーズは嬉しそうにセルメダルの回収を始めた。

よっぽど我慢してたんだな…………。

グリス曰く、ウッドカウヤミーを倒した後も、アナザーオーズはセルメダルを回収して食べてたらしい。

相変わらずだな。

俺が内心でヤレヤレと呆れていると。

 

『ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ』

 

「うぉっ!?」

「きゃ!?」

「!?」

 

突如としてセルメダルが浮き上がり、何処かへと飛んで行く。

俺は急いでセルメダルが飛んで行った方向へと向くと。

 

「□□□□□□□……。」

 

身体中、木でできた怪人が大量のセルメダルを吸い込んでいった。

そして全て吸い終わると、その木の怪人は両腕から無知のようなものを出し、それを地面に叩きつけて何処かへと去っていく。

 

「!待て!!」

 

【シングル!ツイン!】

【ツインフィニッシュ!】

 

キカイの叫び声にグリスとキャッスルロストスマッシュはその木の怪人に向かって攻撃するが、ほんの僅かのところで当たらなかった。

それを見てキカイ達は悔しそうな仕草をした。

 

(成程。ヤミーが出現した原因はあの木の怪人か……。)

 

俺がキカイ達の反応を見てそう結論づける。

 

「動くな!」

「ん?」

 

そんな声が響き渡り、声がした方向を見るとISを纏った教員が武器を構えていた。

その中に織斑千冬と更識楯無もいた。

 

「無駄な抵抗は辞めて投降しろ。」

「簪ちゃんを助けてくれたのは感謝するけど、捕まえるのとは別よ。」

 

なるほどね。

ダーズ達が助けた被害者は更識楯無の妹の更識簪だったか。

どうしようかと思い後ろを振り返ればそちらにもISを纏った教員がいる。

包囲は完全とでもいいたいか。……だが。

 

「生憎、俺達はそう易々と捕まる気はないんで…………ね!」

 

『ザバァァァァァアアン』

 

「え!?キャァアア!?」

「何!?ぐうぅぅ!!」

 

俺は海水を操り、周りにいる教員を纏めて海水を当てる。

かなりの水圧で攻撃してるため、例えISだろうと吹き飛ぶ。

俺は再びアナザーデンライナーを呼び出した。

 

「乗れ!!」

「え!?どうやって!?」

 

そう言ってる間にもアナザーデンライナーはやって来て、俺達を乗せて走る。

アナザーデンライナーには既に月の夢と金が待っていた。

どうやらあの後、アナザーデンライナーに向かってそのまま乗車したらしい。

金はスヤスヤと横になって寝ていた。

 

 

 

 

 

………………金が寝るなんて珍しいな?




大変だった。

その一言で十分なくらい。
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