歪んだ戦士の力を持った者達   作:龍蟹迅

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お待たせしました

それではどうぞ


自己紹介と会議

芭side

 

今、私達はアナザーデンライナーと呼ばれる場所で自己紹介をしていた。

 

「これで全員だな。後は……。」

 

アナザー電王さんはそこまで言うと近くの椅子を見る。

そこには私に少し似た女の子が寝ていた。

その子は今もスースーと寝息をついてる。可愛い。

 

『金が寝る事って有り得るんですか?』

「いや、ないな。金は精神も不死身らしいし、寝るなんて概念すら必要ないだろ。」

 

アナザー電王さん、サラッと言ってるけどそれ凄いことなんじゃ……。

とりあえず起こさないとと思い、その子に近づいた。途端。

 

「!!!」『ガバッ』

 

『ゴンッ』

 

「「〜~〜~〜!?」」

 

い、痛い(涙)。

突如としてその子は起き上がって私とその子の頭に激突した。

その子は頬を赤く染めながら頭を抑える。

かと言う私もかなり痛いんだけど。

 

「芭!大丈夫!?」

「だ、大丈夫……。」

「え……と、ごめん。」

 

その子は私を確認するやいなや、謝ってくる。

私は別にそこまで重症ではないので「大丈夫」とだけ伝えといた。

 

「金。お前が寝るなんて珍しいな?何があ「聞くな」…え?」

「聞くな。」

「……ハイ。」

 

その子は恐ろしい顔でアナザー電王を睨みつけていた。なんの夢を見たの。

 

金side

 

私は嫌な悪夢を忘れようと何とか首を降る。

アンナ罰ゲームハナイ。最悪ダ。思イ出シタクモナイ。

 

「えっと、今どこまで行ったの?」

「自己紹介して後は金だけだ。」

「わかった。」

 

そこまで言ってたんだ。

私も椅子から立ち上がって自己紹介を始める。

 

「Hello!こんにちは!初めまして!よろしくね!龍蟹金だよ!」

「「何処のスパイダー少女だ。」」

 

私らキランという感じで自己紹介をする。

アナザー電王と知らないアナザーライダーがツッコミをしてきたが気にしない。

 

『初めましてだな。俺は鋼のボディに熱いハート。仮面ライダーキカイ。本名は鉄蒔無だ。』

「私は鉄芭。よろしくね、金ちゃん。」

「私はルージュ・シャトー。」

「俺はガラノス・エラフォカンタロスだ!宜しく頼むぜ。」

「僕はジョーヌ・シュエット。よろしく。」

「うん!よろしくね!」

 

私は自己紹介した人達に握手をした。

蒔無はなんかまさに機械って感じ。

芭ちゃんは、なんか私に似てる。

ルージュは大人しい感じだけど芭との距離が近い。

ガラノスはなんかムードメーカーって感じ。

ジョーヌなんか苦労人の気配がする。

さてと次は。

 

「ダーズ・オニキス。」

「ミラーライダージオウ。」

「アナザーリュウガ。」

 

うわぁ……。物凄い簡潔に終わらせた。

にしても月の夢の情報通り『ライダー』の字が左右反対。全体もだけど。

その横には新たなアナザーライダー、『アナザーリュウガ』がいてさらにその横にその元となったオリジナル『仮面ライダーリュウガ』がいる。

 

「なんでジオウとダーズは変身したままなの?」

「俺の場合、肉体(ボディ)がこの姿だから解除する事が出来ない。」

「私はまだネタバレとやらをするにはまだ早いと思ってな。」

 

成程成程。

 

「これで全員だよね?」

「あぁ。」

「じゃああそこで起きたことを話し合おうか。」

 

そう言って私は近くの椅子に座る。

他の人たちも椅子に座り、話を聞く体制になる。

何人かは立ったままだが。

 

 

〜会議開始~

 

 

[アナザー電王]

まずはあそこで何が起きたのかだが……。

 

[ジオウ(仮)]

まず、あのメダル?の怪人はなんだ?

 

[月の夢]

アレはヤミーと言って宿主の欲望を元に成長する怪人です。

倒せば大量のメダルが現れます。

今回のヤミーの特徴は二つ。

一つ、“宿主に寄生する”という事。

二つ、“必ず、木でできている”という事。

今回の被害者は『凰鈴音』、『更識簪』、『ダリル・ケイシー』です。

 

[ジオウ(仮)]

凰鈴音は何となくわかる。

恐らく、織斑一夏の独占。

更識簪は姉、『更識楯無』への嫉妬。

だが、ダリル・ケイシーは?

 

[鉄蒔無]

ダリル・ケイシーについてはこちらが調べとく。

 

[アナザーリュウガ]

蒔無、お前達にひとつ聞いていいか?

 

[鉄蒔無]

大方、察しはついてるけどどうぞ。

 

[アナザーリュウガ]

最後に現れたアレはなんだ?

 

[龍蟹金]

見た感じ鉄蒔無もとい、仮面ライダーキカイのアナザーライダーだと思うけど。

 

[鉄芭]

はい。

あの怪人は『アナザーキカイ』。

ぱ……キカイの偽物です。

 

[アナザー電王]

おい待て、今何言いかけた?

 

[ルージュ]

私達はあのアナザーキカイを捕らえようと必死に追いかけています。

 

[アナザー電王]

(スルーかよ)

 

[ガラノス]

けど、すばしっこいのなんの。

 

[ジョーヌ]

中々捕まえられなくて。

 

[ダーズ]

すばしっこい?

あのたいかくでか?

 

[鉄蒔無]

いや、本体は顔の所なんだ。

 

[アナザー電王]

は?

 

[鉄芭]

顔の所です。

 

[龍蟹金]

つまり、あの身体も寄生して手に入れたもの?

 

[ルージュ]

はい。

有機物になら何にでも寄生して肉体を得ます。

 

[アナザー電王]

寄生〇かな?

 

[アナザーリュウガ]

思った。

 

[月の夢]

けど、アナザーライダーは本来、オリジナルとほぼ同じ能力を持ちます。

なぜ、アナザーキカイがヤミーを生み出せるんですか?

 

[鉄蒔無]

わからない。

けど、これ以上被害が出たら不味いからな。

捕まえたあとはしっかりと調べる。

 

[龍蟹金]

じゃあこれからは協力しようよ!

私は賛成!

 

[アナザー電王]

自分で言うのかよ。

まぁ、俺も賛成だが、他は?

 

[ダーズ]

別に構わない。

 

[鉄蒔無]

こっちも大丈夫。

 

[龍蟹金]

なら決定!

 

[アナザー電王]

じゃあ今回はここまでだな。

 

 

~会議終了~

 

 

蒔無side

 

会議が終わるとダーズ達鏡の住民組はアナザーデンライナーの窓に入っていった。

次に俺達が出ていこうとする。

 

「あっ!蒔無!ちょっと待って!」

『ん?』

 

金がそう言うと別の車両へと走って行く。

暫くすると手に蒼白い光を放つ何かを持ってきた。

 

「戻った時にこれ調べてくれるかな?」

『これを?』

「うん!お願い!」

 

金は手を合わせてお願いしてきた。

確かにコレは興味深いかもな。

 

『わかった。こっちで調べとく。』

「ほんと!?ありがと!!」

 

俺は手を振ってアナザーデンライナーを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??side

 

「□□、□□□□□。」

「ありがとうございます、アナザーキカイ。この調子でじゃんじゃん稼いでくださいね。」

 

私はアナザーキカイから大量のセルメダルを受け取り資金へと変える。

 

「順調順調♪」




アナザーキカイを操る謎の人物

一体彼女は?

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