書き直してみました。
ああ、人生とは不憫である。
何事も上手く行くと思ってはいないが、それでも最低限の配慮ぐらい欲しかった。が、そんな配慮等という高等なもの虚空の彼方へと力の限りぶっ飛ばしているのが現実だ。
ああ、神がいるなら答えてくれ。あなた方は試練を与えるというが、何故こんなにも身に余るような試練を与えるのか。僕に恨みがあるというならば出来うる限り教えてほしい。
「はぁ」
ため息を一つ、僕は零した。
気が重い。とにかく胃が痛い。
気がどんよりと沈む。今いる場所からズブズブと地球の核まで沈んで行ってしまいそうだ。
なんで、僕の気がこんなにも沈んでいるか。
それは、そこそこ大きな都会の、ありふれた私立高等学校。僕はその二年生のとあるクラスに編入する予定だからである。
「はぁ」
だからとは言っても別に、編入すること自体が問題という訳ではないのだ。
今から行くクラスそのものが問題なのだ。
出来れば触れたくない。それこそ、芋虫が百匹集まった木葉ぐらいには。例えがよく解らない?宜しい。ならば、
どちらにしても、身の毛がよだつほどの気色悪さで、触れたくないのは確かだろう。
というか上手くやれる気もしない。一体、どういう意図があってあのクラスに僕を入れようと思ったのか。政府その他諸々の正気を疑った僕は悪くない。教育委員会は何を考えているのだろうか。
何らかの因果律的なものさえも疑った僕は悪くない筈だ。
「はぁ」
本日通算三桁ナンバーを突破した、極大のため息を吐く。
幸せがため息と共に消えていくという噂が本当なら、最早今日で人生マルッと二つ分は幸せを消費し尽くしているだろう。
嗚呼誰か。僕に幸せを恵んでくれ。胃に穴が空きそうだ。
そうこう考えているうちに、僕が今日から通う事になってしまったクラスの戸の前についてしまった。
「・・・・・・ここか」
本校舎の、地味な場所の、さらに最奥地。
『二年 特別クラス』
そこに、僕が突っ込まれた
大袈裟だって? 少なくとも、僕にとっては魔境と言うほか無いのだ。普通の人間には限界というモノがあるが、このクラスに編入するという事態こそ、その限界を超えた事象そのもの。魔境に挑む人間の気分というモノを味わう事が出来てとっても嬉しくない。
何故僕が此処まで言うのか。それは、このクラスのメンバーが本っ当に素晴らしい奴の集まりだからだ。
『帰還者』。
一年ほど前に起こった神隠し事件、その被害者達の事を言う。
僕が知ったのはつい先日の事で、この夏、引っ越す事になってから始めて存在を知った。
一時期世界的な大ニュースとなったらしい。
彼等は異世界くんだりでイロイロやって神様潰したとか話しているが・・・・・・信憑性はいかがなものだろうか。
まあ、僕の親友であれば目を輝かせるだろうけれど。
・・・・・・僕が調べた限りでは、ある日を境にプッツリと、まるで最初から何も無かったかのように、帰還者についての騒動が鎮静化している事から、何らかのファンタジー的な要素を疑いにかかっても確かに、可笑しく無いと思うけれど。
今、そんな摩訶不思議なビックリ箱の中身みたいな集団の詰め込まれた
正直、開けた瞬間に何が起こっても可笑しくない。そう思っている。
というか、
「転校生が来るってよ、このクラスに」
「調べたが・・・・・・どうやら普通の人間だな」
「どうする南雲。『村人』にしとくか?」
「・・・・・・まあ、政府からの回し者の可能性もあるからな」
こんな不穏な会話が戸の前で聞こえてくるんだよ。
ああ、残念だったね。南雲君とやら。僕はただの人間さ。親も小学校で教鞭を執っているだけの夫婦だし、やんちゃ盛りの妹二人組も普通の小学校低学年女児なんだ。
だからその不穏な会話を今すぐにでも止めていただきたい。
僕は政府に確かに編入先を決められたがそれだけで、僕はそういった思惑とは無縁だと声を大にして言いたいのである!
だから本当にその不穏な会話と何やらゴッチャゴッチャとイロイロ取り出すのを今すぐに止めていただきたいっっっ!
胃に穴が空く。
主に不安によるストレスが原因で、ね。
修学旅行、クリスマス、バレンタイン、武術大会・・・・・・
続くとすれば、上記のようなものが続くと思われます。
出来れば。ですが。