短いです。
人によって好みが別れるかもです。
普通じゃないバレンタインデー
「なあお前リア充なんだろ!? リア充なんだろなぁ!?
だからよぉ、チ ョ コ 置 い て きぇええええええええええええぁあ!!」
「一旦落ち着くんだ馬鹿共!? ああ嫉妬の炎をリアルに吹き上げるんじゃあない馬鹿熱い!? そして、その目の前でニヤニヤしながら南雲君達はそのイチャイチャぶりを見せつけているんじゃあない別の意味で火傷するじゃあないかっっっ!!!!」
「ああ、お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様ァッッ!!」
「後輩ちゃん以下親衛隊共ももちつけ違った落ち着け!?」
今日はバレンタインデー。
・・・・・・何なんだこの惨状は!?
僕のもといた学校じゃあこんな事は無かったぞ!? 少なくともクラスの男の内半分が血涙を流すような日では無かった!
後輩以下省略がお姉様を求めて大規模なテロリズムを行うような日でも無かった! 無かったんだよ!?
今日は、普通の日常の中にチョコを渡すというイベントが挟まっただけの日の筈なのに!!
ああもうまずリアルに嫉妬の炎を吹き上げる非リア充共本っ当に落ち着けぇ、落ち着いてくれぇっ!
______あ、教室が燃えだした。
*
あのあと職員室へとクラスの男子の殆どが連行され、静かになった教室にて。
嗚呼これで一件落着。何時もの日じょ______
「今度こそあの腐れ男を血の海に沈める時!」
「あのムカつく顔から血の気を引き抜いてやるぅ・・・・・・」
そうだった、お姉様親衛隊の事を忘れていた。
魔王、南雲君にちぎっては投げちぎっては投げされても全く懲りない、初日から下剤入りチョコやら媚薬入りチョコやらチョコ型の神話生物やらを錬成し、それら激物を携えて愛しのお姉様こと八重樫雫ちゃんの元へと参上する、通称『バレンタインデー惨状制作委員会』共(命名、僕)。
こんなにもバレンタインデーとはカオスになること請け負いの日であっただろうか。
あー、聞こえない聞こえない。
レールガンの音なんて聞こえない。
「ちぃよぉおおおおこぉおおおおお」なんて神話生物の叫び声なんて聞こえない。
助けて下さいお兄様なんて声・・・・・・ってオイ。
「何なんだ今の声!?」
「お兄様だけなのですあの腐れ魔王と一対一で撃ち合えるのは!」
「今日こそあの恋する乙女ブレイカーに制裁を!」
「私達の尊敬、敬愛するお姉様への愛を邪魔する腐れ外道に鉄槌を!」
オイ待て何故僕が被害被っているんだ!?
そして、何故お兄様!?
「良かったじゃあないかヒロ。可愛い後輩に慕われて」
「ヤバい後輩に懐かれていて戦々恐々だよ馬鹿!? というか何故ニヤニヤしながらこちらを見る!?
何なんだ南雲君その愉悦の目はぁああああああ!?」
「いやぁ、雫から対象を変更するには俺に突っ掛かるお前しかいないと思ってなぁ・・・・・・うんうん、年下から好かれてるんだ。羨ましいねぇ」
「思ってもいない事を口に指定るんじゃぁない!? というかやはり君のせいかこの状況はぁあああああああああああ!!??
覚悟しろこの愉悦糞野郎ぉおおおおおおおおっ!」
野郎絶対ハッ倒すッッ!
*
あのあと勇者の如く魔王南雲に突貫し、更に酷くなった僕への若干熱い何かが入り混じった尊敬の眼差しに対して無視を決め込み、日頃助けてくれるお礼と後輩ちゃんにチョコを貰い・・・・・・
「何故この状況?」
「お兄様をさらう為です」
「睡眠薬入りチョコぉおおおおおおお!?」
トンでもない核爆弾を口にしてしまった。
ヒロ君の運命や如何に。