ピクニックに行ったあの日から早数ヶ月。4人は楽しく過ごしていました。
鍛錬をするカラワーナ、それに付き合うレイナーレとミッテルト。それを見てウットリするミカゲ。
ボーシェットとの戦いの風景を見て、「愛する弟を守りたい!!」という思いから鍛錬をするようになりました。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
「い……いやぁ〜疲れたぁっス〜」
「ふぅ……今日はここまでね」
3人は汗を手で拭います。
「……お姉ちゃん……これ……」
ミカゲはタオルとスポーツドリンクを持ってきます。さながら気分はスポーツ部のマネージャーです。
「ミカゲ〜気が利くっスねぇ」
「「いただこう(いただくわ)」」
ミッテルトがニッ!!と笑みを浮かべ、カラワーナとレイナーレは優しい笑みを浮かべます。さらにレイナーレはミカゲの頭を撫でてやります。
「……♪」
ミカゲは気持ちよさそうにホッコリしている様子。その様子は飼い主に可愛がられている猫のようです。
「ぷはぁ……生き返るっス!!」
勢いよく豪快に飲むミッテルト。ペットボトルから口を離すと半分ほど減っています。
「ふむ……一応ひとつの課題が見えたな」
カラワーナが顎に指を当てて考え込みます。
「ええ、私たちには……」
「「攻撃手段が乏しい」」
レイナーレとカラワーナがハモリ、ミッテルトがウンウンと頷きました。
それもそのはず。レイナーレは槍、ミッテルトは双剣、カラワーナは両刀しか使っていません。
一応は光のエネルギーを使って生み出している武器ですが、展開するのに数秒かかります。
遠距離の時も投げれば対応できますが、そうなると接近されればお終い。展開できなければ素手で戦うか逃げるか倒されるかの3っつしかありません。
「……あと少しで、ご飯……出来る……」
ミカゲの一言で3人の悩んでいる様子が一気に取れ、ミッテルトがミカゲに詰め寄ります。
「今日は何っスか!?」
ミッテルトが先程のぐったり感はどこへ行ったのかぐいぐいミカゲに接します。
レイナーレとカラワーナは表情には出しませんが、今日の晩御飯を楽しみにしていました。3人が鍛錬する日は決まってミカゲがご飯を作るのです。
さらにこのメンバーでミカゲが1番料理ができます。どこに行ってもお嫁に貰ってくれることでしょう。
最も、3人の姉堕天使が「弟はやらん!!」と言い、威圧感をかけてくることは想像にかたくありません。
「今日は……その……鍋を……」
「おおっ!」
ミッテルトは喜んで一目散に教会に入ります。レイナーレとカラワーナはミカゲの頭を撫でて教会に入り、3人で汗を流すために椅子に座っているミッテルトを連れてシャワーで汗を流しました。
(……こんな日が、ずっと……続けばいいな……)
ミカゲはそんな3人を見て、出会ってからの今までの暮らしを思い返してクスっと笑って星空を見あげました。
オフトゥン. [(:3[*:☆.。]