ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!
親にウインドブレーカーの下のやつにセーター着ていこうとしたら「これ着ていくな!!」と怒鳴られ、地図を見てもわかんねぇし1時間半さまよい続けたしなんとか着いたと思いきや開始から30分経過してて入場不可……オマケにプリキュア見逃したしよォ……やべぇ……考えてるだけでイラついてきて頭も痛くなってきた……(#^ヲ^)ピキピキ
こんなんでテストなんかやる気出るかクソが!!(全ギレ)
今日はレイナーレと一緒に買い出しです。そのため、近隣の街まで降りてご飯と飲み物の補充にスーパーまで来ています。
ミカゲとレイナーレには背の差がありすぎるため、レイナーレの服装はミカゲとペアルック。振袖も長いため半ば萌え袖に近い感じです。そうすればミカゲは振袖を握ることが出来るため実質手を繋いで迷子にならないように歩けるのです。(ちなみにミッテルトなら直に手をつなげます。)
「ミカゲ、今日は何にするの?」
レイナーレがミカゲに言います。ミカゲが料理担当になってから、と言うよりもミカゲが来てからというもの、毎日が楽しくて仕方ありません。
「今日は……うどん…」
そう言ってミカゲはうどん麺を買い物カゴの中に入れます。入れる予定のカマボコやネギ、オプションの天かすや七味唐辛子も忘れません。
「それにしても、この【マーモ】ってロボット、今人気なのね」
オモチャ売り場にあるマーモのグッズを見て言います。
今話題のロボットアイドルでバラエティやキャスター、果ては経営アドバイザーもこなすロボット。直方体の見た目なためグッズ化も容易く、よくパッケージのモデルに抜擢されます。
「でもどこかで見たことあるのよねぇ……」
レイナーレがマーモのグッズを手に取ってみて考え込みます。小さなぬいぐるみ。お値段なんと1200円。
「お姉ちゃん、それ、買うの?」
ミカゲがこてんと首をかしげて聞きました。
「いいえ、見てみただけよ」
レイナーレはそっとマーモのぬいぐるみを商品棚に下ろし、レジに持っていきます。
お金を払ってスーパーから出ると、そこには高校の制服を着た男3人組が何かを雑談をしている様子。
「帰りましょ」
レイナーレはそそくさとミカゲを連れて早歩きでその場を去りました。
『まずいね。あの堕天使、方向も見ずに早歩きで行っちゃったよ。そこは近道だけど危険地帯なのにさ』
スーパーの影で2人を見届ける直方体は黄色いライトをチカチカさせながらこっそり下部のタイヤを動かして着いて行った。
「お姉ちゃん……ここ、どこ……?」
ミカゲは掴んでいたレイナーレの振袖をクイクイと引っ張って訪ねます。
ここは人気がほぼほぼない廃墟。至る所にコケが生え、ガレキにこびり付いた砂や泥が辺りに散らばっています。
(やば……!!ここは……)
レイナーレが瞳孔を開いて冷や汗がだらりと垂れます。
そう、ここは3大種族、とくに悪魔と堕天使ならば知っている危険地帯。はぐれエクソシストのたまり場です。
「ミカゲ!!早く離れるわよ!!」
レイナーレはミカゲを人攫いのように肩に担ぎます。こうなればなりふり構っていられません。
そして振り向いてダッシュしようとした瞬間、ひゅっとレイナーレの頬近くに刃物が飛んできました。
「……!!」
それはレイナーレに当たりませんでしたが、逃げられないと悟ったのか目付きを鋭くして槍を展開して構えます。
「へぇ、堕天使の女1人に子供1人か」 「でも2人とも結構いい外見してんじゃん」 「うっひょお!!(ピー)して(ピー)したいぜ」
ボロボロの神父服を着たガラの悪い男がゾロゾロと出てきて囲みます。レイナーレはミカゲを下ろして槍をもう一本展開し、クルクルと回します。
「やるってのか!?おおん!!」
1人のエクソシストが大声をあげると囲んでいる者みんなが剣を、槍を構えます。
(私一人でどこまでやれるか……)
ミカゲを守りながらでしかも自分は下級堕天使。相手は大勢。勝ち目は無いに等しいでしょう。
「まぁ待っちゃってよ」
どこからともなくチャラそうな声が聞こえました。囲んでいるエクソシスト達は後ろを振り向き、顔を横にやり、構えを解きます。
レイナーレ達もゴクリと喉を鳴らすと、長い白髪の髪で神父服を着た青年がいました。
「へいへいへーい!!こんなところまで来てどうしました〜?」
やたら馴れ馴れしく話す白髪の青年。ヘラヘラ、ニタニタと笑い、ナイフをクルクルと指で回しています。
「私達、急いでいるの。そこを通すか見逃すかしてもらえないかしら?」
レイナーレが槍を白髪の青年に向けて言います。他のエクソシストとは比べ物にならないほどの実力を持つと直感したレイナーレは気丈に振る舞います。
「キヒヒヒヒヒアーッハッハッハッ……!!お前程度が俺っちに勝てるとでも思っちゃってるわけ?逃げられるとでも思っちゃってるわけ?まぁ、下僕になったら考えてやらんこともないんじゃないの〜?」
「ひゅ〜!!さっすがフリード様〜」
盛大に大笑いをするフリードと呼ばれた青年。レイナーレは「何この下品な男……」とでも言いたげな視線を送ります。
「さぁさぁ!!イカれたパーティーと洒落こもうじゃないの〜!!まっ、お前が俺っちに勝ったら協力してやらんこともないずぇ」
フリードは部下に指を指すと部下は「うおおおおおお!!」と声を上げてレイナーレ達に突撃します。
剣で、槍で、連携で、様々な手を使います。
「くっ……!!」
レイナーレも槍を使ってエクソシストを刺しますが如何せん、数が多くて減っている気がしません。
迫り来る攻撃の数々をなんとか防ぎ、時には避けますが多勢に無勢。明らかに不利です。
「もらったぁ!!」
前方のエクソシストに気を取られていたレイナーレは背後に来る攻撃に対処しきれませんでした。
「……!?」
レイナーレは目を瞑り、眩しい光を見たように腕で顔を覆います。
しかし、いくら経っても斬られた感触もありませんでした。
「……なにも……ない……?」
ゆっくりと腕を下げ、目を開けるとーーー
そこには、大きな王冠が翠のバリアを展開していました。
そしてその先には純白の鎧を装備しているミカゲの姿。以前の異形の姿とはまた違う姿です。
「なんだと!?アイツ、神器持ちだったっての?」
フリードは目を見開いてミカゲの方を見ます。
王族のように気品溢れる純白の鎧。手に持っているのは大剣。しかしそれは槍斧と大剣を組み合わせたような形。柄にはエメラルドのような翠の宝玉が埋め込まれています。
「ミカゲ……その姿は……?」
レイナーレもその姿には驚きます。
『それは失われた13の神器のひとつ。そして持っているのは宝剣・コールブランド』
どこからともなく電子音の混じった声が聞こえます。
ソレはゆっくりと廃墟の後ろからニュッっと出てきます。
『さぁ、今回はオープニングからじゃんじゃん飛ばしてくよ〜!!』
先程のスーパーで見かけたグッズ化しているロボットアイドル、マーモが姿を現しました。
「……は?なぁにこれぇ?」
フリードはというと、いきなりの展開についてけなかったようです。
ようやくキチガイ神父やでぇ……こんな感じかなぁ……(´・ω・`)
あと1〜2話で原作に行きたいと思います。