前回で学んだわ……バッサリ別の場面以外での一人称視点はムズすぎると……(´・ω・`)
「今日も始めるわ!!」 「はいっス!!」 「了解だ」
森の奥深く。都合のいいような円形のフィールド。そこには黒、黄色、青の堕天使がそれぞれの持ち場に行った。
奥側にある大きな岩場にいるミッテルト。
手前側にある何も無い所にいるレイナーレ。
背中に大木がある所にいるカラワーナ。
3人がそれぞれの獲物を構えて
「「「勝つのは私よ(だ)(っス)!!」」」
一斉に動き、持っていた光の武器がぶつかり合う。
ギラギラと、バチバチと光と火花が飛び散り、3人の武器はパリンとガラス細工のように砕けた。
「強度は同じくらいね」
と、レイナーレが言ったあとにまた槍を構える。だが、今回は歪さがある槍ではない。ぐにゃぐにゃの1本の棒のような槍ではない。
柄がしっかりと真っ直ぐで先端は剣のように鋭いものだ。しかも片手で持てるくらいの大きさ。
「はっ!!」
レイナーレが羽を広げ、ロボットのブースターのようにカラワーナに向かって接近する。
「くっ……!!」
カラワーナは直ぐに両刀を展開してレイナーレの攻撃を防いでいく。
が、威力が違ってきている。両刀はすぐにヒビ割れてしまい、左手でもう一個展開、右が壊れて左の両刀で防いでいく。
「流石はレイナーレ様だ!!」
カラワーナはレイナーレに対してニヤリと笑みを浮かべて言った。
(楽しい!!自分が強くなっていくのを感じる!!私の中から力が立ち上がってくるぞ!!)
両刀を2本展開し、二刀流の要領でレイナーレと攻防を繰り広げる。
漫画のコマならズドドドドという音が効果音として書かれるだろう。砂煙が舞い、徐々に草は散っていく。
そして、槍と両刀の鍔迫り合いになった時だ。
「ドォォォォリャアアアア!!」
突如、上空から声が聞こえた。
2人が上を見ると大鎌を持ったミッテルトが唐竹割りの要領で落下していくではないか。
黒い羽を大きく広げ、鎌を振り下ろす様は正しく死を告げる天使を連想させる。
「やば……!!」
レイナーレとカラワーナは後ろに飛んだ。
どぉぉぉぉぉん!!といい音と共に地面が揺れ、辺りに砂煙がまう。
「いくっスよ!!シザース!!」
ミッテルトは羽を大きく羽ばたかせてレイナーレへと突撃する。
その際に大鎌を地面に突き刺し、そのままハサミで布を切断するように切り裂いていく。
地面から大鎌を引き上げ、そのまま腕に力を込めて振り下ろした。
「させないわ!!」
レイナーレはダガーを展開して大鎌をなんとか防ぐ。
「いくぞ!!ヴェニール!!」
カラワーナは自身の身の丈くらいの大きさの大剣を展開する。
それはゆっくと出現し、紫の大きな刃先が形作られる。
その柄を持ち、羽を広げ、ロケットのように加速をする。
「はぁぁぁぁ!!」
左手を前に出し、そのまま叩き潰すように振り下ろす。
「させないっスよ!!」
ミッテルトは柄を使って攻撃を止めた。
鎌の柄を振り上げ、カラワーナを怯ませたあとに上空へ飛んで木のそばへと着地する。
その時だった。
突如、小さな氷の嵐が3人へと降り注ぎ、それを回避するためにバックステップの要領で後ろへと避ける。
「誰よ!!」
レイナーレが叫ぶと、攻撃した先からは海のように青い髪をした女性が立っている。
「お主ら、お遊戯会をして楽しいか?」
青い髪をポニーテールにまとめた女性。
エメラルド色の鋭くも幼さを残した瞳に、白い着物。網で振袖を繋いでいるため腋が露出している。
脚はスラリと長く、ハイヒール状のものをはいて居るようで背の高さはカラワーナより少し低いくらいだ。
「なんなんスか?あんた、アンドロイドっスか?」
「そうじゃ」
ミッテルトの問いに肯定した。彼女の特徴はそれだけではない。
肌は鉄のようなグレーを主体とし、振袖の中身からは艶のいいバネみたいなホースのような腕がちらりと見え、手は黒いメカメカしいものだ。
目の下はカメラのシャッターのような凹凸が出来上がっている。
「そのアンドロイドが私達に何の用だ?」
カラワーナが大剣を女性に向けて問う。
一介の下級堕天使の模擬戦に乱入し、あまつさえ弱いと言われてはハッキリ言って不愉快以外の何物でもない。
「ふむ……いつまでもアンドロイドだのお前だの言われるのはかなわん。クロセルと呼べ」
着物の女性……クロセルは名乗った後に氷の剣を構えた。
美しくも冷気の煙が霧のように充満していく。
「来い、儂が直々に相手をしてやる」
そして、氷の剣を3人の方へと向けて、氷の扇子で口元を抑えて妖艶に言った。
レイナーレは槍を、ミッテルトは大鎌を、カラワーナは大剣を構えてクロセルと臨戦態勢を取ったのだった。
前後編で分けます(´・ω・`)