今回から次回予告やりま〜す(毎回するとは言っていない)
「ドゥラララララッ!!」
先にしかけたのはアマグラだ。
自身の身の丈ほどはあるかと言うくらいのバトルアックスの柄を向けて引き金を引いた。
1回、また1回と引き金を引く事に、完全燃焼状態の炎のような色の
ビームが流星のような光を描きながら迫ってくる。
「ッ!?」
一瞬、剣でビームを剣で弾こうとしたが、とても間に合いそうにない。
反応したその時、ビームが目の前に来たからだ。これに対処できるのは、相応の実力者……恐らく、堕天使の中で言うならアザゼルやシェムハザ、ヴェイルやジウス等の上級の位を持つ者くらいだろうか。
当然、下級の中ではマシな部類とはいえ、レイナーレにそんな技量はなく、持っていた大盾で防ぐしかなかった。
「あ……つぅ……っ!!」
ビームの熱の余波がレイナーレにダイレクトに伝わり、サウナの中にいるような暑さを感じてしまう。
だが、盾で防げると分かった以上は地面にグサリとさして上空へ飛翔する。
「はぁ……はぁ……」
バッサバッサと翅を動かして上空で停滞し、アマグラがとこから仕掛けてくるのかと目を動かしてくいく。
しかし、見えるのは1面緑だらけ。どれもこれも同じにしか見えない風景。
「……っ!!」
いつでも現れてもいいように、すぐさま槍を構えるレイナーレ。
(……大丈夫。アイツは空を飛ぶ術を持たない……だから下からジャンプしてくるはずだわ……)
右か、左か、下か……どこだどこだと待ち構えるレイナーレ。
念の為、もう一個槍を増やし、二刀流のように構え直す。
「どこ……?どこから……?」
「ドゥラララララァっ!!」
「!?」
レイナーレが上の方を見ると、足から黒い翅を生やしたケモノのような青年が見える。
手に持っている斧がキラリと妖しく光り、唐竹割の要領で思いっきり振りかぶった!!
レイナーレはそれを槍で受け止める……ことはせず、後ろに飛び上がるように翼を広げ、間一髪避けることに成功する。
避けられた事に一瞬だけ目を見開くアマグラだが、遊び相手を見つけた子供のように口で笑みを浮かべた。
ーーーーおっと。
びゅん!!と、目の前を通り過ぎた閃光。
ピッチャーがボールを投げるようなフォームで槍を投げたレイナーレは、すぐにアマグラと同じ武装である『バトルアックス』を作り出して振りかぶる。
ガキィン!!!!
「へぇ、話に聞いてたよりもやるな。お前」
「おあいにく様ね。思ったよりも強くて」
ガチガチ、ギリギリと、金属音のぶつかり合うような鈍い音がなっているが、楽しそうに言葉を発するアマグラと、痩せ我慢をするレイナーレ。
相手は単純に戦いそのものを楽しもうとしている節があるが、自分にはそのような余裕などない。
いや、楽しんでいるというよりも『肉食獣が狩りをしている』といったところか。
「このっ!!」
力一杯斧を押し切るように身体を前に出す。
相手が自分を甘く見ている今のうちだ。その間に致命傷を与え、こっちを有利にすればーーーー
「ーーーー考えが匂うんだよ!!」
アマグラはわざと力を抜き、斧を引っ込めつつゆっくりと流れるように
横にされる事で、レイナーレの持つバトルアックスをからぶらせる。
空を斬るバトルアックス。バランスを崩すレイナーレ。
それは、薪割り出た斧を外した時のように片足を上げ、落下するような形で突き刺さり、その衝撃で転げ落ちるように。
「きゃああああっ!?」
そのままレイナーレは落下する。
が、瞬時に黒い翅を広げ、急ブレーキをする様にピタリと止まってバサバサと飛翔した。
(…背中に翅があるんじゃなくて、脚から翅が生えている…?噂に聞く『翼のある靴』じゃない…どうなっているの?)
転生天使という言葉も聞いたことはない。
人間の気配もしないが、かといって堕天使の気配もしない。道具を使っている可能性を頭から捨てた。
対峙している相手は堕天使のNo.4の部下。何かしらのカラクリがあるはずだと、汗を拭う。
ーーーー1秒、2秒が1分、2分と、長く感じてしまう錯覚。一雫の汗が頬を伝うたびに焦りを感じてしまう。
どうすれば勝てるのか?そのビジョンが全くと言っていいほど思い浮かばない。
(この人…強い…!!)
ゴクリと喉を鳴らし、また一雫の汗が頬を伝う。
無意識に、槍を持っている手に力を込める。パキパキとヒビが入る程に。
(なるほどな…守りの方は上々。状況把握に長けたそうだが、攻めが足りねぇな…)
アマグラはレイナーレをそう評価した。
避ける、防ぐことに関してはヴェイルはわからないが、自分なら合格点を出すだろう。現にレイナーレは疲れているとはいえ、未だにノーダメージ。
…なのだが、何故だか攻めてこない。
(俺の手札を見るためか、はたまた臆病故か…)
…バトルアックスを回転させ、塚の底の方を向けて、引き金を引こうとした…その時だった。
グオオオオオオオオオオっ!!!!!
「「!?」」
獣の、唸り声。
あまりにも突然のことに2人は驚いてしまう。
(なんなのよ…あの鳴き声!!まさか、次はアレと戦えって言うの!?)
驚愕と戸惑いの入り混じったような視線をアマグラに向けるが、当の本人はというと自分とほぼ同じ表情をしていることが分かった。
「チッ!!おいてめぇ!!一旦模擬戦は中止だ!!様子を見に行くからついてこい!!」
アマグラはレイナーレに指示を出し、四つん這いになって木と木をつたうようにして、凄まじいスピードでその場を去った。
「なんなのよもう!!」
それを追うように、レイナーレは翼を広げて獣の声の方角へと向かうのだった。
レイナーレ「今回から修行回……!!愛しの義弟が助けてくれて、上級堕天翅様がコーチだからこれで私たちも強くなれるわ!!……と、思っていたら、ま〜たケダモノとの血みどろバトルよ!!しかもイメージと文章が追いついてないし、そのくせ文字数はそこまで変わっていないし、何なのかしらこの駄作者は!!」