セレナ達を助けた武昭は日本の長野県皆神山の聖遺物発掘チームと一緒にいた。
「ふぅ、なかなか見つからないですね……天羽さん」
「まぁ、そう簡単に見つからない物を探してるんだからね」
武昭の横には天羽 颯(あもう はやて)と呼ばれる男性がいた。
「けど、緋紅君が来てくれて助かったよ 人手が少し足りなかったからね」
「こっちこそ臨時収入が入って助かりますから……
それに、もしかしたら
武昭は胸元にあったペンダントを手に取って中の写真を見た。
その写真には今より少し若い武昭と銀髪の少女が写っていた。
「確か、その写真は緋紅君の幼馴染だった子だよね?」
「えぇ……近所にいた夫婦の娘さんです。
よく両親が仕事の時は俺が預かっていたんです……俺の事をお兄ちゃんて言って懐いてました」
武昭がペンダントを胸元にしまうと腹の虫が鳴った。
「どうやら昼みたいだから、ご飯にしようか?」
「そうですね、すみません天羽さん」
「構わないよ、僕もちょうどキリが良い所だったから」
2人が本部テントに帰ると赤髪の少女が武昭の足に抱きついてきた。
「お帰り!お父さん!武昭さん!」
「あぁただいま奏ちゃん」
武昭が少女の頭を撫でると少女は嬉しさから微笑んだ。
少女の名前は天羽 奏(あもう かなで)と言い颯の娘であった。
「ほら、緋紅君が迷惑だから離れるんだ奏」
「いえ、俺は迷惑じゃないですよ」
「あら、ごめんね緋紅君、うちの奏が」
武昭が奏を抱き上げるとテントの中から赤髪の女性と人形を抱いた黒髪の少女が出てきた。
女性は天羽 歌穂(あもう かほ)黒髪の少女は天羽 詞(あもう つかさ)と言い颯の妻と奏の妹であった。
「そうだ、アナタに言わないといけない事があって、お昼のお弁当が少し数が足りないのよ」
「それは、どうしてだい?」
「発掘隊の人達が手を滑らせて幾つかのお弁当を落としちゃったのよ
それで2人分程足りなくなっちゃって……」
「そういう事なら俺は街まで行って食べてきますよ ちょうどバイクで来てますから」
「だったら、私も一緒に行くー!!」
奏が武昭に抱きついて来た。
「うーん……緋紅君が良かったら頼んでも良いかい?領収書を貰ってきたら僕が払うから」
「別に、それ位のお金なら持ってるからいいですよ じゃあ行こうか奏ちゃん」
武昭は奏にヘルメットをかぶせると2人乗りで街に向かった。
(ちなみに武昭が今、乗ってるバイクはダイレンジャーのレッドキバー一号です)
武昭と奏が昼食を終えて現場に帰ろうとした時だった……
「なっ!?このサイレンは……」
サイレンが鳴り響き、それには心当たりがあった。
「くそっ!特異災害警報!ノイズが発生したのか!?奏ちゃんは、ここに……」
「嫌だ!私も行くっ!!」
武昭が発掘現場に戻ろうとした時に奏が反対した。
「武昭さんはお父さん達の所に行くんでしょ!?だったら私も行って妹を助けたい!!」
「奏ちゃん……わかったよ、けど無理はしない事、それだけは約束してくれ」
「うん!絶対、無理はしない!!」
奏は力強い表情でうなづいた。
「よしっ!じゃあ現場に戻るぞ!!」
武昭と奏はバイクに乗り込むと発掘現場に向かった。
2人が発掘現場に到着すると沢山の蛍光色の体を持った通称“ノイズ”と呼ばれてる生物?がいた。
「くそっ!こんなにいるのか!奏ちゃん!早く颯さん達を探すんだ!!」
「分かった!父さん!母さん!詞ー!アッ!あれは……嘘だろ……」
奏が見覚えのある人形の所に行くと、そこには多数の炭素の塊があった。
「颯さん……歌穂さん……詞ちゃん……」
「なんで……なんでだよー!!」
「奏ちゃん!危ない!!」
奏が泣き崩れているとノイズが攻撃してきたので武昭は抱きかかえて、その場から飛び退いた。
「チッ、このままじゃ俺たちも危ないか……奏ちゃん……
何があっても俺が奏ちゃんを助ける……」
「そんなの無理だよ……こんなにノイズがいて、どうやって……」
「大丈夫だ……奏ちゃんが俺を恨んでも構わない……けど、奏ちゃんだけは守ってみせる!!」
武昭は胸から赤い人形を出して鍵状に変化させると携帯の中心に挿して回した。
ゴーカイジャー
「ゴーカイレッド!さぁ派手に行くぜ!!」
武昭は変身するとノイズ達に向かった。
「嘘……ノイズ達が……武昭さんのあの力は……」
奏は武昭がノイズ達を倒していくのを見ていた。
「オラオラオラ!なんでテメェらがここにいるのは分からないけどな、お前らがいる限り俺は戦い続けてやるよ!」
武昭がノイズ達を倒すがノイズの数が少しずつしか減らなかった。
「ケッ!そっちが数で来るならこっちも数で勝負だ!」
武昭はベルトから違う人形を出して携帯に挿し回した。
「ゴーカイチェンジ! カクレンジャー」
「なっ!?姿が変わった!?」
「ニンジャレッド!行くぞ!
「今度は数が増えた!!」
「くらえ!カクレマル!!ハァッ!!」
分身した武昭達がノイズ達を倒していき残りは一体だけになり逃げ出した。
「へっ!逃すかってんだよ!」
武昭はゴーカイジャーに戻るとゴーカイジャーのレンジャーキーを剣のシリンダーに
カクレンジャーのレンジャーキーを銃のシリンダーにそれぞれ差し込んで回転させた。
ファイナルウェーブ
「くらえ!ゴーカイブラスト&スラッシュ!!」
武昭は銃から打ち出したエネルギーを剣から放った光の刃で加速させて最後のノイズを倒した。
「どうやら、これで終わりみたいだな……」
変身した武昭は奏に近付いた。
「奏ちゃん……大丈夫かい?」
「は、はいっ……大丈夫ですけど、今のは一体……」
「それは
武昭はモバイレーツを出すとどこかに電話を始めた。
〔アッ、緋紅ですけど……今、大丈夫ですか?〕
〔あぁ、俺は大丈夫だが……ノイズ関係か……〕
〔えぇ、実は……〕
武昭は電話の相手に状況を説明した。
〔そうか……すぐに、そちらに人を向かわせる〕
〔ありがとうございます
〔そういう事だから、到着するまで、その子のそばにいてくれ〕
「〔わかりました、それじゃ……〕奏ちゃん、今、ここに君を預かってくれる人が来るから一緒に待ってて」
「うん……構わないけど……さっきの
「アレはレンジャーキーと言ってあらゆる戦士達の力を使う事が出来るんだ」
武昭はポケットからゴーカイレッドのレンジャーキーを出した。
「どういう訳か昔から俺が持ってたんだよ」
「えっと……ご両親とかには聞かなかったんですか?」
「あぁ、言ってなかったけど俺に両親はいないんだ……
気が付いた時には1人でいたから……」
「じゃあ、私と同じなんですね……(いや、私には思い出があるけど……)」
「お待たせしました、緋紅さん」
2人が話してると黒服に茶髪の男性がそばに来た。
「いえ、こちらが急に呼び出したんですから緒川さん」
茶髪の男性は緒川 慎次(おがわ しんじ)と言い武昭の顔見知りだった。
「それで、こちらの少女が……」
「あぁ、天羽さんの娘の天羽奏ちゃんだ。
奏ちゃん、これからは緒川さんの指示を聞くんだ……」
「えっ?……武昭さんは一緒に行かないんですか?……」
奏の表情に微かな悲しみが見えた。
「俺には、やる事があるんだ……だから……
けど、さよならじゃない……
そうだ、これを幾つか持っていくと良い……緒川さん、あとをお願いします……」
武昭は小瓶を数本渡して微かに笑いながら奏の頭を一撫ですると、その場から離れた。
「待ってください!っ!離してください!!」
奏が追いかけようとしたが緒川が手を握って止めた。
「アナタが行きたいのがわかります……けど、僕も彼に頼まれたからには……」
「分かりました……貴方の……緒川さんと一緒に行きます……ん?」
奏が緒川と一緒に行こうとした時に足元に何かが当たったので拾い上げると何も記されていない真っ白なレンジャーキーだった。
「これって……武昭さんの……」
「どうしました?行きますよ」
「アッ、はいっ!(多分だけど、
奏はレンジャーキーをポケットにしまうと緒川の車に乗車した。