海賊と歌姫たちの物語   作:北方守護

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第4話 槍の再会と剣との出会い

奏が武昭と別れて数年経って……

 

彼女はツインボーカルユニット“ツヴァイウィング”として風鳴 翼(かざなり つばさ)と共にデビューし

今は1人でライブ会場の控え室にいたが、その手には白い人形があった。

 

「奏、そろそろライブが……なんだ、またそれを見ていたのか」

 

「翼か、もうそんな時間なんだな……」

 

「そうだ、なぁ……奏、本当にこの実験は成功するのか?」

奏の横に座った翼はどこか緊張していた。

 

「そうだな……地下じゃオッさん達がネフシュタンの鎧だっけか?

アレの実験の準備をしてるからな……まぁ大丈夫だろ」

 

「なんで、奏はそんなに気楽でいられるんだ!?」

 

「私にも分からないけど……多分、どこかに()()()がいる様な感じがするんだ……」

 

「奏を助けてくれた人の事か」

 

「あぁ、あの人は別れる時に言ってたんだ……()()()って、だから……」

 

「2人共、そろそろライブが始まる時間です」

2人が話してるとマネージャーの緒川が入って来たので準備をした。

 

「だったら、その人に立派な姿を見せないとな」

 

「あぁ!私はこんなに大きくなりましたってな!!」

奏は人形をポケットにしまうと翼と共に会場に向かった。

 


ライブが始まって、ある席では1人の少女がライブに見とれていた。

その少女の名前は立花 響(たちばな ひびき)と言い一緒に来ると約束した友達が

用事で来れなくなり1人で来ていたのだった。

 

「うわぁ……コレがツヴァイウィングのライブなんだ!……アッ、すみません」

 

「いや、俺の方こそごめんね」

響が見とれて立ち尽くしていると席を探していた男性が軽くぶつかったので互いに謝罪していた。

 

「えーと……どうやら俺の席は向こう側みたいだな……」

席の番号を見た男性が移動しようとした時に響が話しかけた。

 

「アッ、良かったら私の隣にどうですか?」

 

「いや、遅れて来るかもしれないから自分の席に行くよ」

 

「いえ、ここの席は本当なら私の友達が来る筈だったんですけど、用事で来れなくなって……」

 

「そっか、そういう事なら座らせてもらうか」

男性は響の横に座った。


その後、アンコールに入った時だった……

 

地下の実験場では研究員達が慌てていた。

 

ネフシュタンの鎧の起動に必要なフォニックゲインのエネルギー量が急上昇し暴走していた。

 

それと時を同じくして地上のコンサート会場ではノイズが発生し観客達を襲っていた。

 

「アッ……ノ、ノイズだぁ!!」

呆けていた観客達は慌てて避難したが出入り口が狭く混乱していた。

 

「早く、逃げないと……」

 

「待つんだ響ちゃん、このまま出入り口から出ようすると逃げ惑う人達に押し潰される可能性がある」

男性は逃げようとした響を止めた。

 

「じゃあ、どうしたら良いんですか!?」

 

「簡単だ、もう一個出入り口を作れば良いだけだ!」

男性は何処かからカットラス型の剣を出すと近くの壁を切り裂いた。

 

「おいっ!お前ら!こっちからも避難するんだ!!」

 

「待てよ!どうやって行くんだよ!?階段なんか無いんだぞ!!」

 

「ちゃんと考えてるんだよ!来いっ!カーキャリァーレッシャー!!」

 

〔列車が参りまーす 白線の内側までお下がりくださーい〕

男性が懐から踏切型のブレスレットを腕に装着して列車の模型を通すと何処からともなく

オレンジ色の大きな列車が出現した。

 

「ほら!慌てないで落ち着いて避難するんだ!!」

男性が指示をしてると空中からノイズが観客達に向かってきた。

 

「ヘッ!そうはさせねぇぜ!ゴーカイチェンジ!!」

ゴセイジャー

 

「えっ!?姿が変わった!!」

 

「怒濤のシーイックパワー!ゴセイブルー!!行くぜ!

〔ガッチャ エクスパンド 〕天装!ディフェンストリーム!!」

男性が顔の形をした物にカードを通すと水の壁が出来てノイズの攻撃を防いだ。

 

「どうやら、こっちはしばらく大丈夫だな……悪いが響ちゃんも急いで避難するんだ」

 

「えっと、あなたはどうするんですか?」

 

「俺は俺が今すべき事をするだけだ!」

男性は、そのままステージの方に向かった。

 


一方、ステージの方では翼と奏がノイズ達と戦っていた。

 

「クソッ!一体、一体は弱いが数が多い!」

 

「諦めてはいけない!私達がノイズを倒さなければ……奏!後ろ!!」

翼が奏の背後からノイズが襲ってきた事に気付いたが奏は対処に遅れた。

 

「しまった!間に合わない!!「シーイックボーガン!!」え?……」

奏が攻撃の来た方を見ると青の戦士が立っていた。

 

「貴方は一体、何者だ!?」

 

「その姿は……もしかして……」

翼は問い詰めたが奏は何処か見覚えがあった。

 

「俺の事は後にしてもらおうか……今は、このノイズ達の相手だ!

多数の相手ならコイツだ!ゴーカイチェンジ!」

シンケンジャー!

「シンケンブルー!シンケンマル!龍ディスクセット!」

先程とは違う青の戦士に変化した人物が自身の刀にディスクをセットすると刀が弓に変わった。

 

「なっ!?武器が変わった!!」

 

「や、やっぱり………あなたは……」

 

「行くぞ!くらえ!ウォーターアロー!明鏡止水!!」

男性が弓を放つと多数の水の矢がノイズ達を倒していった。

 

「ふぅ、倒してはいるけど、まだまだ居るのか……「武昭さん!」ん?」

奏が男性の横に来た。

 

「俺のこの姿を見て、その名前が出るって事と、その髪は……もしかして奏ちゃん?」

 

「はいっ!やっぱり武昭さんだったんですね!!」

 

「そうだ、けど今はこいつらの相手だ!ゴーカイチェンジ!」

ゴーオンジャー!

 

「マッハ全開!ゴーオンレッド!!ゴーオンギア!ロードサーベル!!

行くぜ!サーベルストレート!!」

 

「私だって!【STARDUST∞FOTON!】」

武昭と奏は互いの攻撃でノイズ達を倒していった。

 

そんな中……

 

キャーッ!!

 

「なっ!?まだ避難してない人がいたのか!!」

 

「あれは……響ちゃん!?なんでここに!!」

悲鳴がした方を見ると瓦礫に隠れていた響にノイズが襲いかかっていた。

 

「私が近いから助けてきます!!しまった!?」

奏が響の周りのノイズ達を倒したが武器が欠けて響の心臓に刺さって多量の出血があった。

 

「おい!大丈夫か!?しっかりしろ!!……必ず助けるから……

 

生きる事を諦めるな!!

 

「あ……ありがとう……ございます………」

響は呟くと同時に目を瞑った。

 

「くそっ……俺から離れていろ……強力な奴でノイズ達をぶっ倒す!

ゴーカイチェンジ!」

デカレンジャー!

 

「デカレッド!ディーマグナム!01 02!ハイブリッドマグナム!!」

男性は腰の左右にあった拳銃を連結させて一つの拳銃にするとエネルギーを充填し始めた。

 

「くらえ!ハイブリッドマグナム!マグナムエクスキュージョン!!」

エネルギーが溜まりきった所で攻撃をして周りにいたノイズ達を一掃した。

 

「ふぅ……どうやらいなくなったみたいだな……それよりも、おい!彼女の様子はどうだ!?」

 

「意識はあるみたいですけど、出血が……」

男性は奏と響の所に向かうと容体を尋ねた。

 

「だったらこいつだ、ゴーカイチェンジ」

ゴーゴーファイブ!

「ゴーピンク……調べた結果どうやら、この欠片を変に取ると逆に危ないから出血だけを止める方が良い……

悪いが少し手伝ってくれ……」

 

「はい、わかりました……」

男性は奏と響の治療を行った。

 

その後、響は病院へ運ばれていったが、会場では奏と翼、赤い髪の男性が共に戦った男性がいた。

「さてと、色々と聞きたい事があるが観客達を救出してくれてありがとう」

 

「そんなにかしこまらなくても別に良いですよ……()()()

 

「おいおい、俺をそう呼ぶって事は……お前、まさか……」

弦さんと呼ばれた男性は、そう呼ぶ人物に心当たりがあった。

 

「そうですよ、俺ですよ弦さん……」

 

「やっぱり武昭君だったのか!」

 

「痛たた、弦さんも元気そうで」

 

「ハハハ、お前も同じ様なもんだろ武昭」

武昭が弦さんと呼んだ男性に頭をガシガシされていると……

 

「武昭さん!会いたかったです!!」

 

「うわっ!奏ちゃん、急に飛び込んできたら……まぁ、俺が悪いからな……」

奏が武昭に抱き付いてきたので注意しようとしたが声を殺して泣いていたので優しく抱きしめていた。

 

「司令、彼は何者なんですか?」

 

「彼の名前は緋羽武昭と言って小さい頃の奏さんを助けた人物なんです」

翼が聞きたい事を尋ねるとマネージャーの緒川さんが説明した。

 

「それで悪いが武昭君には二課に来て欲しいんだが……」

 

「えぇ、構いませんよ ここで俺が断ったら奏ちゃんに怒られそうですから」

 

「なっ!?そ、そんな事ありませんよ!!」

 

「それに久し振りに弦さんと話もしたかったですしね」

 

「そうか、なら二課に向かうとするか」

 

「弦さん、俺は自分の奴で行きます」

武昭達は、それぞれの乗り物で二課に向かった。

 

その後……

 

ノイズの被害者は少なく、避難時の移動で亡くなった人の方が多かったと報道されていた。

 

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