海賊と歌姫たちの物語   作:北方守護

9 / 10
これらの話では時系列や設定がバラバラだったり違う事があります。


短編集
普通とは……


ある日の話。

 

ゴーカイガレオン内のトレーニングルームで……

 

「……998……999……1000……ハァハァハァ……腕立てふせは終わったな……」

 

「あっ、やっぱりここに居たんだアキ兄」

武昭がトレーニングをしてると私服のクリスが入ってきた。

 

「おぉ、クリスか 今日はどうしたんだ?」

 

「いや、特に用事がある訳じゃなくてアキ兄が何処にいるかなと思っただけなんだ」

 

「そうか、どうだ?クリスもトレーニングをするか?」

 

「私は良いよ、いつも本部でしてるんだから」

 

「なら、好きにしててくれ俺はシャワーでも浴びてくるから」

 

「分かったよアキ兄」

武昭がトレーニングルームを出るとクリスは中にあった椅子に座った。

 

「それにしても……凄い乗り物だよな……ん?コレって……」

ルーム内を見ていたクリスは室内の棚に武昭がいつもしてるブレスレットに気がついた。

 

「やっぱり、いつもアキ兄が付けてる奴だ……そういや前に……」

クリスは少し前の事を思い出していた。

〔アキ兄っていつも、それをしてるけど一回私にも付けさせてよ〕

 

〔あぁ?やめておけ、こいつは俺みたいな奴が似合うんだよ〕

 

〔そう言う言い方するって事は私に似合わないって事なの!?〕

クリスは武昭の言い方に軽く怒っていた。

「別に今なら……構わないよな?……」

クリスは周りを見回しながらブレスレットを手に取った。

 

「ヘヘッ どうだ、私だって似合うんだぜ」

 

「フゥ、良いお湯だった……なっ!?クリス!早くそれを棚に置くんだ!!」

入ってきた武昭はクリスがブレスレットを触っているのを見て慌てていた。

 

「なんだアキ兄?私に似合うのが悔しいのか?一回つけるだけだからさ

どうだアキ兄、私でも……なっ!?」

 

ドスン!!

クリスがブレスレットの留め具を締めると同時に重さに耐え切れずそのまま床に倒れた。

 

「はぁ……だから付けるなって言ったんだ」

 

「アキ兄!なんだよコレ!?」

 

「そいつは俺が鍛える奴に使ってる奴でな重さが100kgあるんだ」

 

「えっ!?100kgって、こんなに重かったの!!」

 

「あぁ、だから俺以外には付けさせない様にしてたんだよ、ほら大丈夫か?」

武昭はクリスのブレスレットを外すと手を出して立たせた。

 

「ありがとうアキ兄、それにごめんなさい、勝手に触ったりして……」

 

「別に怒ってないよ それにクリスは自分が悪かったら、こうやって謝ってくれるだろ?」

武昭に頭を撫でられたクリスは頬を染めて微笑んでいた。

 

「さてと腹も減ったから何か作るか、クリスもどうだ?」

 

「うん、私も手伝うよ」

クリスは武昭の右腕に抱きつくと一緒にルームを出て行った。

 

 

ちなみに……

 

「おぉ!これはなかなかの物だな!!」

 

「やっぱり弦さんは普通じゃないっすね!!」

本部の訓練室で武昭と弦十郎が模擬戦をしていたが……

 

「なぁ、先輩達……あの2人って本当に人間なのかな?」

 

「まぁ……おっさんだしな……」

 

「なんでしょうか……あの人達を見てたら私達が普通に思うですが……」

 

「さすが師匠達です!私も頑張らないと!!」

クリスから聞いた武昭のブレスレットをしているのを見て何かを考えていた。

 

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