またまた今日から学校か~。
代わり映えしない毎日に最近飽きてきた。
俺は、この変わらないようで少しずつ変化していく毎日が好きだ。
『いつも通り』だと思っているものでも、少しずつ変わっていく。
そんな毎日をなに不自由なく過ごす。ただそれだけでも楽しいじゃないか。
今日も1日頑張ろう、という気持ちになり顔を洗いに洗面所に向かう。
するとあこが洗面所で顔を洗い終えて洗面所から出てきた。
「おはよう、お兄ちゃん!今日は早かったね!」
「ああ、たまたま早く目が覚めたんだ。」
「そうなんだ。じゃあ、あこは朝ごはん食べに行ってくる。」
そう言ってあこはリビングに向かった。
「さて、顔洗うか。」
俺は顔を洗って、リビングに向かう。
するとピーマンを俺の器に移しているあこがいた。
「あ、お兄ちゃん……今日もよろしく!」
「分かったぜ、あこ。俺に任せろ!」
「お兄ちゃん最高!お兄ちゃん大好き!」
俺はこの瞬間のために生きているんだ、そう思える。
あこの天使のような満面の笑みを見たら、心が浄化される。
こうして俺達は朝食を食べ終え、玄関に向かう。
「行ってくる。」
「お兄ちゃん行ってらっしゃい!」
俺はかなり早めに学校に向かう。
何故なら皆の来るような時間に学校に行くと、下級生の女子に囲まれるからだ。
早めに学校に向かい、机で寝る。
友達が来たら話す。
そんなルーティーンワークをこなす。
それが俺の日常だ。
通学路を歩いていると、少し暑くなってきた。
木葉も少しずつ緑色になってきている。
そんな初夏の訪れを感じながら、学校に向かう。
そういえばもうすぐ夏か。
早く夏休みになって欲しいと思う。
何故なら、夏休みなら学校で授業を受けなくてよいからである。
俺は勉強は別に嫌いじゃないが、授業は嫌いだ。
どうして机に座って長い時間老害の話を聞かなければいけないのか、そこに疑問を感じる。
学校に着いた。
俺は靴を履き替え廊下を歩く。
途中すれ違う教師に挨拶をしながら、教室に向かう。
俺は教室のドアを開けて自分の席に座る。
そして自販機に向かってミルクティーを買う。
教室でミルクティーを飲みながらぼーっとしていると、教室のドアが開く。
「おはよう、優磨。」
「リサ、おはよう。今日はいつもより早いな。何かあったのか?」
「いや、早く起きただけだよ。あ、クッキー焼いてきたんだけど、よかったらどう?」
「いいのか?」
「もちろん。」
「俺、リサの作ったクッキー好きなんだよな~。」
「ありがと、優磨。今度優磨の作ったお菓子も食べてみたいなぁ。」
「いいぜ。そういうことならお安い御用だ。」
「じゃ、楽しみにしてるね!」
「じゃあ、クッキーでも食べるとするか。」
俺はクッキーを一つ食べてみる。
旨い。また上手くなったんじゃないか?
それにしてもこのクッキー、ミルクティーによく合う。
偶然かな。
それにしてもナイスタイミングだ。
「どう?」
「ああ、美味しいよ。ミルクティーによく合う。」
「よかった~。実は優磨がいつも飲んでるミルクティーに合うように作ったんだ~。」
「そうなのか。よく出来てるよ。」
「それにしても、優磨ってミルクティー本当に好きだね。」
「ああ、ミルクティーは飲み物の中では一番好きだな。この甘味がいいんだ。」
ミルクティーの甘味が俺の好みにちょうどいい。
紅茶の上品な舌触りとミルクの甘味が合わさり、上品な甘味になったミルクティー以上の飲み物は地球上に存在しない。
これが俺の持論だ。
「優磨って好きなもののこと言うときって凄く幸せそうだよね。」
「ああ、幸せだからな。」
教室には大分生徒が集まって来ている。
すると背中に誰かが抱きつく感触と、先日触った柔らかい感触を感じる。
「日菜か。おはよう。」
「もう振り向かなくてもあたしのことわかるんだね。るんってきた!」
「だってもう丸一年は毎朝こうしてるんだから流石にわかるだろ。」
「そうだっけ?」
「そうだよ。日菜が入学式の日にいきなり俺にるんってきたって言ってその次の日からどこ行くのもついてきてただろ。」
「そういえばそうだったね。優磨君あのときはかわいかったな~。からかってると面白い反応するし。」
「可愛くねーって!」
「だって後ろから抱きつくだけでタジタジになってるんだよ?」
「優磨、前からかわいかったんだね~。」
「だから可愛くねーって!」
二人に始業のチャイムまで可愛いと言われて弄られた。
そして少し時間がたったとき。
「ッハ!寝てた。」
「優磨相変わらずだね。はい、ノート。」
「いつもいつもありがとな。」
それにしてもリサのノートはめちゃくちゃキレイにまとめられている。
色もカラフル過ぎてわからないほど使わず、分かりやすい程度になっていて、すぐに内容が入ってくる。
「優磨、次の授業移動教室だから一緒に行こ?」
「いいぜ。」
こうして俺達は移動教室に向かう。
「優磨って授業中たまに寝言言ってるよね。」
「そうなのか!どんな寝言だ?」
「妹かわいい~、とかミルクティーのプールで泳ぎたい、とか。」
妹かわいい、はまだわかる。
ミルクティーのプールで泳ぎたいってなんだよそれ。
簡単に言えば俺の寝言はめちゃくちゃ恥ずかしいってことだ。
穴があるなら入りたい。
「マジで?俺めちゃくちゃ恥ずかしい奴じゃん。」
「ふふっ、優磨かわいい~。」
「可愛くねーって!」
「「アハハハハ」」
二人で笑い合う。
こんな毎日が続いてくれるのも、いいのかも知れないな。
「リサ。今日バイト?」
「うん、そうだよ~。優磨も?」
「ああ、そうなんだ。放課後一緒に行ける?」
「いいよ。」
そして昼休み。
俺は教室で弁当を食べている。
「リサ。今日リサの弁当多くないか?」
「これは、優磨のために作ってきたんだ。」
「マジで?俺のために?」
「うん。」
「ありがとな、リサ。」
リサの作ってくれた弁当を開けると、中身は和食一色だった。
こんな弁当も癒されるな。
俺は今日パン一つだけだったので、少し物足りなかった。
そこでちょうど良かったのだ。
「これをリサが作ったのか?」
「そうだよ~。優磨に食べてもらうって思ったらついいっぱい作っちゃったけど、大丈夫?」
「ああ、全然大丈夫だぜ。」
「よかった~。優磨ってよく食べるよね。でも優磨って凄い筋肉じゃない?」
「そうか?まあ筋肉はある方だとは思うけど。」
「いやいや、ある方ってレベルじゃないって。もうムキムキじゃん。」
まあ毎日筋トレは欠かさないようにしてるからな。
筋肉はある方だろう。
「でも今ムキムキってモテないだろ。」
「いや~、そうでもないよ?アタシはムキムキな人の方が好きだし。」
「そうなのか。そういえば前も男らしい人が好きっていってたな。」
「うん。」
こうして、楽しい昼休みが終わって放課後。
俺達はコンビニに向かって歩いていた。
「優磨って何でバイト始めたの?」
「ああ、小遣い稼ぎだ。でもバイト代は大分モカのパン代に使われてるけど。」
「モカって優磨に凄くなついてるよね。小さい頃から?」
「ああ。モカは小さい頃からなついてきたな。なぜかは知らないけど。」
「でも優磨になつくのもわかるな~。」
「どうしてだよ?」
「だって優磨ってお兄ちゃんって感じするもん。つい甘えたくなる感じ。」
「そうなのか。別に甘えてもいいんだぜ?」
「いやいや、今はいいよ。」
リサは棚の整理に向かった。
俺は今おばあちゃんにコピー機の使い方を教えている。
色々あったがバイトはこれで終わりだ。
着替えて帰ろうとして事務所から出る。
ちょうどリサが事務所に入っていく所だった。
リサが急にふらついて倒れてきた。
俺はとっさに手を出して体を支える。
なぜか手に柔らかい感触がしたが、気にしないでおこう。
「大丈夫か?リサ。」
「うん、大丈夫。あの~優磨?不可抗力なのはわかるけど手の位置がちょっと……」
「どういうことだ?」
俺は手を動かす。
「ヒャ!」
なぜかリサが反応した。
待てよ?
恐る恐る俺の手を確かめるとリサの胸をガッツリ掴んでいた。
ヤバい。
俺はとっさに手を離し、土下座した。
「すみませんでした!」
「いいよ、別に。許してあげる。」
「ありがとう。それと今日は早く寝ろよ?疲れてるみたいだし。倒れられても悪いから送ってくぞ?」
「優磨は優しいね。ありがとう。」
こうして、最後に色々あったが、今日のバイトは本当に終了した。
そして、リサを家に送っていったのを見られて数日噂がたったのは不覚だった。
メインヒロイン誰にしよう……
もしこのキャラがいい、みたいなものがあれば感想等で募集してみます。
候補はリサ、モカ、日菜です。
他のキャラでも別作品書くときにそのキャラヒロインで書こうと思います。