宇田川家の長男はいつも大変   作:深き森のペンギン

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第22話 お土産と妹

「うぅ~、疲れた~」

 

「アタシもスゲー疲れた……」

 

俺達は旅行から帰ってきて今家に向かっている。

二人共あれだけ旅行を満喫したのだ。

皺寄せはやってくる。

それがこの疲労だった。

 

俺達は家に到着して家に入る。

するとリビングから誰かが走ってくる足音が聞こえる。

 

「お兄ちゃん、お姉ちゃん!お帰り~!」

 

走ってきたのは満面の笑みを浮かべたあこだった。

この笑顔を見ると俺の疲労が一気に吹き飛んだ。

ブラック企業に一人あこがいるだけで不満はなくなるだろう。

そう言えるレベルでの癒しになった。

 

「ただいま、あこ。お土産買ってきたから早速食べようぜ!」

 

「やったー!お兄ちゃん大好き!」

 

俺の疲労がなくなるどころか元気が湧いてきた。

今の俺ならなんでもできる。

 

こうして俺達はリビングに向かった。

リビングには燐子さんもいた。

 

「燐子さん、来てたんですか?」

 

「はい…」

 

「りんりんは昨日からウチに泊まってるんだ!」

 

「そうなのか、ちょうどいいや。燐子さんにもお土産買ってきたので」

 

「ありがとう……ございます」

 

「いえいえ」

 

そして燐子さんにお土産のにゃーん饅頭を渡した。

 

「にゃーん饅頭、ですか?」

 

「はい。温泉街の名物です!」

 

とりあえずにゃーん饅頭が俺のバッグに大量に入っている。

初日に購入した分にプラスして買い込んだ。

 

「お兄ちゃん、このお饅頭凄く美味しいよ!」

 

「そうかそうか。喜んで貰えて何よりだぜ」

 

とりあえず二人にはお土産を喜んでもらえたみたいでよかった。

他の皆も喜んで貰えるかなぁ?

ワクワクしてきた。

 

「ねえねえお兄ちゃん、来週ショッピングモール行こうよ!」

 

「ああ、いいぜ!」

 

突然の誘いだった。

まあ来週は暇なのでいいだろう。

そういえばもうすぐ夏休みか。

去年の夏はバスケ部の助っ人や野球部の助っ人、バレー部の助っ人などいろいろな部活の大会に出ていた。

 

甲子園もうちょいだったなぁ、そしてあのときは暑かった。

今年も大概暑い。

 

海でも行きたいなぁ。

今年の夏は遊びたい。

 

「じゃあ……私は帰ります。またね、あこちゃん」

 

「バイバイ、りんりん!」

 

こうして燐子さんが帰っていった。

さて、俺は寝るか。

 

俺は部屋に向かった。

そしてそのままベッドに入った後の記憶が無い。

 

気づけば朝になっていた。

今日からまた学校が始まる。

 

そしてリビングに降りるとモカが朝食を食べていた。

 

「モカ、なんで当たりまえのように居るんだよ……」

 

「あ、優磨~。おはよう~」

 

「おはよう、モカ。さてさてさーて、俺も食べますか」

 

俺も朝食を食べて二人で学校に向かう。

さりげなくモカが手を繋いでいる。

俺としても特に悪く思っていないのでいいのだが。

 

モカの指には祭りで俺が取った指輪があった。

もちろん俺も着けている。

 

この指輪を見ると、なぜか心が安らぐ。

 

「モカ、指輪は気に入ってくれたか?」

 

「うん。優磨からもらったものが嫌なわけないじゃん~」

 

「そうか。ありがとな」

 

こうして学校に到着した。

そして教室に入ると、リサが話しかけてきた。

 

「優磨~、今週の土曜日空いてる?」

 

「悪い、妹と出かけるんだ」

 

「ああ、その事だけどRoseliaの皆もいくんだ~」

 

「そうなのか、てことはまさかお前もRoseliaなのか?」

 

「そうだけど?」

 

「オーケー、そういうことなら土曜日は行けるぜ!ということでミルクティー買ってくる!」

 

「あ、うん」

 

俺は自販機に全力疾走する。

速攻で自販機に金を入れてミルクティーの所を押す。

 

するとガラガラと音を立ててミルクティーが出てきた。

そして教室に戻って自分の席でミルクティーを飲む。

 

「あ~、ミルクティーが旨い!」

 

「優磨君、ミルクティー美味しいね~」

 

俺の手にはペットボトルはない。

いつの間にか現れた日菜にペットボトルを奪われて日菜がミルクティーを飲んでいる。

 

「間接キス、だね?」

 

「お、おう。そうだな」

 

「あ、優磨照れてる~」

 

「照れてねぇ!」

 

こうしてからかわれていると始業のチャイムがなる。

そこからはいつもの授業が始まる。

またぐっすり眠った後リサにノートを見せてもらうといういつものサイクル。

 

そして昼休みは学食で牛丼を3杯食べる。

学食の牛丼は旨い。

 

さらに量も多くガッツリ食べられる。

よって俺は最近牛丼ばかり食べている。

 

そして昼休みが終わって午後の授業もいつものサイクル。

うん。いい昼寝だった。

 

こうして今日の授業が終了する。

これからは帰るだけだ。

 

「優磨、今日一緒に帰らねぇ?」

 

「いいぜ、和人。彼女は一緒に帰らねぇのか?」

 

「麻弥は今日部活だ」

 

そう、俺の親友こと東雲和人には彼女ができた。

前回の相談していた時に言ってた相手に壁ダァンをしたところオーケーされたらしい。

 

俺のアドバイスが役にたったみたいでよかった。

 

俺達は商店街を歩いている。

 

「優磨、パン屋よらね?」

 

「いいぜ、寄るか」

 

こうして俺達はやまぶきベーカリーに向かう事になった。

 

「いらっしゃいませ~、って優磨君と、和人君!久しぶり」

 

和人の家はこの商店街で服屋をやっている。

なので和人も幼馴染みなのだ。

沙綾と和人は学校が違って、あまり和人がここに寄ることも無かったので、久しぶりになる。

 

「メロンパン2つで230円になります」

 

「オーケー、230円ね~さて、財布財布っと……ヤベー、優磨金貸してくれ。財布忘れた……」

 

「しょうがねぇな、いいぜ。じゃあ今度なんか奢れよ?」

 

結局俺が和人の分も出すことになり、やまぶきベーカリーを後にする。

和人が幸せそうな顔でメロンパンを頬張る。

 

「あ~、人の金で食べるメロンパンはうめぇな~」

 

俺はすかさず和人の脳天にチョップを打ち込む。

 

「いでぇ!何すんだよ優磨……」

 

「調子に乗るな、和人が財布忘れただけだろう?」

 

「そうだったな!」

 

「忘れてたのかよこの鳥頭!」

 

「鳥頭じゃねえ!さすがに10歩は忘れねぇよ!」

 

「結局忘れるのかよ!」

 

男同士の軽いノリで下校すること数分。

家に到着した。

 

和人の家はウチの向かいにあるため、結局最後まで同じだ。

俺は家の中に入る。

 

あこがリビングでゲームをしている。

どうやらモ○ハンしているようだ。

 

誰もいないときにリビングでゲームするのって良いよな。

スゲーわかる。

 

「ただいま、あこ」

 

「お帰りお兄ちゃん!これ勝てたよ!」

 

「そうか、よかったな。それにしてもだいぶ上達してないか?」

 

「うん、りんりんに教えて貰ったんだ!」

 

「そうなのか」

 

燐子さんマジぱねぇっす。

前マ○パした時から思ってたけど燐子さんってゲーム超絶上手くね?

さらに美人ときた。

最高じゃないっすか。

 

さてさてさーて、俺はおやつでも作りますか。

今日のおやつはフルーツタルトだな。

 

俺は早速準備に取りかかった。

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