Roseliaとのお出かけの日がやって来た。
今日のお出かけの目的は夏休みに海に行くための水着選びだ。
俺は正直とある理由で海には行きたくないのだがかわいい妹のためだ。
妹の頼みは断れない。
でも今日俺が行く意味無いんじゃ?
まぁいいや。考えたら敗けだ。
俺達はショッピングモールに到着した。
ここのショッピングモールはあまり来ない。
俺自身あまり外には出ないタイプなのでこういうところにはあまり縁がない。
最後に来たのはリサと来た時じゃないだろうか。
あの時は一日中リサの着せ替え人形にされて疲れた。
「そういえばショッピングモールも久しぶりだなぁ」
「そうなの?てことは前に二人で行った時以来?」
「そうなるな」
「お兄ちゃんってあんまりショッピングモール来ないの?」
「ああ。誰かに誘われないとあんまり行かないな」
「あれ、友希那は?」
「そういえば、居ないな。俺探してくる」
俺は湊を探しに一旦皆と離れた。
そしていろいろな店の前を通り過ぎると急に話しかけられた。
「優磨、ちょっと来てくれないかしら?」
「どうした?」
俺は湊に呼ばれたので湊の所に向かった。
湊は猫耳のカチューシャを購入してやって来た。
まさか、な?
「優磨、これを付けてくれないかしら?」
「嫌だ。何で俺が……」
「どうしても、ダメ?」
少し涙目での上目遣いという反則技を使ってきた。
平凡な男子高校生の俺がこんな技に耐えられるはずもなく、結局つけることになった。
「一瞬だけだからな」
俺がカチューシャをつけると、湊の顔の前に白いものが見えた。
スマホだ。
写真撮られたかな?
「おい湊、写真撮ったのか?」
「どうしてかしら?なぜ私の顔しか撮れないの?」
湊ってポンコツだよな?
不意討ちしたつもりが内カメラで自分の顔撮ってたなんてポンコツしかしないだろう。
「内カメラでとってるだろ」
「あ……忘れて!これは忘れて……」
俺はあたふたする湊の顔をパシャリと撮った。
「カメラってのはこうやってつかうんだぜ?」
湊は俺に飛びかかってきた。
必死に手を伸ばしてジャンプするのが可愛い。
諦めて俺の胸をポンポンと叩く。
「消しなさい!」
「ったく、わかった消すから。叩くのを止めろ」
「ええ」
その会話のうちに、俺のスマホの画面には今井 リサの文字が。
とりあえずさっきのポンコツ可愛い写真を送っておく。
そのあと本人の目の前で画像を消す。
「助かったわ。これがリサにでも知れ渡ったらと考えると……うぅ」
残念、もう送ってるんだよな~。
本人は送ってないと思ってる。
可愛い。
「それにしても皆どこ行ったんだ?」
「それもそうね。皆、どこかしら?」
すると後ろから抱きつかれる。
「優磨~、もう見つけたの?まぁ無事だしよかった。じゃあ行こうか」
「ああ、そうだな」
俺達は水着売り場に向かった。
今思ったが、俺行っても本当に大丈夫なのか?
そういう懸念があるが時すでに遅し。
水着売り場に到着した。
中には意外と男も居る。
中にはカップルや、よく知る金髪オールバックも……って和人!?
あいつマジか……いや待てよ?和人の前の試着室のカーテンが開きめちゃくちゃ可愛い女の子が出てきた。
そういえば和人、彼女居たんだった。
危ない危ない、和人を一瞬だけ犯罪者予備軍として見てしまっていた。
今度コーラ奢ってやろ。
他の皆は水着を選んでいる。
するとリサが話しかけてきた。
「優磨~、水着選ばないの?男物もあるよ?」
「俺は、別にいい。去年のがあるしな」
「優磨身長伸びてるから入るかなぁ~?」
「そうだった……俺去年から身長5センチ伸びてるんだった……うっかりしてたな。ありがとな、リサ」
「いやいや、これくらい別にいいよ~」
俺も急遽水着を探すことになった。
いろいろな水着があるな。
まあ普通に選べばいいか。
俺はとりあえず目についた赤色の水着を持って会計に持っていこうとするが、後ろから腕を捕まれた。
「ちょっと着てみてくれない?こっちだけみられるのもなんかフェアじゃないしさ?」
「それもそうだな。ちょっと待っててくれ」
俺は急遽試着に向かった。
といっても軽く着替えるだけなので時間はかからない。
すぐに皆の元に向かう。
俺がカーテンを開けると、皆固まった。
「バッキバキ……」
「優磨、凄い体だね~」
「どうした?皆固まって」
「だって優磨の体めちゃくちゃムキムキだからちょっとビックリしちゃって……」
「私もよ。優磨、貴方鍛えてるの?」
「ああ。毎日寝る前に筋トレはしてるけど」
皆俺の筋肉にビックリしていたようだ。
よかった。水着が絶望的に似合ってないのかと思ったぜ。
さて、皆の番だ。
結果、核兵器だ。Roseliaの核兵器だ。
ヤバイ。こいつはヤバイ!
Roseliaの中でも格が違う。
現にとっさに鼻押さえてグーサイン出して速攻トイレ向かったもん。
燐子さん、あんた人殺せるよ……
だって俺出血多量で死にかけたもん。
とりあえず水着を選んだ俺達はフードコートに向かう事にした。
「そういえば優磨と紗夜って初対面じゃない?」
「そういえばそうだな……軽くだが自己紹介しとくか。俺は宇田川優磨!趣味は筋トレとお菓子作りだ、よろしく」
「私は氷川紗夜です。よろしくお願いします。それにしても意外ですね。お菓子作りが趣味なんて」
皆それ言うな。
お菓子作る筋肉がそんなに意外か……
「よく言われるぜ。さて、親睦の証にポテトでも頼むか!」
「ポテト……」
紗夜がポテトに反応したようだ。
どうやら彼女はポテトが好きらしい。
これはラッキーだな。
俺はポテトを注文し、それが出てくるのを待つ。
すると山のようなポテトが出てきた。
ポテト多くね?まあ皆で分ければいいか。
「ポテト多くね?皆ポテト居るか?」
「食べるー!」
「それなら、私も」
やっぱり食いついてきた。
しょうがない感じを出しているのは回りに隠して居るのだろうか。
どうみてもバレバレだけどな。
案外Roseliaってポンコツ集団なのかも知れないな。
こうして俺達はいろいろなことを話ながら昼食を食べ始めた。
海編ではちょっと物語を進めようと思います。