あとあとがきに葉のプロフィールも載せておきますので気になる方は是非。
僕達は近所のスーパーマーケットに来ている。
買い出しに来たメンバーは僕、優磨さん、日菜さん、あこさんの4人だ。
優磨さんがメモを僕に渡す。
メモを見ると買う食材が書かれていた。
それと、優磨さんって案外女子っぽい字書くんだな。
「じゃあ葉とあこはこのメモに書いてある食材を買ってきてくれ。お金はあこに渡してあるから」
「は、はい!頑張ります!」
「張り切ってるなぁ、葉。まあ、頑張れよ」
優磨さんが含みのある笑みを浮かべる。
隣で日菜さんもニヤニヤしている。
「よーくん、行こ?」
よーくん!?
ちょっと心臓に悪すぎるぜ、コイツは。
二人っきりとか僕の方が持つのか心配だ。
でも、せっかくのチャンスを無駄にはしない。
「そうだね。行こうか」
こうして僕達はスーパーマーケットの中を歩き始めた。
「ねえねえよーくん」
「ど、どうしたの?」
「よーくんってちょっとお兄ちゃんに似てるよね」
僕が優磨さんに似てるって……。
どういう事だ?
僕は優磨さんほど心が広くないし、優磨さんほど強くもない。
どこにでもいる男子中学生だ。
「どこが似てるの?」
「なんというか、優しいし一緒にいて安心する所かなぁ~」
「そうなんだ。ありがとね」
「なんで?」
理由を聞かれてしまった。
理由としては僕は優磨さんに助けられてから優磨さんみたいな人になりたい、と思っていた。
でも現実はそうは行かなくて、不良に絡まれたとき挑みかかっても返り討ちにあって、ずいぶん酷い目に会わされたこともある。
だから嬉しかった。
自分のしてきたことは間違いじゃなかった。
報われたんだ、という嬉しさが込み上げてきた。
やっぱり、君は反則だな。
「嬉しかったから、かな」
「ふふっ、よーくんって面白いね!」
「そうかな?」
まあどうであれ、彼女が喜んでくれて僕は嬉しい。
このまま買い物はスムーズに進み、優磨さんに頼まれたものは全て購入できた。
そろそろ向こうも買い物が終わった頃だろう。
そして向こうからやって来たのはショッピングカートに大量のお菓子やジュースを入れた優磨さんと日菜さんだった。
「優磨さん、今晩パーティーでもするんですか?」
「おう、それがな……、また妹からチャットが来て今晩皆泊まってパーティーするらしいんだ。葉も泊まるか?」
「僕は別に大丈夫ですけど……僕も参加して大丈夫なんですか?」
「いやいや、むしろ大歓迎だぜ。皆葉の事を見てみたいって言っててな。むしろ葉が参加しなかったら意味が無い、みたいな……。ごめんな、葉。巻き込む形になっちまって」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
さてと、叔母さんに連絡しておこう。
僕は両親が海外にいて一人なので親戚の家に住ませてもらっている。
話が逸れたが、僕達は優磨さんの家に帰る途中だ。
「優磨君、重くないの?」
「いや、全然。まだまだ行けるぜ?」
「優磨さんはゴリラか何かですか?」
「悪いな、葉。これでも人間なんだ」
それにしても優磨さん、凄い力だな。
重い荷物はほぼ全て持っていて、総重量は10キロちょいだ。
それを涼しげな顔で軽々持っている。
非力な僕にはとても出来ない事だ。
優磨さんの家に到着した。
中に入ると、リビングに見知らぬ人物が5人ほどいた。
優磨さんの妹さんって誰だ?
まったく分からない。
「君が葉君?」
「は、はい。そうですけど」
ピンク色の髪の人が話しかけてきた。
そして耳元で、囁いてきた。
「あこちゃんのこと、好きなんでしょ?頑張ってね!」
情報の伝達が速すぎないか?
優磨さん、恐るべし。
周りを見回すと、さっきの5人のうち、一人消えている。
どこに言ったんだ?
するとキッチンから声が聞こえてきた。
「優磨~、何作るの?」
「ああ、色々作るけど、モカも手伝ってくれるのか?」
「当たり前じゃ~ん。あたしは優磨の将来のお嫁さんだからね~」
「ハハッ、コイツは楽しみだ。さてと、始めるか」
「ラジャ~」
このモカ、という人は優磨さんの彼女だろうか。
距離感がもう恋人どころか夫婦の域だ。
「葉君、ちょっとこっち来て!」
「はい、わかりました」
ピンク髪の人に呼ばれる。
それから、料理ができるまで優磨さんとモカさん意外のメンバーで色々な事を話した。
~プロフィール~
名前 小鳩葉
身長 166cm
体重 50kg
好物 お菓子全般、紅茶
苦手な物 辛いもの、焼き魚
本作のオリキャラ。
あこのことが好きで、優磨に相談をした。
真面目な性格で、少し融通が利かない。
少し前まで陸上部に入っていて、足の速さには少し自信がある。
容姿イメージ
黒髪短髪で、細身で小柄
アホ毛。