宇田川家の長男はいつも大変   作:深き森のペンギン

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アニメのパロネタが入ってます。
注意してください。


第3話 男が二人、教室で

現在は放課後。

場所は誰も居なくなった教室。

 

俺は今とある人物と二人きりで、教室に居る。

これだけ聞くと告白されるのか、と思う方も居るかと思うが、まったく違う。

告白、という面では少しカスっているけど。

 

「俺、好きな人に告白しようと思うんだけど、どんな内容が良い?」

 

「知るか。自分で考えろ。」

 

俺は今和人の恋愛相談を受けている。

 

「どうしても、というならその好きな人が誰か教えてくれたら一緒に考えてやるよ。」

 

「マジ?やっぱ優磨は最高の親友だぜ!」

 

「そういうの良いから早く言え。」

 

正直和人の事だからそんなに考えなくても大体の女子ならオーケーしてくれるだろう。

まあ親友の悩みだからな。

一緒に考えてやるのが親友って奴だろう?

 

「えっと、B組の大和さんなんだけど。」

 

「いつから好きなんだ?」

 

「1年の頃からだな。1年の終わりくらいから。」

 

「和人って見た目チャラいけど一途な奴だよな。金髪オールバックで片耳ピアスの奴がこんなに乙女って人は見た目によらないよなぁ。」

 

「見た目は関係ねぇだろ!オールバックなのは前髪邪魔だけど切るのが嫌っていう理由で、ピアスは死んだ母さんの形見なんだよ。」

 

「知ってるよ。それくらい。いつからの付き合いだと思ってんだよ。」

 

「小1からだろ。言わせんなよ。」

 

「さてと、話がずれたが和人がどうやって告白するかだろ?」

 

「そうだったな。」

 

この二人の会話を偶然にも聞いてしまった人がいた。

リサだった。

 

(さっき優磨の声が聞こえたんだけど、まだ帰ってないのかなぁ?)

 

「どうやって告白するかだろ?」

 

(待って待って、これ教室入って行けない奴じゃん。でも優磨と東雲君が恋愛について話してるの?まさか優磨が東雲君に相談を?)

 

気になったリサはドアに隠れるようにして耳を傾ける。

 

「優磨、どうすれば良い?良いシチュエーション無い?」

 

俺は立ち上がりドアの方に向かった。

 

「例えば、このドアを壁と見なす。こうしてドアの方に寄っていく。そうして壁際でダァン!」

 

俺は手でドアを叩く。

 

「例えばこのドアを壁と見なす。」

 

(壁ドンじゃん!優磨もなかなか良いとこ突くじゃん♪)

 

「そうして壁際でダァン!」

 

この時、優磨が叩いたドアはちょうどリサが背中を預けているドアである。

 

(ヒャア!びっくりした~。アタシ、優磨にされたらどうなっちゃうのかなぁ?)

 

「さっすが優磨だぜ!その必殺技の名前、何て言うんだ?」

 

「よくぞ聞いてくれた。この必殺技、その名は『壁ダァン』だ。ちなみに今考えた。」

 

(優磨、それもうある奴だから!今ので全部台無しだから!)

 

「ありがとう優磨、これでやってみる。結果は明日報告する。」

 

「おい和人、今から行くのか?」

 

「当たり前だろう?思い立ったら即行動!それが俺のモットーだからな。」

 

「お前の行動力はスゲーよ。さすがエースだけある。それでこそ男だ!和人、お前かなりアツいぜ!」

 

(まずい。もうすぐ東雲君来るよね?すぐ離れないと。)

 

こうして、リサはドアから慎重に離れて廊下から今来た風を装った。

すると、すぐ真横を和人が凄いスピードで走って行った。

 

リサはドアを開けて教室に入った。

 

「優磨~。バイト行こ?」

 

「リサか。部活は無かったのか?」

 

「うん。今日顧問の先生居なくて1時間で終わったから。」

 

「そうか。じゃあ行こうか。」

 

俺はコンビニでバイトしている。

バイトをしている理由は完全に小遣い稼ぎである。

 

バイトできればどこでも良かったのだが、ハンバーガー屋はダメだ。

 

巴が可愛すぎて集中出来ない。

妹は正義。異論は認めん。

 

よってリサの誘いでコンビニとなった。

 

そして今俺達はコンビニに向かっている。

 

「優磨、さっき何で学校残ってたの?」

 

「いや~、中間テスト近いだろ?だから勉強してたんだ。」

 

「本当に~?何か目が泳いでるよ?優磨って嘘下手だね~。」

 

バレたか、それにしてもリサはよく見てるな~。

 

「和人と男同士で話してた。」

 

「そうなんだ。アタシはこれ以上聞かないことにしてあげる♪」

 

こうやって少しリサにからかわれていると、コンビニにたどり着いた。

 

ここからは二人共真面目にバイトを頑張った。

 

俺達はバイトを終えて奥で休憩している。

 

するとリサが話しかけてきた。

 

「優磨ってどんな人がタイプなの?」

 

好みのタイプか。リサにはしょっちゅうからかわれているので、仕返しでもしてやろう。

 

「リサみたいな人かなぁ。」

 

「ちょっと優磨、何言ってんの//!」

 

「何って、本心だけど?」

 

「恥ずかしいから止めてよ//!」

 

「で、リサはどんな人が好きなんだ?」

 

「え、何で?」

 

「俺も教えたんだ。リサも教えてくれよ。そうじゃなきゃ不公平だろ?」

 

「アタシは普段男らしいけど、子供っぽい一面もあってカッコよさと可愛さを持ってる男の人かなぁ。」

 

「そりゃあ理想高くね?」

 

「そうでもないでしょ。だってアタシそんな人1人知ってるもん。」

 

「そうなのか。まぁ、リサも頑張れよ。」

 

「うん。頑張る。」

 

こうして、リサの好みのタイプを知ることが出来たという意外な収穫を得た本日のバイトは終了した。

 

男らしくて、子供っぽい一面もある人か~。

あれ?和人じゃね?

和人の奴モテまくるのにスゲー一途なんだよなぁ。

 

う~ん、もったいない。

 

どうしてこうもモテまくる奴ってのは、何処か残念なのか。

羨ましい。

俺は関わっちゃいけない奴らにしか好かれないから、リサみたいなまともな人に好かれる和人が少し、いやスゲー羨ましい。

 

俺もまともな人に好かれたい。

はぁ~、まともな人に好かれないかなぁ~。

 

こうして、典型的な男子高校生の煩悩を抱いたまま優磨は家に帰った。




ちょっとヤバいレベルの勘違い男、優磨のプロフィール。

名前 宇田川 優磨

身長 185cm
体重  79kg

好物 ミルクティー、肉、ピーマン
苦手なもの 無し

特技 ゲーム、スポーツ全般
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