ガチ勢でしたが、転生したのでこれを機にエンジョイします。   作:大賢者こんすけ

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もう、鳴き声のレパートリーが尽き始めてる………あ、どうもこんすけです。

今更思ったんだけど、キリキザンって絶対漢のほうが似合うよね、なんでヒロインにしたんだろ……

授業中に板書する傍ら、手持ちポケモンを考える毎日…楽しいぞ(白目)

プラズマ団はキュレム捕獲を失敗して、代わりにUB使役に挑戦するって展開とか考えたのに、ポケモン廃人の友達に「そいつぁ、駄目だ」って止められたんだよなぁ。

まぁ、お楽しみください。


姉は姉で元気に生きてます

ドォォォォン!!!

 

突然甲板から爆音が鳴り響いた。

 

「ッ!?」

 

「メイッ!行くぞっ!」

 

「うんっ!」

 

私とヒュウは今いる船内から階段を駆け上がり、甲板に飛び出した。

 

「っ………!?」

 

そこは地獄という表現でも足りないほどの悪夢のような惨状だった。

 

甲板は所々凍っており、氷の中にはプラズマ団の団員が凍らされていた。

 

「誰が…………」

 

ヒュウもあまりの惨状にいつもの勢いを失っている。

 

私たちが現状を理解仕切れず、戸惑っていると、目の前から声が聞こえた。

 

「はぁ、まったく………使いない団員だなぁ………」

 

声を聞き、身構えながら前を向くと、そこにはプラズマ団の下っ端とヴィオが立っていた。

 

「ヴィオ様、あいつらがこの団員を…」

 

「あぁ、またお前達か………毎度毎度ご苦労な奴だな……」

 

「ヴィオッ!てめぇがこれをやったのか!!」

 

ヒュウが氷漬けにされたプラズマ団員を指さしながら叫ぶ。

 

「ん?あぁ、この無能団員は侵入者を止めることも出来なかったからな、それ相応の懲罰だよ」

 

「ッ!…………てめぇ………」

 

ヒュウがここまで怒っているのは初めてみた。

 

「まぁ、お前達もじきにこの無能共と同じ道を辿るのだがな」

 

ヴィオは笑いながら言う。

 

「これでついにゲーチス様の願いが叶うのだっ!!ハハハハッ!ハハハハッ!!」

 

「……こんなの狂ってる………!」

 

私の心の声が外に漏れる。

 

「メイの言う通りだっ!ここで決着をつけてやる!!」

 

ヒュウが懐からモンスターボールを取り出す。

 

「まだ私にはやるべき事があるのでな、ほら、無能は無能らしく時間稼ぎでもしておけ!」

 

そう言いながらヴィオは船内に去っていった。

 

「クソっ!!待やがれっ!!」

 

ヒュウと私が走り出すと、

 

「おっと、ここから先は行かせねぇぜ?」

 

下っ端2人が立ち塞がった。

 

「ほんと面倒だよなぁ、せっかく足止めにイワパレス置いておいたのに、普通に通ってくるし、あのお気楽海パンも船のタラップ下ろしやがって………はぁ、俺達の仕事が増えるだけだっての」

 

一人かため息をつきながらそういうと、

 

「でもよぉ、あの娘、結構良い体つきしてると思わねぇか?」

 

と、もうひとりが私を見ながら舌なめずりしている。

 

「ッ!?………」

 

「おぉ、いいねぇ!その嗜虐的な視線。そそるじゃーん!」

 

「あのガキぶっ潰したら遊ばせてもらおうぜ!」

 

「出てこいっ!ベトベトンッ!!」

 

「こいっ!ザングース!!」

 

下っ端2人はそれぞれ、ベトベトンとザングースを呼び出した。

 

「くっ…!しょうがねぇ!メイッ!ここは俺が相手をする!先に行けっ!」

 

「うんっ!」

 

「そう簡単には行かせねぇぜ?」

 

ベトベトンがヒュウを、ザングースが私をターゲットに捉える。

 

俺は今から怒るぜっ!!行けっ!バンギラスッ!!」

 

「ギラァッ!!」

 

ヒュウのモンスターボールからバンギラスが飛び出す!

 

「バンギラスッ!メイを進ませるぞ!いわなだれっ!!」

 

「ギィラァズッ!!」

 

ヒュウからの指示を受け、バンギラスがいわなだれを放つ!

 

いわなだれは全体攻撃、ベトベトンとザングースはもろにいわなだれを浴びる!

 

「ベドォッ!?」

 

「ザァッンッ!?」

 

しかも、いわなだれにはひるみ効果もある。私は2匹が怯んだのを見計らい、一気に駆け出した!

 

「おいこらっ!待ちやがれっ!!」

 

下っ端の一人が私に叫ぶが、気にしたものか、私はヴィオが入っていったドアから船内に入り込んだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

んーっ………迷った………

 

「なんで船内にワープとかバリアとか置いてあるのよ……面倒くさいなぁ……」

 

解くのが面倒だ、しかし解かなければヴィオに追いつけない……どうしたものか……

 

「あっ!そうだ!!」

 

私はポケットからボールを取り出し、

 

「おいでっ!ボラー!」

 

シンボラーのボラーを呼び出した。

 

「ボォォォラァァァァ」

 

「ボラー!サイコキネシスでバリアの元を破壊できる?」

 

「ボォー………」

 

ボラーがバリアを破壊しようと、サイコキネシスを発動させる。

 

ガタガタガタッ……ボンッ!

 

遠くで何かが爆発するような音が聞こえる。

 

それと同時に道を封じていたバリアがフッと消えた。

 

「ありがとっ!ボラーっ!」

 

私がボラーに抱きつくと、シンボラーはもがきながら逃げようとする。そんなに逃げなくてもいいのに…

 

ボラーをボールに戻すと、バリアで通れなかった奥の部屋へ走る。

 

「ヴィオがなにかしでかす前に止めないとっ!」

 

奥の部屋に入ると、そこにはヴィオと下っ端、そして、部屋の下に透明ガラスが貼られており、そこから見たこともないポケモンが捕まっていた。

 

「くっ、もう来たのか………あのあいつたちも所詮能無しの使い捨てか……」

 

「ヴィオ!もう逃げられないわよ!!」

 

「逃げる…?なぜ逃げる必要がある、我々はもうすぐこの世界を支配するのだぞ?」

 

「それは無理よ……私達が止めるもの!」

 

「フハハッ!止められるわけがないだろう?まぁ、せっかくここまで来たんだ、このポケモンぐらいなら教えてやろう」

 

「………ッ!?」

 

「このポケモンはキュレム!」

 

ヴィオがそう言うと、下で捕らえられていたポケモンが

 

「ヒュラララ!!!」

 

と鳴き声を上げた。

 

「ッ!?」

 

鳴き声と共に、凍てつきそうな冷気が部屋を包む。

 

「凄いだろう?この冷気、氷、ソウリュウシティを凍らせたのもキュレムの力と我々の科学力で作り上げた最高傑作なのだ!!」

 

嬉しそうにニタァと笑みをこぼすヴィオがボールを取り出しながら言う。

 

「我々の計画にとって、貴様のような存在は邪魔でしか無いのでな、ここで消えてもらう!!」

 

そう言うと、ヴィオはマニューラを、近くにいた下っ端はレパルダスをボールから呼び出した。

 

「させねぇぜ!!」

 

「ッ!?ヒュウ!」

 

「悪い、遅くなっちまった…ありがとなバリア解いてくれて」

 

まぁ、破壊しただけなんだけど……

 

「いくよ!ヒュウ!」

 

「おう!メイ!」

 

「行けっ!エンブオー!!」

 

ヒュウがボールからエンブオーを呼び出した。

 

「おいでっ!チュラ!」

 

私も、ボールからデンチュラのチュラを呼び出す。

 

「ほぉ、ダブルバトルか…?」

 

「行くぞっ!エンブオー!マニューラにニトロチャージだっ!」

 

「ブォォォオ!!!」

 

エンブオーが炎を纏いながらマニューラに突進していく!

 

「躱せ!マニューラ!」

 

「ニュッラッ!!」

 

流石に図体の大きなエンブオーだと、身軽なマニューラを捉えることはできない

 

「でも、これならどうかしらっ!チュラ!エレキネット!」

 

チュラがニトロチャージを躱し、空中に逃れていたマニューラにエレキネットを被せる

 

「ニュラッ!?」

 

マニューラはいきなりネットを被せられ、勢いを失う

 

「今だっ!エンブオー!アームハンマーッ!!」

 

エレキネットに絡め取られ、動けなくなっていたマニューラにアームハンマーが叩き込まれる!

 

「ニ゛ッラ゛ッ!?」

 

マニューラの強みは先制で強物理を繰り出せる攻撃力と素早さだろう。しかし、エレキネットで捕らえられた今、完全なカモでしかない。案の定、タイプ一致4倍効果抜群でマニューラは倒れた

 

「っしゃぁ!よくやったぞ!エンブオー!!」

 

「ブォォォォオオ!!」

 

ヒュウとエンブオーが喜びを顕にする。

 

「そんなことしてないで戦って!」

 

私が叫ぶと、ヒュウ達はハッとしたように戦闘に意識を戻す。

 

「くっ、忌々しい………行くのです!フリージオ!」

 

ヴィオがマニューラを戻し、フリージオを呼び出す。

 

「エンブオー!かえんほうしゃ!!」

 

ヒュウがエンブオーに指示をする。しかし、

 

「レパルダス!ねこだまし!」

 

「ブオッ!?」

 

エンブオーはレパルダスのねこだましでひるまされてしまう。

 

「くっ!!」

 

「ハッ!素早さではレパルダスのほうが早い!レパルダス!つばめがえしっ!!」

 

まだひるみから立ち直れていないエンブオーにレパルダスのつばめがえしが命中する。

 

「ブォォォゥゥッ!?」

 

ひこう技のつばめがえしはほのお、かくとうタイプのエンブオーには効果抜群、たまらずエンブオーは膝をついてしまう。

 

「そのエンブオーもそろそろ限界だな!」

 

流石につばめがえし一撃でひんしになるほどやわには育てられていないにしても、4倍弱点を突かれると大打撃になってしまう。

 

「くっ…!まだだ!!エンブオー!底力みせろぉ!!」

 

「ブォォォゥゥッ!!!」

 

しかし、エンブオーは体力が少なくなると攻撃力が上がる、特性もうかの持ち主、さらにヒュウからの鼓舞もあり、エンブオーは再び立ち上がる!

 

「ヒュウ!レパルダスは私が止めるよ!フリージオをお願い!!チュラ!レパルダスにシザークロス!」

 

私はそう言いながら、チュラに指示を送ると、

 

「おう!いくぞエンブオー!フリージオにニトロチャージだっ!」

 

チュラのシザークロスとエンブオーのニトロチャージが同時に敵に命中した!

 

「ニャァッンッ!?」

 

「ジィオォォォォッ!?」

 

レパルダスはそのまま倒れ、フリージオはなんとか耐え切ったが、もうフラフラの状態である。

 

「クッ!次だ!いけっ!ミルホッグ!!」

 

下っ端はミルホッグをボールから繰り出した。

 

「エンブオー、少し戻って休め」

 

ヒュウがエンブオーをボールに戻し、

 

「いけっ!ウォーグル!」

 

ウォーグルを繰り出した。

 

「私も……チュラ、ゆっくり休んで!………おいでっ!ランド!」

 

チュラを戻し、ムーランドのランドを呼び出す。

 

「ウォーグル!ミルホッグにばかぢからっ!!」

「ランド!フリージオにほのおのきば!!」

 

ウォーグルのちからを込めた攻撃がミルホッグに、ランドのほのおを纏った牙がフリージオに命中する!

 

「ミィルゥゥゥゥゥ…」

 

「ジィォォォォオオオ……」

 

これにより、相手の両方のポケモンが戦闘不能になる。

 

「なぁっ!?」

 

「くっ………」

 

下っ端とヴィオの顔に焦りが見え始めた。

 

「くそぅ……どいつもこいつも私の邪魔をしおって………ゆけっ!フリージオ!!

 

「ま、まだだ!出てこい!ペンドラー!!

 

お互い、最後のポケモンなのか、繰り出す時の声が一段と大きくなる。

 

「ペンドラー!じしん!」

 

下っ端の指示でペンドラーがじしんを起こそうとする………が、

 

「ウォーグル!ペンドラーにフリーフォールだ!」

 

ヒュウの指示で、ウォーグルが自分の体躯の2倍はありそうなペンドラーを持ち上げ、飛び上がる!

 

「はぁっ!?おいっ!ペンドラー!」

 

ペンドラーは地面に脚がついていないため、じしんを放つことができない。

 

「フリージオォ!ふぶき!」

 

「ランド!まもる!!」

 

ランドの周りに防護壁が張られ、ふぶきは壁を抜けることが出来ない。

 

すると、舞い上がっていたウォーグルがペンドラーを連れて落下してくる。

 

「ウォーグル!叩きつけろ!!」

 

「ウォォォルゥゥゥ!!!」

 

地面に着地する直前にペンドラーを落とし、ペンドラーは地面に叩きつけられる!

 

「ペァァァンゥ!?」

 

ペンドラーがあきらがに弱っている!

 

「決めるよ!ランド!ほのおのキバ!」

 

「ガルルルゥガウッ!!!」

 

「ペァァァァァァ!!??!?」

 

追い討ちの如く、炎を纏った牙で噛みつかれ、ペンドラーは倒れた。

 

「これであなただけよ!!」

 

煽るようにヴィオに言うと、

 

「くそっ!!どいつもこいつもぉ!!!」

 

ヴィオは完全に我を失っていた。

 

敵はあと1匹、ならアレで倒せるはず!

 

「ヒュウ!最後()()で決めよう!」

 

「………ッ!アレか!わかった!頼むぞ!エンブオー!」

 

私のアレがなんのことか分かったのか、ヒュウはウォーグルを戻し、再びエンブオーを繰り出した。

 

「お願いっ!ローダ!」

 

私もローダを呼び出す。

 

「エンブオーはもうもたない、チャンスは一回だぞ!」

 

「絶対に成功させる!」

 

私達がタイミングを図っていると、

 

「させるか!フリージオ!ふぶきだ!」

 

フリージオとペンドラーが私達を仕留めようと攻撃を仕掛けてきた!

 

今よ!(今だ!)

 

「ローダ!くさのちかい!!」

「エンブオー!ほのおのちかいだっ!!」

 

ローダが放ったくさのちかいをほのおのちかいで焼き払う!

 

これが私たち(俺たち)のコンビネーション技よっ!(だぁ!)

 

一面に焼け野原が広がり、その炎にフリージオが巻き込まれる!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「もういい?」

 

俺は熱弁中の姉に問いかけた。

 

「そこでフリージオがジォォォォォッ………え?」

 

「いや、もういい?って」

 

疑問符を並べてきた姉にもう一度問いかける。

 

「えーっ!いま良いところなのにー!」

 

ライブキャスターの向こうの姉は心底不満そうな顔をする。

 

「いや、俺いま旅立ったところよ?なんでヒオウギシティのポケモンセンターで2時間以上姉の武勇伝聞かされなきゃいけないの?」

 

今まで臨場感をそこそこに語ってきたあれは全部姉の武勇伝である。しかも、ひさしぶりに連絡よこしたと思えば、なんでこんな長時間武勇伝聞かされなきゃいけないのだろうか…

 

「いやぁ、お母さんに連絡したら、カケルの番号教えてくれたから話したくなっちゃって」

 

照れたように話してるが、会話など殆どしていない。唐突な連絡に答えたら「カケルカケル!!ちょっと聞いてよ!」と、前世の井戸端会議おばさまの如く喋り始めたのである。(そこから2時間経過)

 

「んで?プラズマフリゲートはどうなったの?」

 

「どこいったんだろうねぇー……」

 

原作を知っているので多分、ジャイアントホールだと思うが、それを追いかけるのが姉さんの仕事。俺は俺の旅をするから教えない(ってか教えたら真っ先に走っていくだろうから危なっかしい…)

 

「じゃあ、私はプラズマフリゲート探さなきゃいけないから、じゃーねーーっ!」

 

プツンッと通話を切られ、はぁ。と大きなため息を漏らす。

 

「キリィ?(カケル、通話終わった?)」

 

「うん、終わったよ。じゃあ、行こうか…」

 

「キリィキ?(大丈夫?おっぱい揉む?)」

 

「いや、気持ちは有り難いけど、揉んだら手をサクッと切り落としそうだから遠慮しとくよ…」

 

クレアの気持ちは有り難いが、あいにくクレアには胸と思わしき場所が無い(まな板説は微レ存)。あるのは肋っぽい湾曲した刃物とセーターを彷彿とさせる筋の入った体だけ。

 

「キリィ…(私がカケルと同じ人間だったらなぁ…)」

 

「ハハハッ、まぁ、人間じゃなくてもクレアはクレアだよ」

 

そんな新婚夫婦みたいな会話をしながら(やっと)ヒオウギシティを旅立ったのだった。

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