個性【ジェット】のような何か   作:ヒツジだらけ

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5000文字近く書く人ってマジ凄い…。


技の名前を自分で考えてつけるのってもしかしてイタい?

「はっ、よっ、ほっ……」

 

 

中学3年生の夏休み、俺は普段住んでいる京都から母さんの実家である千葉まで遊びに来ていた。 というのも数年ほど前から夏休みや冬休みなど大きな休みが始まると、こちらの方に来てお爺ちゃんの所有する山で修行を始めていたのだ。

「ふぅ…まだまだっ!」

 

そして今、朝食前にやっている修行は木から木へと個性を使って高速で飛び回るという平衡感覚と飛行能力の強化だ、さながら気分はスパイダー○ンってね。次々と切り替わる景色に戸惑う事なく太い枝を中心に山を駆け回る。今でこそぴょんぴょん(心も)飛び跳ねているが始めのうちはゲロを吐きまくったり、手に木の破片が刺さったりして大変だった。

 

 

 

「よし、次だ」

 

次の修行メニューは技の開発だ、技の考案自体は小さい頃からしてきた事だが中3にもなり身体も大きくなってきたから技の衝撃にも耐えられるだろうと思い実践してみることにした。

 

「よいしょっと」

 

俺は一本のかなり大きい木の前に下り立ちアイアンサックを右手に嵌める。まずは基本的な攻撃になるこの技から。

 

「ふんっ‼︎」

 

右手を思いっきり振りかぶり肘から出る空気を出力にしてスピードに乗った拳を木に打ち付ける。

パァンという破裂音を出しながら放ったこの攻撃は打ち付けた所を中心に大きく罅を入れる。これは「ジェットナックル」と名付けた。同じような技で足系の「ジェットキック」がある。

 

「スゥ〜…らぁ‼︎」

 

次の技は少し難しい。

右手からアイアンサックを外し先程の技と同様に肘から空気を出す、だが先程とは違い掌底のように手を突き出し木を打つ、そして直ぐさま手の平の噴出口から空気を出して打撃箇所から離す、その後肘からも空気を出しもう一度木を打つと罅が広がり木が大きく揺れた。同じ箇所に連続で打ち込むこれは「ツインショット」だ。

 

「フッ!フッ!…フフッ!」

 

次は遠距離攻撃だ。

木から10メートルぐらい離れて右手の平を木に向け左手は威力を上げる為に出す空気を絞る発射口を作る。そして連続でパンッパンッと手から空気を出していく、が流石にこれは木を少し揺らすまでだった。この技は現状は攻撃力こそ少ないが人を少しだけ硬直させることが出来る。技名は「ジェットブレッド」コスチュームでいいのが欲しいね。

 

「せ〜のっ……セイッッ‼︎」

 

そして最後は現時点では一番攻撃力の高い技だ。

もう一度アイアンサックを右手に嵌め構える。足を踏み込むのと同時に足裏から空気を出しいっきに木の前まで辿り着く、その時に先程も披露した「ジェットナックル」を混ぜ合わせて木へと叩きつけると遂に限界を迎えたのだろう、見上げるほど大きかった木がドシィィンッ‼︎と腹に響く音を立てて倒れた。う〜んこれは「ジェットストライク」かな?木を殴り倒したが罪悪感ナシッ‼︎

 

「腹減ったな……もう終わるか」

 

何とか形にはなったし後は細かい所を直していけばいいだろう、例えば「ジェットナックル」や「ジェットキック」だとインパクトの瞬間に直ぐ腕や足を引くことで自分に返ってくる反動の衝撃を相手に背負わせたりとか。まぁ今はひとまず朝風呂に入ったあと朝食を食べて腹を満たそう。

 

 

くぅ〜疲れました。

 

 

 

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ーーーーーーーー

ーーーー

 

 

 

 

 

シャワーを頭から浴びながら鏡に映る自分の姿を見てみると、前世とは似ても似つかないほど整った顔をした俺がこっちを見ていた。

やや太い眉毛と左目にある泣きぼくろが特徴の空色の目や、キリッとした鼻立ちとぷっくらとした唇は母さんに似たのか一見すると少女にも見える。

反対に髪の色は父さんに似たのだろう、写真で見る笑顔の良く似合うヒーローの栗色の髪が少し長めに生えていた。今でも鏡を見るたびに少しビクッとしてしまう、慣れないね。

 

「ああ、もうちょっと腹筋は鍛えた方がいいかな?」

 

綺麗な身体に産んでくれて父さんと母さんには感謝しかないが俺はヒーローを目指す身だ、その為にまずは屈強な身体が必要になってくる…、が今のままじゃもう少し足りない、筋トレでは腹筋を主に鍛えた方がいいだろう。つまり男の子ならシックスパックだよねっ♪という事だ。

 

 

 

風呂から出て身体を乾かし婆ちゃんの作るお味噌汁を待つ。いや〜千葉は良いね、血みたいに赤い犬みたいなやつもいるし飲み続けたら糖尿病間違い無しみたいなコーヒーもあるし(ここまで褒める気ナシ)朝食は和食だし。

 

「柚空ちゃん、お味噌汁出来たよ」

 

「ヨシキタッ!いただきます!」

 

チー○君やマックス○ーヒーの事は兎も角俺にとって朝食が和食というのはかなり嬉しいことだ。何故なら京都の自宅では毎朝毎朝パンやパンやパンを食べていたから。別にパンが嫌いって訳でもないし、片親しか居ない以上朝の忙しい時間に手軽に食べられるパンが選ばれるのは当然の事なのだが、パンの消費量日本一の京都人である俺としてはパンしか無いから食べるのであって和食があればそっちを食べたいのだ。選ばれたのは和食でした。

 

「美味い! 美味すぎる‼︎」

 

俺にとってこの千葉の祖父母宅へ行くというのはヒーローへの修行と共に毎朝訪れるヤマ○キ地獄のパン祭りからの逃亡も兼ね備えていた。

 

「柚空ちゃん?女の子ならもうちょっとお上品にならないとだめよ?」

 

「んぐ…婆ちゃんいつも言ってるけど俺は男だから、長年勘違いしてるから」

 

「俺、だなんて男みたいな物言いは世間では受け入れられ辛いぞ柚空」

 

「あぁ…爺ちゃんも分かってないし聞いてないんだな…」

 

この二人、揃って耳が悪くそのくせ都合のいい箇所だけ聴こえるという厄介な老化の仕方をしていた。もう面倒くさいから適当に「は〜い」と返事しておいた。

 

 

 

そんな感じで時は進んでいく。

 




天羽 柚空

Birthday : 10/21
Height : 176cm
好きなもの : 洋菓子や和菓子など甘い物全般(特にあんこ系)

THE・エピソード

・前世の記憶があるため、周りの同年代の子たちと壁のようなものを感じて幼稚園の頃から友達が少なかった、が身内にはツッこんだりボケ倒したりと内弁慶な所がある。

・容姿の端整さから特に異性には話しかけられにくく距離を置かれて内弁慶に拍車がかかっていた、そんな理由から身内以外の女性と話す時は未だに赤面してしまうため、なるべく目を合わさない様にしている。

○個性『ジェットボディ?』

・自分の両手の平や両肘、足裏から空気を出して高速移動する!
出せる空気の量は自分で吸った量に依存するため息切れを起こしやすく、あまり長い間戦っているとばててしまうぞ‼︎

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