「試験‼︎しゅ〜りょ〜〜‼︎」
ドォォン‼︎という音と共に0Pヴィランが倒れた。それと同時に実技試験終了の合図が響き渡る。俺は0Pヴィランを殴った態勢から体を起こし腕を抑えながら地上に降り立つ。
「つぅ〜イテェなぁ」
やっぱりぶっつけ本番で新技試すのは良くないね。衝撃が強過ぎたのかアイアンサックが壊れ右腕も少し腫れている。無理な態勢から放ったから腕だけに負担をかけ過ぎた、次からは体全体を使って放てるように要練習だな。あ、そうだ拳藤さんの所へ瓦礫退かしに行かなきゃ。
「は…はは、本当に倒しやがった…」
「おう、私が倒しました‼︎(農家風) で、瓦礫どかすから手伝って」
「あ、うん…ってあんたその腕で大丈夫?」
「ちょっと痛いだけだから、じゃいくぞっ…せ〜のっ‼︎」
少し痛むがこのくらいなら我慢できる。俺は拳藤さんに手伝って貰い個性を使いながら女の子が挟まってる瓦礫を退かした。そしてそのあと来た雄英高校の看護教諭リカバリーガールと共に来た救護ロボットによって、女の子は俺たちにお礼を述べた後搬送された。
「お前さん怪我しとるね〜」
ああ…来てしまった…ババアからの素敵なプレゼントだ…
「チユ〜‼︎」
「うぇ〜…このクソバッ……ありがとうございました…」
「飴食べて元気出しな〜」
ババアからの接吻に吐き気を催している俺に拳藤さんが話しかけてきた。
「そういえばあんた、話し方が初めに会った時と違うね。」
「え?あ…本当だ…」
自分でも不思議だ…女子と話すときは大抵緊張して吃りまくるのに今は全然緊張しないな。なんでだろ?
「あぁ〜あれかも、ほら困ってる所を見ちゃったから」
めっちゃ慌ててる人を見ると逆に自分は冷静になれたりするし、あの理論?
「ふぅ〜ん、まぁいいや今の方が格好良いよ」
そうかな?俺はどんな状態でも格好良いと思うけど…まあ考え方は人それぞれだ、ほら人には人の乳酸菌っていうし。
「私、拳藤 一佳ってんだ、あんた名前は?」
「あ、そうか名前言ってなかったな…俺は天羽 柚空これからよろしくね」
「これからって…まだ合格できたかも分かんないのに…それに私、あの子の事助けててあんまり仮想ヴィラン倒せなかったし」
?…ああ、拳藤さんは知らないのかレスキューPの事。
「いや、合格してるよ拳藤さんなら」
「なんで言い切れるんだ?」
何でってそんなの…
「誰もが自分の事を考えて動いていた中、君だけは…拳藤さんだけは違った、それに天下の雄英だよ?自分よりも他人の事を助けようとした人を落とす訳がない」
「あっ……」
俺も拳藤さんの他人を助けようとした所を見て0Pヴィランをぶっ倒そうと思ったクチだし。この子なら間違い無く受かる、てか原作ではそうだし。
「そっか…そうだといいなぁ」
「おう!!」
というかヤバいのはむしろ俺のほうだ、一応ヴィランPは滅茶苦茶稼いだしレスキューPも拳藤さんの件でかなり稼げたと思うがやっぱり推薦入試の事がある。何で帰っちゃったんだろ?思いつきとノリで行動すんのもうやめようかな…でもこういう頭おかしい事を平然としないと俺って感じがしないし………悩むわぁ。
その後、最後の小遣い稼ぎに他の瓦礫に嵌ってる人を助けて回った。
なんか「瓦礫に嵌って動けない‼︎」ってエッチな広告みたいだね…
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「いんや〜、今年も中々粒ぞろいだな」
「レスキューP0、ヴィランPだけで2位か…」
「対照的に、ヴィランP0で8位か」
「久しく見てなかったなぁ、アレをぶっ飛ばしちゃうの」
「俺も思わずイェア‼︎って叫んじまったぜ」
とある会議室にて雄英高校の教員兼プロヒーロー達が実技試験の様子について話していた。そして話題は一人の少年に切り替わる。
「んでヴィランP80レスキューP40のこの男、天羽 柚空か…」
「P多過ぎだろ」
「てかコイツの個性グラントリノさんに似てないか?」
映像が映し出されるとプロヒーローの一人が声を上げる。
「ふむ、スタートの合図と共に直ぐさま上空へ移動し、周りの受験生に気を遣いながらもとんでもないスピードで向かっていったな」
「それに10分間動きっぱなしだ…個性を使い慣れてるね、特に機動力がずば抜けてる…小さい頃から訓練でもしてたのかな?」
「後こいつも0Pヴィランぶっ飛ばしたしな」
「グラントリノさんってジェットだったか?年齢的に孫かなんかか?」
「いや書類を見る限り彼らに血縁関係はないよ」
「そんな問題じゃ無いだろう」
プロヒーロー達が議論しているなか一人の男が声を上げる。
「天羽 柚空…確かコイツは推薦入試中に途中で帰ったやつだ」
「あぁ〜そういやいたな実技試験トップだったくせに面接の前に帰ったやつ」
「えっ‼︎彼が途中で抜け出した子⁉︎」
「私あの時凄い探したよ…」
「何でまた雄英に来たんだ?てか何で帰ったんだ?」
「どっちみち入試中に帰ったやつは不合格だろ」
「今回もトップだったのに…勿体無いなぁ…」
「ちょっと待つのさ‼︎」
段々と不合格の流れになっていったところそれまで黙っていた1匹からもまた声が上がる。
「確かに途中で帰ったことは事実だが、彼は周りの者たちが逃げるなか少女を救う為にあの0Pヴィランに立ち向かった事も事実だよ‼︎」
それは子供達の未来を思う雄英高校の校長の言葉だった。
「確かに…それにあの戦闘力だここで消えるのは余りにも惜しいな」
「ちなみに彼の担任の先生によると、普段は勉強熱心で問題も起こさない大人しい子の様だがコミュニケーション能力に少し問題があるそうだよ」
「あぁ〜それで面接前に帰ったのか」
「優等生なのか問題児なのかよく分からん奴だな」
「俺は反対です、どんな理由であれ途中で帰るような奴はプロヒーローにはなれない」
「オールマイト、貴方はどう思う?」
「私は…そうだな、どんな人間だって完璧じゃないさ、それに彼はまだ学生だこういう事を改善して導いていく事こそ教師でありプロヒーローである私達の仕事だろう?」
「だ、そうだよ相澤君…」
会議室にいる全ての者達が一人の男に視線を向ける。
「……………………はぁ分かりました、ですがコイツのせいで一人落ちるのは理不尽だ。特例として1組だけ21人として迎えましょう、そして天羽 柚空は俺が引き取ります。当然見込みがないと判断した場合は即刻退学させますので…」
「うんっ‼︎異議無し!」
男が折れ話題は次の生徒について移っていった…
これで誰も消さなくて済みますね。
あと主人公に甘い!って思う方にはすみません、これが限界です。