入試を受けて一週間が経った。頼光は何も変わら無い日常を過ごしていた。変わってることと言えば、緑谷がぼうっとしていたくらいだろう。理由を聞くと、実技試験で1ポイントも取れていないという事だった。頼光はかける言葉をどうしたらいいのか分からなかった。
「あんなに頑張ってたのにな……何とかなってるといいんだけどな……」
自室のベットに仰向けで寝転がりながら呟く。頼光自身もそこまで余裕があるわけじゃない。実技に関しては、大丈夫かもしれないが、筆記が自分の中では危ういと思っているのだ。筆記の方は自己採点で、ギリギリスレスレの合格ラインに達していると思う。それが頼光にとって怖いものだ。実技だけで通るのなら、苦労はしないのだ。
「出久の心配だけじゃなくて、自分の心配もしなくちゃな。あー前日寝てしまったのが超痛いわ」
試験前日に頼光がしていたのは、個性の特訓だ。その後疲れ果てるまで特訓したまでは良かったのだ。汗を流したあと、ベットに横になり、目を瞑ったら……朝の7:30になっていた。地下鉄の中で予習や復習などを行った始末だ。
「考えても仕方ないけど、考えちまうよな」
そう呟き、頼光はポストの中を確認するため、外に出る。すると、雄英高等学校と書かれた封筒が入っていた。それを手に取り、家に戻る。
「いざ来ると、緊張するもんだな……だけど開けないと結果は知れない……覚悟決めるか」
フゥと一息をつき封を切る。中には書類と手のひらサイズの機械が入っていた。
「あ?なんだこれ」
その機械を机に置くと……
『私が投影された!!』
いきなりオールマイトが出てきた。それに驚き、封筒を見直す。見直せでも書かれているのは雄英高等学校と書かれた封筒だった
「雄英高校からだよな……何故オールマイトが」
驚きながらも笑いながら映し出された映像を見る。
『久しぶりだね豊穣少年!何故、私が投影されたのかって?ハハハ!それは私がこの春から雄英に教師として勤めるからさ!さあ早速、君の合否を発表しよう!』
「この街に来てたのは後継者探しと、雄英高校で教師をするためだったのか……」
何回か頷きながら納得する頼光。
『おめでとう!合格だ!筆記試験はギリギリだったが、実技は敵Pが50点に加え、秘密にされてた審査制の救助活動Pが45点!ヒーローは人命を救出してこそのヒーローだからな! 95点!入試次席で合格だ!次席の理由は筆記と合わせると、僅差で二位だったからさ』
「やっぱり、筆記が響いたか……次からは気をつけないと行けないよな」
今回のことを頼光は反省していた。だがそれより合格した事実が、嬉しかった。
『さぁ、来いよ!豊穣少年ここがのヒーローアカデミアだ!』
「ああ、行かせてもらうぜオールマイト!」
映像はそこで消えた。そのあと、頼光のスマホが鳴り響く。相手は緑谷だった。
「もしもし、なんだ?出久」
『あ!豊穣君!どうだった?』
「俺は次席で合格だ筆記が響いてな主席は逃した。出久はどうだった?」
「じ、次席合格!?とても凄いね!僕も合格したよ!」
「まじか!良かったな出久!また高校でよろしく頼むな!」
『うん!それじゃあね』
プツッ 電話が切れた。頼光は緑谷が受かっているのなら爆豪も受かってるだろうと。先の高校生活が楽しみになる頼光は個性練習部屋に向かい個性を発動させる。興奮する体を動かすため、その表情は楽しみという表情だった。
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