突然だが、僕達はどうして何かを勉強しようとするのだろうか。
僕自身明確な答えは知らないし分からない。
でも、よく聞くこととしては頭のいい学校に入るため、大きい会社に入るためと様々な理由が出てくる。
確かにこれは納得できる。現学生の方々もこ
う考えている人は多いはずだ。
僕もそうだった。
勉強さえちゃんとしていれば将来は安定するし、なにより今頑張って将来が楽になるのだから、僕は学び続けた。
そのかいもあってか、学年でも上位をキープ、志望校の大学には高校1年生の時点で既にB判定だった。
しかし、僕は今そんなことを考えながら親友の英斗とともに森に木の実を取りに行っていた。
森とはいえ、気温が30℃弱あるこの地帯は能力で身の回りを涼しくしていても汗は出る。
こんな太陽煌めく真昼から親友と2人、木の実採取をしているのはとても深い理由があった。
それこそが、僕らが今、躍起になって本気で勉強している理由の一つである。
いや、机に向かって勉強しろよとか、木の実を取ってくる授業よりも、国数英とかの方が重要とか言いたいのはわかる。
全ては進級し、最初の模試が帰ってきた6月の中旬。
その時は手応えも大きく、高い成績を取れそうな気がしていた。
明日から、自分の価値観が大きく変わるなんて知らずに。
数日前
「みなさーん、模試かえしますよー」
担任の佐伯先生は、なかなか静かにならない僕らに告げた
「おーい、5月にやった模試返すぞ!」
6月も半ば、雨ばかり続きジメジメした空気だが、僕の心は期待で一杯だった。
5月にやった模試は僕の中ではこれまでで最高のできのはず、高校二年生になって初めての模試で最高の結果が残せそうだったからだ。
「副田くーん、」
「はーい」
今呼ばれたのは僕の親友、「副田 英斗(ふくだ えいと)」いつも共に成績を競い合う仲だ、家も近く保育園の頃からよく遊んでいる
「湊くーん」
「は、はい」
名前を呼ばれたことだし、軽く自己紹介
僕の名前は「湊 天多(みなと あまた)」特にこれといって紹介できることがないが、とりあえず勉強が得意だ。
基本的に僕らの通う高校の考査では一位と二位を英斗と僕で競ってるほどだ。
しかし、誰とでもすぐに仲良くなれる英斗と違い、僕は他の人と話すことが苦手だ。
「湊くん、今回はだいぶ頑張ったみたいだな。」
「あ、ありがとうございます。」
とりあえず貰って直ぐには見ない、英斗と感想戦だ。
「おー、天多、どうだった?」
「僕はこれからだよ」
「まぁ、俺が二位って時点で見えてるんだけどな」
「分からないかもよ?」
と言いつつ結果を見る。
数学、理科は学年一位、総合も学年一位だった。
全国クラスで見ると上にいる人は星の数ほどいる。
でも、受験を意識していない高二生にしてみれば、母数が分かりやすい学年順位の方が気になるわけで。
「やっぱ天多が一位か!まぁ、英語と国語は俺が1位なんだけどな」
「社会とお互いの得意科目で差がついたのかな」
「かもな、と言っても点差は3点差だから結構な接戦だったみたいだな」
「そうだね、英斗に大差つけて勝てるようにしたいよ」
「言うねぇ」
「ふふふ」
「すまん、職員室に忘れ物したから取ってくる、ホームルームはちょっと待っててくれ」
佐伯先生が教室を出た。
こうして周りを見てみると、模試で盛り上がってるのは僕らだけみたいだ。
やはり、今の時期から勉強に力を入れる生徒は少ないのだろう。
ホームルームは終わり、生徒は各々帰りの支度を進める。
「天多、この後お前ん家で復習するか?」
「ああ、一緒にやろうか」
毎回恒例のテストの復習のことだ、僕と英斗は家が近いだからどちらもお互いの家をほぼ自宅のように扱っている。
「ただいまー」
「おじゃましまーす」
「おー、おかえり!」
母だ、今日は帰りが早かったみたいだ。
「英君も一緒か、どうする?夕食食べてく?」
「お!今日はなんすか?」
「だって、何?あま君」
自分から訊いておいてそれは無いだろう…
ちなみに夕食は基本的に僕か妹が作っている。
両親は仕事で忙しいため夕食作ることがあまりないからだ。
「今日は復習したいから、綾乃に任せるよ」
綾乃、僕の妹だ、高校一年生。
同じ高校に通ってるのだが、うちの学校、学年で校舎が変わるためほとんど会わない。
しかも家庭科部に所属しているため、帰宅部の僕よりも帰りが遅い。
「英斗ー、英語の大問2の(3)教えて」
「あー、ここは複合関係詞だな、誰でもって意味がちょうどいいだろ?」
「確かに」
勉強会が始まって既に1時間半ぐらい経った。
僕が英斗に数学と理科を教え、英斗が僕に英語と国語を教えてくれる。
このまま終わればすぐ終わりそうなのだが…
「あの……兄さん…」
僕の隣には綾乃がいた。
帰ってくるなり制服のまま僕らと一緒に勉強している。
1年生も模試が帰ってきたみたいで綾乃自身も復習したいそうだ。
「どうしたの?」
「えっと…ここの(4)が解説読んでも分からなくて……」
「あぁ、二次関数ね、ちょっと待ってて」
「……ありがと」
綾乃も僕同様あまり人とは話さないタイプだ。
勉強が一通り終わり、雑談タイムに入った頃、英斗はニヤニヤしながら言った
「毎度のこと思うんだけどなぁ」
「どうした?英斗」
「綾ちゃんって、ブラコン?」
おい。
「………!?」
綾乃はビクッと反応した。
「いやいや、そんなことないだろ」
「いやでも、天多以外と話さないだろ?」
「いや、英斗は結構話せるだろ」
「まぁな」
「うちの妹は恥ずかしがり屋なだけだよ」
「知ってる」
「そりゃ綾乃がいる度にこの話題出すもんね」
実はこの話題は三人で勉強している時に必ずと言っていいほど出てくる話題である。
さっきから綾乃は耳まで真っ赤にして俯いてる。
言葉にはあまり出ないけど、態度で考えてることが丸わかりな妹である。
いや、そろそろ慣れて欲しいところだけど。
「あ、そうだ綾乃、夕食作るのお願いできる?」
「…じゃんけんで決めよ」
仕方ない、ここでジャンケンに勝っても罪悪感があるかもしれない。今日は僕が作るか。
「……わかったよ、作ってくるよ」
こうして僕、湊天多の何気ない一日は過ぎていく。
翌日の朝のホームルームまでは…
はじめまして
思いつきで書いているのでなかなか面白い話には思えないかもしれません。申し訳ないです
私自身二次創作ssしか書いたことがなかったので、オリジナルは初めてで、どうすればいいのか、どう書けばいいのかまだまだ模索中です。
一応、転生物の予定ですので、転生までしばらくお待ちください。