京都の学長にびっくり
棘死なないで
後投稿頻度が減ったんじゃないよ、先週が多過ぎたんだよ。
理事長が殺せんせーに会いに来た翌日
「「「「さらに頑張って増えてみました。さぁ授業開始です。」」」」
…いや、増えすぎだろ⁉︎
昨日までマンツーマンだったのに今日は1人につき3〜4人くらいいるぞ。残像もかなり雑…ってか某猫型ロボットとか、某夢の国のネズミみたいなキャラになってきてるし…
「…どうしたの殺せんせー?なんか気合い入りすぎじゃない?」
「「「んん?そんなことないですよ?」」」
茅野さんの疑問に殺せんせーは何てことない風に応えるが、俺にはその理由が分かる。
『この世の中には…スピードで解決できない問題もあるんですよ。』
理事長からの言葉を殺せんせーは気にしているのだろう。
授業終了後
案の定殺せんせーはバテている。今なら殺せそうな気がするが多分無理。
「なんでここまで一所懸命に先生をすんのかね〜。」
「…ヌルフフフ、全ては君達のテストの点数を上げるためです。そうすれば…」
以下、殺せんせーの妄想…
「殺せんせー‼︎おかげで良い点取れたよ‼︎もう殺せんせーの授業無しじゃいられない‼︎殺すなんて出来ないよ‼︎」
↑生徒達の尊敬の眼差し
「先生‼︎私達にも勉強を教えて‼︎」
↑評判を聞いた近所の巨乳女子大生
以下、現実に戻ります。
「…となって、殺される危険も無くなり先生には良い事ずくめ。」
「いや、そうはならねーよ。仮に前者が有り得ても後者は絶対ねーよ。そもそも国家機密が近所の女子大生に知られていい訳ないでしょ。ついでに言えば巨乳ってところはいるのか?」
「前から思ってましたけど、漣君は先生に辛辣過ぎませんか⁉︎夢くらい見させて下さい‼︎」
いやだってありえないし。
「…いや、勉強の方はそれなりでいいよな。」
「…うん、なんたって暗殺すれば賞金百億だし。」
「百億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ。」
「ニュヤッ⁉︎そ、そういう考えをしてきますか‼︎」
「俺達エンドのE組だぜ、殺せんせー。」
「テストなんかより…暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ。」
「…なるほど、よく分かりました。」
みんなの言葉を聞いた殺せんせーは、顔の模様をバツにする。
「今の君達には…暗殺者の資格がありませんねぇ。全員校庭に出なさい。烏間先生とイリーナ先生も呼んで下さい。」
そう言うと殺せんせーは不機嫌そうに教室から出て行った。
みんなは殺せんせーが不機嫌になった理由を分かってないみたいだが、俺はだいたい分かった。みんなに今何が必要なのか。
殺せんせーは校庭のゴールなどを退け終えると、ビッチ先生に質問する。
「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが。」
「…何よ、いきなり。」
「あなたはいつも仕事をする時…用意するプランは1つですか?」
「…?いいえ、本命のプランなんて思った通り行く事の方が少ないわ。不測の事態に備えて…予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。ま、あんたの場合、規格外すぎて予備プランが全部狂ったけど、見てらっしゃい。次こそかなら「無理ですねぇ。」…ぐ。」
ビッチ先生の解答を聴くと、今度は烏間先生に質問する。
「では次に烏間先生、ナイフ術を生徒に教える時…重要なのは第一撃だけですか?」
「……第一撃はもちろん最重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手では第一撃は高確率でかわされる。その後の第二撃、第三撃を…いかに高精度で繰り出すかが勝敗を分ける。」
烏間先生の解答を聴くと、最後に俺の方を見る。
「最後に漣君、君は先生の言いたいことがわかっているはずです。まとめて下さい。」
「…暗殺だけを心の拠り所にする事で、勉強の目標を低くし、劣等感の原因から目を背けている…とかですかね。」
「その通り。先生方のおっしゃるように、自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対して君達は漣君のまとめたように、劣等感の原因から目を背けているだけ。」
俺の解答を聴くと、殺せんせーは喋りつつ、何故かその場でクルクル回り始め突風を起こす。
「もし先生がこの教室から逃げ去ったら?もし他の殺し屋が先に先生を殺したら?暗殺という拠り所を失った君達には、E組の劣等感しか残らない。そんな危うい君達に…先生からの
『第二の刃を持たざる者は…暗殺者を名乗る資格なし‼︎』
小型竜巻になった殺せんせーはそう言った後、回転を止める。
すると雑草や凸凹が無くなり、綺麗に手入れがされた校庭が出てきた。
「先生は地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなどたやすい事です。もしも君達が、自信を持てる第二の刃を示さなければ、相手に値する暗殺者はこの教室にいないと見なし、校舎ごと平らにして先生は去ります。」
「第二の刃…いつまでに?」
「決まっています。明日です。明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい。」
渚からの質問にさも当然のように殺せんせーは応える。
…おいおい、それは無茶なんじゃないか?みんなを貶すわけじゃないが成績下位の集団にこの劣悪な環境だぞ?
「君達の第二の刃は先生がすでに育てています。本校舎の教師達に劣るほど…先生はトロい教え方をしていません。自信を持ってその刃を振るって来なさい。
…殺せんせーの教え方は確かに上手い。あれならE組全員が50位以上取るのは可能かもしれない。だけど理事長が言っていた言葉が俺の中で引っかかっていた。
そして翌日
中間テストは全校生徒が本校舎で受ける決まり、つまりはE組はアウェーでの戦いになる。
試験監督の教師も咳や貧乏ゆすりで集中を乱してくる。それは普通無しなんだろうが、この学校のE組の待遇からすると当然なのだろう。
分かりきったことだが、進学校だけあって問題のレベルは高く、攻略のとっかかりがつかみにくい。
だが、俺達はこのハイレベルな問題を教師バカのタコから分かりやすく教わっているんだ。この問題ならみんな殺れる!
…ん、待てよ?この問11って…。いや、この先の問題…。もしかしてあのり…!
テスト返却日
結果から言うとみんな散々だった。
決して殺せんせーの教えが悪かったわけじゃない。実際教わった部分はしっかり解けた。
原因は本校舎の方にあった。
なんと烏間先生によると、テスト2日前に出題範囲を全教科で大幅に変更してきてそれを伝えない上、「直前の詰め込みにもついていけるか試すのが方針の1つ」と言い張る。
そして本校舎のクラスでは、理事長が教壇に立ち変更部分を教えたとのこと。
…あの理事長は主義の為には手段を選ばないということか。スピードで解決できない事がある…そういう意味か。
しかし、これで殺せんせーはこの教室からいなくなってしまう。さてどうしたもんか…殺せんせーは俺達に背を向けたままだ。
「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見過ぎていたようです。…君達に顔向けできません。」
…殺せんせーのせいじゃないだろ、という前にカルマが殺せんせーに向かってナイフを投げる。殺せんせーはギリギリで避けるがカルマは気にしない。
「いいの〜?顔向けできなかったら、俺が殺しに来るのも見えないよ。」
「カルマ君‼︎今先生は落ち込んで…「俺問題変わっても関係ないし。」
殺せんせーが言い終える前にカルマは自分の答案を出す。
赤羽業
国語 98点
数学 100点
英語 98点
理科 99点
社会 99点
合計点数 494点
186人中 5位
クラス中がざわめくが、カルマは素行不良でE組に落ちただけで頭はとてもいいと聞いている。これくらいは当然なんだろう。
「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。」
…なるほど、殺せんせーの仕業で更に上がったってわけね。
「それに俺より上のやつもいるみたいだし?」
待てカルマ、何故俺の点数を知っている?…いや、どっかでタイミングを見て覗き見たんだろう。
「面倒いことさせんなよ、カルマ…」
漣奏
国語 100点
数学 100点
英語 100点
理科 100点
社会 100点
合計点数 500点
186人中 1位(タイ)
「「「「オール満点!?」」」」
今回の範囲すでに習ったことあります、なんて言えるわけないよね。高専入る前に父さんとか伊地知さんとか七海さんとか歌姫先生とかから一通り習ったんだよな。(五条先生?あの人に一般教育が教えられるとでも?)
「だけど俺はE組出る気無いよ。前のクラス戻るより暗殺の方が全然楽しいし。」
「俺も同感。あんな腐った人間らなんかより、E組のみんなという方が楽しいから。」
「…でどーすんのそっちは?全員50位以内に入んなかったって言い訳つけて、ここから尻尾巻いて逃げちゃうの?それって結局さぁ、殺されるのが怖いだけなんじゃないの?」
「違うよカルマ、尻尾を巻くんじゃなくて蛸壺に籠るが正しいよ。どっかに引きこもって体育座りしながらウジウジするんだよ、この先生は。」
「あっ、そっかぁwww」
さらに俺とカルマの挑発の意図に気づいたのか、みんなが便乗してくる。
「なーんだ、殺せんせー怖かったのかぁ」
「それなら正直に言えば良かったのに」
「ねー、『怖いから逃げたい』って」
「ニュヤー‼︎逃げるわけありません‼︎期末テストであいつらに倍返しでリベンジです‼︎」
「倍返しとか古いよ、殺せんせー。」
「漣君はもうちょっと先生に優しくして下さい!」
「地球の環境を破壊する生物に優しくしろとか、無理な頼みだね。」
「先生を公害みたいに言わないでください!」
殺せんせーは顔を文字通り真っ赤にして言い返し、みんなは笑い出す。
みんな、自分がこのE組であることに胸張っていられるだろうか。
次回、やっとオリジナル回