一つ目は投稿頻度についてです。
作者が新学期に入り受験生なので、投稿頻度は低くなることになります。
なんとか頑張って週一投稿を目指してはいますが、そこのところ理解していただけると嬉しいです。
二つ目は誤字報告です。
今まで三輪ちゃんをシスコンと書いてましたが、奏は男なのでブラコンが正しいです。ほんっっっとにバカでした、すいません。
今回はブラコン劇場はパス。
作者が思いついた時に前書きに書きます。
そんなしょっちゅうはやらないと思います。
誰か助けてください。いやほんとに。
現在俺はひーちゃん家でひーちゃんのご両親と食卓を囲んでいるのだが、なんだか微妙な空気になっていて気まずい。
何故このような状況になったのか。
動物園デートが終わって俺はひーちゃんを家まで送っていた。
そしたらひーちゃんのお母さんに捕まってしまい、半ば強引に夕飯をご一緒させてもらうことになった。
それ自体はとてもありがたい。が、帰り道で俺の一言でひーちゃんとの空気が重苦しくなっていたのだ。
こんな風に過去をズルズル引きずるのは悪い癖だって分かってるけど、やっぱ「あの時ああしてれば〜」って考えてしまう。それであんな卑屈な事をデートの帰りに言ってしまった。マジで自分が嫌になる。
そしてさらにひーちゃんのお父さんが帰ってきてしまった。
ひーちゃんと俺が付き合ってることはお母さん同様知っていたらしいが、笑顔ではなく真顔だったのがなんか怖い。
ドラマとかでありがちな殴り合いにならなかった分マシだけど。
こんな経緯があってひーちゃんのお母さん以外何とも言えない微妙な空気になってしまっているのだ。マジで辛い。
「えっと…改めまして陽菜乃さんとお付き合いさせていただいてます、漣奏です。今日はお食事に招いていただきありがとうございます。」
「そんな硬くならなくていいのよ〜。どんどん食べてね〜、そして陽菜とのことどんどん聞かせてね〜。」
やっぱそっちが狙いですよねー。
お父さん眉がピクって動いたよ。なんか警戒しちゃうよー。
ひーちゃんヘルプー。あ、ダメだ。ひーちゃんもけっこう硬直しちゃってるよー。そんなんになるならあの場でお母さん説得するの手伝ってよー。
あ、このポテトサラダおいしい。
「それで陽菜とはどこまでしたの〜?」
「「ゲホッ」」
「あらあら、ピッタリね〜。」
しょっぱなからぶっこんできたよ。最初はどの辺が好きになったのとかだと思ってたよ。ストレートな不意打ちでむせちゃったよ。
「ゲホッ…ゴホッ…えっと、その……キスはしました。///」
「あら〜随分早いわね〜。それでどっちからしたのかしら?」
「////」←陽菜乃 小さく挙手
「あらあら陽菜〜、あなた大胆ね〜。」
もう止めてください!まだ始まったばかりだけど、この状況を楽しんでるのはお母さんだけですよ!俺ら二人ライフゼロですよ!お父さんもなんかヤバそうですよ!
「奏君は陽菜のどこが好きになったのかしら〜?」
「ムードメーカーで男女問わず仲良くなれるコミュ力にわずかな変化に気づいてそっと気遣ってくれる優しさそれと普段からニコニコしてて辛い状況でもみんなを和ませる明るさ後は」
「もういい!もういいよ、かーくん!!恥ずかしいからやめて!!」
「あらあらあら〜」
あ、何も考えずに自然に出てしまった。でも全部本当だし仕方ないね。
この後30分以上も質問攻めが続き、俺とひーちゃんは途中から箸が全く進まなかった。
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「…えっと、それで何のお話でしょうか?」
食後、ひーちゃんはお母さんに何か言われてキッチンに入っていった。
そして俺はひーちゃんのお父さんに一対一で話がしたいと言われたのだ。
「単刀直入に聞かせてもらうよ。君は9年前に陽菜乃と会っていたんだってね。」
「……⁉︎何のことですか…?」
「とぼけなくていいよ。陽菜乃から聞いたことだからね。」
「ひーちゃんから…?」
「ああ、君と付き合い始めた日に言ってたよ。9年前に山で迷子になった陽菜乃を助けてくれたんだろう?9年前に『山の中で男の子に助けてもらった』と聞いた時は信じられなかったし、今でも信じがたい。だけど今日初めて君に会って『ああ、この子なのか、陽菜乃を助けてくれたのは』と感じたよ。」
「…何でそう感じたんですか?」
「何でだろうね。私にも分からないが不思議にも君を一目見てそう思った、としか言いようがないね。けれど妻と君との会話を聞いてて確信したよ。君は優しい子だ。君になら陽菜乃を任せられるってね。」
「……!」
「少し遅くなってしまったが今この場で言わせてくれ。あの時に私達の大切な娘を救ってくれて本当にありがとう。」
その言葉を聞いて俺は涙を流してしまった。
「!?どうしたんだい!?」
「いえ…その…こんな風に感謝されるのが…ほんとに嬉しくて…生きててよかったなんて…思えて…」
「随分大げさじゃないかな!?」
「かーくん、林檎剥いたよ〜…ってどうしたの!?……オトウサン?」
「違う!誤解だよ!」
「あらあら、オイタが過ぎるんじゃないかしら、ア・ナ・タ?」
「だから誤解だって母さん!」
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数分後
ようやく涙が止まった俺はひーちゃんと林檎食べてる。
最近涙腺がボロボロ過ぎませんかねぇ?
ひーちゃんのお父さんが最初ピリピリしてたのは、俺に感謝の言葉を言うつもりだったらしいのだが、俺の過去に関してはひーちゃんが黙ってくれてたからデリケートな事だと思ったらしく、どう切り出せばいいのか迷っていたからだと。
実際はすごく穏やかな人でした。ひーちゃんのユルフワは母親だけじゃなく父親のものでもあるんだなぁって。
「かーくんはさ、もっと自信持ちなよ!」
「…急にどうしたの?」
「『俺みたいのが〜』とか『あんなことしなければ〜』とかよく言うけどさ、かーくんが居てくれたから私は無事だったし、今日のデートもすごく楽しかったし、かーくんから誘ってくれたのも嬉しかった!だから自分をそんなに卑下しないで?」
「……ん、難しいなそれ。」
「ん〜〜、じゃあ私を信じてよ!私はかーくんのことを信じるから!それならいいでしょ?」
「…おう、それなら全然余裕だわ。」
俺がそう返すとひーちゃんは心底嬉しそうにニカッと笑った。
その後?林檎食べてお暇させてもらいましたよ?
お泊り?そんなすぐにするかボケ。
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上野駅周辺のとある高層ビルの屋上に一人の女が立っていた。
銀色の髪をなびかせながら、これから起こるであろう楽しい事を考え街を見下ろす。
女は左眼に手をかけ、眼帯を外す。
露わになったその眼は普通は黒い部分が白く、白い部分が黒くなっている。
「…思ってたより面白い子だね、陽菜乃ちゃんは。
まあそれはさておき…私達もそろそろ本格的に介入しましょうか〜。
待っててね、奏。」