四十話のジャージポニテ三輪ちゃんが可愛かった。
ただそれだけ言いたかった。
ついでに言うと書き下ろしキャラ設定のパンダがやっぱりパンダとしか書いてなくてちょっと笑いました。
「あぁぁぁ〜〜……ダルい…」
自宅のベッドで横になっている俺は、ボンヤリと呟く。
シロ達の襲撃の後、俺は風邪と出血多量のダブルパンチで気絶してしまったらしい。
後から聞いた話によると、焦った殺せんせーは病院に連れて行こうとしたが、先ずは出張中の烏間先生にどうするのが最善か聞きながら応急処置をして、その後烏間先生から高専の場所を聞き硝子さんにパスしたとか。
そんでもって高専で目覚めた俺の腕は完治していた。
がしかし「体調管理もまともに出来てない状態で無茶をするな。」と殺せんせーからはみっちり、硝子さんからは少し怒られ、念のために1週間休むよう言い渡された。
そして本日5日目。
料理とか洗濯とかは自力でできるもののまだ本調子じゃない。
あの葉月の奴が去り際に竜巻使って水ぶちまけてきたお陰でさらに拗らせたっぼいな、これ。
しかしまあ、やる事が無くて暇だ。
いやね、やる事はあるんだよ。もうすぐ期末テストだからさ。そんでもって殺せんせーが各教科で学年トップを取った生徒に触手を一本破壊できる権利を手に入れられるとひーちゃんが教えてくれたから本気でやるつもりだ。
だが高専の人たちから先取りで学んでいる俺は前回総合トップを取っている。加えて殺せんせーやひーちゃんや磯貝、片岡さんが要点をまとめたノートなんかを貸してくれてるから勝算は高い。油断はしないけど。
だがそれを入れたとしても特訓禁止令を出されてしまった以上、本当にやる事が無い。
仕方ない、八咫に絡むか。
「おーい、八咫ぁ。」
(暇つぶしに我を起こすな。)
「どうせお前も暇でしょ〜?」
(チッ…)
おー怖。けど暇つぶしって訳じゃあないんだよな。
「八咫、あの葉月って奴どう思う。」
(…まぁ強いな。貴様の持っている術式の元所有者達よりは確実に。)
「…だよなぁ。アイツに関しての情報って無い?」
(無いな。高専にも無かったのだろう。)
「あぁ。…これは俺の推測だけどさ、あいつの上に誰かいると思うんだよ。」
(大方外れてないと思うぞ。あの眼を見れば分かる。)
「眼?…そういや左眼の色が反転していたな。それがどうした?」
(あの眼とあの男の呪力は異なっている。)
「…は?」
(つまりはあの眼には何者かの呪力が流れているのだよ。誰かから力を与えられている訳だな。)
「呪物を埋め込んでいるパターンは?」
(無いな。時期によるがその場合は被呪者のものと同化するからな。)
「……調べて出てくると思う、そいつ?」
(まあ出てこないだろうな。)
そんな事を話しているとインターホンが鳴る。
ゆっくり起き上がってドアを開けると、ひーちゃんがいた。
「やっほー!お見舞いに来たよ〜‼︎」
「お〜サンキュー。けど毎日来なくてもいいんだよ?」
「いーの!私が行きたいの‼︎お邪魔しまーす!」
ひーちゃんに続いて前原、岡野さん、千葉、速水さん、名前知らない娘が入ってくる。
……ん?
「ちょっと待って。誰、この子?」
「ああ、お会いするのは初めてどすなぁ。うち
「…え〜っと?」
「…奏、メール見てなかったのか?お前が休んでる間に転校してきたんだよ。」
あー、見てなかったな。しかしまたもや転校生か、一月に1人くらい来てるよな。ってか今の挨拶、京都の人か。
「…えっと、泡沫さんは…」
「小夜でええよ?」
「…小夜さんは、暗殺者って事でいいのか?」
「ん〜、ちょいちゃうなぁ。ウチは忍やで。」
ハイ?忍?あの屋根の上飛び歩いて手裏剣投げる、隠密得意なあのニンジャ?
「…マジで?」
「マジマジ。」
「本物の忍者だったよ〜。」
「烏間先生との訓練凄かったよね。あの烏間先生が翻弄されてたもん。」
えぇ、あの烏間先生が?クソ強いじゃん。
「ふふ、そないでもあらへんで。ところで奏はんは呪術師って人なんやろ?いつか手合わせしたいなぁ。」
「…そうだけど、呪術師のこと知ってるの?」
「知っとるよ。ウチのお祖父様言うとってん。呪術師って言う人たちは古うから裏世界で活躍しとった、忍と似たような存在って。」
裏世界で活躍って…間違っちゃないけどなんか複雑だなぁ。
「まあその話は置いときまひょ。順番逆になってもうたけど改めて、これからどうぞよろしゅうおたのもうします。」
「…ああ、こちらこそ宜しく。」
その後は皆で勉強をした。
なんせ触手がかかってるもの。
基本的に俺が全教科教えて、小夜さんは得意教科の国語を、千葉が数学を教えてみたいなスタイルでやっていった。
そして時間的に終了かなと思ったとき、E組のグループLINEに磯貝から連絡が来た。
なんとA組と賭けをすることになったらしい。
事の発端は磯貝が本校舎の図書館の予約券を手に入れたことから始まる。そこに自習しに行った磯貝、渚、茅野さん、奥田さん、神崎さん、中村さんがA組が誇る各教科トップの集まり「五英傑」とやらに絡まれたらしい。そしたらまあ売り言葉に買い言葉みたいな流れで勝負をすることになったとか。
あ、ちなみに五英傑とやらのメンバーは、
集会で笑いどころを潰されたナレーターメガネ、社会の荒木
サイドハゲナルシスト、国語の榊原
説明不要のキモ眼鏡、理科の小山
この前雨の日に彼女と大便を漏らしかけた帰国子女、英語の瀬尾
そして理事長の息子、全教科トップ(俺を抜いたら)の浅野学秀
……なんか浅野以外弱そう。
内容は期末で5教科で取ったトップの人数が多いクラスが勝ちとし、負けた方に後で何でも命令できるというもの。
正直何やってんのアイツらと思ったが、日々威張り散らしているA組の奴らに逆襲するいい機会だし、俺らにはそもそもその賭け無しにしても教科トップを取る理由がある。殺ることは何も変わらない。
その場にいた皆が改めて殺る気になって、今日は解散した。
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三人称視点
奏の家での勉強会が終わった後、陽菜乃と小夜は2人で一緒に帰っていた。というのも小夜の方から2人きりで話がしたいと言ってきたのだ。
テストの話や殺せんせーの話、忍の話などをして、次に陽菜乃と奏が付き合っているという事を話した時、小夜がある事を提案した。
「陽菜乃はん、ウチらも今回のテストでなんか賭けをしまへんか?」
「賭け?どうして?」
「そないなのがあった方が殺る気出まへんか?」
「…確かに、いいね!やろう‼︎それで何を賭けるの?」
ここで陽菜乃は痛恨のミスをしてしまった。
小夜が賭けるだろうものを全く考えつかなかったからだ。
「せやなぁ……それじゃあ奏はんを賭けまひょ。」
「え″っ。」
小夜が持ち出した賞品に陽菜乃は硬直する。
「勝敗の決め方は5教科で3教科以上得点が上の方が勝ち。もしウチが勝ったら奏はんと1日デート、陽菜乃はんが勝ったら陽菜乃はんが奏はんにしてもらいたいことを叶えてもらうよう取り計らうのに協力する…こないな感じでええどすか?」
「ちょっ、ちょっと待って‼︎なんでかーくんを賭けるの⁉︎」
「なんでって…そんなんウチも奏はんが好きって事以外に何かあるやろか?」
「なっ…‼︎」
「安心しとくれやす。ウチが負けたら大人しゅう身を引く。そやさかい陽菜乃はんも彼を盗られとう無かったら女の意地を見せとくれやす。…それとも戦わずして逃げるん?」
「……いいよ。その勝負受けるよ‼︎」
期末テスト
そこで3つの賭けが行われる。
1つ目はE組の殺せんせーの触手を賭けたもの。
2つ目はA組とE組とのお互いの意地を賭けたもの。
そして3つ目は陽菜乃と小夜の意中の男を賭けたもの。
しかしその意中の男こと奏は自分が賞品になっていることなんて知るわけ無かったのだ。
新キャラ 泡沫小夜ちゃん登場です。
彼女の言葉は方言変換アプリを使って書いていますが、いくつかおかしいところがあるかもしれません。