そろそろ小夜はんの設定を書かなあかんことを忘れてました。
ちゃんと書くよ?
普久間殿上ホテル潜入作戦 開始直後
出撃メンバー20人はすいすいと崖を登っていた。
先頭を行くのはE組一の身軽さを誇る岡野と小夜、変わった地形に慣れている奏の3人。
一方最後尾には烏間。
本来なら彼が先頭に立つべきなのだが、崖を登れないイリーナ、動けない殺せんせーを抱えての登山故にしんがりの意味も込めて一番後ろにいる。
ちなみにイリーナがついて来た理由は、「留守番とか除け者みたいで嫌だから」との事。
裏口に到着した後、律が電子ロックを解除する。
『監視カメラが私達を映さないよう細工することもできますが、ホテルの管理システムは多系統に分かれており、全ての設備を私1人で掌握するのは不可能です。』
「…流石に厳重だな。律、侵入ルートの最終確認だ。」
『はい、内部マップを表示します。私達はエレベーターを使用できません。フロントが渡す各階ごとの専用ICキーが必要だからです。従って階段を登るしかないのですが…』
「…バラバラに配置されてるな。テレビ局とかと同じ構造か。」
「どゆこと?」
「テロリストとかに占拠されにくくするよう、複雑に設計されとるんどす。時間稼ぎとか分断とかを楽に行えるんよ。」
「こりゃあ悪い宿泊客が愛用するわけだ…」
烏間の指示で、足音を立たずにホテル内に潜入するが、早くも立ち止まらざるを得なくなる。
ロビーだ。
今全員がいる位置から非常階段までの距離は短いが、それでいても全員が見つからずに通過するのは不可能な程警備が多い。
(ここはやはり人数を絞って潜入するか?いや、敵も複数の可能性が高い。今の生徒達でも二、三人では危険すぎる。)
(百々目鬼の視界操作をやるか?駄目だ、たとえここで見つからなくてもロビー全体で異常事態が起こったら警戒度が高まる。階段と通路しか使えない以上、一階から警戒レベルを上げるのは…)
烏間と奏が策を練っている時、イリーナが呑気そうに提案する。
「何よ、普通に通ればいいじゃない。」
「な…!状況判断も出来ねーのかよ、ビッチ先生‼︎」
「あんだけの数の警備の中、どうやって…」
生徒達の非難の声にも構わず、側に置いてあったワイングラスを持ってイリーナは普通にロビーに向かって歩き出した。
(もちろんシラフなのだが)イリーナは酔った風に歩き、警備の1人にぶつかる。
イリーナの美貌にやられた警備に対し、ピアニストのふりをしてピアノの調律の確認を要求するイリーナ。
その見事な腕前で警備、生徒を問わずに一瞬で虜にする。
(幻想即興曲ですねぇ。腕前もさることながら、魅せ方が実にお見事。色気の見せ方を熟知した暗殺者が…全身を艶やかに使って音を奏でる。まさに“音色"、どんな視線も惹きつけてしまうでしょう。)
イリーナは少し離れたところにいる警備も呼んで、もっと近くで聴くよう頼みながら、ハンドサインをこっそりと出す。
『20分稼いであげる。行きなさい。』
イリーナのお陰で無事にロビーを突破した一同は、イリーナの技術に(多分きっと初めて)感激した。
「…すげーや、ビッチ先生。あの爪でよくやるぜ。」
「ああ、ピアノ弾けるなんて一言も。」
「普段の彼女から甘く見ない事だ。優れた殺し屋ほど万に通じる。彼女クラスになれば…潜入暗殺に役立つ技能なら何でも身につけている。君等に
この説明で皆のイリーナへの評価が多少変わる。
「…ビッチのくせに。」(奏)
「…変なところでヘタレのくせに。」(陽菜乃)
「…巨乳のくせに。」(茅野)
「…崖登り足手まといやったくせに。」(小夜)
(アンタ達、後で覚えておきなさい。)
「「「「あいつ…直接脳内に…!」」」」
「…何のことを言っているか分からんが、先を急ぐぞ。」
8F コンサートホール
そこに5人の男女がいる。
ステージ上に立つ、何故か銃を口に咥えた喋り出す。
「おい"スモッグ"、階段ルートの侵入が無いか見回って来い。カメラでは異常は無いが一応な。見つけたら即殺りでいいってよ、ボスが。」
スモッグと呼ばれた、帽子を被った男は「アイアイサー」と答え、ホールを出る。
と、ほぼ同時に着物を着た男がゆらりと立ち上がり、ホールから出ようとする。
「おい"スラッシュ"、どこに行く?」
「散歩だが…何か?」
スラッシュと呼ばれた男はニタリと笑って答える。
彼が抜けた後、銃を咥えた男"ガストロ"はこの中で唯一の女に尋ねる。
「なあ…あいつ放っておいていいのか、"ブラスター"の姉御?」
「別に良いわよ、あんなの抑えておく方がアホらしいし、『あの人』の不都合になることはしないし。」
ブラスターと呼ばれた女はぶっきらぼうにそう答える。
洞窟肝試し、奏のパートナーは誰?
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ど安定の陽菜乃
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大穴狙いで小夜
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あえての三輪