ダンダンダン!
3つの着地音が自分に当たる雨の音でかき消される。
「良太郎! バスの中を確認! キンジは周囲の警戒!」
アリアがワイヤーをバスの屋根に突き刺しそれを支点にバスの下に潜り込む。
俺もワイヤーを突き刺しそれを支点に窓に近ずき、窓ガラスをモールス信号で『あけろ』と短く打つとそこは武偵。俺の信号を理解してくれたようだ。
窓が開けられ、俺は何とかバス内に入ることが出来た。
「状況は!」
バス内を見回しながら言う俺。
それに反応したのは強襲科の貴公子。不知火だった。
「バスの中には爆弾らしきものは見つかってないよ。それと・・・この子の携帯」
不知火の後ろにいた武偵高の1年・・・加賀見! が携帯をさし出してきた。
「せ、先輩・・・! わ、私の携帯。すり替えられてて・・・」
・・・キンジに聞いたことだが、戦妹と先輩の生徒が後輩の生徒とコンビを組み、1年間指導する二人一組の制度の事らしい。
で、その時に戦妹を認めるための試験らしきもの・・・エンブレムって奴があるらしいが。俺はその時、全く知らなかったから簡単にOKって言ったけど、あれでよかったのか? と心の中で疑問に思っていた。
おおっと、今は事件解決が最優先!
『そくどを おとすと ばくはつ し やがります』
いや、そんなこと言われても困るんですけど。
と苦笑いがこぼれた時にアリアからの通信が入った。
『見つけたわよ! カジンスキーβ型のC4、目視で3500立方センチ!』
そんな専門用語を急に言われても困るんですけど!
「例えて言うなら、被害はどれくらいになる?」
『はぁ!? そんなことも分からないの!?』
当たり前じゃん。武偵になったのつい先日ですよ?
『爆発規模は電車一台が吹っ飛ぶくらいだと思いなさい』
「・・・・えええええええ!? うそん! そんなも危なっかしいものが詰まれてるのか!?」
『だからそう言ってるでしょ! これから解体に取りかかるわ!』
早く解体してさっさと帰りましょう!
ぶぉぉぉぉおおおおおん!
何やら凄いエンジン音が此方に近ずいて来る。
お、援軍ですか!
と思っていたが・・・。
変な車の助手席にサブマシンガン――――UZIがとりつけられている。
「・・・・みんなぁ!ふせ―――――」
バリバリバリバリバリ!
俺の叫びもUZIの轟音にかき消される。
ばしゅん!
右胸に9mm弾が被弾した。
「ごほっ!」
尋常じゃない痛みが身体を駆け巡る。
くそっ! いってぇな!
「ちぃ!」
俺はホルスターから先日購入したアルカディアを取り出し発砲。
しかし、銃弾はあらぬ方向に飛び、バス内で跳弾した。
それがさらなる混乱を呼ぶ。
くそっ! どうすればいいんだ!
今何をすればいいんだ! 何が、どれが一番の最善策なんだ!
素人の頭が様々な事が駆け巡る。
どうすればこの混乱を収めることが出来る?
どうすればあのUZIを破壊できる?
どうすれば・・・・!
『落ち着け。そして考えろ』
ドライグの声が聞こえた。
それが落ち着て―――――
きゅゅゅゅゅゅ!
バスがいきなりスリップし始めた。
なにがあったんだ!? 運転手は!?
運転席を見ると運転手が被弾していた。
ちぃ! こんなときに!
俺はバス内を見回しとある人物に声をかける。
「武藤!」
「なんだよ、良太郎! こちとらさっきの銃撃で右腕がいてぇーんだよ!」
「知ったことか! それよりも運転手と運転を代われ! このままじゃガチでみんな仲良く三途の川で水泳大会になるぞ!」
それとなく言った言葉が後に取りあげられ変なネタになったのは、単なる余談だ。
「んでもよ。俺。この前に違反車バレてもう1点しか違反出来ないんだよ!」
「バレたお前が悪いし、それにそんなものを作ったお前が悪い!」
俺はヘルメットを外し武藤に手渡す。
「ちくしょう! 落ちやがれ! 轢いてやる!」
そんな愚痴をこぼしながらも俺のヘルメットを頭にしてハンドルを握る。
こでバスの件はクリア。
あとはこの混乱だが・・・。
・・・待てよ。もしかしたら。
乗降者の入り口に隠れながらブースデッド・ギアを出現させる。
なぁ、ドライグ。
『どうした。急に』
エクスカリバーの夢幻だっけ? ある程度なら使えるか?
『・・・・まぁ、簡単なものなら発動できるだろう』
数秒の沈黙ののち、返答が返ってきた。
よし、じゃあ。いくぜ!
「
《
籠手の宝玉から初めて聞く音声とともにいままで悲鳴などが響いていた車内が静まりかえる。
「あれ・・・・? 私、どうしてこんな混乱してたの?」
「何があったんだ? おおい! 窓ガラス割れてるじゃねーかよ!」
「ええーっと・・・・。まぁ、いいか」
おい、ドライグ。どういう事だ。
『おそらく、お前が混乱を鎮めたいと言う気持ちかに聖剣が答えたんだろう』
なるほど・・・。
よし、バス内もクリアだ。
残るは爆弾だが・・・・。
「アリア。アリア~」
『・・・・・』
反応がない! どうした!?
「おい! アリア! 返事しろ!」
『・・・・・』
やっぱり反応がない。
くそっ!
「キンジ! 車内は任せる!」
キンジが車内の確認をしに来た時に俺はキンジに告げる。
俺は破られた窓を伝い、雨が打ちつける屋根に上がる。
///
「おい! ヘルメットはどうしたんだよ!」
雨の中でも声が聞こえるように怒鳴るような声で言ってしまう。
「さっき、ルノーにぶつけられた時ぶち割られたのよ! 良太郎はヘルメット、どうしたのよ!」
「武藤に渡してきた。今はあいつが運転してる」
「あんたバカ!? この状況で――――― ! 早く伏せなさいよ!」
アリアが急に俺にタックルをかましてきた。
「うぉ!?」
なされるがまま俺は押し倒される。
その瞬間。俺は見てしまった。
後に、一生。後悔する瞬間だった。
バシュ! バシュ!
アリアの額を十字に掠めるように銃弾が通りすぎる。
「アリア!」
アリアを受け止める。
くそっ! 止めなく流れ出る血液に怒りをぶつける。
俺がそんなことを出来たのはアリアが打たれるほんの数秒前にUZIを破壊したからだった。
そんなことも気付くこともなく俺はアリアに付け焼刃の応急処置を試みる。
「頼む・・・! 止まってくれっ!」
しかし無情にも血は流れ落ちていく。
「止まれ! 止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれぇぇええええええ!」
たしかにこいつはムカつくくらいうざかった。
でも、死んでしまえ。なんて思えないのは、なぜだろうか?
くそっ・・・!
なんなんだよ……! 俺らしく無い!
「良太郎! アリア! 無事か!?」
キンジの声が聞こえるがそれどころじゃない!
「ちくしょぉぉおおおおお! 止まれぇぇええええええ!」
俺の叫びも、雨の音に紛れる。
「良太郎、まずはアリアを車内に避難させるんだ!」
キンジの今の言葉で初めて我を取り戻す。
「あ、ああ。分かった」
俺はアリアを抱え車内に避難しようとした時だった。
再びあの忌々しいエンジン音が雨音に紛れながらも確実に聞こえた。
「・・・キンジ。アリアを車内に避難させろ」
俺はアリアをキンジに押し付けるような感じで渡す。
「お、お前はどうするんだよ」
若干引き気味のキンジが言う。
俺は、口の端を釣り上げながら言う。
「教えてやるんだよ。
なぜ、俺がこんな事を口走ったかよく分からない。
「・・・わかった。爆弾の解体はレキに任せる」
「了解」
キンジはそれだけを言い残しバス内に避難する。
それから数秒後、エンジン音が近づき。目視出来るところまで来た。
しかし、今回。助手席に乗っているのはUZIじゃない。
あれは・・・・M82だ。
対物ライフル。人間はかすっただけでも致命傷。当たったら身体が木っ端みじんになるくらいの威力を持つライフルだ。
そんなもので、そんな玩具で俺をーーー赤龍帝を殺せると思うなよ・・・。
ドライグ。実戦でやるのは初めてだが、出し惜しみはしない。いいな。
『・・・分かった。好きにしろ』
悪いな、ドライグ。
俺は籠手を掲げる。
「『我、求めるは絶対的な破壊力なり。故に、我、何もいとわない―――――――――滅べ』」
《
籠手から発せられる音声。
その瞬間。
バスより後の景色が岩肌とかした。
影虎「オリキャラ達による~」
ユウ「あとがきコーナー!」
みんな「「「いえぇーい!!」」」
影虎「さーて、今回は。主要人物達がで払ってる隙にあとがきコーナーを乗っ取ってみたんだ! どうだ? 活かすだろ?」
トッポ「いやー、いいことするなー。お前も」
ユウ「ただの馬鹿と思ってた俺を少しばかり許してくれ」
影虎「お前ら、俺をどういう風に見てるんだ?」
みんな「「「筋肉隆々のバカ」」」
影虎「ちくしょう! こいつら、俺に喧嘩売ってやがる!」
ユウ「ほぉ・・・俺と喧嘩? 勝てるならやってみるか?」
以下省略
みんな「「「ひどっ!」」」
妖叨!? 「次回! #10 こんな時の為の立体起動だ」
みんな「「「読んで下さい! よろしくお願いします!」」」