とある赤龍帝の転生伝   作:妖叨+

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今回は前回のあとがき部分を詳しくしてはじまるやつです。はい。


♯11 こんなときに限って!

 「ちくしょー!」

 

現在、俺。遊馬良太郎は非常に焦っている。

それは、先ほど影虎からもらった電動式立体起動装置が情けない音を出して故障したからだ。

しかし、故障した場所も悪かった。

さっきまで、ひたすらビルなどの建物にアンカーを刺してはトリガーを引きワイヤーを巻き取る。ひたすらこの単純作業を繰り返していたら、ビルの真ん中にアンカーが突き刺さっていざ回収というときに情けない音を出して機能が停止してしまいり宙吊り状態だ。

あー! なんでこんな時に限って故障!? ありえねー!

しかもアンカーが刺さってるのはビルのちょうど中心部分。

下に降りるのも上に上がるのもほとんど一緒だ。

 

「ああ! 人が急いでいるときに!」

 

歯がゆさともどかしさに駆られれる心情。

クソッ! 羽田空港とは目と鼻の先なのに!

俺はエクスカリバーを使いクライミングを試みようとした時だ。

 

「良太郎じゃないか。どうしたんだ? このビルの中心にぶら下がって」

 

後ろから聞こえたのは聞き覚えのある声だった。

振りかえると「よっ」と言って片手をあげているSSRのエリート様。黒金ユウではないか!

それとなぜかその背後には黒髪黒目で黒いドレスを着て、背に黒い羽が生えている中学生くらいの背とスタイルしかない女の子と青髪ツインテールにワインレッドの瞳でスタイルは微妙な女の子。

 

「いたなにが『よっ』だよ! それになんで空に滞空していられるんだ!?」

 

「SSRは何かと忙しいんだよ。でも、これを習得して損はなかったな」

 

理由になってない・・・。

 

「それと、後ろの女の子もSSRの生徒か? 見かけない顔だけど」

 

さりげなく聞いてみると、後ろの女の子がひどく狼狽し始めた。

 

『どどどどどどど、どーするの!? ルシェル! ボボボボボボ、ボク達見てるみたいだけど! この人!』

 

『おおおおおおお、落ち着いて! マリーア! こ、ここはこの人には悪いですけど、く、くくく口封じという事でお亡くなりなってもらいましょう!』

 

・・・全部筒抜けですよ。お譲さん達。

しかも、この狼狽の仕方が半端ない。

 

「落ち着け。マリーア。ルシェル。それにこいつは俺の同級生だ。殺すなんてもってのほかだ」

 

さすがユウさま! 御理解してらっしゃる!

って! 本命の事を聞かないと!

 

「なあ、俺を羽田空港まで運ぶことは可能か!?」

 

「ああ。容易いことだ」

 

「なら運んでくれ!」

 

俺はユウに頼むがユウは首を捻り何か考えている。

 

「そうだな・・・今度ストレインでオムライスを奢ってもらおうか」

 

「分かった! 奢る! いや、奢らさせて下さい!」

 

「よし。いいだろう」

 

と言うとユウはいきなり俺をわきに抱え空中を蹴り走り始めた。

・・・俺は思った。

 

 

 

 

 

俺の周りにいる奴。大体、とんでもない奴だということ。

 

 

 

 

 

 

///

 

 

 

 

 

「ほれ、到着」

 

そう言って俺をわきから解放すると俺はどこかの漫画のように地面と熱いキッスをしてしまった。

俺はすぐさま起きあがりダッシュで空港に入る。

 

『私達にお礼の1つもないのですか。礼儀知らずとはまさにこれの事です』

 

『まったく、その通りだよ!』

 

「まあいいじゃないか。それぐらい。でも―――――あいつからにじみ出て来たオーラ。1年前と似ていなかったか?」

 

独り言をつぶやくように言うユウ。

 

『・・・まだ、忘れられませんか? あの白い翼―――――』

 

『ルシェル。禁句』

 

「ああ。それは俺の前で禁句だ。ルシェル」

 

ユウになにがあったかは後々語るとして・・・。

 

「さて、帰るか」

 

踵を返して自室へ戻るユウであった。

 

 

 

 

 

 

 

///

 

 

 

 

 

 

「武偵だぁぁぁああああ! 道を開けろぉぉおおおお!」

 

俺は武偵手帳を見せながら人払いをする。

どこだ!? というより羽田空港に来るの初めてってこと忘れてた!

俺は辺りを見回す。

どれがアリアの乗った飛行機は分からん!

 

『相棒! あれだ!』

 

ドライグが教えてくれたゲートを見ると日本語でイギリス行きと書いてある。

あれだ!

俺は全速力でゲートまで走る。

 

 

 

「うぉぉぉぉおおおおおおおお!」

 

 

俺はなんとかギリギリセーフで飛行機に乗り込めた。

やべっ・・・しんどっ! 

手を膝に着き肩で息をする。

 

「はぁ、はぁ・・・はぁ・・・」

 

すると、飛行機が動き始めた。

クソッ・・・! 間に合わなかったか!

今は呼吸を整えるのに尽力する。

 

「はぁはぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

ここは取り敢えずこの機内に居るはずのアリアと合流するのが一番だな。

俺は複雑な通路を歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

///

 

 

 

 

 

 

「・・・やべぇ、飛行機の中で迷った」

 

迷路みたいに入り組んでいるわけじゃないが、ビップが乗る飛行機。

それなに複雑になっている。

前世も今もほぼ庶民の俺はこんな豪華で煌びやかな飛行機の中を歩いてよく失神しないもんだぜ。

すると不意にアナウンスが入る。

 

『お客様にお詫び申し上げます。当機は台風による乱気流を迂回するため到着が30分遅れることが予想されます』

 

そうすか。俺、カンケーないんで。

それにしても、ビップが乗る飛行機なのに乱気流の付近をフライトするか?

それとも単に乱気流が近くに発生したか・・・。

ま、どれも俺に関係ないからどーでもいいや。

 

 ̄ガが―ン!

 

雷も鳴っているが当然スルー。今さら雷ごとき、ビビるほどでもないよ。

 

―パン! パン!

 

今度は銃声か。全く、どれだけこの飛行機の操縦士は―――――――

・・・・銃声?

一瞬で思考が切り替わる。

俺は急いで銃声がした場所に急ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

///

 

 

 

 

 

 

「-動くな!」

 

コクピットの扉の前にはキャビンアテンダントに銃を向けたキンジがいた。

なぜ? と思ったがすぐに理解した。

キャビンアテンダントの手には機長と副機長が引きずられているからだ。

 

「お気を付け下さいでやがります」

 

ぽい。何かをほおって来た。

ん、なんだ? 

と思ったが俺とキンジが同時に叫ぶ。

 

「「全員、部屋に戻って扉を閉めろ!」」

 

この場の判断はこれでいい。

あいつが投げて来たのはガス缶。

ガス缶を廊下等で投げられた時の対処法、その1だ。

もし部屋がある場合は速やかに部屋に入り扉を閉める。

俺はキンジの後に続き部屋に入る。

バチンと電気が消え非常灯が赤く光りはじめる。

予備回線、切られたのか?

と考えていたら視界になぜかビビりまくっていりアリアがいた。

それを確認すると少しだが俺は安堵した。

よかった。目立った外傷はない。

その代わり何かに怯えているが・・・何に怯えてんだ?

それよりも今は現状確認だ。

身体から感じられる異常は特にない。

意識もはっきりしてる。

遅効性の可能性もあるが、今はだ丈夫だ。

 

「良太郎!? あ、あんたまだケガが治ってないんじゃ・・・」

 

アリアが驚いた顔で言う。

 

「失礼な。ケガなんてもともとない」

 

これは本当だ。

あったとしてもUZIに撃たれた右胸の衝撃だけ(これって、ケガのうちに入るの?)

 

「それにしても、先手を打たれたな」

 

舌打ちしながら言うキンジ。

という事は、こいつも俺らと同じ答えに辿り着いたみたいだな。

 

「まぁ、こういうときはこう考えろ。『肉を切らせて骨を断つ』ってよ」

 

「なるほど」

 

と2人の会話に着いていけないアリア。

 

「ど、どういうことよ?」

 

ようやく言葉が出たようだ。

 

「武偵殺しはバイクジャック、カージャックで事件を初めて、さっきわかったんだがシージャックである武偵をしとめた。そして、それはたぶん直接対決だった」

 

キンジの説明に続く俺。

 

「つまり、これらは小さな乗物から大きな乗り物へ変化していく。しかしシージャックが終わった時に急にジャックするものが小さくなる。そう。キンジのチャリジャックだ」

 

「それに続きこの前のバスジャック。そして今のハイジャック。これらの事を踏まえると―――――」

 

「「おそらく武偵殺し(あいつ)の望みはお前との直接対決だ」」

 

「・・・なめてるわね」

 

歯ぎしりするアリア。

それを見計らったようにベルト着用サインが点滅する。

 

「・・・和文モールスか」

 

キンジが呟く。

・・・・・・・はい、分かりません。英語の成績も2or3の俺にそんなの言われても困る! それに、元一般人がその和文モールスを知ってる方がおかしい!

 

「お、おい。なんて言ってるんだ?」

 

アリアに聞いてみると呆れた声で返してきた。

 

「はぁ・・・さっきの推理力で少し見なおした途端にこれ? 訳すと『おいでおいで イウ―はてんごくだよ おいでおいでわたしはいっかいのばーにいるよ』って言ってるのよ」

 

ほぉー。さそってるな。

 

「・・・よほど負ける自信が無いんだろうな」

 

俺が頭を掻きながら言うとアリアは漆黒と白銀のガバメントをとりだす。

 

「俺達も行こう。アリアのサポートぐらいは出来る」

 

「こなくていい!」

 

キンジの良心をバッサリ切り捨てるアリアだが

 

ーガガーン!

 

再び雷が鳴ると縮こまるアリア。

・・・まさか、高2だって威張る割に雷が苦手なのか? こいつ。

 

「く、くれば・・・?」

 

どっちだよ。




良太郎「さて、俺のアシスト。結構あれですよ? 運任せの銃撃」

キンジ「無いよりはマシだ」

アリア「その代わり足引っ張ったら風穴」

良太郎・キンジ「「(やべぇ、足引っ張るビジョンしか浮かばない・・・)」」

キンジ「じ、次回! 」

アリア「♯12 絶対的な壁」

良太郎「次回は、俺が(多分)活躍するぜ!」
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