・・・・? 現在、俺はこいつらが話してる内容についていけない。
峰がルパーンじゃなくてリュパーン4世ってやつらしい。
こいつら2人はビックリ仰天状態だけど、俺はちんぷんかんぷんです!
っと、そろそろ本題に入りましょう。
俺達は一回のバーに来たのはいいけど峰がいてなんやらリュパンの末裔だとか。
それで理子とタイマンはるのもいいけど負けてキンジがアリアを連れて撤退。
で、逃げ遅れた俺がいつの間にか
その殿役こと俺が一番気になってるのは峰の隣にいる肩までかかる黒髪に赤い瞳の女の子。
・・・これがさっきまでの俺なら歓喜して喜んだろう。
しかし、単純に喜ぶことが出来ない理由があった。
もし、元普通の性欲旺盛な男子高校生が女性の衣類を完膚なきまで破壊できる技を習得したら?
使うだろ? 一切の恥もなにも厭わずただ性欲に忠実な一匹の獣とかして。
しかも目の前に美女が2人。男なら普通は使う! 絶対使う! 男なら!
でも、その技を使用するための下準備である赤龍帝の籠手が動かない。
衣類を完膚なきまで破壊できる技が使えるのに使えない。出来るのに出来ないこのもどかしさ!
美女がすぐ目の前に2人もいる。なのに、なのに・・・!
「ちくしょぉぉぉぉおおお! あんまりだ! 生殺しだ! ドライグの馬鹿やろぉぉおおおおおお!」
いきなり泣きだし床をばしばし叩く俺にこの場にいる者全員がドン引きした。
しかも最後の辺りドライグに八つ当たりしてるし。
赤目の女の子は目元を引くつかせながら言う。
「こんな奴が
「さぁ・・・でも、赤龍帝の籠手を有している身なんだよねー。人は見かけじゃ判断できないっていうしね」
「!」
俺は顔をあげて峰を見る。
こいつ、今。何ていった?
こいつ、今。もろ赤龍帝の籠手って言わなかった?
「いま、何ていった?」
確認を取るべく峰に尋ねると―――――
しゃん!
鈴の音がなったような音が俺の前を通り過ぎる。
「ねぇ、しゃべらないで」
女の子が瞬間的に抜刀し俺の目の前を薙いだ。
尻もちをついてしまう。
見えなかった・・・。刀の太刀筋が。
アリアの太刀筋なら見えたがこいつのは完全に見えなかった。
衝撃を感じるのに追い打ちをかけるように氷のように冷たい目で見下ろす女の子。
「じゃあ、りょーちん任せるねぇー。それと間違って殺さないようにね~」
峰がそういうと女の子は笑みを浮かべて刀を床に突き刺して抱きつきやがった。
「あー、りこりんかぁーいいよぉ~!」
それから2人の周りだけお花畑が見えたのはきっと俺の勝手に
・・・・あの、俺。ここにいないように扱われてませんか?
「と、この時間もここまでにして・・・紫苑、良太郎のほう、よろしく」
さっきまでの雰囲気を壊すように冷た声が漏れる。それと同時に今までにない殺気が零れる。
すると、峰は俺のほうに歩いてきて・・・
すれ違う。
「・・・・・」
何も出来なかった。
あいつの放つ殺気にのまれた。
すると紫苑と呼ばれた女の子は床に突き刺してある刀を抜く。
「さーて、りこりんから頼まれたことはしっかりやらないとね」
刀を軽く振りまわす。
それは剣の心得もなにもない俺ですら美しいと感じるものだった。
それと同時に峰以上の殺気が紫苑って奴から溢れ出る。
俺は殺気にのまれる前にエクスカリバーを抜く。
素人丸出しの構え。
いかに伝説級の聖剣や神器を有していようと所有者がダメダメなら意味がない。
「(クソッ! 今にでもこの場から逃げ出したいがけどこいつから放たれる殺気の度合いだと背中を向けた瞬間に胴体と首がさよならバイバイだぜ)」
背中に嫌な汗が走る。
手汗も半端じゃない。
クソッ! こうなっら武偵憲章5条! 『行動に疾くあれ。先手必勝を旨とすべし!』だ!
天閃の力を用いて俺の出せる最大限速度で斬りかかる!
普通の人間ならついていけるはずもない速さ。
なのに、こいつは・・・・!
止めやがった! しかも柄頭で。
「たしかに速い。でもそれが出来るのは直線的な動きだけ。読むのも容易」
ッ! 俺はすぐさまバックステップで距離を取ろうとするが―――――
ズチュッ! 左右のふとももから激痛が脳に伝わる。
貫かれたのだ。あいつの刀に。おれのふとももが。
「がぁあああああああっ!」
いってぇえええええええええええええええええええ!
ゴボッ! 傷口から止めなく出てくる血液。
あの時受けたUZIの銃弾の衝撃なんてこいつの比にもならなくら痛い!
しかも痛みの伝わり方がほぼ同時だった。
それは神速の速さで俺のふとももを貫いた。
それ頭で整理する間もなく腹部にあいつのするどい蹴りが突きささりバーのカウンタ席にブチ当たる。
「ごほっ!」
今までに感じたことのない痛みが体中を駆け巡り身体の中が沸騰する。
こんなに痛むならいっそのこと殺してくれよ。
足が激痛の震え目からはダムが決壊したかのように止めなく出てくる涙。
こんなのが出来るってことはまだ生きてるんだな、俺。
俺はこんな奴に勝とうなんて思っていなかった。
そもそも勝手に赤龍帝なんて奴になっていて何か知らないけど勝手に武偵をやってた。
正直、戻れるのであれば元の世界に戻りたい。
親父に叱られながらも一緒に釣りをしに行きたい。お袋の説教はうるさいが母の手料理が食いたい。小言をぶつぶつ言いながらも親に内緒でこ遣いをくれたばあちゃんとじいちゃんの何気ない優しさが恋しい。いつも喧嘩ばかりで結局勝てなかった姉貴との喧嘩が懐かしい。
あれ・・・? なんで俺。今こんな事を持ってるんだ?
俺がいなくなったあの世界に何の未練があるんだ?
「・・・死んじゃったかな? まぁ、あれで生きてればいいほうね」
踵を返してバーを去ろうとする紫苑。
待てよ。おい。
まだ生きてるぞ、俺。
俺、死んでないぞ。
「ふふーん♪ あのピンク頭と昼行燈。死んでる頃かな〜?」
・・・アリアとキンジが死んだ?
そんな訳ないだろ。あいつらは、お前が思ってる以上に強いんだよ。
「ま、生きてても私が殺しちゃおーかなー」
生きてても殺す?
「・・・・待てよ」
ようやく声が出た。
紫苑が驚きの表情で振り返る。
ゆっくりと亀のスピードで立ち上がる。
「おい、てめぇ。誰を殺すって・・・?」
身体の底から湧き上がるドス黒いなにか。
ドライグよりも強いオーラを放つ何かが俺の底から湧き上がる。
「なに・・・このオーラ・・」
あいつから怯えが感じ取れる。
そりゃそうだろうな。さっきまでは圧倒してぼろぼろにしていた相手が立ちあがってなにん凄いパワーアップ?をしたら誰でもビビるよな。
ゆっくりと顔をあげあいつを見据える。
すうとあいつの顔が驚愕に染まる。
「ッッ・・・! 龍の眼!?」
なにか喚いているが、正直もうどうでもいい。それよりも早く決着つけないと・・・俺の身体が保たない。
ゆっくり、一歩ずつ。確実に。あいつへ近ずく。
「ッ! この!」
神速の速さで詰め寄りそのまま胴を薙ごうとするが俺がとっさに出したエクスカリバーで阻まれる。
見えたから、こうしてエクスカリバーを出すことが出来た。
俺の体から溢れ出る黒くそして哀しみに満ちた炎の幻影が出来る。
「・・・第2ラウンドと行こうぜ」
俺の眼が赤く、紅くそしてあやしく光る。
「こいつっ!」
それに答えるように突っ込んできた。
さぁーて。反撃開始か? 俺の?
さーて、誰もいないことをいいことにあとがきコーナーを好きかってしてる妖叨+です。
今回は茶々丸さんのオリキャラ黒羽紫苑ちゃんが登場しました。
この子の性格はISの篠ノ乃束です。
え? 最後の良太郎から出てきた黒い何か? それは・・・・企業秘密です。
では次回! ♯13 DRAGONBOOSTER!
御期待下さい。
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