なんだ・・・この身体の底から湧きあがってくるような力は。
それに、相手は俺よりも強いはずなのに・・・。
相手が小さく見える。
紫苑が俺の心臓めがけて刺突を繰り出してくるがすぐさまエクスカリバーで防ぐ。
見える。恐ろしいほど相手の動きげ見える。
相手は速い。でも、俺の視覚からしたら相手の動きがスローモーションに見える。
だから――――――相手が攻撃をしてきても容易に防げるし相手が来るところに柄頭を置いておけば・・・。
「ぐほっ!」
相手から当たりに来てくれる。
柄頭が紫苑の腹部に突き刺さる。
その柄頭から生まれた衝撃波は紫苑の身体を突きぬける。
なるほど。
ちょっとした発見だ。
「く、この!」
俺から距離を取った紫苑が再び距離を詰めて連撃に持ち込もうとする。
「・・・・・」
俺は目を赤く光らせ相手の最小限の動きで回避するか連撃をいなし隙を見つければ相手へ反撃する。
今度は俺の黒炎を纏った蹴りが紫苑の腹部突き刺さりバーの奥の壁にぶち当たる。
「ちゃんと返したからな」
見下すように言う俺。
そういうと紫苑は口から血をぺっと吐いて刀を握り直す。
そろそろ決めるか。
俺はエクスカリバーを強く握る。
お互いの得物を振りかざしそのまま相手を斬り裂こうとしたときだった。
ふっ。
俺を纏っていた黒炎が消える。
「あ」
まさか、こんなタイミングで解けちまうのかよ!
「もらった!」
歓喜に満ちた声が耳に届き―――――――――俺の身体は真っ二つに斬られた・・・・。
幻術のほうな。
「隙ありィィイイイイイ!」
幻術から解放された紫苑が驚愕の顔で俺を見て反射的に刀を繰り出そうとするが時、すでに遅し。
俺の右の拳が紫苑の顔面にクリーンヒットする。
「(やったか!?)」
「なわけないでしょ!」
俺の拳の感触がおかしい。
何か固いものに当たっているような・・・。
改めてみると俺の拳は刀の腹の部分に当たっている。
「ちぃ!」
俺は天閃の力でなるべく相手と距離を取る。
それと今気付いたが足の怪我が消えている。やべぇくらい痛かったのに。
太股の傷口は綺麗にふさがっておりズボンには血がしみこんでいただけだった。
これはもうけだな。
「・・・本当にあなた。何者なの?」
息を荒げていう紫苑。
赤龍帝の籠手、赤龍帝という言葉を知ってる以上。こいつに隠しても無駄だか。
ん、でもまてよ・・・ただ赤龍帝というのはおもしろくないな・・・。
・・・・・! これだ!
「俺は乳龍『ああああああああああああ!』うるさいな! なんだよドライグ!」
『なにがうるさいだ! お前の言おうとしていることは。な、なんてことだ! 歴代でもこんな奴はいなかったぞ!?』
ちょっと黙ってろよ、ドライグ。
『いーや! 俺はお前がその発言を仕掛けたら俺は躊躇なく叫ぶ!』
そこまでドラゴンの威厳が大事ですか。
『当たり前だ! しかもそのドラゴンの中でも二天龍と称された赤龍帝だぞ!?』
あーわかった分かった。
「ごほん。改めて。俺はt『おおおおおおおおおおん!』i ち龍帝、おっぱいドラゴン―――――」
『うぉおおおおおん! こいつ、本当に言いやがった! 恥も何も感じない馬鹿な宿主だぁぁぁあああ!』
「うるせぇ! 相手を油断というか脱力させる為の作戦だ!」
「(口に出したら全部筒抜けだし・・・それよりも斬っていいのかしら・・・? でもこの状況で相手を斬るとなにか自分が何かを失うような気がする)」
思わず肩の力が抜ける紫苑。
それと同時に怒りがこみ上げてきた。
こんなふざけた奴にさっきまで圧倒されていた自分が腹立たしい。
紫苑はあいつが独り言を喋ってる間に距離を詰め再び連撃に入る。
「ってうぉぉお! 人が話してる最中に割り込むなよ!」
俺はエクスカリバーの天閃の力で全ての回避は不可能だが切り傷を作りながらも致命傷だけは避けていく。
「くっ!(さっき2回攻撃を食らったのがまずかったか・・・! 最後の蹴りのダメージがジワジワと・・・遅効性か!?)」
剣が鈍り始めた・・・? これなら・・・!
俺は天閃で剣と身体の速度を底上げして一気に折りたたもうとするが。
「・・・せい!」
大ぶりに刀を振りピンポイントでエクスカリバーを弾かれるに止まらず手汗でエクスカリバーがスポッと俺の手から離れていきグサ! っと天井に突き刺さる。
やばっ!
今の俺の身体能力はただの男子高校生。
それが化け物みたいな奴に勝てるのか!?
反射的に籠手を出現させてみても宝玉が濁っており昨日は停止している。
詰んだな。本能がそう俺に言い聞かせた。
「―――――冥福を祈る・・・・不本意だけど」
振り下ろされる刀。
その時、全てがスローモーションに見えた。
死ぬのかぁ・・・。
やっぱ、俺って男は主人公になれないタイプなんだな。
はぁー、今さら生きるなんてなー。
人間、諦めも肝心だって言うからな。
『なーにアホ臭い事を言ってるんだーい!』
・・・
『ちょっと!? 作者さん!? 変なるルビを振らないで! 読者に勘違いされるだろ!?』
汗臭いし・・・それとどこか加齢臭もするぞ。
『ああ、相棒。俺もそう思っていたところだ』
ってドライグ!? いたのか!?
『お前がお○ぱいドラゴンって言ってからしばらく精神的に参っていたんだが、キリストのおかげでなんとか持ち直した』
俺が乳龍帝、おっぱいドラゴンなんて言ったのが悪かったのか・・・?
『いやーそれにしても君、凄いねぇー。お空の上でお腹を掻きながら君の活躍ぶりをテレビで見てたけど・・・やっぱり君は
今さら何言ってんだ? この汗臭いおっさんは。
『最後に君に問う。君は今何がしたい?』
なにって、決まってるだろ? そんなこと。
「生きるんだぁぁああああああ!」
《
カァァァァァアアアア!
すげぇ光だ。まぶしすぎて目を開けてられない。それはあっちも同じのようだ。
籠手の宝玉から発せられる光が俺の右腕を纏う。
その光が収まった時、ブースデッド・ギアは―――――――
「・・・変わった?」
え? でもどーすれば・・・。
その疑問を解消してくれるように使い方を頭に流れてくる。
なるほど・・・! こいつはいかもな!
俺は右腕を掲げ高らかに叫ぶ。
「爆発だぁぁあああ!
《
今までにない力が流れ込み身体からオーラがほとばしる。
すげぇなこの力。
「なに・・・このオーラ。
プロなんとかって奴が誰か知らないが今はこいつをぶっ飛ばす!
今気付いた。
赤龍帝の籠手が機能している=
そのためにはまずは相手に触れないとね!
俺は拳を構え、相手は刀を鞘におさめ前傾姿勢を取る。
抜刀術。
あいつの速さからしてもう神速以上の速さで斬られるな。間違いなく。
でも、今の俺は違う!
お互い、足に力を入れ床を同時に蹴る。
俺の拳とやつの刀がお互いの体に触れる――――――――――。
・・・・・・・
「ごほっ!」
口から血を吐く俺。
ちぃ、肩口から腹まで浅くだがきられちまった・・・!
「私の勝ちね」
背中越しに勝ち誇るような声が聞こえる。
私の勝ち? なわけないだろ。
俺は出来るだけかっこいいポーズをとる。
「弾けろ、そして崩壊しろ! 洋服破壊!」
ババババッ!
俺からしてみればいい音に聞こえるが、あいつにとっては………。
「い、いやああああああああ!」
成功だ!
俺はすぐさま振り返り、そいつの裸体を拝む。
床に座り込み両腕で胸を隠し背中をこちらに向けて少しだけこちらを涙目で見てくる。
「ブハッ!」
不本意ながら鼻から男の涙が出てくる。
エロい! 破壊力抜群!
脳内メモリーに画像保存!
ついでに動画保存だああああ!
「も、もう…お嫁にいけない………」
や、やばい! こいつ、さっきまでは俺の事を物理的に殺そうとしたのに今度は精神的に殺す気ですか!?
くっ! こいつ、なかなかやりやがる! ただではやられないとはまさにこれのことだ!
………。
それと、こいつの件はこれでクリアだな。
俺は防弾制服の上着を脱ぎ、あいつに放り投げる。
「寒かったら着ろ。今日は寒いからな。あ、別に寒くないなら着なくてからな」
「…絶対殺す………」
怨念がこもった声を発する紫苑。
「その度にひん剥いてやるさ」
苦笑しながら踵を返し俺はバーを後にした。
如何でしたか?
今回のはなしで良太郎がパワーアップしました。
やはり洋服破壊。女性には無類の力を発揮しますね。
ちなみに作者はアリアの原作キャラに(出来れば)洋服破壊をしていきたいたあーと言う淡い野望があります!笑
と言ったところで次回!
#14 もう、逃げねぇよ
ご期待ください!
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