東方心夢郷   作:味噌神のスペリア

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宴会

俺が生まれたのはいつだったか?

最初は形は無く 意識だけがはっきりしていた。

何の為に生まれ 何の為に生き 何の為に俺は存在しているのか?

幻想郷…何故かこの名だけ知っている

あとは、自分が立谷 夢夜名前だけは覚えている。

 

あれから、意識だけがはっきりしている

形は無くただ誰からも見えない 幽霊みたいな存在だ

 

でも、アイツと出会ってから変わったのかも知れない

木に凭れ お面を被った少女

無表情で不器用で泣いている少女

雨にあたり無表情のまま泣いている姿

何故かアイツが泣いているのは見たくなかった

 

それから、俺は世界を作った

真っ白な世界だ…何も無い世界だが

今は形がある 話も出来る。

そして、本当の意味でこころ と出会った。

 

 

こころ「霊夢はかなり強いんだよ」

 

夢夜「へぇ~ 幻想郷も面白そうだな!」

 

こころ「うん 面白いよ 魔理沙とか霊夢とか」

 

夢夜「面白そうなわりには無表情だな」

 

こころ「そう?これでも表情を作る練習はしてるんだよ?」

 

夢夜「そうかい なら、出来るようになったら

俺に見せてくれよな?」

こころ「分かった!」

 

無表情なこころ…感情も分からない

楽しい、嬉しい、悲しい

俺が分からないことをこころは知っている。

 

 

 

こころ「夢夜!霊夢を皆を助けて!」

 

夢夜「分かった…こころ…お前の協力があれば

俺はお前の願いを叶える。いいか?」

 

こころ「うん」

 

俺は世界を作り 霊夢を避難させた

こころは永琳に薬を任せ 他に来なかった住人には

霊夢の代わりに妖怪たちが暴れないように

見張り役として残った…

世界は順調で何回も繰り返したが…

やっと霊夢を助ける薬は完成した…

これでな…だが、俺は寂しいのか?

あぁ…寂しいんだろうな…

また一人になるのが…こころと離れるのが

 

そうか…

 

俺はいつしか こころが好きになっていたんだな…

 

 

夢夜「なら、アイツらの為にまだ頑張るしかないよな…」

 

夢夜はボロボロの体でも立ち上がり

拳を強く握る。

 

夢夜「守るさ。それが俺の存在理由だ」

 

生まれた理由なんか…こころの笑顔を守る

それだけで十分だ!

 

 

夢夜は拳を強く握りしめ

影たちに立ち向かう。

 

 

 

 

 

幻想郷に戻ったこころたちは、薬を飲み霊夢はすっかり元気になった。

霊夢は黒死を消す薬を開発した永琳とこころに感謝した。それも、来てくれた皆とそれまで見張り役をしてくれた人たちに感謝をして…幻想郷はこれで平和になった。

 

霊夢「さて、アンタたち宴会の準備よ!」

 

魔理沙「そうだな!折角だし私はキノコでも探しに行くぜ!」

 

魔理沙はキノコを取りに行く為に箒に乗り何処かへ行った。

 

レミリア「なら、私たちは食材の準備よ 咲夜」

 

咲夜「はい お嬢様」

 

フラン「わーい!宴会だ!」

 

皆、それぞれ宴会の準備の為に帰宅していったが

一人だけ出かけない少女が居た。

 

霊夢「どうしたのよ?アンタ そんな泣きそうな表情をするなんて?」

 

こころ「…分からない…けど、もう一人居た気がするの…でも、分からなくて…凄く悲しいの」

 

こころは涙を流し泣いてしまった。

 

霊夢「ちょっと泣かないでよ!私が泣かしたみたいじゃない!」

 

紫「あらあら…あなたは主役なのよ?泣いたらダメですわよ」

 

こころ「でも…忘れたらダメなはずなのに…思い出せないの…私だけじゃない…もう一人居たはずなのに…」

 

こころの涙は止まらず

紫もため息をすると

スキマを広げた。

 

紫「あなたに泣かれると私に罪悪があるから…あなたが見たいものを見せてあげるわ」

 

霊夢とこころはスキマの中を見ると そこには血だらけの男の姿があった。

二人は男の姿を見ると

頭の中である記憶が戻った。

 

霊夢「夢夜…まさか忘れてしまうんなんてね…」

 

こころ「紫!私を夢夜の場所に連れてって!」

 

紫「ふふふ…いいですわよ

でも、迎えに行くなら皆でよ」

 

紫は指を指す方向を見ると

そこには、皆の姿があった。

 

霊夢「紫、貴方!」

 

紫「えぇ…皆にスキマで彼の事を見せたわ」

 

魔理沙「霊夢の恩人を助けに行かないで何も借りを返せないからな!」

 

レミリア「彼の運命は面白いから助けに行くわ」

 

こころ「み、みんな…紫!夢夜の所に」

 

紫「分かったわ」

 

紫はスキマを開くとみんなは一斉にスキマに入っていった。

 

 

夢夜「…はぁはぁ…流石に不死身でもキツいから消えて欲しいわ…」

 

ボロボロになった夢夜は壁に凭れると意識を失いかけていた。

 

夢夜「…こころ…」

 

夢夜は目を閉じると今までのことを思い出す

こころと居た日々…すごく楽しかった

会いたい…会って話したい…抱き締めたい

そんな感情が夢夜の心を動かす

 

夢夜「…ありがとうな…こころ」

 

夢夜は諦めたかのように剣を落とした

 

 

 

こころ「諦めないで!夢夜!」

 

魔理沙「恋符!マスタースパーク!」

 

レミリア「神槍!スピア・ザ・グングニル!」

 

フラン「禁忌!レーヴァテイン!」

 

霊夢「霊符!夢想封印!」

 

みんなが放ったスペルカードの力で全ての影たちは一掃された。

 

夢夜「マジかよ…俺、入らなくね?マジで…」

 

こころ「夢夜…よかった…無事で」

 

こころは夢夜を抱き付き泣いてしまうが

夢夜はこころの頭を撫で二人は立ち上がり

みんなの元に行く

 

霊夢「さて、夢夜!アンタも宴会に来なさい!それと、ありがとう…」

 

魔理沙「キノコを沢山 取らないといけないな!」

 

レミリア「早く宴会がしたいわね」

 

映姫「小町、久しぶりに宴会に参加しますよ」

 

小町「わーい!宴会だ!」

 

みんなはスキマの中に入り帰って行くとそこから

紫が現れた。

 

紫「どうかしら?みんなの強さを見て」

 

夢夜「本当に強いな…」

 

こころ「夢夜!早く幻想郷に行こ!」

 

夢夜「だが…俺は…」

 

夢夜は止まってしまった

助けるとは言え一度

リセットの為にみんなを傷付けた事の罪悪感があるからだ。しかし、紫は

 

紫「幻想郷は誰でも受け入れる…貴方も幻想郷に来て

宴会をすれば分かるはずよ?罪悪感があるなら、宴会でお酒を飲み 綺麗に流しましょう」

 

夢夜「そうか…じゃあ、行くか」

 

こころ「うん!」

 

夢夜とこころはスキマに入るとそこは、森に囲まれた神社だった。

 

夢夜「…これが太陽に風…あぁ…いいところだな…」

 

こころ「夢夜!私が幻想郷を案内するからね!」

 

夢夜「はいはい…分かってるよ…こころちゃん」

 

幻想郷を襲った危機は

三人の人物によって救われた。

薬を開発した永琳は黒死に感染した人たちに薬を配り

幻想郷の人たちは救われた。

そして、こころと夢夜が幻想郷を救う為に起こした異変。後にこの異変の事を

『心夢郷』と名付けた。

 

文「では、皆さん!撮りますよ!はい!チーズ!!」

 

 

そこには、皆が笑顔で宴会をしている写真が撮られた。

 

 

 

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