こんなAngelBeats!は嫌だ!!(仮)   作:天星

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バカップルの問題

日向『作戦開始時刻は1830で、終了は1930の予定だ。

   まあ、場合によっては延長する可能性もあるが……終わったら呼びにいく。

   それまでそこの天使を引きつけておいてくれ』

 

音無「って言われてもなぁ……」

 今の時刻は午後6:30。作戦開始時刻だ。

奏 「うぅぅ…あれ?」

音無「あ、気づいたか」

奏 「……あ、私…また……」

音無「武器が欲しいのは何となく分かるんだが……アレ以外のやつは無いのか?」

奏 「……作るのが……大変」

音無「そ、そうか……」

 大変なだけだったらすぐに新しいやつを作ってほしいんだが……

 

生徒『おい、ガルデモのライブやってるらしいぞ!!』

生徒『マジで!? 場所は!!』

生徒『食堂だ! 急げ!!』

 

奏 「……行かなきゃ」

音無「ちょ、ちょっと待ってくれよ!!

   俺たち、一緒に居るんだろ?」

 食堂に行かせる訳にはいかない!!

奏 「……今日の生徒会の議題で、勝手にライブをしてる集団の話が出た」

音無「あ、ああ……十中八九あいつらの仕業だろうな……」

奏 「これを見逃すとまた議題に挙がる。

   そして生徒会が長引く。

   つまり、結弦と一緒に居られる時間が減る」

音無「い、いやでも、生徒会で取られる時間なんてたかが知れてるじゃないか」

 今日だってもの凄く早かったし。

奏 「じゃあ、いつ始末するの?

   早く始末しないと生徒会で議題に挙がる回数も増えて結果的に一緒に居られる時間が減る。

   今すぐ始末するべき」

音無「何でヤンデレがそんな後先考えた思考が出来るんだよ!!」

奏 「…ヤン……デレ……?」

音無「自覚してなかったのか……」

奏 「と、言う訳で、私は行く。結弦ともっと一緒に居る為に」

 くっ、どうすればいい?

 どうすれば奏を止められるんだ!!

奏 「じゃあ」

音無「あっ……

   行っちまった。

   とにかく、日向かゆりに連絡を……

   保健室の内線……食堂は……よし!!」

 

プルルルル ガチャ

 

  『もしも~し。こちら食堂だけど、誰~?』

音無「その声…ゆりか? 俺だ。音無だ!」

ゆり『え? 音無君どうしたの? 天使は?』

音無「済まない。そっちに行っちまった。

   しかも何かライブしてる奴等を狙ってるみたいだ!!」

ゆり『はぁ!? 何やってんのよ!!

   しかもガルデモを狙ってるですって!?』

音無「ガルデモ?」

ゆり『今食堂でライブやってるバンドの名前よ。

   ったく……バリケード班、聞こえる?

   天使がこっちに向かってる! 見つけたら絶対に止めて!!

   あんたもすぐに食堂に来なさい!!』

音無「わ、分かった。じゃあ」

 

ガチャ

 

音無「くそっ、無事で居てくれ、皆!!」

 

 

音無「ハアッ、ハアッ、ハアッ……」

 食堂ってこっちだよな!? 速く、急がないと!!

 

音無「……なんだ……これ……」

 そこは、辺り一面が血で覆われていた。そしてそこに倒れてるのは、俺と同じ制服の生徒達……

日向「ぐうぅ……」

音無「日向っ!!

   大丈夫か! 日向っ!!」

日向「真っ先に駆け寄って来るなんて……お前コレなのか?」

奏 「やっぱり……そうなの?」

音無「冗談言ってる場合か!!

   っていうか奏、やっぱりって何だやっぱりって!!」

日向「ツッコミが入れられるだけの心の余裕があるなら大丈夫だな。

   安心しろ。俺たちは死なない……」

音無「……奏、どうしてこんな事!!」

奏 「……抵抗するから」

音無「だからって、ここまでする必要は無かったじゃないか!!」

奏 「……だって、こうしないと、あなたは私を見てくれない……

   だって…あなたはコレだから……」

音無「だから違うって言ってるだろ!!

   っていうか、なんでコレだとそうなるんだ!!」

奏 「……この世界から、あなた以外の男を消して、そして私に振り向かせるんだ!!

   だから……この人たちには、消えてもらう!!」

音無「駄目だぁぁぁぁぁ!!!!」

奏 「!?」

音無「そんな勘違いで消すなぁぁぁ!!

   俺たちへの認識は偽物だ!

   何一つ真実の無い冗談なんだよ!

   みんな頑張ってボケてきたんだ!

   そうして作られた雰囲気なんだ!!

   必死に笑わせようとしただけなんだ!!

   どんなサムいボケであっても、それが俺たちが考えたボケなんだ!!

   それを真面目に受け取ろうだなんて!

   お前の気持ちだけは、本物だったはずだろう!!!!」

奏 「……じゃあ、認めてくれるの、結弦はこんな私を認めてくれるの……?」

音無「お前以外の何を認めろって言うんだ!!

   俺が今抱いてるのはお前だ、お前しか居ない!!」

奏 「……結弦に認めてもらう……私が一番聞きたかった言葉……」

 

 

 

ゆり「天使は今どうしてる?」

音無「眠ってるよ。疲れてたんだな」

ゆり「そう、じゃあこれを渡しておくわ」

音無「これは……何だ?」

ゆり「小型のインカムみたいなものよ。

   耳の奥に入れておけばいつでも私達と通信できるわ」

音無「これ、この世界では貴重な物なんじゃないのか?」

ゆり「作れる人が加入してくれたから、量産できるようになったわ。

   紹介するわ。天才ハッカー、ハンドルネームは竹山君よ」

竹山「僕の事はクライストとお呼び下さい。

   あと、量産と言っても一つ作るのに3日はかかりますよ」

音無「そんな貴重な物を何故俺に?」

ゆり「あなたには常に天使を引きつけてもらわなくちゃならない。

   でもそれだと作戦会議に参加できないじゃない。

   だから、天使の目の前でも参加できるように調整したの」

音無「っていうか俺が参加する意味はあるのか……?」

ゆり「だって、あなたが形だけでも参加しておかないと、話が進めにくいじゃない」

音無「話? 何の事だ?」

ゆり「……この世界には、触れてはいけない物があるのよ……」

音無「???」

 




サブタイトルは原作第六話(Family Affair 家族の問題)を参考に持ってきました。
果たして気付いた人は居たのでしょうか……?

あと、奏への音無の長い台詞は原作6話の直井への台詞のパロディです。
参考までに原文(本文)を書いておくと……

駄目だぁぁぁぁぁ!!!!
そんな紛い物の記憶で消すなぁ!!(そんな勘違いで消すなぁぁぁ!!)
俺達の生きてきた人生は本物だ!(俺たちへの認識は偽者だ!)
何一つ嘘の無い人生なんだよ!(何一つ真実の無い冗談なんだよ!)
みんな懸命に生きてきたんだよ!(みんな頑張ってボケてきたんだ!)
そうして刻まれてきた記憶なんだ!!(そうして作られた雰囲気なんだ!!)
必死に生きてきた記憶なんだ!!(必死に笑わせようとしただけなんだ!!)
それがどんなものであろうが(どんなサムいボケであっても)それが俺達の生きてきた人生なんだ!!(それが俺たちの考えたボケなんだ!!)
それを結果だけ上塗りしようだなんて!(それを真面目に受け取ろうだなんて!)
お前の人生だって(お前の気持ちだけは)、本物だったはずだろう!!!!

(※ 感嘆符や句読点等は筆者の解釈)
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