side うずまきナルト
岩盤と結界を纏めてぶち抜いてみたところ、儀式はまだ途中だったようで何人かと目が合った。写輪眼で幻術を見せられた気もしたが今の俺はチャクラを流していないと言うかそもそも経絡系にチャクラが無いので幻術が効果を及ぼすわけがない。そう言う訳で手近にいる奴を殴り飛ばしておいた。人間を材料にした傀儡みたいな感触だったから人間を材料に作った傀儡だったんだろう。多分。
「さて暁の皆様初めまして、私は九尾こと九喇嘛の人柱力、姓をうずまき名をナルトと申します。輪廻眼を持つうずまき一族の同族の方、初めまして。霧隠れの怪人殿、初めまして。そこの目の中におたまじゃくし三匹飼ってる人、初めまして。なんか自爆しそうな方、初めまして。なんか人形になりたいけど人形になり切れない人間っぽい雰囲気を全力で漂わせている方、初めまして。なんか死ななそうな方、初めまして。財布の方、初めまして。かつての無限月読の被害者の慣れの果ての方、そしてそれと同居している兎の女神の最後の子供の方、初めまして。出会いの印にこれでもくらっとけ?」
エクストリーム腹パンの術!
説明しよう。エクストリーム腹パンの術とは、何となく相手がいる場所を察知して何となくそこに拳を振るうとなぜか映像しか出していなかったり完全に透過したりしているにもかかわらず胃袋の真上に拳が直撃するという不思議な術である。理屈はわからん。
だが非常に便利な術であることには間違いがなく、事実この場に姿を見せている全員が突然蹲った。その隙に外道魔像の吐き出しているチャクラ塊に囚われているがらがらどんを引っ張り出す……つもりだったんだがこのまま引っ張ったらショ狸を置いて身体だけ引っ張り出してしまいそうだったので外道魔像に俺の背中から出した金剛封鎖でチャクラの綱引きをがらがらどん越しにやった……ら、何かよくわからないがショ狸以外にも取れてしまった。
「……ん? 誰? ……いや、マジで誰?」
『こいつは……恐らく七尾だな』
七尾……ああ、ラッキーマンな昆虫王者。なるほど。そう言われるとそんな感じに見えてきた。
『いや、見えてきたって言うよりお前が思い出して認識を強化したせいで変質していってると言う方が合ってると思うぞ』
『そしてしちびもおれたちとおなじようにふういんされるんだな、わかるわかる』
いや、俺昆虫の飼い方とかわかんねえぞ? 流石に放し飼いってのは良くないだろうし……誰か飼い方わかる奴とか居ないか?
『いや、そもそも本人の前で飼うとか言うのは止めてくれないか?』
それもそうか。すまん、俺的には九喇嘛は腹ん中にいる頭のいいペット的認識でな?
『おい誰がペットだコラ』
お稲荷さん上げるから許して。
『九個でいい』
謙虚だなー憧れちゃうなー。
『……え? 九喇、嘛……?』
……あ、そう言えば九喇嘛って元々はでかい狐の形だったっけか。最近ずっと幼女だったから忘れてたわ。それにショ狸も刺青塗れの砂の塊で作ったヤクザっぽい狸だったっけか。ショタの姿しか見たことなかったから忘れてた。
『……ああ、そう言えばそうだったな。儂も正直忘れてた。そうだよ儂本来はでかい狐だったな……』
『しちびがすごいかおでこっちみてるぞー……まあおれもみられてるんだが』
まあとりあえず七尾も引っこ抜いとくか。封印逆流。外道魔像の中身全部引っこ抜いておく。ただし、陽のショ狸はがらがらどんへ、七尾は一旦俺の中へ。そしてがらがらどんをカラシ先生に持たせて殿を務める。
「ここは俺に任せて先に行け!なに必ず後から追いつく!俺は彼女と約束しててな!今度の休みに一緒に食事に行くんだ!こんなところでこんな奴らに負けるものかよ!」
「何で突然そんな死亡フラグを乱立させるの!? ちゃんと生きて帰ってくる気ある!?」
「大丈夫だ、問題ない」
「問題しかない返答なんだけどォ!? サスケ君!ナルトをよろしく!私とカカシ先生とチヨ様はサソリを相手にす」
「オラッ!オラッ!脆いなこの傀儡!ちゃんと整備してるのか? オラッ!」
「ほうほうこれが起爆粘土……よし覚えた。なるほど、なかなか便利だ。」
「なんかもう全体的に決着ついてるー!?」
「まあ良くあることだ、諦めろ」
「サスケ君がなにか悟りを開いたような顔をしてナルトを見てる……え? 待ってなにこれどういうこと?」
「考えるな、感じろ」
なんかどこかで聞いたことのある言葉が返ってきた。目も死んでいる。まあしばらくすれば戻るわな。多分。
Q.死亡フラグめっちゃ立ってるけど大丈夫?
A.既にここにいる実体の奴は大体倒し終わってるんだよなぁ。……ゼツ? 知らね。
Q.この時期だと七尾以外も入ってると思うんだけど?
A.書いていた当時は調べが足りんでな。すまぬ。漫画持ってないから仕方ないと許しておくれやす。