side うずまきナルト
「地獄の断頭台―――ッ!」
「グワ―――ッ!!」
「勝った!第三部、カン!ツモ!嶺上開花!」
「前回に引き続いて敗北フラグおったてたと思ったらそれ以上に強い勝利フラグで上塗りしたー!?」
「ここで周りが『やったか!?』とか言うと相手が立ち上がってきたりするらしいな」
「……いや、まあ、この状況なら立ってもらっても全然構わないけど……我愛羅も奪い返せたし、相手滅茶苦茶弱ってるし……」
なんてメタ発言してるんだこいつら……大丈夫なのか?
『お前が言うなよ……本当にお前だけはそれ言ったら駄目だろう……』
自覚はあるが正直自重するの面倒で……。
『じちょうはしとけよ……なくすなよじちょう……』
「つーかお前ら先に行けって言ったのに何でまだここに居るんだ?」
「あんたが五秒で終わらせたから移動する隙が無かったのよ!」
……まあそれはそれとして、こいつらどうしよう? 起爆粘土使いの(粘)土ペロさんと、傀儡使いの九割人形。……傀儡師のスキルで人の身体でもチャクラ糸で扱えるそうだからそれで持ってくか? だがこいつら拘束しておいても物理的に抜け出したり小さい爆弾を出して穴空けたりしそうだし、ここで殺して焼き払っておくのが一番……か? 俺だけならともかく、他の奴らもいるしな……。
土ペロの方は両手足を物理的に消し飛ばして口を塞げば無力化できるだろう。だが傀儡師の方はなぁ……あの蠍って書かれた丸いパーツだけ引っこ抜いて袋詰めしておけば……いや、チャクラ糸を使って袋を破られたりするだろう。面倒な……。
それに、がらがらどんはなんとかなったが新しく七尾が増え、なんか羽二枚分程度を像の中に置いて行ってしまった。しかも一尾の方も全体の砂の一割程度を置いて行ってしまった。俺に直結してたわけじゃないから扱いにくいんだよな……。
まあ、一般人な俺にできるせめてもの事だ。失敗には目を瞑ってくれると嬉しい。
『一般人? 誰が? お前が? ……ッハ』
『無いな。無い無い。百兆歩譲って人間であることを認める日が来るとしてもお前が一般人とか無い。むしろ音が同じと言う理由で出されることがある逸般人と言う言葉すらおこがましいだろ』
『ないわぁ……ぜったいないわぁ……』
『え? 何? この人間そんなやばいの? 俺アンラッキー?』
『間違いなくこの人間はやばい。チャクラ量……は、今封じているからわからんだろうが六道の爺を1として軽く6.5E+300000000くらい行ってるだろうしな』
『……ああ、大体そんな感じか。影分身一体から還元された分と数を考えればそれぞれの使った量とかを考えて揺らぎは出ても大体そんなもんだろ』
『……ろくてんごいーぷらすさんおくってどんなもんだ? けたがでかすぎてよくわからん』
『悪い九喇嘛、俺もわからない』
『あー……6.5に10を掛けると65になるな? これが6.5E+1だ。そして同じようにもう一度10を掛けると650になる。これが6.5E+2だ』
『ふんふん……ん? 待て、それって相当でかくないか!?』
『でかいぞー。こいつのはすさまじくでかいぞー。じゅうびよりでかいのはほぼかくていってれべるででかいぞー。だからなるとはにんげんじゃねえといわれるわけだな』
まああれだな、原作においてナルトが十尾のチャクラを感知しようとしても測り知れないと言うことを測れるだけだったが、俺の場合『んー……九喇嘛よりはでかい? かな?』程度でしかないだろう。それに他の暁のメンバーもいなくなってしまったし、外道魔像も無くなって……あ。目の前にあったんだったら取り込んでおけばよかった。口寄せ契約を強制的に破棄してやればよかった。
「……ナルト。お前今度何ができて何ができないか全部教えてもらうぞ」
「具体的過ぎる内容はやってみないとわからんとしか返せないけどそれでいいなら答えられそうなことは答えるぞ。答えたくないことは答えないけど」
「ナルト」
「影分身に八門遁甲の死門開けさせて木の葉の里に突撃させないといけなくなるから答えないぞ。契約上聞いた相手にそれを実行しなくちゃならんのだよ。契約は守らないといけないからできればやりたくないんだが」
「いやいや、影分身にそれやらせてもチャクラの勢いと攻撃の反動に術が耐えられるわけないでしょ」
「俺前に千鳥の直撃を影分身にくらって皮膚どころか服にすら傷一つできなかったんだけど」
「……うっそだろマジか」
カラシ先生もまたあの師弟の流れを汲む者だったな、そう言えば。……そう言えば、エロ蝦蟇仙人とイチャパラ狂の二つの点を繋ぐ存在なのに俺の親父って結構まともだよな? いや、あれをまともと言っていいのか知らんけどまあまともな方だ。自己犠牲の精神が凄まじい気もするが。
だが、それでもかなり優秀なんだよな。なんでこう強い忍ってのはどこかしらおかしかったり癖が強かったりするんだろうな? かーちゃんもかーちゃんでハバネロモードだと色々怖いし。
「あ、そうそうさっき一発ぶち込んだ時にお前の兄の現在の居場所を逆算して割り出せたぞ」
「教えてくれ」
「この任務終わったらな」
「いや、場所を考えて計画を練る必要がある。すぐ教えてくれ」
「必要なら俺が直接向こうに行って呼び出すから場所については考えなくていいと思うぞ」
「……ナルト。お前自分が狙われてるって自覚あるか?」
「木の葉のためにスパイしてる奴に会いに行くだけだから問題ないって。前にも言ったと思うんだが」
「……ああ、言ってたな、そう言えば」
こいつ忘れてやがったな……まあいいや。とにかく兄弟喧嘩のお膳立てはしてやろうか。
Q.キン肉マン世界にも行ったことあんのかよ……
A.超人強度とは全く違う力を使い超人を圧倒する人間でした。必殺技は時間停止モツ抜きパンチ。そしてそもそもダイヤモンド相手だろうがロンズデーライト相手だろうが一切気にせず攻撃を受けても無視できる頑強さ。
Q.イタチとサスケ会わせんの?
A.そう言う約束でしたからね。ナルトは自分から言い出した約束は相手が自分との約束を破らない限り守ります。