side うずまきナルト
原作において守られるべきところと守られなくとも全く問題のないところと言うのは結構わかりやすかったりする。
簡単に分類すると、こっちが特に何もしているつもりがないのに変わってしまうのは原作において割とどうでもいいところであり、こっちが何をしようと早々変わらないところが原作、つまりその世界線においての重要な場所であるわけだ。
例えばNARUTOと言う作品世界において、主人公がナルトでなければならない理由は無い。ナルトが最も主人公に近い存在であるというだけで、同じような結果に持っていけるというのであれば主人公の立ち位置に全くの別人が居ても世界から見れば問題ないのだ。結果として世界が主人公の手によって救われるという状態に落ち着けば、その主人公が敵役のオカマ丸であろうがその部下であるカブタックであろうが誰かが転生あるいは憑依と言う形で成り代わったオリジナルキャラクターだろうが、そして当然俺であろうが世界がある程度形になって終わってしまえば世界はそれで満足だ。
つまり、俺がいろいろやらかした結果世界がどんどん変わっていったとしても変わった所は重要なところではないので全く問題ない。そういうことだ。詭弁だとか暴論だとかそう言った話は聞くつもりがない。
まあともかく、そういう点で考えると俺の下忍のチームが原作通りになるのは結構大事な事なんだろう。原作においては最後に殺し合いをしてお互い片腕を失っていたが、俺が成り代わったこの世界においてその通りに世界が進むかどうかはわからない。もしかしたら良くなるかもしれないし、悪くなるかもしれない。
まあ、はっきり言ってどうでもいいわな。元々未来なんてものは不確定であるくらいがちょうどいいんだ。確定した未来があって、その未来に向かってただひたすらに進んでいくだけなんてのは面白くないし、そう思っていた方が気分的にも救われる。運命なんてのは自分にできないんものを諦めるために使われる言葉だと言われるが、心の底からどうでもいい。今一番大切なのは、俺が分けられた班が原作と同じだということだ。できれば彼女と一緒の方がよかったんだが、そうそう上手くはいかないか。
しかし不思議だ。俺は落ちこぼれてないし、留年もしてないはずなのになんでこいつらと一緒なんだか。
原作的に考えれば、木の葉の里において唯一のうちは一族の生き残りと、尾獣を宿した人柱力であり四代目火影の忘れ形見である俺を一纏めにしておきたかったんじゃないかとか考えられるんだが、まあとりあえずおそらくこれから来るだろうマスクマンに罠でも仕掛けておこう。暇だし。
「ちょっとナルト!何やってるのよ!」
「来る奴に心当たりがあるからトラウマアタックしてやろうかと」
初恋だか何だかの相手を殺した時の映像が頭ん中エンドレス再生されるように幻術をな。油断しているだろうし初めの一発は効くだろうよ。追い打ちで初めてできた親友と呼べる相手にそれを見られて本気で殺されそうになるとかどうだろうか。まあ、原作通りだとしたらマジで起こってることなんだが、それを知るにはまだだいぶ早いか。
だがやる。本当だったらもう話とか終わって帰って寝るか彼女と一緒に鍛錬してから餌付けしたかったんだが、結構ロマンチックな誰かさんが墓参り(片方生きてる)に行ってるせいで遅れてるからできなくなったわけだし、これくらいは良いよな? 駄目でもやる。
……ただ、俺幻術得意じゃないんだよな。かけられるし、狙った結果も出せるけど、本気でやると強度が高すぎて解けないことがままある。その場合も外からぶん殴れば五割で解除できるが、俺が殴ると大抵ミンチだから困る。本気でやらなければいいだけの話なんだが、元暗部で非常に優秀だったと言われるあれを相手に生半可な術は通用しないだろうし……忍術による幻術じゃなく、魔術やら陰陽道やらの方向から思考加速と体感時間加速を重ね掛けして幻術ではなく幻影と念話の合わせ技で一瞬で数日責め続けてやれば行ける……か?
『相変わらず他人の嫌がることをさせたら天下一品だな』
え? ロリペド幼女狐っ子がなんか言った?
『おいゴルァ!お前の言葉は重いからやめろってんだろうが!』
そんなロリ声で凄まれても全く怖くないな。と言うかいつの間にそんなロリ声に……?
『今だよ馬鹿野郎!お陰で門は抜けられたが人間の身体でほぼ固定されちまっただろうが!』
知らんな。ああそうだ、チャクラだけどなんか気合でどうにかなりそうだから気にしないでのんびりしてていいぞ。やろうとすれば血継限界や血継淘汰が必要な奴でもなんとかなりそうだ。
『……お前本当に人間か?』
何回目の同じ質問だよ。普通ではないかもだが人間だよ俺は。ちょっと属性の操作についてこの世界の人間の大多数より上手いけどな。隠遁陽遁とかは陰陽術系統で理解してるし、そのあたりを適当に混ぜればいけるいける。
六道仙人? 誰それ(すっとぼけ)。