NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

127 / 195
NARUTO~119

 

 side 春野サクラ

 

 サスケ君とヒナタ、二人の目が覚めるまでに実に三日と言う時間が流れていた。私はその間に焼き払いすぎて失った分の記憶を埋め直し、幻術で自分に偽の記憶を植え付けてそれを焼却して陰封印に溜め込み続けることで百豪の印を復活させた。ただ、ナルトの事を思い出す度に胃が痛くなるような思いになったし、私が記憶をかなり失っていると言う事を見せつけられることであっちもあっちで色々と思うことがあるようだ。

 ……記憶はないのに察することができると言うのは少し奇妙な気分。私は自分の好物も忘れてしまった。積み重ねてきた味覚の経験もなくしてしまった。だから私の好きなものとして色々教えられても思い出せないし、思い出すことは永遠に無い。それが解ってるから、なんだか少し悪いことをしている気分になってしまう。

 

 そんな三日間もこれで終わる。私は目を覚ましてぼんやりとしている二人の頭をはたきながらそう確信していた。

 ぼんやりとしながら私に視線を向ける二人に、ナルトからの預り物を押し付ける。結構強めに叩いたはずなんだけれど、二人とも全く堪えていないようでちょっと落ち込む。……もっと強くなりたい。

 

「……これは?」

「ナルトからの預り物よ」

「……ナルト……ナルト…………?」

「……んん゛っ!『なに? 強くなるためにもっと厳しい修行にしてほしい? 仕方が無いな、じゃあとりあえず皮膚を鉄より硬くするために刺されまくってみようか!』」

「 」

「『なに? 防御じゃなくて攻撃面も強くなりたい? 仕方が無いな、じゃあ大量のチャクラを使うのに慣れるように八門遁甲で慣れようか!安心しろ、開けない時には俺がこじ開けてやるし死んだら何度でも生き返らせてやる!』」

「ゴパッ!?」

「『写輪眼の認識できる速度に身体がついてこなくてもどかしい? わかった、じゃあチャクラコントロールと瞬発力だな! 俺がこれから秒間50発弾丸を打ち込み続けるから避けろ!一応言っておくがかすったら半身吹き飛んで死ぬから気を付けろよ』」

「思い出した! 思い出したからやめろ! ヤメテ……」

 

 サスケ君の方はこれでいい。ちゃんと思い出せたみたいだし大丈夫。ただ死にそうな顔してるけど。

 それからヒナタの方は用意されていた豆をポリポリ齧って……あれ、普通に立ったよ? 一応医療忍術は掛けたとは言っても全身ボロボロだったはずなのに……!?

 

「ヒナタ、俺にもくれ」

「はい」

「……相変わらず美味くはねえな」

「仕方ないよ、そういうものだから」

「……仲いいわね」

「「修行仲間だし」」

「まあ、別にいいけど」

 

 ついでに私も一つ貰った。凄い勢いでお腹が膨れた上にチャクラまで完全に回復した。細胞の調子からしてこれ多分傷も治る。なるほど、これで傷を治したんだ。

 

「まあそう言う訳で、ナルトからの預り物は渡したわよ」

「うん、ありがとう、サクラちゃん」

「……あの、放して?」

「うん、私の話が終わったらね?」

 

 それから結構怒られた。そうだった、ヒナタは思兼の事を知っているんだった。私の記憶のかなりの部分が焼かれて消えているのも知っているはず。これは流石に誤魔化しは効かないか……。

 

「いい? 使うんだったら使うでいいけれど、ちゃんとそれ用の記憶を用意してそれから使わないと駄目なんだから」

「いつも幻術で作ってそれで溜め込んでたけど、足りなくなったんだもの。あそこで私が抜けるわけにもいかなかったでしょう?」

「持たせるだけならできるから! と言うかやってみせるから!」

「そう……私はナルトに術と使い方だけしか教わらなかったから知らなかったんだけど、ヒナタって強いのね?」

「強くなるためにやらないといけないことはやってきたから。まあ今回は色々あって負けちゃったけど」

「……ああ、そうそう。ナルトの事だけど、私とサスケ君とヒナタくらいしか覚えてないと思うわ。ナルトが里の人たちの中から自分の記憶を燃やし尽くしてチャクラに変えて持って行っちゃったから」

 

 流石に少し驚いたのかヒナタの目が見開かれる。……ああ、そうか、思い出した。この感情が『面白い』だ。感情に付けられた名前も、感情そのものも燃やし尽くしてしまったけれど、それでもなんとなくわかる。

 

「あと、ナルトがサスケ君やヒナタの記憶まで持っていこうとして止めたの私だから、感謝してもいいわよ?」

「それについてはありがとう。でもお説教はまだ終わらないからね?」

 

 ヒナタはにっこりと私に笑いかける。ただ、その笑顔の裏側に怒りと心配が含まれている事には今の私でも気付くことができた。まあ、聞くしかないわよね。

 私は大人しくヒナタのお説教を聞くことにした。

 




Q.ヒナサス……?
A.ちげーようちのヒナタはナルチカ一筋だよサスケはサクラとくっつけ。

Q.万が一、天文学的確率でサスケが女体化してナルトとくっついた場合サラダは生まれてくんの?
A.男のサスケがサクラと子供を作り、女のサスケがナルトと子供を作ったりするんじゃねーですかね。まだ書いてないんで知りませんが。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。