NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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NARUTO~128

 

 side 日向ヒナタ

 

 ……ちょっぴり本気で行こうと思う。だってナルト君が自分の意志で『見つけた相手について行ってやる』と言ってくれたんだ。それが有効な間に見つけ出してナルト君についてきてもらう!絶対だ!

 そう言う訳で私は白眼を全力で起動する。探すべきものはナルト君。だけど基本的にナルト君はチャクラを一切練っていないからチャクラを追っても意味がない。となると姿を追うことになるんだけれど、ナルト君は完全に透明になって気配も消している状態を『息を潜める』と言う。では『隠れて』いるナルト君はどこまでやるのか。最低限チャクラは出さないだろう。それから気配は消してかつ姿も透明化しているに違いない。ただ、それはあくまでもこの世界にいる場合の話だ。前に連れて行ってもらった異なる世界。異なる空間。時間の流れが捻じ曲がって外での一日が中での一年になる世界や、常に雪の吹き荒ぶ氷の大陸、昼は灼熱の太陽に焼かれ夜は極寒に震える大砂漠など、ナルト君は色々な世界を()()()いる。意味が解らないかもしれないけれど、とにかく持っている。その世界の入り口をどこかに作ってその中で過ごしているのなら、私の白眼でその入り口を見つければいい。

 入り口が閉じられているとその発見は困難だ。けれど今ならナルト君はチャクラを使ってくれている、だって今まさに影分身を使っているのだから当然だ。だったら内側から僅かにでもチャクラが漏れ出している所があるはず。綺麗な枠の形でチャクラが噴き出すようなところは早々ない。だからこそ探せばわからないと言う事は無いはずだ。ナルト君がチャクラを練るのを止めたら私には打つ手が無くなってしまうけれど。

 

「あー……初めまして、じゃないんだよな?」

「そうだね。ところで六代目のそのマスクの下って凄いたらこ唇だって噂を聞いたことがあるんだけどマジ?」

「事実とは異なるよ。と言うか誰から聞いたのそんな噂?」

「ちなみにたらこ唇の他には出っ歯だとかおちょぼ口だとかケツ顎に詰め物してるとかちょろりと黒子から毛が生えているとかそういう噂もあるけどマジ?」

「全て事実とは異なるよ!と言うか誰だそんなことを初めに言いだしたのは!」

「そういう噂の出所を探るのって難しいよな。あ、じゃあこれも嘘かな? なんか生徒達を六時間近く待たせておいて自分は木の葉の里で変な曲に合わせて変な踊り踊ってたって噂があるんだけどマジ?」

「あれは俺じゃない!俺じゃないんだ!俺の顔をした誰かなんだ!俺じゃないんだ!」

「なんか止めようとした奴を相手に写輪眼使って技をコピーして反撃したとか言う話もあるけど」

「違う!俺じゃない!」

「千鳥も使ってたらしいけど」

「違うんだぁぁぁぁぁぁ!」

「なんか巻き込まれた人がいるそうだよ。メイって名前だったっけ? 違う気もするけど仮称メイさんね。なんか踊りに巻き込まれて一緒になって踊ったら足の小指を机にぶつけて悶絶している所を知り合いに見られてドン引きされたとか。ちなみにその時に爪が剥がれて血痕(結婚)()()()()()()()()()らしいね」

「知らないんだけど何それ!?」

「ちなみにその仮称メイさん、曲がり角で偶然ぶつかった相手とのラブロマンスを経て結婚し、マイホームで幸せに暮らそうとしていたところでペインにマイホーム壊されたって話だ。切ないね」

「どうやってそう言う情報集めてくるのかはほんとわからないよな。どこから集めてくるんだ?」

「ペイン六道は相手の記憶を読み取り、さらに魂を奪って殺す術が使えるそうだよ」

「知ってる。……おい、その言葉が出てくるってことはお前まさか」

「いや? 術なんだったら再現性がある。再現性があるなら再現すれば使える。つまり一遍見れば真似られる。と言っても塵遁の方がよっぽど簡単だったくらいには難しいけどな」

「ああ、そうじゃ。お主塵遁が使えると聞いたが本当か?」

「印なしで使えるぞあのくらいなら。ほれ」ゲンカイハクリー

「 」

「他の血継限界も使えると聞きましたが」

「全部出すの面倒だから火木水雷土の基本性質に陰遁と陽遁を加えた血継網羅だけな。ほれ」グドウダマー

「 」

「そう言えば前に砂で『うちはマダラを名乗っているうちはオビトと言う奴』の話をしていたな。もしかしてさっきまでここにいたあいつか?」

「あ、テマちゃんお久。新しい黒歴史仕入れたんだけど暴露していい?」

「ヤメロォ!」

「どういう事だ? オビトは死んだはずだ!」

「あ、そう言えば俺の記憶を消したんだからそりゃその話の記憶も無いわな。要するに『NARUTO~90参照』(カクカクシカジカ)って話を前にしたんだけど忘れさせてたな。サーセン」

「……つまり、あれか? あそこにいたのが、オビトだと?」

「多分。ちなみに前に教えた時にもそんな顔してたわ」

「……………………なんで俺の記憶からそれを消したァ!」

「俺が密接に関わる記憶だったからだね。文句なら俺に木の葉を離れる決意をさせた木の葉の上層部の奴らに言いな。……ん? その手はなんだ? 雷切か? 雷切っちゃうか? 俺が消えたらどうする? ん?」

「だから呼吸するように煽るな千鳥!」

「おいやめろよ!服に皺ができるだろ!」

「皺……全力の千鳥で服の皺の心配をされた……わかってはいたけど相変わらず心折れるわー」_(:3」∠)_

「どうしたサスケ? なんだ? 倒れている奴の心臓の鼓動音でも聞いているのか?」

「相変わらず意味わからねえしよ……」

 

 ……みーつけた♪

 




Q.何を見つけたの?
A.多分次回わかる。……次々回かな?

Q.カカシはどんな顔してたの?
A.原作でナルトがオビトの面を叩き割った時にしてた時のような顔

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