NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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NARUTO~132

 

 side うちはサスケ

 

「重力の遮断が上手くいったか!ならば次は熱の遮断だ!この溶岩の海の中で須佐能乎を使ってバタフライをしてもらう!百兆体でいいぞ!」

「別の百兆体は電撃の遮断だ!この雷霆奔る積乱雲の中で重力と共に雷撃、ひいては電子を遮断してもらう!」

「熱を防ぐべきなのは何も外側から内側への熱に限ったものではない!氷遁などで周囲が極寒になれば身体のパフォーマンスは落ちる!そこで百兆体は今から絶対零度の氷の大陸で自身の体温を守り抜いてもらう!」

「完全に遮断するのも大切だが、物によっては少しだけ通さなければならないものもある!空気とかな!そこで俺が音を使った幻術を使うから音は防ぎながら空気だけを取り込め!音に百兆、熱に百兆、冷気に百兆、雷に百兆、そして風遁で斬撃や砲弾を使うからそこから必要量だけ取り込むのに三百兆だ!」

『おう!』×千兆

 

 そして十分後。俺は灰になっていた。真っ白な灰に。月光灯を浴びながら休むことで徐々に回復しているが……死ねる。まあ一番最初が一番きつい。二回目以降は慣れる。問題ない。大丈夫だ。多分な。

 ……死ぬほど疲れていた精神が不思議とどんどん回復していく。体力もチャクラもたっぷりだ。

 

「じゃあもう一回同じように分かれてやってもらう。死ぬなよ」

「死んでたまるかよ」

 

 俺はナルトのチャクラを受け取りながら、全力で多重影分身を行った。

 

 

 

 

 

 side 日向ヒナタ

 

「ヒナちゃんは体術型だ。しかし運のいいことに螺旋丸と言う技はチャクラコントロールさえできれば体術型だろうが何だろうが問題なく使用できる術の一つだ。チャクラの放出とコントロールさえできればな。そういう事でまずはチャクラを乱回転させて水風船を割って」

「出来たよ!」

「じゃあ次同じようにゴムボール割って」

「出来たよ!」

「最後に風船を割らずに中で螺旋丸作って」

「出来たよ!」

「じゃあ次。自分の性質わかる?」

「ううん、わからない」

「ちょっと指借りるよ(ぱくっ、ちゅー)よし、雷だね」

「今ので分かるんだ……じゃあどうするの?」

「雷の性質変化を極めてもらいます。雷は主に振動と活性だから、今回は振動かね。ここに塩の棒を用意したから、チャクラだけで塵にして」

「頑張る!」

 

 七分後、私は大量の経験を受け取って倒れていた。仙豆は精神までは癒してくれないけれど、カロリー的には凄くありがたい……たくさん頭使ってお腹空いた……でも経験を大量に詰んだおかげで最後に一応塩の棒を崩壊させられたから一応満足……これ難しい……。

 でも、前に進むのがこんなに早くなるのはナルト君がいてこそだ。前に進みたくても進めないより、ちょっと無茶をして進めるならそっちの方がいい。特に今は戦争一歩手前で何が何でも力が欲しい時だからね。

 でも、まだいける。まだ頑張れる。十五分の間に全力で頭と体を休めて、それからまた影分身を使う。死ななければどんどん強くなれるよ!やったね!

 

 

 

 

 

 side はたけカカシ

 

 百人でもツラァ……いやまあ確かに有効な方法だってことはわかる。解るんだがツラァ……。

 とりあえず俺は神威の事を知っていく事にした。ナルトの言う通りあの面の男がオビトだとして、あのすり抜ける技が神威によるものだとすれば、何となくだが見えてくるものがある。

 まず、俺は自分の影分身を神威で消し去る。そして消えた先で影分身が見たものを俺も理解する。

 異空間。神威は物を消す技ではなく、物を異空間に送る技。ならば攻撃をすり抜けたように見えたのは相手と接触している部分のみを異空間に飛ばすことですり抜けているように見せているだけ。つまり、こちらの世界の攻撃と神威の異空間での攻撃を同時に同じ場所に行えば、攻撃を通すことはできる。

 

「じゃあ俺の影分身を一体向こうに送っておいてくれね? あっちに現れた時に即効向かって殴り倒すから」

「今送っても戦争までに消えてしまうだけだと思うんだが」

「大丈夫だ。影分身も寝ればチャクラが回復するからな」

「うっそだろマジか」

「それにどこに出るのかわからないことに関しては気配察知でどうにかなるから安心しろ」

「うっそだろマジか」

「それに万が一誰かがそっちの空間に取り込まれたら手当てして待ち伏せとかもできるようになるしな」

「それは便利だな」

「それに出るだけなら出れると思うし、一度入ったら多分マーキングを残しておきさえすれば飛雷神でまた入れると思うし」

「飛雷神とかマジか」

「黙ってたけど四代目火影、つまり俺の親父も生き返ってるんだよ」

「うっそだろマジか」

「だから習った」

「俺も習いてぇ……無理か?」

「百億人出せば半日で覚えられるよ!」

「いやどす」

 

 百億人とか絶対発狂する。まともな人間に耐えられるとは思えない。サスケとヒナタはほら、もう人間じゃなさそうだし。

 

「ちなみに俺のチャクラも混ぜて影分身している以上あいつらの経験と疲労は俺にも入ってきます。疲れる」

「単純計算であいつらの二倍の疲労とかお前よく平気だね!?」

「俺は俺で毎日暇があれば限界まで影分身してたりするから。一応言っておくとあいつ等にやらせてる数とか目じゃないよ? 桁が違うよ? 五回ほど累乗しても届かないよ?」

 

 やはり人間じゃねえ……これが最強と謳われる九尾の人柱力の実力か……!?

 




Q.頭おかしくない……?
A.いつも通りおかしいですね。

Q.ヒナタさん器用すぎない?
A.今までの修行の成果です。

Q.カカシは飛雷神使えるようになるの?
A.その予定。

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