NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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NARUTO~147

 

 side うちはサスケ

 

 この男は、強い。忍び連合軍と現五影に加えて穢土転生体で若干弱体化しているとはいえかつての五影たち、それに加えて唯一この男と正面から戦えたという初代火影を同時に相手にしてやや優勢を保っている。だが、負ける気は正直していない。

 マダラの完成体須佐能乎を相手に俺の完成体須佐能乎が剣を振るう。完成体須佐能乎に全力で武器を振るわせたら大陸に大きな切れ目が入るのは間違いない。木遁分身にはナルトからチャクラを貰って影分身で対応し、一体一体完成体須佐能乎の防御を剥がしては五影たちに討たせる。時々剣で防御ごと貫いて殺す。それができる程度に実力の差がある。これもナルトの超圧縮影分身修行のおかげだ。精神的に死ぬかと思ったがな。

 それに、途中からではあるがイタチも参戦した。イタチの須佐能乎が持つ剣は俺の須佐能乎の剣と違って突き刺した相手を封印する能力がある。本体はともかく分身体ならその身体を保つためのチャクラを奪い取れば封印は簡単にできる。まさに木遁分身に対しての特効とも言える術だ。

 それに、ヒナタはともかくとしてサクラがヤバい。拳の一撃で完成体須佐能乎の防御を文字通りに粉砕して中にいる分身もろとも消し飛ばすとか、お前はナルトかと。ちなみにぼそりと呟いたらサクラから幻術通信が掛かってきて『ナルトと一緒にするとか訴訟』という内容が伝えられた。幻術タイプってのはマジだったんだな、サクラ。拳の威力が明らかに人間のそれじゃないから忘れていた。

 しかし、サクラのあれは今まで溜め込んできたチャクラを使っての一時的な強化でしかない。言ってしまえば外付けニトロターボの燃料を普段から少しずつ溜め込んで必要な時に使っているようなものだ。いずれはガス欠を起こしてしまう。

 なおガス欠を起こした場合五分もすると最低限の燃料補給ができて戦線復帰してくる。チャクラ切れがそんな速度で回復するとかお前はナルトかよ。今度は口に出さなかったはずだがまたサクラから幻術通信が掛かってきて幻術の中でギャラ○ティカマグナムと言う掛け声とともに腹パンされた。幻術内で無ければ即死していた。女は怖い。ちなみに幻術内で俺はサクラの拳によって胴体を物理的に撃ち抜かれ内臓を背中側から骨や内容物と共にぶちまけていた。幻術内で無ければ即死していた(二回目)。

 

 しかし、決め手がない。術が吸収されるのに加えて相手のチャクラに底が見えない。ナルトかよ。……いや、ナルトなら本気でなくともここに居る全員秒殺か。秒殺して蘇らせたうえで『もう一度だ』とか言うタイプだもんな。知ってた。

 マダラが服をはだけて初代火影の細胞を身体に移植しているとかそういう事も聞かされたが正直それについてはどうでもいい。輪廻眼の効果によるものだろうが術の吸収が本気で面倒臭い。仙術チャクラを吸収させて石化を狙ってみたが、どうもかなり簡単に仙術チャクラを扱えるようになってしまったようで逆に強化までされてしまった。仙人モードでの広域感知と須佐能乎の移動力が合わさると、せっかく引きずり出した尾獣が再び捕らえられてしまう可能性があり面倒臭いことこの上ない。本当にこいつ意味わからないレベルで強いな……いや、強いというより厄介なのか。

 だが、こいつの言うように絶望するようなことは少なくとも俺とヒナタ、そしてサクラに限ってはありえない。何しろ間違いなくこいつよりはるかに強い奴を一人知っている。ただそれだけのことで心の余裕がかなりできる。

 このまま戦いが続けばどうなるか。今、あいつは生きている。生きているなら殺せる。どうも何かの術を使おうとして不発しているようだし、恐らくだがあいつは今何らかの制限がある。まあ恐らくナルトが何か仕込んだんだろう。何かは知らないが。

 

「ヒナタ」

「ほぼ十割」

「サクラ」

「九割九分九厘九毛九糸と少し」

「ほぼ十割でいいだろそれは。だが上等だ」

 

 余裕はまだある。恐らく俺が一番チャクラ消費が激しいだろうが、使う傍から回復を続けている以上なくなるような事は無い。ヒナタはチャクラの使い方が上手いこともあってほぼ十割、サクラは溜め込んだ分の十万分の一程度しか使っていないようだし、余裕があればいくらでも取り返しがつく。相手には尾獣も無し、俺達を無視して術を発動できるような余裕も無し。風呂に入れるほどの余裕はないが、負けることはまず無いはずだ。なんか前にもこんな感じのことを言って不意打ちを受けた気もするが、今回はしっかりと感知している。不意打ちは無い。

 多くの奴らが膝を折る中、立ち上がった俺達は勇者か何かにでも見えているかもしれないな。まあ、勇者と言うより大魔王の部下の魔軍司令辺りのポジションだと思うが。

 

「ナルト君を裏切ったら殺したからよろしく」

「裏切らねえよ。……ん? 殺『した』?」

「意志表明だよ、気にしないで。さあ、倒しに行こ」

「そうね。あ、それじゃあ私は魔軍司令の参謀兼回復役ね」

「大魔王の秘書に立候補かな」

「恐ろしい魔王軍だなおい。絶対敵に回したくない」

 

 苦笑を一つ。拳を合わせて意思を繋げる。

 

『『『さあ、戦おう!』』』

 




Q.おっそろしい魔王軍だなオイ
A.大魔王ナルチカ、魔王付き秘書官ヒナタ、魔軍司令サスケ、魔軍参謀サクラ。もうこれだけで大体の敵に勝てそうな気がします。

Q.イタチの強さはどんなもの?
A.初見だったらサスケを無傷で殺せます。初見じゃなければ持久力で負けるので超短期決戦になり、サスケが耐えられればサスケの勝ち。そんな感じ。
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