NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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NARUTO~151

 

 side うずまきナルト

 

 サスケは未だ輪廻眼を開眼していない。故に須佐能乎では無限月読の光は防げない。結局この大陸にいる中で、俺以外にまともに動けている奴は存在しなくなってしまった。

 だが、ここからが俺にとっての本番だ。今まで使わなかった両目の輪廻写輪眼と額の輪廻写輪眼を開き、十尾の人柱力としての六道仙人モードに変わる。血継網羅の求道玉から作り上げた錫杖と背負った無数の求道玉。その状態でマダラハゲを強襲した。

 やり方は難しくない。時を止め、近付き、殴り飛ばす。それだけだ。移動の途中に生えていた神樹をへし折ってしまったりもしたが問題は無かろう。俺からすればこの程度の奴だが、他の世界……例えばドラゴンボール等では俺以上に強い奴とかそこら辺を適当に眺めるだけで結構見つかるから一応慎重にな。なんと言ってもNARUTOはジャンプの漫画だ。しかもなんか息子の代に繋がって何かやっているという話も聞いたし、息子の代では今以上のインフレが起こっていても俺は何も不思議には思わない。何しろジャンプ漫画だからな。

 だが、今その心配は必要ないらしい。時間を止めて殴り飛ばしても無反応。胴体を削ぎ飛ばしても無反応。自作の輪廻眼を自爆させて頭を粉々にしても無反応。結局俺とマダラハゲとの戦いはこれで終わりと言う事だ。

 だが、マダラハゲが終わっても全部が終わるわけではない。時間停止を解除して落ちていくマダラハゲの肉体を生贄に捧げ、兎の女神を蘇らせようとする奴がいる。恐らくこれで終わりになるだろう。

 

 兎の女神が現れた。世界はこれより破滅に向かうが完全に破滅されるのは問題しかない。何しろ完全に破滅されてしまっては暇になってしまう。ある程度は残しておいてもらいたい。まあそんなことを言ったら俺の事も無限月読してくるだろうが……そもそもこの状態の俺を相手に不完全な十尾しか入れられてないマダラハゲから作られた兎の女神が使う術が通んのかどうかは俺も知らない。ただ一つ言えるのは、兎の女神が使ってくる術がどれも俺にかすり傷一つ負わせることができないようだと言う事だ。

 世界を変えても俺は浮遊している以上全く問題なく行動できる。重力の強い場所に呼び出されてもこの程度の重力では俺に重みを感じさせることはできない。あまりに馬鹿らしかったので自分の世界の強めの重力で押しつぶされそうな兎の女神の顎に蹴りを入れてしまった。舌を噛んで血まみれになっていたが知ったことじゃない。容赦なく追撃。

 共殺しの灰骨、とか言う棒きれは俺に僅かな傷をつけることもできずに弾かれ、その場で崩れ落ちた。世界を移動しているようだが、俺は関係なく拳で無理矢理空間の道を開いて兎の女神の後を追う。そして殴る蹴るの暴行を繰り返す。左の袖の中にいる最後の子供はチャクラ糸を繋いで全部のチャクラを奪い尽くしたことで恐らく死んだ。一応死体らしいものは見つけて焼いておいたが……結局この場で復活とはいかない感じだな。肉片を粉々にして畑に撒いて土に混ぜ込んで肥料にしても復活する奴もいるが、流石にそこまでの再生能力は無かったらしい。

 兎の女神は慌てているようにも見えるが、まあ俺にはそれは関係の無い事だ。俺が平穏無事にこの世界で生きていくのに邪魔になる。故に殺す。とにかく殺す。ひたすら殺す。何が何でも殺す。

 だが、輪廻眼を持つ者と言うのはどいつもこいつも非常にしぶとい。六道仙人と同じ力を手に入れたマダラハゲが胴体のおよそ半分、それも心臓のある左側を吹き飛ばされても再生してみせたように、生命力はすさまじいのだ。それが大本の兎の女神ともなれば一体どれだけしぶといのか想像もつかない。

 想像もつかないからとにかく殴る。時間を止めて粉々になるまで殴り続け、粉々になっても殴り続け、体内の液体成分の分子間結合が砕かれて単一分子になるまで全身を粉々にした。

 さらに魂を捕まえて圧壊させ、記憶を焼き払い、チャクラを奪い取り、砕いた魂を封印した石を地球の衛星軌道上にのっけて……ここまでやって漸く一安心だ。

 

 ……よし、NARUTO・忍界大戦編。これにて終了だな。

 問題は……俺は十尾のチャクラを持ち、輪廻写輪眼を開眼してはいるが、別の十尾と別の輪廻写輪眼だ。輪廻写輪眼の方は良いとしても、十尾が別ってのは問題しかないだろう。実際やってみても駄目だったし。

 しかし今現在、この世界に元からあった尾獣九体のチャクラを全て持っている奴はいない。そして尾獣は兎の女神を殺した時に出てはきたが、俺に力を貸したがる物好きはいないようだからな。

 仕方がないからヒナちゃんを起こしてなんとかすることにしよう。ヒナちゃんは現在一、二、三、四、五、六、七、八の尾獣チャクラを持っている。起こして九の、つまりは九喇嘛のチャクラを入れれば完成だ。

 まずは無限月読に干渉する術式を使って、それから起こしてやればいい。具体的には……夢の中で暴れまわればいいわけだ。

 よーし夢の中の登場人物が何をするにもキタキタ踊りを続けている世界に改変しちゃうぞー。

 




Q.えっ……えっ……?
A.第三次忍界大戦、完!

Q.キタキタ踊るの? マジで? 正気?
A.ナルチカが正気なわけない(断言)

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