side 六道九喇嘛
儂の名前は六道九喇嘛。十尾学園付属の小学校に通う普通の三年生。ちょっと違うところがあるとするならば、儂が人間じゃないってことくらいか。特技はお揚げの早食いと尾獣玉。双子なのかそうでないのかよくわからない妹のような姉のようなそんな存在がいるが、どちらも儂である事には変わりないとお互いに思っているので問題ない。
だが、最近面倒な奴によく絡まれるようになった。
「ようばかぎつね。あいかわらずむっつりしたぶすがおしてんな」
「黙っていろクソ狸。貴様こそ気色の悪い顔をしておるな」
「失せろエロ狸。儂等の半径50m以内に近付くな」
このエロ狸は分福守鶴。だがエロ狸あるいはクソ狸でいい。こいつは初対面の時にずっこけて儂らを押し倒し、胸に顔を埋めたド変態エロ狸だ。次があったら処刑してやるつもりだが今のところそんなことは起きていないのでこいつはまだ生きている。早く殺したい。
そうして儂等とクソ狸が言い争いながら学校に向かえば、顔見知りの姿も見えてくる。いつも長靴を履いている化け猫娘、二位又旅。性別不詳の海豚顔、穆王。汗っかきの犬娘、
そして教室について、みんなで世話をしている昆虫王者、重明と……もう八十年以上学校に住み着いているらしい大亀、磯撫に挨拶をして、授業開始を待つ。五月蠅いクソ狸は無視だ無視。
チャイムと共に担任の外見ゆるふわなしっかり者、九頭竜牛鬼が現れて出席を取る。見た目はゆるふわで頭ん中花畑にも思える教師だが、意外や意外精神的にしっかりとした芯のある先生だ。ただし眠たがりで給食が終わった直後の昼休みなどではカーテン越しの柔らかな日差しに当たって窓際でうつらうつらしている姿が散見されたりもする。
そんな先生が信じがたいことを口にした。
「今日から転校生がこのクラスにやってきます。それではどうぞ」
「おはようございます。うずまきナルトと言います。趣味はロリ狐とショ狸を揶揄う事、そして睡眠。グロンギ語とブロ語、オンドゥル語を少し話せます。以後よろしく」
儂の人生の平穏全部消し飛んだ。ナルトがいる限り儂に平穏は訪れない。ツッコミと胃痛に塗れた人生のスタートだ。まあ胃痛だ何だと言ってもすぐ治るけどな。儂チャクラの塊だし。
……ん? チャクラってなんだ?
「起きろよ半全裸巫女狐娘」
「半全裸ってなんだ半裸でいいだろそれは!いや半裸にされても困るが!」
「まあ落ち着け。落ち着いて俺に付けられたあだ名の数を数えるんだ」
「多すぎて数え切れんし類似作品が山のようにあるせいでうろ覚えだボケ!」
「よしよし思い出してきたな。ところでこの世界の俺ってどういうキャラになってたんだ?」
「教えねえよ!」
転校してきた主人公として九喇嘛や守鶴達と一緒に幼年期を過ごし、高校まで行った辺りで始まるちょっとしたエロありのギャルゲー的な感じである。最終的に陽の九喇嘛と精神内で同居している陰の九喇嘛を同一化させていちゃいちゃ喧嘩しながら過ごす九喇嘛ルート、男として育てられてきたが成長するにつれて隠し切れなくなってしまった守鶴を助けて同棲することになる守鶴ルート、妖怪の血を引いていたせいで襲われたところから接点を持つようになった牛鬼ルートなどがあるマルチシナリオゲームです。
「ほーんなるほど」
「モノロォォォォグゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
なおロリ狐の体系は今の状態で最大です。守鶴はこれから大きくなっていきます。色々と。
「ほーん」
「儂だけ置いて行かれるとか冗談きついんだが」
「俺がロリ狐と呼称している限りはロリのままだと思うぞ」
「今すぐ直せ」
「ペド狐」
「よし分かった貴様を殺す。いや、まずこの世界を壊しつくしてやるから覚悟しろ」
儂は暴れた。幻術世界が丸ごと崩壊するほど暴れまわった。お陰で幻術は解けたが、記憶はなくならない。
あの世界は儂が望んだ幻術の世界。つまるところ、あのモノローグの言っていたのは儂の願望と言う事になる。悪夢だ……悪夢でしかない……!
いや、待て、待つんだ儂。相手が誰だか忘れとらんか? ナルトだ。ナルトだったら無限月読に干渉して内容を自在に変えることだってできるだろう? できると言ってくれ頼むから。
「一応できるが基本的に当人の望みに沿った形にしないとチャクラの消費が面倒臭い」
「ナルトのチャクラだったらできるんだな!? よーしやっぱり儂はあんなの望んでないな!」
ああよかった本当に良かった!
Q.で?
A.何が?
Q.実際のところどうなの?
A.何の?
Q.九喇嘛の幻術の内容はナルチカが弄ってたのかと聞いているんですが。
A.本文を見る限り内容を知っているようには見えませんでしたが。
Q.弄ってたか弄ってないかだけ答えろ。
A.尾獣全員の意識を一点に集めたという意味では弄ってた。それ以外は全部九喇嘛始点の無限月読。
Q.つまり?
A.ナルチカがもう少し九喇嘛を女の子として扱っていれば九喇嘛のヒロイン化もワンチャンあった。それだけの話。
Q.続きは?
A.誰か書きたい人がいたら書いて。作者は無理です。