「マイクロビキニってあるだろ」
「あるな。で?」
「ここに一つある」
「あるな。で?」
「暑いと思ったら着てみるのも悪くないと思うんだが」
「それを着ているのを俺とお前の両親に見られてなお平常心のまま子供の世話が見れるってんならいいんじゃないか」
「……やめとく。ベッドの上だけにすrいだだだだだだだだだだだ!?」
「サスケちゃん、ちょっと地下鍛錬場いこっか」
「耳っ!? 耳が千切れっ!?」
「千切れてはいないし千切れても一秒足らずでくっつけてあげるから安心して死ね」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
side うずまきナルト
原作においてうずまきナルトには二人の子供がいた。しかし今では妻が一人に愛人が二人、計三人の間に一人ずつ子供ができている。そして日向一族的に愛人と言う扱いであるうちは一族には二人の子供がいるのに日向一族には子供が一人だけというのは断己相殺拳モノらしい。お陰で俺はヒナちゃんとの間にもう一人子供を作ることが確定した訳だが……どう考えてもこれ日向一族としての意見じゃなくてヒナちゃん個人の嫉妬心からくる我儘なんだろうなと簡単に察せるくらいには深い付き合いをしている。そのあたりの事を分かっているからサスケもイラチもこの子が産まれたらすぐ二人目仕込んでくれとか言わないわけだな。ヒナちゃんに配慮するという契約と言うか約束だったらしいから、もしもこのまま配慮とかあまりないままやっていたら本当に黄泉沼に沈されていたかもしれない。ヒナちゃんはやると言ったらやる子だからな。
あと、サスケが男の時と同じノリで猥談とか振ってくんのにはどういう反応をしたらいいのか迷わされた。何しろ内容が内容だし、エロ蝦蟇仙人の英才教育のせいか色々と無駄にそっち方面の知識ばっかり詰め込まれているから困る。いきなり『普段は高慢な名家のお嬢様の家を没落させて、力だけじゃなく食事や金で釣ってエロい事していたのにいつの間にか目的が食事とか生活費からそう言う行為(実際にはもっと直接的な表現でした)になっているのをニヤニヤ眺めるのってどんな気分なんだろうな』とか言われてもかなり困る。あとその状況は気付いていないかもしれないがサスケによく似ている。
うちは一族と言う名門の生まれ、つまり名家。そしてそのほぼ全員が死亡しているため没落状態。そんなお坊ちゃん(現在はお嬢ちゃん)の面倒を見て無数の貸しを作っている俺。まさに現状だ。まあ俺はそっち系の行為に余り頓着しないから……待て、まさか頓着しないから誘ってるんじゃあるまいな?
「一応聞くが、それ誘ってるのか?」
「言えない」
「誘ってはいないと」
「それは違う」
「全力で拒否すると」
「それは違う」
「契約上誘えないから俺から襲わせようとしている?」
「言えない」
「本当はこんな回りくどいことしないでさっさと襲いたい?」
「言えない」
「ヒナちゃんが怖い?」
「怖いな」
「誘ってる?」
「言えない」
「ほぼ答えは出てると思うが何か言う事は?」
「……察してるなら行動に移してくれてもいいと思うんだが」
まあ何ともわかりやすいが……まさかとは思うがこいつ女の快感にハマったか? 初体験で十八時間は流石に問題があったか? それとも盛られた薬と全く同じものを同量叩き込んだのが悪かったか? それともかけられた幻術をそのまま返してやったのが駄目だったか?
……普通に全部駄目だろこれは。まああの時の俺は色々と頭が茹っていたから仕方ないっちゃ仕方ないがな。その結果がこれとなると思うものがあるが、仕方ない。
「残念だったな、襲わねえよ」
「マジかよ。俺の身体ってそんな魅力ないか? 自分では結構いい感じだと思うんだが……やっぱり胸か? ヒナタとかイタチみたいに胸が無いからか?」
「その理由で駄目なんだったら俺は初めからお前を抱いてないな。というか子供はどうした」
「影分身ってほんと便利だよな」
「影分身は授乳できないだろさっさと子供のとこに帰れ」
「あーあれな。なんか体液が外に出るのは出血とそう変わらない扱いみたいだしな……そのあたりどうにかなる術とか知らないか?」
「そんな都合のいい術とかあると思うか?」
「ナルトが『無い』と答えなかった以上実在するのはわかった」
よくお分かりで。ちなみにその術は自分を二人にする『分裂』な。チャクラ量及び身体能力とかは半分になるが、手数そのものは増やせるし合体すれば影分身と同じように記憶の共有もできる。ただし慣れないうちは多分ごっちゃになるだろうがな。術じゃなければサテライト30があるが、これに関しては使わせるつもりはないのでノーコメント。そしてサスケが俺の帰れという言葉に一切触れようとしないで流していることについてもノーコメント。
……なお、あの術は血継限界とはまた違った意味で固有の物だと思われるので教えたりはちょっとできなかったりする。流石にあれの理屈はわからん。予想だけでいいんだったら、原子よりも小さい粒子単位で存在を間引きして二つに分ける感じだが、そんなものを印なしかつ高速で実行できるとは思えないしな。俺もまあ道具に頼らないとできないし。逆に言えば道具に頼ればできるんだけども。
……サスケの肉体改造の時それ使って増やしてからやればよかったな、そう言えば。忘れてたわ。
Q.サスケは誘ってますか?
A.サスケ「『言えない』」(副音声:誘ってるから襲え)
Q.ちなみにヒナタに誘っていることがばれた場合どうなりますか?
A.たっぷりとカロリーを供給されて無残な身体になります。
Q.前書きでボコられたようですが……?
A.大丈夫、死にはしないし、そもそも連れていかれただけです。
Q.何があったんですか?
A.暫くサスケは身体の線が出る格好をしたがらなかった、という説明で納得してください。