NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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今日のサスケ

「TRPGってあるだろ?」
「あるな。で?」
「最近クトゥルフ神話TRPGってのが流行り始めただろう?」
「……そうだな」←元凶
「触手ってなんであんなにエロいんだろうな?」
「それはお前の頭の中身がエロでいっぱいだから何見てもエロく感じるんだと思うぞ」
「あとマーシャルキックでゴ=ミ倒すの楽しい」
「脳筋探索者とかお前……」


BORUTO~外伝3

 

 side ナルチカ

 

 とりあえず回収した苦無は返却しておいたが、怪しいものを見る視線は変わらない。まあどんな視線を向けられようと俺は俺で変わらないし、俺を捕まえられるような奴は俺の知る限り存在しないと思われるので基本はスルーだ。

 

「……で、なんであんたは親父にそっくりなんだよ」

「ちょっと世界を越えはしたが一応同一存在だからな」

「は? 何言ってんだ?」

「まあ色々あってな。お前の親父がどんな人生を送ってきたのかは知らないが、どっかで何かが食い違って俺とお前の親父って違いができたんだろうよ」

「わけわかんねーってばさ」

「説明が面倒なんだが……例えばあれだ、全財産を掛けたギャンブルで勝つか負けるかによってはそこからの未来は大きく変わる。俺とお前の親父とはそういう関係だ。どっちが勝った方でどっちが負けた方かは明言しないけどな」

 

 これで分からなかったら俺はもう知らん。このことに関してはここまでにしておく。どうせどう説明しても理解できないだろうしな。

 だが、この世界のボルトは少なくとも原作のナルトよりは理解力があるらしく何とか理解したようで、若干首を傾げながらもどういう関係かだけは理解したらしい。

 

「じゃあ、どうやってあんたはこの世界に来たんだ? あんたが親父と別れた世界の存在だって言うなら、どう考えてもこの世界に来れるはずないだろ?」

「それは早計だ。時空間忍術を極めれば時間移動や世界間移動も決して不可能じゃない。失敗したら次元の藻屑だが、失敗しなければ問題ない」

「問題あると思うってばさ」

「最悪な失敗をしたら俺のいた世界ごと持ってきて重ねることになるから問題と言えば問題だがまあそのくらいだぞ」

「大問題じゃねえか……!」

「ちなみにその最悪の失敗は今のところ起きてないから安心するといい」

「できねえよ……何だこの人……親父もこんな風になる可能性があったとか絶対嫌なんだけど……?」

 

 まあその可能性は俺と言う異物が入らない限り無いから安心しとけ、とは言わないでおく。その方が後々の反応が面白くなりそうだからな。

 ……そう言えば、こいつは何をしに来たんだろうな? 原作のナルトのように悪戯で顔岩に落書きでもしに来たか? ちなみに落書きをしたとしてもそれが超リアルなちゃんとした顔の色で塗るという内容だったら結構見逃してもらえたりするぞ。最低限本人の肌とか髪とかの色を知っていないとできない事ではあるが。

 

 と、ここでようやく俺に気付いた奴が出てくるのか。ボルトの事を探している七代目火影……要するにこの世界のうずまきナルトだな。チャクラも無く悪意もない俺によく気付いた……いやまあ恐らくボルトを探していて偶然見つけたんだろうと思うがな。仙人モードと九尾チャクラモードを併用して俺に悪意が無い事を確認し、さらに俺のチャクラ量を調べることで大体の実力を把握しようとしているんだろうが……残念だったな今の俺は精神と肉体の接触をさせてないから見た目のチャクラ量は0だ。お前に俺は測れねえよ。

 だが、今俺に襲い掛かってこないのは恐らくと言うかまず間違いなくボルトが俺の傍にいることと、俺が悪意もチャクラも無いように見えるからだろう。悪意自体は結構あったりするし憎悪も未だ燻ってたりするんだが、その大半は俺の世界の木の葉の里とその里で暮らす奴らに向けられたものであってこの世界の人間には基本的に関係ないからな。報復の相手を間違えるとか格好の悪いことはしないとも。まあ、巻き込んだ方がいい報復になると判断したら実行することもあるけどな。

 

 さて、チャクラ刀と言う物がある。刀にチャクラを纏わせて作り出すのだが、実際には武器に纏わせる必要はない。あった方が楽なのは間違いないが、無くてもなんとかなるし物によっては纏わせたチャクラに負けて変形したりすることもあるので自前のチャクラだけでできるようになるのが理想だ。ちなみに原作のサスケは千鳥を刀にすることもできていたが、身体のあらゆる場所から自在に出すと言う訳にはいかないようだった。俺の世界のサスケはできたけどな。

 ただし見た目が悪かった。どう見てもあれは白いイガの栗かウニだった。なんだあれと不思議に思うくらいには変だったな。まあ中身はサスケだから不思議に思う必要も無いんだが。

 ちなみに俺も真似できる。と言うか俺の場合もっと細かく針のようにできる上に飛ばせる。エロ蝦蟇仙人の毛針千本のような技にできると言う訳だな。しかも術の性質も自由自在。一族固有の特殊な術も多少真似することができる。例えば……影真似手裏剣ならぬ影真似千本、とかな?

 

 はい、捕まえた。

 




Q.作者はTRPGやったことあります?
A.シナリオ作ってプレイしたらマジキチ扱いされました。謎解き物でしたが結構簡単だったのに……。

Q.内容を具体的にどうぞ。
A.ちょっと主人公達全員スワンプマンなだけ。

Q.……それはそうとよく影真似千本とかできたね?
A.まあ見ればできるのがナルチカでありますゆえ。

Q.ちなみにその大問題、マジで起こるの?
A.世界ごと跳べるくらいの莫大なチャクラ量が必要ですが、一応あり得るという設定。


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