NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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今日のサスケ

「双子ってあるだろ」
「あるな」
「双子の共感覚ってのがあるらしいな」
「稀にあるとか聞くな」
「双子ではないが俺にもあるわけだ」
「だろうな。そう言う風に作ったわけだから」
「双子丼とかどう思う?」
「これ以上誰かを女にはしねえから」
「残念だ……じゃあ俺とイタチで姉妹丼とか」
「イタチー!お前の弟がちょっとかしくなってるからさっさと引き取りに来ーい!」
「弟じゃない妹だ!」
「妹で第二婦人だ!」
「失敗した。なんでうちは増やしたんだ俺は」


BORUTO~外伝5

 

 side ナルチカ

 

 特に留まる理由も無かったのでその日は普通に元の世界に戻ったんだが、それからもちょくちょく原作っぽい世界に行っては適当に原作の世界を見て回ったりしていた。だが、突如としていつも使っていたマーキングが消えかけたので即座に飛雷神で移動したら……なんか色々と崩壊していた。どうもあのラスボス女の血縁と言うか一族と言うかそう言った感じの奴の関係らしいが、なんとも面倒なことだ。

 何が面倒かと言えば、即座に移動してしまったせいで女の方のサスケが付いてきてしまっていると言う事だ。説明が面倒臭いし、それ以上にこの状況が面倒臭い。しかし態々もう一度別の火影に説明して受け入れてもらうのはその万倍は面倒臭い。仕方ないからとにかくさっさと終わらせることにした。

 

 まず、時間を止めます。

 サスケを抱えて元凶らしきやつの所にまで移動します。

 貫手で心臓をぶち抜きます。

 ついでに同じような服の奴も殺しておきます。

 以上。

 

「ガベェッ!?」

「なっ……!?」

「よう、俺。なんかピンチっぽかったから勝手にやらせてもらったが、まずかったか?」

 

 ぶち抜いた心臓を掴んで抉り取りながらそいつの身体を放り捨てる。心臓をぶち抜かれたくらいなら生きているやつだっているし、脳を砕かなかったのは手落ちだったかもしれんな。まあ片手しか使えん状況だし許せ。

 こいつに向き合っている原作の表主人公と裏主人公だが、片方は驚愕の表情を浮かべつつ俺を警戒し、もう片方はやや安心したように俺を見ている。まあこっちの世界のサスケには会ったことなかったから仕方ないか。

 

「……いや、助かった。サンキュー」

「だったら飯奢れ。一楽のラーメンでいいぞ」

「げ……お前めっちゃ食うだろ」

「安心しろ。他人の金で食う時には加減するようにしているから多くてもたった50杯程度だ」

「50は多いってばよ……」

「おいナルト!こいつらは何だ? 知り合いか?」

「あー……説明が難しいと言うか実は俺も詳しくはわかっていないと言うか……」

「はぁ?」

 

 まあそうなるわな。そしてやっぱり大雑把な所しかわかってなかったんだなこいつは。まあ面倒だから別にいいが。

 

「……なあ、ナルト。結局ここはどこなんだ? 木の葉の里のようだが知っている木の葉の里じゃないってのはわかるぞ」

「並行世界だ」

「並行……ああ、あれか」

 

 サスケはイザナギについて色々教えたし、サクラの時空輪廻の時に一緒に講義だけは聞かせたから並行世界ってのにも理解があるようで助かる。何度も同じ説明を繰り返すのは面倒だからな。

 

「おい、そっちのナルト。いったいどういう事か説明しろ。こっちのナルトの説明だと話にならん」

「まあ話した感じ割と馬鹿だからなそっちのは……面倒だから簡単に説明するが、並行世界の存在だ。……並行世界ってわかるか?」

「知らん。異空間や時空間のようなものか?」

「あー……似てはいるが大分違うな。例えばの話だが、もしもあの時こうしていれば、なんてことを考えたことはあるだろう。この世界と俺達の世界はそう言う関係だ。『もしもこうなっていたら』というあり得なかった世界、しかしもしもの世界ではそうなっているただの世界。交わるようなことは本来ないんだが、なんか踏み越えようとしたらできちゃってな……」

「……イザナギによって消された世界がそのまま続いた世界、のようなものか」

「理解が早くて結構」

「もう一つ質問だ。……その女、俺とチャクラの質が全く同じなんだが……」

「ああ、俺の世界のサスケだ。火影やってる」

「 」←絶句するサスケ

「 」←絶句するサラダ

「 」←絶句するボルト

「……聞いてねえってばよ?」

「言ってないし、言う意味も無いからな。当然だろう」

「ちなみにナルトの愛人をやっている。第二婦人だ」

「 」←白目を剥き始めたサスケ

「 」←眼球が裏返ったサラダ

「 」←絶句するボルト

「ハァ!? いや、サスケが女ってのはいい、火影やってるってのも可能性としてあり得るのもわかってる。だからってそれはおかしいだろ!?」

「ちなみにイタチもナルトの愛人やってるぞ。第三婦人だ」

「 」←ついに泡を吹き始めたサスケ

「 」←くずれおちるでなくぶっ倒れたサラダ

「……?」←イタチが誰だかわかっていないボルト

「は? イタチって死んだだろ!? サスケが殺したって聞いたぞ!?」

「それこの世界ではだろ。俺の世界だとちょっといろいろあって俺の両親は生きてて俺の弟こさえてるし、サスケの両親も生きてるし、なんなら俺とサスケとイタチの関係も公認してるぞ」

「ちなみに日向の方も公認してるぞ」

「 」←口の端から吐血し膝をつくサスケ

「 」←倒れたまま痙攣しているサラダ

「……」ジト目でナルチカを見ているボルト

「マジかよ……なんでそんなことになったんだよ?」

「サスケは元々男だったんだがな? サクラと結婚して子供を作ってすぐに『俺ちょっと女になるからお前の子供仕込んでくれね?(意訳)』的なことを言ってきてな……しかも自分の嫁どころか俺の嫁にまで根回し済みで断るに断れなくてな……」

「性癖の共有だとか好みの精査とか色々とな……苦労した」

「 」←七孔墳血撒き死んだサスケ(死んでない)

「 」←痙攣が続くサラダ

「……」←女のサスケと男のサスケを見比べるボルト

「うっそだろ……」

「マジだ。そもそも俺は嫁とかもらうつもりは無かったのにいつの間にか押し切られてな……」

「『どうせナルトはそっちの方の欲とかほぼ無いだろうからお前から押し切れ』とアドバイスした。大正解だったし後悔もしていない。俺の時もそのやり方を踏襲した」

「「 」」←親子そろってぶっ倒れて痙攣しているうちは一族

「……苦労してんのな」

「まあな」

「一番この状況で頭いてえのは俺だと思うってばよ」

「そこに精神的な衝撃だけで死にそうになってんのが二人いるしな。マジの死体も二つあるが」

「っとそうだった!俺はこいつらについて色々と調べないといけないから、あれだ、俺の家で待っててくれってば!」

「おう。ベッドの下とかは調べないし夫婦の部屋も探らないから安心していいぞ」

「言われた瞬間安心できなくなるからやめろってば!」

「あー、じゃあ俺が案内してやるよ、ナルチカ父ちゃん」

「俺はお前の父親じゃないと何度も言ってるだろうに」

 

 さて、先行ってるか。

 




Q.失敗したナルチカはどうなりましたか?
A.気合と暴力で何とかしました。

Q.そんなことより今まさにうちはの血族が途絶えようとしているのですが……?
A.大丈夫。多分。

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