NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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今日のサスケ

「ロリビッチってあるだろ?」
「概念として存在は知っているが実在するかどうかは知らん」
「作れるんじゃないかと思う訳だ」
「止めとけ」
「丁度サラダはお前に懐いているようだし―――ゲペッ」
「……ハァ……サクラ、止めろよ」
「ナルトが勝手に止めてくれるでしょ。ナルトが止めなかったら私が止めてたわよ」






外伝は10話で終わり、それで完結します。そのあとはなんか思いついたら。


BORUTO~外伝6

 

 side ナルチカ

 

「……ここが並行世界なら、俺がどんな醜態をさらしたところで俺達の世界とは無関係……閃いた」

「仮想体験ヘッドギアの予約が必要か?」

「悪かった勘弁してくれ」

「? その仮想体験ヘッドギアってなんだってばさ?」

「ん? 俺の世界で俺の会社が作っている商品の一つでな。簡単に言うとゲームの世界に生身で入って自由に動き回れるようになる機械だな。色々と制限もあるし問題もあるが、適切に扱っている間は一切身体に害はない」

 

 なお不適切な扱いの堂々一位は洗脳用プログラムなんだが、これの雛型はサスケが組んだ調教プログラムだったりする。どんな奴でも一時間で奴隷根性が染みつくと言ってたが、実際には廃人の方が多く作れるという鬼畜プログラムだった。内容については子供に話せるような内容じゃない物からちょっと全身の信号を遮断して五感に加えて平衡覚やら位置覚やらを全て無くして身動きを取れなくして暫く自身の力では何一つできない絶望を味合わせてから『○○に従えば助かる』とかそんな感じの内容を刷り込み、その刷り込まれた度合いによって仮想世界の中での自由度を上げていく事で○○への忠誠心を刻み込むとか言う頭おかしいと言える程度のものまで揃っていた。子供に言えないのはR-18とR-18Gの両方があった。本当に馬鹿だと思う。

 ……サスケの性格を鑑みればわかると思うが、○○の中身は俺の事だ。映像だったり名前だったりを見せて、それ以外の全てが存在しない世界でそいつの全ては○○だと錯覚させるという……俺はそんなもの望んでないのにな。と言うか世界全ての人間に依存されても困る。実験体になった誰かさんはちゃんと記憶を消して元通りにしておいたので問題はないが、次に同じことがあったらきっちり尊厳を失わせてやるから覚悟しておけと言っておいた。適切な使い方の一例は、現実を完全に再現した仮想世界における実験や難易度の高い手術の練習などだ。あと超リアルなゲームな。

 ここ十年で大分広まったし、金もどんどん集まってきている。俺が金を殆ど回さない上に税金も納めていないから色々と社会的な問題が積みあがってきていたりもするが、残念ながら解決する見込みは無い。原因である俺が解決しようとしていないからな。

 

 さてそんな訳で案内されて来たのはこっちの世界のナルトの家。屋敷と言うには小さいが、家族が四人で暮らすなら十分な広さのある一戸建てだ。なんか色々あって中忍試験の会場およびその周辺は崩壊しているが、住宅街であるこの辺りは大丈夫らしい。

 ちなみにどうもこっちの世界のボルトは中忍試験に受かったらしい。俺の頭のおかしい試験じゃないからってのもあるだろうが、よかったな。あと、科学忍具についても俺から一つアドバイスをしておいた。

 ルールってのは破ったことがばれなければ裁かれる事は無いと言う事と、破ったことがばれた場合のデメリットと態々ルールを破ってまでそれをする必要があるかということ、そして周囲の人間がどんな奴らでばれる可能性の高さなどを考えた上でするべきかせざるべきかをしっかりと考えてやれ、と言う事だ。まあ大抵の事はやらない方が期待値高いわな。

 

「ナルトに直接修行を付けてもらえば遥かに強くなれるがな」

「えー、あのクソ親父に?」

「いや、こっちの……ナルチカと呼んでる方だな。少しと言うか大分と言うか、まあ精神的に追い詰められはするが修行の効果は高いぞ。まともな相手なら大体勝てるようになる」

「ただし精神的に凄まじく追いつめられることになるから強い意志が無いならやめとけ。効率を上げれば上げるほど辛くなるからな」

 

 まあ例の影分身修行だな。相変わらずめっちゃ便利なんだわ。俺に限った話ではあるがチャクラ回復や最大量の増加にも使えるしな。

 ただし精神への負荷についてはそのままだ。何しろこれは一気に大量の経験をしたことによる脳の酷使だからな。イタチの月読世界で修業をするようなものだ。最終的な倍率についてはどうだか知らんが。

 なお、影分身させてからの月読修業は一回やってみたところ精神がやばかったのでお蔵入りさせてもらった。あれは駄目だ。死ぬ。主に精神が死ぬ。サスケにもヒナちゃんにもやらせてない。あれは、無理です。

 

「どうする? まずはお試しコースでもやってみるか?」

「お試しコースとかあんのか?」

「今作った。まあ負担を減らしつつ速度を上げるとなると軽い説明に加えて十から二十くらいがいいだろう」

「……じゃあ、ちょっとやってみたいってばさ」

「いいぞ。じゃあ今からやるか」

「えっ」

 

 ボルトの疑問の声を軽く流しつつ俺は一応の説明を考え始めた。

 




Q.ナルチカでもきついとかできる奴居んの……?
A.この世界にはいません(白目)

Q.なんでサスケはそんなおっそろしいプログラムを組んでしまったのか。
A.馬鹿だから。

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