side うずまきナルト
第二の試験は死の森でやるサバイバルのようなもので、まあ死ぬこともあるらしい。同意書三枚と交換で天地の書をどちらか片方貰うことになっているが、こっそりと両方既に(無断で)貰っている俺に抜かりはない。
そして内容も原作通り。この辺りの流れは俺が大きく関わってないから変わらなくても全くおかしくないが……一番おかしいのは俺たち三人が参加しているということなんだよな。まだ一度もガチの殺し合いをしたことがないってのに、何で突然こんな中に放り込まれてるんだか。
それはそれとして開始することになったが、襲ってくる奴らが大して強くないのが幸いだ。一番初めに襲ってきたよくわからないなんか白いのは両手両足を開きにして骨を露出させて目の細かい鑢をかけてやったらあっという間に巻物を持ってないことと仲間の得意忍術、ばらばらになって探してから合流した時の合図や落ち合う場所なんかの情報を歌ってくれたのですぐに殺して獣の餌にしてやった。チャクラをそれなりに込めた俺の影分身は半月以上普通に持つし、寝ればチャクラ量が全快するのでそれで情報を吐いたアンラッキーマンの小隊に合流する。
……実のところ記憶を読み取って更に身体を自由に操れる道具があったからそれを使ってやれば拷問の必要もなかったんだが、サルケもバクラも人の死に慣れてないし殺すことにも躊躇があるだろうから少しずつ慣らしていってやらんとな。最後にはちゃんと記憶も読み取って裏も取ったから大丈夫だが。
あと、尋問で得た情報ではこいつらに配られた巻物は天の方らしいので現状必要ではない……どころかそもそも初めから両方持ってる俺たちは戦う必要すら無かったりするんだが、こういうところでの行動の経験も必要だろうし五日間のうち丸々三日くらいはここで過ごすとしよう。危険も苦労もあるだろうが、経験ってのは大事だ。俺が保証する。ちょっとした無茶ってのも若いうちなら取り返しがつくことが多いし、人間の寿命はこの世界では八十九十くらいは普通に行く。たまに寿命が五十年くらいって世界もあるが、火影の爺さん以外にもこの世界にはジジババがそれなりにいるからな。戦争で死ぬことも結構あるようだが。
しかしあれだな。こうやって若者を育ててるとある種の育成ゲームでもしているような気分になってくる。今はバラバラにされて獣に食われていく死体を見て吐いているこいつらだが、そのうち忍者として十分大成すれば敵の死体で吐くような事は無くなるだろう。ここジャンプ漫画の世界だし。
「ああもう大丈夫か? 水飲む?」
「っぷ……ぉ゛え゛……よこせ」
「ほらよ」
死にそうな顔をしながらサルケは水を含み、口の中を濯いでから吐き出した。そして次の一口はしっかりと飲み込み、空になった水筒を俺に返してきた。いや、いらねえんだがな?
「そっちはどうだ? 水はいるか?」
返事もできないままにえずき続けているバクラの姿を見ると流石に少しばかり罪悪感が湧いてこなくもない。だがまあいずれ通る道だしそれが少し早まっただけだ。これで折れるならずっと下忍のまま里の中で血の流れない簡単な任務だけ受けてればいいと思うぞ? 世界的に平和なんだったらまた話は別だが、今は戦争虐殺何でもありのクソ危ない世界だし、このくらいは乗り越えてくれないと。それにわざと臓物類は見せないようにして衝撃は抑えたし、直接見るのは難しいにしても写真とかでいいんだったらこのくらいのやつは現代日本でも結構見れたりするからそこまでやばくないと思うんだがね?
まあとりあえず今日の夕食に肉を出してやろう。人を殺したその日に血が滴るような厚切りのステーキを食べられれば一人前のキチガイだ。忍者なんて基本どいつもこいつもキチガイだから何も間違ってないね!ちなみに俺はステーキはミディアムレアが好きだから血の滴るようなって形容詞は当てはめられないが、ローストビーフとかそういうのでも食える。むしろ人肉とか食い物がない時の最後の手としては割とありふれてるからな。俺は出されたステーキが人肉でも食えるぞ? しっかりと処理しないと食えたもんじゃないから前準備とか法律とかそういう面を加味して考えると割に合わないから自分から食べたいとは思わないが。
しばらくは休んで、それから進もうか。面倒だけど。
Q.もしナルトが暁で尾獣を抜かれそうになったらどうなる?
A.マジキチなチャクラコントロールで抜かせないどころかもう入ってる他の尾獣を取り込み十尾までも手に入れて封印を破って逃げ出す。
Q.つまりどう言うことだってばよ?
A.俺自身が十尾になる事だ。