side うずまきナルト
時すでに時間切れ。そう言う訳で第三の試験の予選が始まったんだが、これがまた結構面倒。一試合目はサルケとカッチュウ。呪印を受けていないサルケが普通に勝って普通に終わり。二試合目はシノとザク。腕を折られてはいなかったが結局空気穴に蟲を詰められて腕が内側からパーンして敗北。第三試合は砂の傀儡子カンゴロウとセイバーさん。セイバーなのに素手にこだわるから全身の骨を粉々に砕かれて負ける。第四試合、バクラといの。ダブルノックダウンだったはずがバクラに意思が足りなかったせいか、あるいはナルトの声が聞こえなかったせいかいのの勝ち。これはあれだな、もっとちゃんと鍛える場を作るべきだったかな?今更ではあるが若干後悔。第五試合、CVゆかりんとCV豆粒ドチビの人。名前は両方忘れた。テマテマとテンリだったっけか? ともかくでかい扇子持ってる方の勝ち。第六試合。□〇とキンの勝負。キンが頭を打って気絶して負け。影真似ってああいう術か……印もチャクラの流れも覚えたし今度やってみよ。第七試合、なんだが……本来は俺とキバだったはずがなぜかキバとinショ狸になっていた。やばさを理解していたキバが即座に棄権したから怪我はなかったが、ここは良かったと言っておこう。
さて第八試合。ネジと彼女。この世界の忍術だけなら間違いなくネジの方が上なんだろうし、ついでに言うと気の強さとか性格の悪さとか戦闘に有利に働く奴は根こそぎ全部ネジの勝ちなんだろうが、残念なことに彼女は最近この世界の人間の枠を超えたばかりなんだよね。グルメ細胞で。それも加減はしていたが俺と一緒の訓練についてこれてたんだから、弱いわけはない。純粋筋力で言えばそこらの奴を遥かに超えているし、少々目に頼りすぎるきらいはあるが見切りも上手い。ついでにチャクラが使えなくなった時のために一つだけ中国拳法の技も教えておいた。その技以外は使えないが、その技だけなら威力は十分。まともに当てれば上忍クラスでも七孔墳血撒き散らすことになるだろう。
ただ、一つ問題があるとするならば……俺と繋がる機会が多すぎたせいなのか、どうも精神の根元の方が俺に引きずられてるっぽいんだよな。虫も殺せないようなおとなしい顔して七孔墳血させそうな気がする。これは発破かけるまでもなかったかもしれん。
発破の内容? なに簡単だ。一口だけセンチュリースープを飲ませて『本選出場が決まったら一緒にこれでお祝いしよう』ってな。そのせいか彼女は明らかにネジの挑発のような暴言を欠片も聞いていない。あんな糞下らない基礎の心理学を堂々と言っても……ああそうか、この世界だと心理学の本とか一般に広まってないわな。となるとネジはそれを独学で覚えたわけか。なるほど天才だわ。
だが彼女も原作から見ると色々と狂ってるからな。諦めの悪さはフェイスレス司令並みだし頑丈さも中々。内臓は鍛えられない? それは魔法も気もチャクラも無い世界での話だ。外気功によって皮膚を頑丈にできるのならば内臓だって当然頑丈にできる。流石に経絡系まで頑丈にはできないが、常に大量のチャクラを流し続けていれば柔拳対策にはなる。と言うか俺の知ってる柔拳ってのは
そして戦闘が始まった。
Q.ヒナタに一つだけ教えた中国拳法の技って?
A.基本の基本、崩拳。
Q.待って内臓鍛えられるとか聞いてない
A.チャクラ量のごり押しだオラァン!